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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-13T11:25:09Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40741</id>
		<title>到達運動</title>
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		<updated>2019-08-07T04:10:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 小脳 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref51&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40740</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40740"/>
		<updated>2019-08-07T04:08:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 小脳 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref51&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40739</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40739"/>
		<updated>2019-08-07T04:07:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40738</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40738"/>
		<updated>2019-08-07T04:05:33Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40737</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40737"/>
		<updated>2019-08-07T04:03:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref47&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40736</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40736"/>
		<updated>2019-08-07T03:59:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref51&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40735</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40735"/>
		<updated>2019-08-07T03:57:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの創発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref51&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40734</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40734"/>
		<updated>2019-08-07T03:54:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 小脳 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2019年6月3日　原稿完成日：2019年7月17日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中啓治]（理化学研究所　 脳神経科学研究センター　認知機能表現研究チーム）&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 30627965/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40726</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40726"/>
		<updated>2019-07-17T05:42:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]のF4野と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F5)と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40725</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40725"/>
		<updated>2019-07-17T05:40:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 腹側運動前野と腹側頭頂間溝野 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野(F4)と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40724</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40724"/>
		<updated>2019-07-17T05:39:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 腹側運動前野と前頭頂間溝野 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 のF5野と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40723</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40723"/>
		<updated>2019-07-17T05:38:17Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 (F5野)と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40722</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40722"/>
		<updated>2019-07-16T02:04:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* Parietal Area E */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（superior longitudinal fasciculus, SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（[[到達運動#Parietal Area E|Parietal Area E]], [[到達運動#Parietal Area E|PE野]]）の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　内側頭頂間溝野（MIP野)は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====Parietal Area E=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、5野の頭頂間溝の背側の表面に出ているPE野(Prietal area E)も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と腹側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　腹側頭頂間溝野 (VIP野)やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野と前頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　腹側運動前野 (F5野)と前頭頂間溝野 (AIP野)では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野(F1)のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小脳===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptische Ataxieと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている（同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記であるが、神経心理学的には、区別して使われる。日本語では、両者を統一してしまっている）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40715</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40715"/>
		<updated>2019-07-13T01:37:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時に行うことが可能である。これには、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されており、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]などを、それぞれ適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択する課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きに反応選択性を示す。対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野が眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されているとの実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応の潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40714</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40714"/>
		<updated>2019-07-13T01:24:05Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 軌道の計画 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うという枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40693</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40693"/>
		<updated>2019-06-10T08:28:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* SLF-IIIによって結ばれる領域 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚#VIP野|ventral intraparietal area, VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40692</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40692"/>
		<updated>2019-06-10T03:04:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　推尺異常も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40691</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40691"/>
		<updated>2019-06-10T02:24:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 5野（PE野） */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40690</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40690"/>
		<updated>2019-06-10T02:14:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 5野（PE野） */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　中心後回の最も後ろの5野の一部分で、[頭頂葉#５野|５野 ]]の頭頂間溝の背側の表面に出ている領域も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40689</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40689"/>
