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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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		<updated>2015-05-01T12:41:47Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　南部　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漆谷先生のコメント、勉強になりました。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
1) アストログリアよりアストロサイトの方が一般的かと思い、アストロサイトに変更。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
2) 「消毒」よりは「不活性化」「無毒化」の方が適切と思い、「不活性化」に変更。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
3) MPTP取り扱いについては、NIHの指針を外部リンクに追加。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
4) BBCの番組についてはリンクが切れていたので、別のYouTube をリンク。これは著作権上問題あるでしょうか？　&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
　&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
2015年5月1日　南部　篤&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　南部　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漆谷先生のコメント、勉強になりました。&lt;br /&gt;
1) アストログリアよりアストロサイトの方が一般的かと思い、アストロサイトに変更。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
2) 「消毒」よりは「不活性化」「無毒化」の方が適切と思い、「不活性化」に変更。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
3) MPTP取り扱いについては、NIHの指針を外部リンクに追加。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
4) BBCの番組についてはリンクが切れていたので、別のYouTube をリンク。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　南部　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漆谷先生のコメント、勉強になりました。&lt;br /&gt;
# 番号付き箇条書きの項目&lt;br /&gt;
1) アストログリアよりアストロサイトの方が一般的かと思い、アストロサイトに変更。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
2) 「消毒」よりは「不活性化」「無毒化」の方が適切と思い、「不活性化」に変更。&lt;br /&gt;
3) MPTP取り扱いについては、NIHの指針を外部リンクに追加。&lt;br /&gt;
4) BBCの番組についてはリンクが切れていたので、別のYouTube をリンク。&lt;/div&gt;</summary>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: /* 編集　南部　作業記録 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　南部　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漆谷先生のコメント、勉強になりました。&lt;br /&gt;
# 番号付き箇条書きの項目&lt;br /&gt;
1) アストログリアよりアストロサイトの方が一般的かと思い、アストロサイトに変更。&lt;br /&gt;
2) 「消毒」よりは「不活性化」「無毒化」の方が適切と思い、「不活性化」に変更。&lt;br /&gt;
3) MPTP取り扱いについては、NIHの指針を外部リンクに追加。&lt;br /&gt;
4) BBCの番組についてはリンクが切れていたので、別のYouTube をリンク。&lt;/div&gt;</summary>
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		<updated>2015-05-01T12:27:36Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　南部　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漆谷先生のコメント、勉強になりました。&lt;br /&gt;
1) アストログリアよりアストロサイトの方が一般的かと思い、アストロサイトに変更。&lt;br /&gt;
2) 「消毒」よりは「不活性化」「無毒化」の方が適切と思い、「不活性化」に変更。&lt;br /&gt;
3) MPTP取り扱いについては、NIHの指針を外部リンクに追加。&lt;br /&gt;
4) BBCの番組についてはリンクが切れていたので、別のYouTube をリンク。&lt;/div&gt;</summary>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: /* 編集　漆谷　作業記録 */ 新しい節&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;==編集　林　作業記録==&lt;br /&gt;
*Chembox挿入&lt;br /&gt;
*南部先生に作って頂いた図１は縦長だったので、Wikipediaに有ったものを使用。&lt;br /&gt;
*内部リンク、外部リンク作成&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2013年2月7日 (木) 09:02 (JST)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==編集　漆谷　作業記録==&lt;br /&gt;
一部補足&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*作用機序&lt;br /&gt;
1)[[グリア細胞]]を「アストロ[[グリア]]やミクログリア」に。&lt;br /&gt;
2) 「MPP+はミトコンドリア内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって」を追加。&lt;br /&gt;
3) [[ドーパミン]]細胞の選択的障害については、MPP+がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている（PMID　3091760追加）。&lt;br /&gt;
*意義&lt;br /&gt;
「またMPTPによるパーキンソンモデル[[サル]]は[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている。」を追加（文献PMID 23370347追加）&lt;br /&gt;
*毒性&lt;br /&gt;
１）[[ラット]]では、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP+が産生されるが、MPP+は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている（PMID 3495000追加）。&lt;br /&gt;
２）取り暑い階部分について以下を追加&lt;br /&gt;
このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、ドラフト内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％次亜塩素酸で消毒する（オートクレーブは揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する（文献そのまま）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2015年4月13日　15時03分　漆谷　真&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 編集　漆谷　作業記録 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
１）アストロサイトの方が一般的かと&lt;br /&gt;
２）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<updated>2015-05-01T12:06:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/atsushinambu 南部 篤]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;自然科学研究機構 生理学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI XXXX/XXXX　原稿受付日：2013年2月4日　原稿完成日：2013年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/read0141446/ 漆谷　真]（京都大学 大学院医学研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{chembox&lt;br /&gt;
| verifiedrevid = 464192606&lt;br /&gt;