		<updated>2019-06-10T02:13:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 5野（PE野） */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　[[頭頂葉#５野|５野 ]]は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する部分も到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40688</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40688"/>
		<updated>2019-06-10T02:12:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]や[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;の表面に出ている部分、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]の結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野（PE野）=====&lt;br /&gt;
　[[頭頂葉#５野|５野 ]]頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する部分もに到達運動に関わる。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40687</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40687"/>
		<updated>2019-06-10T02:01:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* SLF-Iによって結ばれる領域 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉#5野|5野]]（PEc）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====PEc野=====&lt;br /&gt;
　PEc野は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40686</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40686"/>
		<updated>2019-06-10T01:33:47Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野（MIP野)=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野 (PE)=====&lt;br /&gt;
　[[5野]] (PE)は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野(F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40685</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40685"/>
		<updated>2019-06-10T01:10:42Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 視覚性運動失調 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野 (PE)=====&lt;br /&gt;
　[[5野]] (PE)は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野]](F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか　A: 神経心理学的には、説明にもある通り区別して使われます。日本語では、両者を統一してしまっているのです）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40684</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40684"/>
		<updated>2019-06-10T01:07:18Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* SLF-Iによって結ばれる領域 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]、[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学講座&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1. 到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：[[主溝]]、AS：[[上弓状溝]]、AI：[[下弓状溝]]、CS：[[中心溝]]、IPS：[[頭頂間溝]]、PO：[[頭頂後頭溝]]、LF：[[外側溝]]、LS：[[月状溝]]、STS：[[上側頭溝]]&amp;lt;br&amp;gt;頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域、赤線は上縦束-I (SLF-I) 青線がSLF-III。&amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
　[[wj:上肢|上肢]]の[[wj:肩|肩]]、[[wj:肘|肘]]の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、[[座標変換]]、[[軌道計画]]、[[運動指令]]の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が[[視覚]]の[[背側経路]]に含まれる[[頭頂連合野]]で処理されている。その空間情報をもとにした[[視覚運動変換]]、運動指令の生成と制御が[[前頭葉]]の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
　到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって[[網膜]]の上の位置（[[座標系#網膜座標系・網膜中心座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系#眼球中心座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系#頭部中心座標系・身体中心座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系#身体部位中心座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系#関節・筋座標系|関節座標系]]、[[座標系#関節・筋座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
　手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられる。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの[[規範]]（[[到達運動#躍度最小化規範|躍度最小化規範]]、[[到達運動#トルク最小化規範|トルク最小化規範]]、[[到達運動#筋指令最小化規範|筋指令最小化規範]]、[[到達運動#終点分散最小化規範|終点分散最小化規範]]、[[到達運動#最小時間規範|最小時間規範]]など）が提案されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48; 88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====躍度最小化規範====&lt;br /&gt;
　手先加速度の[[wj:微分|微分]]（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、空間座標系における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====トルク最小化規範====&lt;br /&gt;
　関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、関節座標系での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====運動指令変化最小化規範====&lt;br /&gt;
　筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====終点分散最小化規範====&lt;br /&gt;
　運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
　以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための運動指令の生成や制御を行わなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル#順モデルと逆モデル|順モデル]]や[[内部モデル#順モデルと逆モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。逆モデルは、計画された軌道から運動指令を生成する。また、順モデルは、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====フィードバック誤差学習モデル====&lt;br /&gt;
　随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を[[教師信号]]として、小脳の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====最適フィードバック制御モデル====&lt;br /&gt;
　あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===大脳皮質===&lt;br /&gt;
　[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の背側視覚経路が主に関わっている。視覚野で網膜中心座標系で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の座標系、つまり眼球中心座標系、頭部中心座標系・身体中心座標系、身体部位中心座標系などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、[[眼球運動]]や到達運動、[[把持運動]]など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　上頭頂小葉と背側運動前野(F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|内側頭頂間溝野 (medial intraparietal area; MIP野)]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉#5野|5野]]（PE）&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：PEは何の略でしょうか　A: 略語ではなく領域を示す記号です）&amp;lt;/u&amp;gt;、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚#PO野（V6野）、POa野（V6a野）、7m野、MIP野|V6A]]野など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====内側頭頂間溝野=====&lt;br /&gt;
　この領域は[[頭頂到達領域]] (parietal reach region; PRR)とも呼ばれ、主に眼球中心座標系でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉#LIP野|外側頭頂間溝野 (lateral intraparietal area; LIP野)]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIP野では[[サッケード]]に先行し、MIP野では到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====5野 (PE)=====&lt;br /&gt;
　[[5野]] (PE)は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、手先中心座標の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと遠心性コピー(運動指令のコピー）/随伴発射(予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、一次運動野や運動前野からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。5野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、[[上頭頂小葉]]の障害で起こる[[視覚性運動失調]]では運動の修正ができない。また、5野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====V6A野=====&lt;br /&gt;
　V6A野の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の[[固有感覚]]や[[皮膚感覚]]など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====背側運動前野（PMd）=====&lt;br /&gt;
　[[背側運動前野]] (dorsal premotor area; PMd (F2))では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]]（F4野）と頭頂間溝の底部にある[[腹側頭頂間溝野]] (ventral intraparietal area; VIP野)は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の[[体性感覚]][[受容野]]とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚#身体周辺空間|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また腹側運動前野のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚#AIP野|anterior intraparietal area, AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F4)と腹側頭頂間溝野 (VIP野)=====&lt;br /&gt;
　[[腹側運動前野]] (F4)は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（[[プリズム適応]]）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIP野やF4野の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIP野では、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4野への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====腹側運動前野 (F5)と前頭頂間溝野 (AIP野)=====&lt;br /&gt;
　F5野とAIP野では、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====一次運動野]](F1)====&lt;br /&gt;
　到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
　小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、[[随意運動]]制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[登上線維]]による[[プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===大脳基底核===&lt;br /&gt;
　大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====視覚性運動失調====&lt;br /&gt;
　[[視覚性運動失調]]には注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている。&amp;lt;u&amp;gt;（編集部コメント：同じ単語のドイツ語表記とフランス語表記に思えますが、異なるのでしょうか）&amp;lt;/u&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====推尺異常====&lt;br /&gt;
　[[推尺異常]]には到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====企図振戦====&lt;br /&gt;
　到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じることを[[企図振戦]]という。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[測定障害]]も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
　本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40651</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40651"/>
		<updated>2019-05-14T06:44:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 目標の定位・座標変換 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。また一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40650</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40650"/>
		<updated>2019-05-14T06:30:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 目標の定位・座標変換 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内で順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A9%BA%E9%96%93%E7%9F%A5%E8%A6%9A&amp;diff=40641</id>
		<title>空間知覚</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A9%BA%E9%96%93%E7%9F%A5%E8%A6%9A&amp;diff=40641"/>
		<updated>2019-05-11T03:46:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2013年7月23日　原稿完成日：2014年5月29日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/atsushiiriki 入來 篤史]（独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英語名：spatial [[perception]], spatial recognition, spatial representation&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
　動物は、外部環境である3次元空間を、さまざまな感覚受容器の情報に基づき知覚する。特に[[wikipedia:ja:霊長類|霊長類]]では主に視覚に頼っている。脳内の二つの[[視覚経路]]のうち、空間は主に背側経路で処理され、原点の異なる複数の[[座標系]]で再現されている。こうした空間表現のためには奥行き、位置、大きさ、傾き、構造、動きやその方向などの要素を知覚する必要がある。一方、再現された空間は、[[眼球運動]]、[[到達運動]]、[[把持運動]]、[[歩行運動]]など身体運動の制御や、空間の[[作業記憶]]、あるいは移動のためのナビゲーションに使われる。さらに、空間知覚においては、感覚情報のみならず生体自らの動きの情報が必要である。動くことによる感覚情報の変化に対しては、より安定した外部空間を脳内に表現するために、脳は運動の情報によって感覚情報を調整する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18558858&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。空間知覚に関わる脳領域の損傷によって引き起こされる症状は、その損傷部位により多彩で、単に空間知覚の障害にとどまらず運動の障害も伴っている。&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:空間知覚.jpg|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図．サルの脳の空間知覚に関わる神経回路&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 CiS : 帯状溝. 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝、帯状溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。文献&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 空間知覚とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
　空間知覚とは、[[視覚]]、[[聴覚]]、[[前庭覚]]、[[体性感覚]]、[[化学感覚]]（[[嗅覚]]）などほぼすべての感覚を動員して統合し、３次元的な外界空間を脳内で表現する過程である。動物種によって、使われる感覚種は異なるが、[[霊長類]]では主に視覚が使われる。脳内では、単一の空間のコピーが、単一の領域で表現されているわけではない。複数の領域によって異なる形で空間が表現されおり、いわば原点の異なる複数の空間[[座標系]]が並列処理されている&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21415848&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。静的な空間表現にとどまらず、動きの知覚も含まれている。さらに、動物が運動することによって脳内で空間表現がぶれてしまう可能性がある。脳内に安定した空間を表現するために、脳は運動の情報（[[遠心性コピー]]・[[遠心性コピー|随伴発射]]）から運動の結果を予測し、不必要な感覚情報を遮断する。さらに、脳内の空間表現のためには奥行き、位置、大きさ、傾き、構造、動きやその方向などの空間表現のための要素を知覚する必要があるが、これらは脳内で異なる領域で表現され、場合によっては階層的に処理され統合される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 二つの視覚経路==&lt;br /&gt;
　脳内では、[[網膜]]から[[wj:視覚野|一次視覚野]]を経由して[[視覚連合野]]に至る主に二つの平行した視覚処理系がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一つは、[[頭頂連合野]]に至る[[視覚経路|背側視覚経路]]であり、もう一つは側頭連合野に至る[[視覚経路|腹側視覚経路]]である。この二つの経路は、網膜の[[神経節細胞]]の段階から時間，空間分解能や色に関する感受性が異なる二つの経路に分かれており、さらに一次視覚野(V1)から[[視覚前野]]では大きく異なる経路を経由する。背側経路に関しては、[[外側膝状体]]の[[大細胞層]]から、[[V1]]の4cα－4B層、さらに[[視覚前野|V2]]の太い縞、[[視覚前野|V3]]あるいは[[視覚前野|MT]]/[[視覚前野|MST]]、[[視覚前野|V6]]経由で、頭頂連合野へ視覚情報が伝達される(図）&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kandel ER, et al.,&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;eds. Principles of Neural Science. 5th ed. 2012, McGraw-Hill.&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの結合は皮質においては双方向性である。一方、腹側経路は、外側膝状体の[[小細胞層]]から、V1の4cβ層、さらにV2の細い縞あるいは明るい縞を経由して、あるいは経由せずにV4へ投射し、TEO IT など[[側頭連合野]]へ至る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これら二つの経路の破壊症状は、その役割をよく表している&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L.G. Ungerleider, M. Mishkin&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Two cortical visual systems, in Analysis of Visual Behavier.&amp;lt;br&amp;gt;D.J. Ingle, M.A. Goodale, and R.J.W. Mansfield, Editors. &amp;lt;br&amp;gt;1982, MIT Press: Cambridge, MA. p. 549-586.&amp;lt;/ref&amp;gt;。背側経路にある頭頂連合野の損傷では、場所の[[認知障害]]が起こり、whereの経路(where pathway)と呼ばれる。一方、腹側視覚経路の損傷では、物体の形や色の認知障害が起こるため、whatの経路(what pathway)と呼ばれる。その後、D.F.という腹側視覚経路の障害を持った患者が、報告された。この患者は、物体の形がわからないにも関わらず、それをつかむときには、その大きさや、形や傾きなどに手を正確に合わせることができた&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7953534&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、背側視覚経路に損傷のある患者では、形を見分けることができるにも関わらず、物体を適切につかむことができないことが明らかにされている&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。そのため、背側視覚経路は、場所のみならず、そのほかの空間的な情報も処理するHow の経路(How pathway)とも呼ばれるようになった。結局のところ空間[[知覚]]については、背側経路の役割が非常に大きいことがわかっているが、物体の3次元的表現は腹側経路にもあることが明らかになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 脳内の空間表現 ==&lt;br /&gt;
===[[座標系]]===&lt;br /&gt;
脳内では、空間は[[座標系]]として表現されている。その座標表現は単一ではなく、以下の様な原点の異なる複数の座標が、主に頭頂葉や運動前野など肢運動、眼球運動に関わる領野など複数の脳領域に存在する。&lt;br /&gt;