|ImageFile = MPTP.png&lt;br /&gt;
|ImageSize = 200px&lt;br /&gt;
|IUPACName=1-Methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine&lt;br /&gt;
|OtherNames=&lt;br /&gt;
|Section1= {{Chembox Identifiers&lt;br /&gt;
|  KEGG_Ref = {{keggcite|correct|kegg}}&lt;br /&gt;
| KEGG = C04599&lt;br /&gt;
| InChI = 1/C12H15N/c1-13-9-7-12(8-10-13)11-5-3-2-4-6-11/h2-7H,8-10H2,1H3&lt;br /&gt;
| InChIKey = PLRACCBDVIHHLZ-UHFFFAOYAV&lt;br /&gt;
| ChEMBL_Ref = {{ebicite|correct|EBI}}&lt;br /&gt;
| ChEMBL = 24172&lt;br /&gt;
| StdInChI_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}}&lt;br /&gt;
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| CASNo_Ref = {{cascite|correct|CAS}}&lt;br /&gt;
| CASNo=28289-54-5&lt;br /&gt;
|  PubChem=1388&lt;br /&gt;
| IUPHAR_ligand = 280&lt;br /&gt;
|  ChemSpiderID_Ref = {{chemspidercite|correct|chemspider}}&lt;br /&gt;
| ChemSpiderID = 1346&lt;br /&gt;
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&lt;br /&gt;
IUPAC名：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
　MPTPとは、[[ドーパミン]]作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、[[パーキンソン病]]モデルを作成するために用いられる。&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|240px|&#039;&#039;&#039;図　MPTPの代謝&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる[[神経毒]]の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[麻薬]]常習者の大学院生が、合成[[ヘロイン]]である[[wikipedia: Desmethylprodine|1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine]] (MPPP)を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、1976年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、[[L-ドーパ]]が著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、[[黒質細胞]]脱落、[[レビー小体]]陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　その後、1982年、北カリフォルニアで4人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（[[wikipedia:ja:サル|サル]]）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
　MPTPが脳内に入ると、[[アストロサイト]]や[[ミクログリア]]内で[[モノアミン酸化酵素]]B ([[MAO-B]])により酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;となり、これが細胞外に放出された後、ドーパミン作動性ニューロンに取り込まれる。MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;は[[ミトコンドリア]]内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって細胞が変性すると考えられている（図）。ドーパミン細胞の選択的障害については、MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3091760&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
　このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に[[wikipedia:ja:霊長類|霊長類]]にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[定位脳手術]]や[[脳深部刺激療法]]（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば[[wikipedia:ja:除草剤|除草剤]]などによる原因説も復興した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　またMPTPによるパーキンソンモデルサルは[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23370347&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
　ヒトを含む霊長類は感受性が高く、[[ラット]]は低く、[[マウス]]、[[ネコ]]は、その中間の感受性を示す。ラットでは、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;が産生されるが、MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3495000 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　MPTPが揮発性･脂溶性であることから、[[wikipedia:ja:皮膚|皮膚]]、[[wikipedia:ja:呼吸器|呼吸器]]などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄される。このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、[[wj:ドラフトチャンバー|ドラフトチャンバー]]内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％[[wj:次亜塩素酸|次亜塩素酸]]で不活性化させる（[[wj:オートクレーブ|オートクレーブ]]は揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
*[http://www.youtube.com/watch?v=TwCk_dqCg0k　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
*[http://www.ors.od.nih.gov/sr/dohs/Documents/Procedures_for_Working_with_MPTP_or_MPTP_Treated_Animals.pdf　米国NIHのMPTPおよびMPTP投与動物の取り扱い指針]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=29887</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2015-05-01T11:53:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/atsushinambu 南部 篤]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;自然科学研究機構 生理学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI XXXX/XXXX　原稿受付日：2013年2月4日　原稿完成日：2013年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/read0141446/ 漆谷　真]（京都大学 大学院医学研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{chembox&lt;br /&gt;
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|Section1= {{Chembox Identifiers&lt;br /&gt;
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| StdInChIKey_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}}&lt;br /&gt;
| StdInChIKey = PLRACCBDVIHHLZ-UHFFFAOYSA-N&lt;br /&gt;
| CASNo_Ref = {{cascite|correct|CAS}}&lt;br /&gt;
| CASNo=28289-54-5&lt;br /&gt;
|  PubChem=1388&lt;br /&gt;
| IUPHAR_ligand = 280&lt;br /&gt;
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|  EINECS=248-939-7&lt;br /&gt;
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| ChEBI = 17963&lt;br /&gt;
| SMILES = c2c(/C1=C/CN(C)CC1)cccc2&lt;br /&gt;
|  MeSHName = 1-Methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine&lt;br /&gt;
  }}&lt;br /&gt;
|Section2= {{Chembox Properties&lt;br /&gt;
|  Formula=C&amp;lt;sub&amp;gt;12&amp;lt;/sub&amp;gt;H&amp;lt;sub&amp;gt;15&amp;lt;/sub&amp;gt;N&lt;br /&gt;
|  MolarMass=173.25 g/mol&lt;br /&gt;
|  Appearance=&lt;br /&gt;
|  Density=&lt;br /&gt;
|  MeltingPtC= 39&lt;br /&gt;
|  BoilingPtC= 130&lt;br /&gt;
|  Solubility= slightly soluable&lt;br /&gt;
  }}&lt;br /&gt;
|Section3= {{Chembox Hazards&lt;br /&gt;
|  MainHazards=&lt;br /&gt;
|   NFPA-H = 4&lt;br /&gt;
|   NFPA-F = 0&lt;br /&gt;
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  }}&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
IUPAC名：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
　MPTPとは、[[ドーパミン]]作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、[[パーキンソン病]]モデルを作成するために用いられる。&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|240px|&#039;&#039;&#039;図　MPTPの代謝&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる[[神経毒]]の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[麻薬]]常習者の大学院生が、合成[[ヘロイン]]である[[wikipedia: Desmethylprodine|1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine]] (MPPP)を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、1976年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、[[L-ドーパ]]が著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、[[黒質細胞]]脱落、[[レビー小体]]陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　その後、1982年、北カリフォルニアで4人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（[[wikipedia:ja:サル|サル]]）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
　MPTPが脳内に入ると、[[アストロサイト]]や[[ミクログリア]]内で[[モノアミン酸化酵素]]B ([[MAO-B]])により酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;となり、これが細胞外に放出された後、ドーパミン作動性ニューロンに取り込まれる。MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;は[[ミトコンドリア]]内に取り込まれ、電子伝達系のcomplex Iを強力に阻害するため、エネルギー産生能の低下によって細胞が変性すると考えられている（図）。ドーパミン細胞の選択的障害については、MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;がニューロメラニンと結合して毒性機構が増強するためと考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;3091760&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
　このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に[[wikipedia:ja:霊長類|霊長類]]にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[定位脳手術]]や[[脳深部刺激療法]]（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば[[wikipedia:ja:除草剤|除草剤]]などによる原因説も復興した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　またMPTPによるパーキンソンモデルサルは[[ES細胞]]の移植治療研究に用いられ、症状の改善を認められ[[iPS細胞]]を加えた移植治療の優れた前臨床研究モデルとして注目されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;23370347&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
　ヒトを含む霊長類は感受性が高く、[[ラット]]は低く、[[マウス]]、[[ネコ]]は、その中間の感受性を示す。ラットでは、[[血液脳関門]]にMAO-Bが豊富に発現しているため、同部位でMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;が産生されるが、MPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;は陰性荷電をしており血液脳関門を通過しにくいため、MPTPに感受性が低いと考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3495000 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　MPTPが揮発性･脂溶性であることから、[[wikipedia:ja:皮膚|皮膚]]、[[wikipedia:ja:呼吸器|呼吸器]]などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄される。このため取り扱い時には使い捨て手袋を着用し、[[wj:ドラフトチャンバー|ドラフトチャンバー]]内で操作すること、使用後や残分のMPTPは１％[[wj:次亜塩素酸|次亜塩素酸]]で不活性化させる（[[wj:オートクレーブ|オートクレーブ]]は揮発するため不可）など、取り扱いに注意を要する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
*[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17690</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17690"/>
		<updated>2013-02-11T13:10:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[Image:STN Fig1.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視床下核を濃い暖色で前額断で示す&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
羅：nucleus subthalamicus　英：subthalamic nucleus　独：subthalamische Nukleus　仏：noyau sous-thalamique　西：núcleos subtalámicos　英略語：STN　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核とは、[[大脳基底核]]を構成する核のひとつである。[[大脳皮質]]から興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けると[[ヘミバリスム]]を来す。近年、[[パーキンソン病]]に対する[[脳深部刺激療法]]（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig2.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．大脳基底核を巡る神経回路&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;白矢印：グルタミン酸作動性興奮性投射、黒矢印：GABA作動性抑制性投射、灰色矢印：ドーパミン作動性投射]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図1）。[[wikipedia:Jules Bernard Luys|Jules Bernard Luys]]が1865年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが1920年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、1990年に[[直接路・間接路モデル]]が提唱され、さらにパーキンソン病に対する[[定位脳手術]]（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==構造==&lt;br /&gt;
===局所解剖===&lt;br /&gt;