====[[座標系|網膜座標系]]====&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
　中心窩（fovea）を原点に、網膜の何処に像を結ぶかによって表現される座標系のことである。脳内の視覚領野には、網膜の部位がその領野内の位置と点対点の対応関係にある領野が存在する。特にこれを[[網膜部位局在性]]というが、結果として[[座標系|網膜座標系]]としての情報表現が見られる。網膜部位局在性がはっきりしないが、網膜座標系を表現する脳領域もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[座標系|眼球中心座標系]]====&lt;br /&gt;
　眼球の現在の位置を原点にした空間座標。現在の眼球の位置情報を必要とし、眼球が動いたとしても、眼球の位置とターゲットのずれを基にして、ターゲットの位置ベクトルが表現される。[[座標系|網膜座標系と眼球中心座標系]]は、いずれも眼球の位置に影響を受けるが区別される。眼球運動や到達運動に関わる領域に表象される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]====&lt;br /&gt;
　眼球の位置によらない頭の軸を中心した座標系を頭部中心座標系という。眼球や頭部の向きによらない身体軸を中心にした座標系を身体中心座標系という。到達運動や全身の移動等の運動に必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[座標系|身体部位中心座標系]]====&lt;br /&gt;
　身体の部位を中心とした座標系。　身体部位が動くと座標原点はその部位と共に動く。主に体性感覚や視覚を統合した[[多種感覚ニューロン]]によって表現される。[[身体周辺空間]]の知覚にも関わる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[座標系|物体中心座標系]]====&lt;br /&gt;
　物体の中での目標の相対的位置（前後左右上下）。物体の構造の知覚や物体内のある部分に働きかけるな場合に必要とされる。生体へ動作の可能性を提供するという[[アフォーダンス]]とも関連性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[座標系|環境中心座標系]]====&lt;br /&gt;
　環境の中での自己の位置。移動においては、自己が環境の中でどの位置にいるかを脳内では表現される必要がある。[[Allocentric reference frame]]とも呼ばれる。 これに対し、自己を中心した座標系を[[Egocentric reference frame]]という。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===奥行知覚・立体視===&lt;br /&gt;
　立体的に視空間を知覚するためには、[[両眼視]]の手がかり（[[両眼視差]]、[[輻輳角]]）とともに単眼視の手がかり（線遠近、肌理の勾配、調節反射、キアロスクーロ、重なり、相対的大きさ、空気遠近法など）をもとに、網膜上に映る視覚像を3次元的に再現する。単眼視の手がかりは調節反射以外のものは、絵画的手がかりと呼ばれる。こうした[[立体視]]には、脳内のいくつかの領域が関わっており、例えば両眼視差に影響を受けるニューロンは、V1、V2、V3、V3A、MT、MST等の視覚前野や頭頂連合野にある[[CIP]]、[[AIP]]などの背側経路にある領域にあることが知られている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15710485&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15707901&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、腹側経路にも両眼視差に反応するニューロン活動が知られている&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899190&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注視ニューロン===&lt;br /&gt;
　物体を注視したときの眼球の位置をもとに、物体を定位することができる。眼球で物体を注視（[[固視]]）し、ある位置で固定されているときに活動するニューロンを注視ニューロンと呼ぶ。[[注視ニューロン]]の位置選択性は、前額平面だけではなく、[[輻輳反射]]による奥行き位置にも選択性を持つ。下頭頂小葉の[[頭頂間溝]]の中あるいは7a野 &amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7411181&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や、[[前頭眼野]]（FEF）&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19675294&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、上丘で記録される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===傾きの選択性===&lt;br /&gt;
　視覚刺激の軸方向の傾きに関して選択性のあるニューロンが、視覚皮質や頭頂連合野で知られている。V1では、スリット状の視覚刺激の傾きに選択性を持つニューロンが、コラムを形成して整然と並んでいる（[[方位コラム]]）。また、頭頂間溝の後方のCIPやその周辺では、細長い物体の奥行き方向に選択性を持つニューロンが知られている&amp;lt;ref name=ref16 /&amp;gt;。また、同じ領域では、面の奥行きのある傾きに選択性を持つニューロンも記録される&amp;lt;ref name=ref16 /&amp;gt;。さらに、AIPでは面や軸を持った物体の傾きに選択性を示す視覚ニューロンが記録される&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動視===&lt;br /&gt;
　物体の動きをとらえる[[運動視]]も、空間知覚の重要な要素である。運動視は、外界の物体そのもの動きと観察者自身の動きによってもたらされる網膜の上の像の動きがもとになる。水平面の動きとともに、3次元空間内での動き（前後、回転、並行運動）などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動視に関する心理物理的手がかりとして、静止した視覚刺激を場所と時間をずらして提示する時に起こる[[仮現運動]]、背景の動きによって物体が動いて見える[[誘導運動]]がある。また、奥行きの動きには、両眼視差の変化と大きさの変化が手がかりとなる。網膜上での視覚像の流れは、[[オプティックフロー]](optic flow)と呼ばれるが、オプティックフローが視野内で大きな範囲を占め、ある一定の法則を満たしていると、観察者自身の動きとして感じるが、これも誘導運動の一つである。また、対象の動きや観察者の動きによって物体の3次元的構造（structure form motion）や前後の遠近の知覚([[運動視差]])をすることもできる。こうした運動視には、MT/MSTと呼ばれる[[上側頭溝]]内に存在する領域が関わっていて&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6864242&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、動きの方向と速度に関する選択性あるいは、誘導運動、視差などに選択性を持つニューロン活動が知られている。また、奥行きの運動には、下頭頂小葉（頭頂間溝の外側壁やその外側のPFG・PG）やVIP、F4などでも記録されている&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9246729&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方で、動くことによる感覚情報の変化に対して、より安定した外部空間を脳内に表現するために、脳は自らの運動の指令のコピー（[[遠心性コピー]]・[[遠心性コピー|随伴発射]]）を使って、感覚情報に調整を加える&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。例えば、眼球がサッケードをおこしたときには、網膜上の像は大きく揺れることになるが、脳内ではその視覚入力に対し眼球運動のための運動司令を使って、視覚入力に影響を及ぼす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===身体周辺空間===&lt;br /&gt;
　自己の身体に近接した空間で、身体と一体となった空間を[[身体周辺空間]]（[[ペリパーソナルスペース]] [[peri-personal space]]）と呼ぶ。環境内での物体と身体との関係を記述し、到達運動や物体との接触や衝突を避けたりするために必要な空間表現である。VIPやPFG、F4などで見つかる多種感覚ニューロンには、身体のある部分に体性感覚受容野を持ち、その受容野とごく近接した空間に視覚受容野を持つものがある。この視覚の反応は、自己の身体の近接した空間に限られ、身体部位の動きにともなって移動する。また、道具を使用している際には、この道具に周辺にも身体周辺空間が拡張するとも考えられている。これは、道具の使用による[[身体図式]]ないし[[身体イメージ]]の拡張に関わると考えられている。頭頂葉のPEaで見つかった多種感覚ニューロンの視覚受容野は、道具を使った時に道具先端にまで拡大する現象が知られている&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8951846&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===視覚以外の感覚による空間知覚===&lt;br /&gt;
　空間の中で、身体と重力との関係や身体の動きに基づく加速度の知覚などには、[[前庭]]入力も重要である。[[前庭器官]]からの情報は、[[脳幹]]、[[小脳]]のみならず[[大脳皮質]]でも処理される。背側経路では、頭頂葉の[[2V]]（頭頂間溝の最も吻側部分）、MST、VIP等が知られている。また、そのほかにもシルビウス裂内部の島皮質にある[[PIVC]]（[[Parieto-Insular Vestibular Cortex]]）、[[3a]]野、[[弓状溝]]周辺などにも認められる&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15826966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、聴覚の入力も空間知覚には重要である。[[音源の定位]]に、[[聴覚皮質]]のニューロン活動が関わっていることが知られている&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19471271&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、身体周辺空間の表現に関わる頭頂葉のVIPや腹側運動前野にも、聴覚刺激に反応するニューロン活動が知られている。近年、聴覚皮質からの経路は、視覚と同様、頭頂葉を経由して[[背外側前頭前野]]に投射する経路と、頭頂葉は経由せずにそのまま吻側に向かい[[腹外側前頭前野]]に投射する経路の二つがあり、それぞれ空間知覚と音の持つ意味の処理をしていると考えられている&amp;lt;ref name=ref26/&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===環境の中での場所の表現（第3の視覚経路）===&lt;br /&gt;
　近年、頭頂葉から、[[内側側頭皮質]]に向かう経路をもう一つの空間情報処理の経路とする考え方が出てきている(図）&amp;lt;ref name=ref2/&amp;gt; 。この経路は後頭頂葉(Opt, PG)から直接あるいは、内側頭頂葉、[[後部帯状回皮質]]([[31]]野・[[23]]野）や[[脳梁膨大部後部領域]](29野・30野)を経由して、[[海馬]](hippocampus)や[[海馬傍回]](parahippocampus)などの内側側頭葉に投射している&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19620622&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]でのこの経路の損傷は、地誌的[[見当識]]の障害となって現れる。また、サルでは、内側頭頂葉、後部帯状回皮質や脳梁膨大部後部領域ではオプティックフローや環境内の場所に選択的に反応するニューロンや、環境中心座標系の表現が知られている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt; &amp;lt;ref name=ref27 /&amp;gt;。また、サルや[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]の内側側頭葉においても[[場所細胞]](place cell)という環境内のある場所で反応するニューロン活動が知られている([[空間記憶]]参照）。以上のことから、この経路は環境の中を移動するときに必要なナビゲーションの機能を持っていると考えられている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==空間知覚の障害==&lt;br /&gt;
　上記のように背側視覚経路は、空間知覚に深く関わるとされているが、古くからヒトにおけるその損傷で、空間知覚に関する様々な神経症状が知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[半側空間無視]]===&lt;br /&gt;
　右の[[頭頂葉]]ないし[[運動前野]]の障害で起こる。患者からみた左の空間を無視する症状で、たとえば、模写をさせるとモデルとなった絵の右半分しか描かないとか、あるいは目の前のトレーにのった食事を左半分無視して食べ残してしまう。この症状は、自己の身体にもおよび顔の右半分しか化粧をしないとか、あるいは自己の左半身を無視してしまう症状が現れる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===立体視障害===&lt;br /&gt;