　視床下核は、単一の[[グルタミン酸]]作動性の投射ニューロンにより構成されている（現在は、興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった）。長い[[樹状突起]]を有し、また[[軸索]]は核内走行中に軸索側枝を出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===入出力===&lt;br /&gt;
　大脳皮質からグルタミン酸作動性の興奮性入力を、淡蒼球外節から[[GABA]]作動性の抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部にグルタミン酸作動性の興奮性投射を送る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====直接路・間接路モデル====&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig3.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図3．視床下核の機能分化&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ところが1989年から1990年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図2）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として[[線条体]]（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の2つの経路が結ぶことを提案した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:1. [[直接路]]（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&lt;br /&gt;
:2. [[間接路]]（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:3. [[ハイパー直接路]]（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　が提案され、広く認められるようになってきた（図2）。&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====視床下核の体部位局在====&lt;br /&gt;
　視床下核背側部は、大脳皮質[[運動野]]から[[体部位局在]]を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図3）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質[[一次運動野]]からは視床下核背側部のうち外側部に、[[補足運動野]]からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図3）。この運動領域の腹側には[[前頭前野]]から、その一部に[[眼球運動野]]から、最内側部には[[辺縁皮質]]から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、[[眼球運動]]、前頭前野の機能である高次機能、[[辺縁系]]の機能である[[情動]]などにも関わっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核から神経活動を記録してみると、20-30Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（[[β帯域]]のニューロン発火や[[細胞外記録#局所フィールド電位記録|局所フィールド電位]]）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図3）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
*[[深部電気刺激]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[運動制御]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：南部篤　担当編集委員：伊佐正）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17687</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17687"/>
		<updated>2013-02-11T11:08:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[Image:STN Fig1.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視床下核を濃い暖色で前額断で示す&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
羅：nucleus subthalamicus　英：subthalamic nucleus　独：subthalamische Nukleus　仏：noyau sous-thalamique　西：núcleos subtalámicos　英略語：STN　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核とは、[[大脳基底核]]を構成する核のひとつである。[[大脳皮質]]から興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けると[[ヘミバリスム]]を来す。近年、[[パーキンソン病]]に対する[[脳深部刺激療法]]（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig2.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．大脳基底核を巡る神経回路&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;白矢印：グルタミン酸作動性興奮性投射、黒矢印：GABA作動性抑制性投射、灰色矢印：ドーパミン作動性投射]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図1）。[[wikipedia:Jules Bernard Luys|Jules Bernard Luys]]が1865年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが1920年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、1990年に[[直接路・間接路モデル]]が提唱され、さらにパーキンソン病に対する[[定位脳手術]]（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==構造==&lt;br /&gt;
===局所解剖===&lt;br /&gt;
　視床下核は、単一の[[グルタミン酸]]作動性の投射ニューロンにより構成されている（現在は、興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった）。長い樹状突起を有し、また軸索は核内走行中に軸索側枝を出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===入出力===&lt;br /&gt;
　[[大脳皮質]]からグルタミン酸作動性の興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から[[GABA]]作動性の抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]にグルタミン酸作動性の興奮性投射を送る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====直接路・間接路モデル====&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig3.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図3．視床下核の機能分化&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ところが1989年から1990年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図2）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として[[線条体]]（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の2つの経路が結ぶことを提案した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:1. [[直接路]]（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&lt;br /&gt;
:2. [[間接路]]（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:3. [[ハイパー直接路]]（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　が提案され、広く認められるようになってきた（図2）。&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====視床下核の体部位局在====&lt;br /&gt;