　3次元図形あるいは3次元物体の[[立体的知覚]]の障害。頭頂葉の[[角回]]の障害が指摘されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===構成失行===&lt;br /&gt;
　図形や物体などのその空間的特徴や配置の認識をもとに、その図形や物体を再構成する能力の障害。たとえばモデルとなる積み木をもとに、それを[[模倣]]して組み立てる課題に障害が起こる。基礎障害として、視空間の認知障害と運動水準の障害が考えられる。頭頂葉の病変で起こることが知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===地誌的見当識===&lt;br /&gt;
　よく知っているはずの場所で道に迷う症状で、[[街並失認]]と[[道順障害]]が知られている&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&#039;&#039;&#039;河村　満&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;空間識・シリーズ教育講座　地理認知障害　街並失認と道順障害&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Equilibrium Research&#039;&#039;, 2003. 62(4): p. 275-283.&amp;lt;/ref&amp;gt;。街並失認は、旧知の家や街の風景の同定が出来なくなり、右の海馬傍回が責任病巣とされている。また、道順障害は、風景は街並を見てどこにいるかはわかるが、道順が想起できない。右の[[脳梁膨大部]]の後ろの方の障害によって起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[到達運動]]障害===&lt;br /&gt;
　[[到達運動]]に関しては、物体の空間的定位情報が正しく運動系へ伝えられる必要がある。[[Balint症候群]]に含まれる[[視覚失調]](optiche Ataxie)は、注視線上にとらえた物体に手をのばすことができない。両側の頭頂葉によるものと考えられている。一方、周辺視野にある物体に到達運動ができないものを[[視覚性運動失調]](ataxie optique)とよび、眼球位置や頭の位置、腕の位置などの網膜外の情報による座標変換の障害と考えられている&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&#039;&#039;&#039;山鳥　重&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;神経心理学入門、1985: &#039;&#039;医学書院&#039;&#039;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===手操作運動障害===&lt;br /&gt;
　両側の[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]の障害あるいは、サルのAIP に相当するhAIPと呼ばれるヒトの[[下頭頂小葉]]の損傷で[[把持運動障害]]が知られている&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18219055&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[物体知覚]]&lt;br /&gt;
*[[頭頂葉]]&lt;br /&gt;
*[[側頭葉]]&lt;br /&gt;
*[[視覚前野]]&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間的注意]]&lt;br /&gt;
*[[空間記憶]]&lt;br /&gt;
*[[到達運動]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40640</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40640"/>
		<updated>2019-05-11T03:42:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40639</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40639"/>
		<updated>2019-05-11T03:02:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/keimochizuki 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40638</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40638"/>
		<updated>2019-05-11T03:00:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/ 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40637</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40637"/>
		<updated>2019-05-11T03:00:05Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/k-maeda 望月 圭]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40636</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40636"/>
		<updated>2019-05-11T02:58:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/k-maeda 前田 和孝]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学大学院医学研究科生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/viola_body 村田 哲]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;近畿大学医学部生理学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40617</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40617"/>
		<updated>2019-05-03T04:46:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 一次運動野(F1) */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40616</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40616"/>
		<updated>2019-04-26T09:13:14Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 大脳基底核 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-13&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40615</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40615"/>
		<updated>2019-04-26T09:11:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 到達運動とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-73.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40614</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40614"/>
		<updated>2019-04-26T09:10:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 大脳基底核 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;: 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40613</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40613"/>
		<updated>2019-04-26T09:08:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 軌道の計画 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;: 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40612</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40612"/>
		<updated>2019-04-26T09:07:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 到達運動とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;: 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40611</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40611"/>
		<updated>2019-04-26T09:06:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 到達運動とは */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION;&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40610</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40610"/>
		<updated>2019-04-26T08:46:06Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 小脳 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動の[[マーの小脳理論|教師あり学習]]に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40609</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40609"/>
		<updated>2019-04-26T08:15:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* F5とAIP */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるものが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40608</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40608"/>
		<updated>2019-04-26T08:15:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* F4とVIP */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンの存在は明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40607</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40607"/>
		<updated>2019-04-26T08:14:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* F4とVIP */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。VIPでは、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40606</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40606"/>
		<updated>2019-04-26T08:11:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* V6A */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚[[受容野]]を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚受容野は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40605</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40605"/>