　視床下核背側部は、大脳皮質運動野から[[体部位局在]]を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図3）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質[[一次運動野]]からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、[[補足運動野]]の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図3）。この運動領域の腹側には[[前頭前野]]から、その一部に[[眼球運動野]]から、最内側部には[[辺縁皮質]]から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、[[眼球運動]]、前頭前野の機能である高次機能、[[辺縁系]]の機能である[[情動]]などにも関わっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核から神経活動を記録してみると、20-30Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（[[β帯域]]のニューロン発火や[[細胞外記録#局所フィールド電位記録|局所フィールド電位]]）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図3）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
*[[深部電気刺激]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[運動制御]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：南部篤　担当編集委員：伊佐正）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17686</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2013-02-11T10:58:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[Image:STN Fig1.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視床下核を濃い暖色で前額断で示す&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
羅：nucleus subthalamicus　英：subthalamic nucleus　独：subthalamische Nukleus　仏：noyau sous-thalamique　西：núcleos subtalámicos　英略語：STN　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核とは、[[大脳基底核]]を構成する核のひとつである。[[大脳皮質]]から興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けると[[ヘミバリスム]]を来す。近年、[[パーキンソン病]]に対する[[脳深部刺激療法]]（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig2.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．大脳基底核を巡る神経回路&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;白矢印：グルタミン酸作動性興奮性投射、黒矢印：GABA作動性抑制性投射、灰色矢印：ドーパミン作動性投射]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図1）。[[wikipedia:Jules Bernard Luys|Jules Bernard Luys]]が1865年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが1920年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、1990年に[[直接路・間接路モデル]]が提唱され、さらにパーキンソン病に対する[[定位脳手術]]（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==構造==&lt;br /&gt;
===局所解剖===&lt;br /&gt;
　視床下核は、単一の[[グルタミン酸]]作動性の投射ニューロンにより構成されている（現在は、興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった）。長い樹状突起を有し、また軸索は核内走行中に側枝を出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===入出力===&lt;br /&gt;
　[[大脳皮質]]からグルタミン酸作動性の興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から[[GABA]]作動性の抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]にグルタミン酸作動性の興奮性投射を送る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====直接路・間接路モデル====&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig3.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図3．視床下核の機能分化&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ところが1989年から1990年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図2）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として[[線条体]]（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の2つの経路が結ぶことを提案した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:1. [[直接路]]（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&lt;br /&gt;
:2. [[間接路]]（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:3. [[ハイパー直接路]]（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　が提案され、広く認められるようになってきた（図2）。&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====視床下核の体部位局在====&lt;br /&gt;
　視床下核背側部は、大脳皮質運動野から[[体部位局在]]を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図3）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質[[一次運動野]]からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、[[補足運動野]]の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図3）。この運動領域の腹側には[[前頭前野]]から、その一部に[[眼球運動野]]から、最内側部には[[辺縁皮質]]から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、[[眼球運動]]、前頭前野の機能である高次機能、[[辺縁系]]の機能である[[情動]]などにも関わっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核から神経活動を記録してみると、20-30Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（[[β帯域]]のニューロン発火や[[細胞外記録#局所フィールド電位記録|局所フィールド電位]]）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図3）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
*[[深部電気刺激]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[運動制御]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：南部篤　担当編集委員：伊佐正）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17685</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=17685"/>
		<updated>2013-02-11T10:11:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[Image:STN Fig1.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視床下核を濃い暖色で前額断で示す&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
羅：nucleus subthalamicus　英：subthalamic nucleus　独：subthalamische Nukleus　仏：noyau sous-thalamique　西：núcleos subtalámicos　英略語：STN　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核とは、[[大脳基底核]]を構成する核のひとつである。[[大脳皮質]]から興奮性入力を、[[淡蒼球外節]]から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・[[淡蒼球内節|内節]]、[[黒質網様部]]に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けると[[ヘミバリスム]]を来す。近年、[[パーキンソン病]]に対する[[脳深部刺激療法]]（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig2.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．大脳基底核を巡る神経回路&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;白矢印：興奮性投射、黒矢印：抑制性投射（編集コメント：これで正しいでしょうか？）]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図1）。[[wikipedia:Jules Bernard Luys|Jules Bernard Luys]]が1865年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが1920年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、1990年に[[直接路・間接路モデル]]が提唱され、さらにパーキンソン病に対する[[定位脳手術]]（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==構造==&lt;br /&gt;
===局所解剖===&lt;br /&gt;
　視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）である。現在では、視床下核ニューロンは、[[グルタミン酸]]作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。（編集コメント：内部構築について特記する事がございましたら、ご記述下さい）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===入出力===&lt;br /&gt;
====直接路・間接路モデル====&lt;br /&gt;
[[Image:STN Fig3.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図3．視床下核の機能分化&#039;&#039;&#039;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ところが1989年から1990年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図2）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として[[線条体]]（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の2つの経路が結ぶことを提案した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:1. [[直接路]]（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&lt;br /&gt;
:2. [[間接路]]（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:3. [[ハイパー直接路]]（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　が提案され、広く認められるようになってきた（図2）。&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====大脳皮質からの入力====&lt;br /&gt;
　視床下核背側部は、大脳皮質運動野から[[体部位局在]]を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図3）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質[[一次運動野]]からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、[[補足運動野]]の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図3）。この運動領域の腹側には[[前頭前野]]から、その一部に[[眼球運動野]]から、最内側部には[[辺縁皮質]]から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、[[眼球運動]]、前頭前野の機能である高次機能、[[辺縁系]]の機能である[[情動]]などにも関わっていると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視床下核から神経活動を記録してみると、20-30Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（[[β帯域]]のニューロン発火や[[細胞外記録#局所フィールド電位記録|局所フィールド電位]]）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図3）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
*[[大脳基底核]]&lt;br /&gt;
*[[パーキンソン病]]&lt;br /&gt;
*[[深部電気刺激]]&lt;br /&gt;
*[[随意運動と不随意運動]]&lt;br /&gt;
*[[運動制御]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：南部篤　担当編集委員：伊佐正）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16669</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T11:53:57Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の位置づけ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核の入力部としての視床下核==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16668</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T11:53:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の位置づけ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核の入力部としての視床下核==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T11:50:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|70px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTP（図１）とは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>MPTP</title>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|70px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTP（図１）とは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T11:48:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTP（図１）とは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|70px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16664</id>
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		<updated>2012-12-24T11:47:12Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTP（図１）とは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|100px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などにつながった。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16663</id>
		<title>MPTP</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16663"/>
		<updated>2012-12-24T11:45:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|100px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig2.jpg|thumb|right|300px|図1　MPTP]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Image:MPTP Fig1.jpg|thumb|right|300px|図2　MPTPの代謝]] &lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
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		<updated>2012-12-24T10:57:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==外部リンク==&lt;br /&gt;