		<updated>2019-04-26T08:09:32Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* ５野(PE) */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚受容野を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚[[受容野]]は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40604</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40604"/>
		<updated>2019-04-26T08:09:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* ５野(PE) */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;.。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、上頭頂小葉の障害で起こる視覚性運動失調では運動の修正ができない。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚受容野を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚[[受容野]]は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40603</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40603"/>
		<updated>2019-04-26T08:05:08Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* ５野(PE) */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示唆している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、視覚性運動失調では運動の修正ができない&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚受容野を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚[[受容野]]は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40602</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40602"/>
		<updated>2019-04-26T08:01:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 大脳基底核 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、視覚性運動失調では運動の修正ができない&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚受容野を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚[[受容野]]は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[wj:強化学習|強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40601</id>
		<title>到達運動</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%B0%E9%81%94%E9%81%8B%E5%8B%95&amp;diff=40601"/>
		<updated>2019-04-26T07:52:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Akiramurata: /* 軌道の計画 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：reaching, reaching movement, arm reaching&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
到達運動は、目標に向かって腕を伸ばし、手先を目標の位置に動かす運動である。この運動を実現するためには、運動の意図、目標の定位、効果器の選択、手先の位置から目標に向かう軌道の計画、[[空間座標]]から[[座標系|関節・筋座標]]への変換、運動指令の生成、誤差の修正、学習・適応などの過程が必要となる。脳内では、[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂連合野]]、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]などがこれらの過程に関わっていると考えられている&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[image:到達運動Akiramurata_fig_1.png|thumb|400px|&#039;&#039;&#039;図1．到達運動に関わる大脳皮質神経回路(サル）&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;PS：主溝, AS：上弓状溝, AI：下弓状溝, CS：中心溝, IPS：頭頂間溝， PO：頭頂後頭溝, LF：外側溝, LS：月状溝, STS：上側頭溝 　頭頂間溝と月状溝、上側頭溝は、広げて内側面を見えるようにしてある。赤字が到達運動に主に関わる領域　赤線はSLF-I 青線がSLF-III &amp;lt;ref name=ref49&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Murata, A. and H. Ishida&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Representation of bodily self in the multimodal parieto-premotor network&amp;lt;br&amp;gt;in Representation and Brain, S. Funahashi, Editor. 2007, Springer. p. 151-176.&amp;lt;/ref&amp;gt;より許諾転載]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動とは==&lt;br /&gt;
  &lt;br /&gt;
上肢の肩、肘の関節を動かし、手先を目標の位置にもっていく運動である。脳の中での上肢運動の制御は、ロボットの複数の関節を動かすための制御問題を解くことと共通しており、多くの生理学的研究とともに理論的な研究が行われている。そこでは、目標の定位、座標変換、軌道計画、運動指令の生成・制御、適応・学習の問題を解く必要がある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3676355&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上肢到達運動制御の計算モデルとその課題. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;VISION&#039;&#039;, 2004. 16;765-773.&amp;lt;/ref&amp;gt;。脳内では、空間情報が視覚の背側経路に含まれる頭頂連合野で処理されている。その空間情報をもとにした視覚運動変換、運動指令の生成と制御が前頭葉の[[一次運動野]]や[[高次運動野]]へ至るネットワークで行われる。運動の調節、学習・適応には、[[小脳]]、[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]が関わっていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目標の定位・座標変換==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
到達運動に必要な空間上の目標の位置は、[[空間知覚]]のシステムによって網膜の上の位置（[[座標系|網膜座標系]]）から、[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]（手先中心座標）などの座標に変換される必要がある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの座標系は、脳内では順序だって変換されているわけではなく、状況や目的に応じて必要な座標系が使われる。これらは、外部空間や身体上のどこかを原点として、身体や外部環境との関係を記述した[[座標系|空間座標系]]といえる。一方で、到達運動を実行するためには、これらの空間情報をもとに関節や筋に発生する動きやトルクに変換する必要がある。こうした変数を表現する座標系は、[[座標系|関節座標系]]、[[座標系|筋座標系]]と呼ばれる。つまり、到達運動の達成には、空間座標系から関節・筋座標系へ変換が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==到達運動の計算論的モデル==&lt;br /&gt;
===軌道の計画===&lt;br /&gt;
手先と目標の定位がなされると、理論的には到達運動を実現するために手先軌道が計画され、それを実現するための運動指令の生成が行われると考えられた。手先の初期位置から目標位置への到達運動の軌道は、前後方向でほぼ直線、水平方向では緩やかなカーブを描く。速度は、時間軸に対して、ベル型の曲線を描く&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2742921&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。こうした軌道を実現するためには、計算論では脳が何らかの規範に基づいて軌道を生成すると考え、そのためのいくつかの規範（躍度最小化規範、トルク最小化規範、筋指令最小化規範、終点分散最小化規範、最小時間規範など）が提案されている。これらの規範に対する考え方は、当初の軌道、座標変換、運動指令生成という系列的な処理を行うと枠組みから、次第に運動指令を直接的生成するものに変化してきている&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&#039;&#039;&#039;阪口　豊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;随意運動における運動指令パタンの双発. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;計測と制御&#039;&#039;, 2009. 48;88-93&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;躍度最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
手先加速度の微分（これを躍度という）の総和を最小化することを目指し、[[座標系|空間座標系]]における手先の軌道が最適化される&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4020415&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
この規範では、求められた軌道から、関節の角度への変換や筋肉への運動指令に変換する事が求められる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以下は、運動指令を直接生成する考え方である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;トルク最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
関節トルクの時間微分の総和を最小化することを目指し、[[座標系|関節座標系]]での関節トルクが最適化される&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;運動指令変化最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
筋指令の時間微分の総和を最小化する&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Kawato, M&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Trajectory formation in arm movements: Minimization principles and procedures&amp;lt;br&amp;gt;in Advances in Motor Learning and Control, Zelaznik, Howard N, Editor. 1996, Human Kinetics. p. 225-259&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;終点分散最小化規範&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
運動指令のノイズのもとで終点のばらつきを最小化することを目標としている&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9723616&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===制御と学習===&lt;br /&gt;
以上のように軌道が求められたら、それを実行に移すための[[運動指令]]の生成や制御を行わなければならない。正確な運動の実行にあたっては、[[感覚フィードバック]]は実際の運動よりも遅れてしまうため、特に速い運動には[[フィードバック制御]]は難しい。そこで、運動前に運動を計画して、フィードバックを使わずに運動を行う制御である[[フィードフォワード制御]]が必要だと考えられた。これには、[[内部モデル|順モデル]]や[[内部モデル|逆モデル]]と呼ばれる身体と環境の相互作用に関する内部表象である[[内部モデル]]が必要となる。[[内部モデル|逆モデル]]は、計画された軌道から運動指令を生成する。また、[[内部モデル|順モデル]]は、[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]]によってフィードバックの予測を行う。これらの内部モデルを用いることで、より早いスムースな運動が実現される。ただし、内部モデルは、フィードバックを必要とする学習によって獲得される。さらに、システム内部にはノイズが存在するため、フィードフォワード制御では運動時間を経るに従って誤差が増大してしまう。また、外力がかかった場合にも容易に修正可能である必要がある。そのため、以下のような感覚フィードバックを取り入れたモデルが考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[フィードバック誤差学習モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
随意運動制御の学習モデルとして提案されたこのモデルは、目標軌道が大脳皮質で決められると仮定し、計画された軌道と感覚フィードバックを入力とした大脳のフィードバックコントローラーの誤差信号を教師信号として、[[小脳]]の逆モデルを学習させるモデルである&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1486143&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、制御も同時行うことが可能である。これは、軌道を予め決定しておく必要がある。[[視運動性眼振|視機性眼球反応]]や[[前庭動眼反射]]、[[追従眼球運動]]などの眼球運動の生理学的実験の結果にうまく適合する&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10607637&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動に関して軌道計画を行う脳領域がどこにあるかは、未だ明確ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[最適フィードバック制御モデル]]&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
あらかじめ軌道の生成を必要としないモデルとして、[[wj:カルマンフィルター|カルマンフィルター]]による状態の推定&amp;lt;ref name=ref11&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  7569931&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と推定された状態をもとに運動指令を生成すること&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  12404008&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が考えられている。具体的には、順モデルによる予測と実際の感覚フィードバックが重み付け（[[カルマンゲイン]]）されて次の時刻の状態が推定される。さらに最適制御から[[フィードバックゲイン]]を求めて、推定された状態から逐次運動指令を生成する。カルマンゲインとフィードバックゲインの２つのパラメーターを最適化することを目標とする。ShadmehrとKranauerは、このモデルに脳内のいくつかの領域を当てはめる試みをしている&amp;lt;ref name=ref50&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18251019&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳内の到達運動制御==&lt;br /&gt;
===[[大脳皮質]]===&lt;br /&gt;
[[空間知覚]]は、[[視覚前野]]を経由し[[頭頂連合野]]にいたる大脳の[[空間知覚|背側視覚経路]]が主に関わっている。視覚野で[[座標系|網膜中心座標系]]で表現されていた位置情報は、頭頂連合野では単一の座標系ではなく、複数の[[座標系]]、つまり[[座標系|眼球中心座標系]]、[[座標系|頭部中心座標系・身体中心座標系]]、[[座標系|身体部位中心座標系]]などの複数の座標系へと座標変換される。これらの座標系は、頭頂連合野の複数の領域で表現されでおり、眼球運動や到達運動、把持運動など、適当な座標系を用いて制御する。運動の種類によって、制御する脳領域が異なる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野]]は、[[運動前野]]との結合が強く、[[上縦束]]（SLF）と呼ばれる皮質下の線維束で、運動前野と結合している&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22088488&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この線維束は、3本に分かれており、特に[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]]を結ぶもっとも背側部の経路（SLF-I）が、到達運動に関わっていると考えられている。[[頭頂連合野|下頭頂小葉]]と[[運動前野|腹側運動前野]]を結ぶ腹側部の経路（SLF-III）も一部関っている。この他、一次運動野、小脳、大脳基底核等の領域も到達運動の実現に重要な領域である。&lt;br /&gt;
以下にサルの単一ニューロン記録で明らかになった、到達運動に関わると考えられる領域のニューロンの性質を述べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-Iによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[頭頂連合野|上頭頂小葉]]と[[運動前野|背側運動前野]](F2)は、いずれも方向に選択性を示す到達運動ニューロンが記録される。特に、上頭頂小葉では、頭頂間溝の前壁後方部分の[[空間知覚|MIP]]やその背側の表面に出ている[[頭頂葉|５野]]（PE）、さらに頭頂後頭溝の前壁にある[[空間知覚|V6A]]など複数の領域がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|MIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域はParietal reach region (PRR)とも呼ばれ、主に[[座標系|眼球中心座標系]]でのターゲットの位置や運動の方向が表現されている&amp;lt;ref name=ref14&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12094211&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。サッケード運動に関わる[[頭頂葉|LIP]]との結合が強く、眼球運動と到達運動の協調的な制御（[[Wikipedia:eye-hand coordination|eye-hand coordination]]）が行われていると考えられる。空間情報が提示された後に、そのターゲットに向かってサッケードか到達運動を選択するような課題を行わせると、LIPでは[[サッケード]]に先行し、MIPでは到達運動に先行するニューロン活動がそれぞれ見られたため、特定の運動の準備や意図に関すると考えられている&amp;lt;ref name=ref15&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12052908&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[頭頂葉|５野]](PE)&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域は頭頂間溝の背側の表面に出ている領域で、中心後回の最も後ろの5野の一部分に相当する。腕の初期位置からのベクトルで運動の方向を表現することから、[[座標系|手先中心座標]]の表現がある&amp;lt;ref name=ref16&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;22841318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ニューロン活動をもとに時系列で情報量解析すると、感覚フィードバックを表現するものと[[遠心性コピー]](運動指令のコピー）/[[遠心性コピー|随伴発射]](予測された感覚フィードバック）を表現しているものに分類されるという研究がある&amp;lt;ref name=ref17&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18499800&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。解剖学的な結合を考えると、[[一次運動野]]や[[運動前野]]からの遠心性コピーによって、順モデルによって感覚フィードバックが予測されるというメカニズムが大脳皮質にもあることを示している。また、ターゲットの突然の変更による到達運動の軌道修正の際に、その軌道のオンラインの修正に関わっている活動も認められる。５野は、[[一次運動野]]との直接の結合も見られることから、運動をモニターしながら運動指令の修正に関わると考えられる。実際、視覚性運動失調では運動の修正ができない&amp;lt;ref name=ref18&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;25264945&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、５野のニューロンは、計画された運動と行われた運動の間の内在的なエラーとターゲットと指先の間のエラーの両方を表現することが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref19&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;29983313&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[空間知覚|V6A]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
この領域の到達運動ニューロンも、運動の方向や奥行きにも反応選択性を示す。視覚反応も、対側の空間に視覚受容野を持ち、全体として視野の周辺部までカバーする。視覚[[受容野]]は、眼球位置によって影響を受けず、頭部中心座標系における位置情報を表現しているニューロンが認められる&amp;lt;ref name=ref20&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14517595&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、腕の固有感覚や皮膚感覚など体性感覚刺激に反応するニューロンが認められている。また、近年、この領域で到達運動に関わるニューロン以外に把持運動に関連するニューロン活動が記録されている&amp;lt;ref name=ref21&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;28196647&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのニューロンは、到達運動と把持運動の協調的制御を行っていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[背側運動前野]]（PMd）&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
PMd(F2)では、到達運動や手首の傾きに関わるニューロン活動が記録される&amp;lt;ref name=ref22&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;24692357&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚刺激を出してから遅延を与えて到達運動をする課題では、運動に先行した活動（[[運動前野|準備関連活動]] set-related activity）が見られ、運動の準備に関わる&amp;lt;ref name=ref23&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9056706&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚刺激に関わる活動や運動そのものに関わる活動も見られる。運動のためのターゲットの位置が空間的に表現されるのではなく、色や形などで抽象的に表現される場合でも、同様の反応が認められる&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3345810&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。視覚情報から運動への変換過程に関わると考えられる。PMdに、運動のキネマティクスの情報が表現されていると実験結果もある&amp;lt;ref name=ref25&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2022240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref26&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;30760821&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。運動効果器（右腕　左腕）の選択にも関わることが明らかになっている&amp;lt;ref name=ref27&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;11100727&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====SLF-IIIによって結ばれる領域====&lt;br /&gt;
[[腹側運動前野]]（F4）と頭頂間溝の底部にある[[空間知覚|VIP]]は、SLF-IIIによって結合しており、いずれも身体のある部分の体性感覚受容野とともに、そのすぐ近くの[[空間知覚|身体周辺空間]]（ペリパーソナルスペース）に視覚の受容野を持ち、手の届く範囲の身体部分中心座標を表現している&amp;lt;ref name=ref28&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8836215&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref29&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9425183&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また[[腹側運動前野]]のF5と頭頂間溝の外側壁の[[空間知覚|AIP]]を結ぶ回路は、主に把持運動に関わっているが、手の到達位置によって異なる反応を示すニューロンも見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F4]]と[[空間知覚|VIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F4は、到達運動&amp;lt;ref name=ref30&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3416964&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や向かってくる物体を手を伸ばして避けるような運動に関わる&amp;lt;ref name=ref31&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16277998&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、視覚情報がある方向に偏位するようなプリズムメガネをかけて到達運動を繰り返し行い学習によって適応する課題（プリズム適応）では、感覚情報そのものを表現する活動や運動のゴール（適応後もゴールそのもの空間位置は変化していない）に依存するニューロン活動&amp;lt;ref name=ref32&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12466435&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が見られた。Inoueらはさらに、腹側運動前野や一次運動野のニューロンが、到達運動の結果のエラーを表現することが明らかにした。小脳とともに適応学習に関わると考えられる&amp;lt;ref name=ref33&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;27181058&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。VIPやF4の身体周辺空間の表現は、手先と物体の関係性を記述し、身体部分中心座標（例えば手先など）をもとにした運動の制御に重要な役割があると考えられる。この領域で、到達運動に関わるニューロンは明らかにされていないが、解剖学的結合から考えて、F4への視覚情報のソースとなっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=====&#039;&#039;[[腹側運動前野|F5]]と[[空間知覚|AIP]]&#039;&#039;=====&lt;br /&gt;
F5とAIPでは、これまで把持運動の物体の形やそれを把持するときの手の形に選択性を持つニューロンが見つかっており&amp;lt;ref name=ref34&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10805659&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;主に把持運動の制御に関わる。近年、それらのニューロンの中に注視点の位置やターゲットの視線をもとにした位置に影響を受けるニューロンが見つかっている&amp;lt;ref name=ref35&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23595761&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、AIPでは物体内のターゲットの相対位置によって（例えば物体の中のスイッチの位置）、反応が異なるニューロンも見つかっていて、[[座標系|物体中心座標系]]におけるターゲットの位置の情報も持っている&amp;lt;ref name=ref36&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26562332&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。物体の中のどこに到達すべきかを制御すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====&#039;&#039;[[一次運動野]](F1)&#039;&#039;====&lt;br /&gt;
到達運動に関して一次運動野のニューロン活動は、力&amp;lt;ref name=ref37&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;4966614&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動や力の方向&amp;lt;ref name=ref38&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8817266&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、速度&amp;lt;ref name=ref39&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10561437&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;など、いくつかの運動のパラメーターに相関を持つことが複数の研究で示されている。&lt;br /&gt;
一方で、[[体性感覚]]刺激に対しても反応することがわかっており、単関節あるいは複数の関節の受動的な動きに時反応する&amp;lt;ref name=ref40&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;21964335&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特に遠位の手では、関節の受動的な動きとともに、皮膚に対する触覚刺激にも反応することが知られている。これらの反応潜時は、[[一次体性感覚野]]よりもわずかに遅い程度であり&amp;lt;ref name=ref41&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6450275&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Scottらは、一次運動野が体性感覚野あるいは5野からの体性感覚情報に基づくオンラインの運動制御に関わっており、最適フィードバック制御モデルを適応できると考えている&amp;lt;ref name=ref42&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15208695&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[小脳]]===&lt;br /&gt;
小脳は、運動学習に重要な役割をする。小脳の外側部は、大脳皮質の[[一次運動野]]、[[運動前野]]などの[[高次運動野]]、[[頭頂葉]]、[[前頭前野]]などから入力を受けており、随意運動制御に重要な役割を担っている。到達運動のプリズム適応は、小脳に障害があると起こらない。Kitazawa らは、到達運動をした結果生じた目標との誤差の情報が、[[小脳|登上線維]]による[[小脳|プルキンエ細胞]]に発生する[[小脳|複雑スパイク]]に表現されていることを明らかにした&amp;lt;ref name=ref43&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9548253&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、運動の結果のエラーが登上線維によって小脳皮質に入力されることを示した。先に述べた、運動前野あるいは一次運動野におけるエラーの情報が、プルキンエ細胞に入力されている可能性がある。&amp;lt;br&amp;gt;一方、[[小脳|平行線維]]による[[小脳|単純スパイク]]は運動制御の信号が表現されている。小脳には、[[内部モデル]]が存在するといわれており、眼球運動においては小脳の単純スパイクが、[[内部モデル|逆モデル]]としての小脳の役割を反映していると考えられている&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、上肢運動においては、大脳皮質で計画された運動指令が、小脳の[[内部モデル|順モデル]]に入力されるという考えもある&amp;lt;ref name=ref44&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;26704591&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===[[wj:大脳基底核|大脳基底核]]===&lt;br /&gt;
大脳基底核の障害は、筋緊張の異常をもたらし、さまざまな[[随意運動と不随意運動|不随意運動]]を誘発する。神経生理学的な研究と合わせて、大脳基底核は、抑制・脱抑制のメカニズムによって、必要な運動と不必要な運動を切り分け、運動発現のタイミングの制御に関わっていると考えられている。大脳基底核は[[強化学習]]に関与することも明らかになっている。到達運動のプリズム適応や学習には、小脳の教師あり学習だけでなく、強化学習を組み込んだモデルも考えられている&amp;lt;ref name=ref45&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Y Sakaguchi, Y Akashi, M Takano&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Visuo-Motor Adaptation to Stepwise and Gradual Changes in the Environment: Relationship between Consciousness and Adaptation &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Joumal of Robotics and Mechatronics&#039;&#039;, 2001. 48(13);601-613&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref46&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;15309543&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===脳損傷による到達運動の障害===&lt;br /&gt;
====[[視覚性運動失調]](Optic ataxia)====&lt;br /&gt;
注視下の物体へうまく手を到達させることができないoptiche Ataxiaと、周辺視野への到達障害であるataxie optiqueがある。いずれも[[頭頂葉|上頭頂小葉]]の損傷で起こると考えられている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[小脳|推尺異常]](dysmetria)====&lt;br /&gt;
到達運動の際に、目標点に達しないhypometriaと通り過ぎてしまうhypermetriaがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====[[企図振戦]](intention tremor)====&lt;br /&gt;
到達運動など、随意的に運動している場合に軌道に震えが生じる。目標点に近づくにしたがって著明になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
測定障害も企図振戦も小脳の障害で起こる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[視覚経路]]&lt;br /&gt;
*[[空間知覚]]&lt;br /&gt;
*[[座標系]]&lt;br /&gt;
*[[内部モデル]]&lt;br /&gt;
*[[高次運動野]]&lt;br /&gt;
*[[補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[前補足運動野]]&lt;br /&gt;
*[[帯状皮質運動野]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[体性感覚]]&lt;br /&gt;
*[[マーの小脳理論]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==謝辞==&lt;br /&gt;
本項作成にあたり、貴重なご意見を頂いた電気通信大学　阪口　豊先生に感謝申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Akiramurata</name></author>
	</entry>
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