[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o　BBC Horizon Awakening the Frozen Addicts (1993)]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16657</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:53:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;[http://www.youtube.com/watch?v=QJIMC9d9l2o]。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16656</id>
		<title>MPTP</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16656"/>
		<updated>2012-12-24T10:52:15Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16655</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:50:13Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:48:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった。&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する。&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16653</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T10:47:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の位置づけ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核の入力部としての視床下核==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==視床下核の機能==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==大脳基底核疾患との関連==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16652</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:46:46Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった。&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6823561&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; &#039;&#039;&#039;J William Langston, Jon Palfreman&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Case of the Frozen Addicts 309 pp. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;New York, Pantheon,&#039;&#039; 1996&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する。&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16651</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:43:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発見の経緯==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6823561&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; J. William Langston, Jon Palfreman　　The Case of the Frozen Addicts    309 pp. New York, Pantheon, 1996&lt;br /&gt;
&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==作用機序==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==意義==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==毒性==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
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		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:41:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　発見の経緯　==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6823561&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; J. William Langston, Jon Palfreman　　The Case of the Frozen Addicts    309 pp. New York, Pantheon, 1996&lt;br /&gt;
&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　作用機序　==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　意義　==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　毒性　==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=MPTP&amp;diff=16648</id>
		<title>MPTP</title>
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		<updated>2012-12-24T10:41:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: ページの作成：「化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;  MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;化学式：1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
MPTPとは、ドーパミン作動性ニューロンを変性脱落させる神経毒。実験動物に投与し、パーキンソン病モデルを作成するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　発見の経緯　==&lt;br /&gt;
疾患モデルを作成するため、長年、パーキンソン病を発症させる神経毒の探索が続いていたが、良い候補は見つかっていなかった。しかし、以下のような皮肉な事件によりMPTPが「発見」されることになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
麻薬常習者の大学院生が、合成ヘロインであるMPPP （1-methyl-4-phenyl-propionoxy-piperidine）を自宅の実験室で合成し、自分で注射していたところ、１９７６年、重篤なパーキンソン病を発症した。ある時から、合成段階でいくつかの手抜きをしたため、副生成物質が混入したためと思われる。症状は典型的なパーキンソン病で、L-ドーパが著効を示した。その後、麻薬過剰摂取で死亡したため剖検したところ、黒質細胞脱落、レビー小体陽性など病理的にもパーキンソン病であった。しかし原因物質を特定するまでには至らず、この報告は注目されなかった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 298352&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
その後、１９８２年、北カリフォルニアで４人の若い麻薬常習者が、新しい合成ヘロインを入手し連用したところ、重度の無動を示すパーキンソン病を発症した。この合成ヘロインを分析したところMPTPが発見され、これを実験動物（サル）に投与したところ、パーキンソン病様症状を呈したため、MPTPが原因物質として確定した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6823561&lt;br /&gt;
 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt; J. William Langston, Jon Palfreman　　The Case of the Frozen Addicts    309 pp. New York, Pantheon, 1996&lt;br /&gt;
&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　作用機序　==&lt;br /&gt;
MPTPが脳内に入ると、グリア内でモノアミン酸化酵素B(MAO-B)によって酸化されMPP+になり、これがドーパミン作動性ニューロンに取り込まれ、ミトコンドリアの代謝を阻害するため、細胞が変性すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　意義　==&lt;br /&gt;
このMPTPの「発見」により、ドーパミン作動性ニューロンが変性・脱落するメカニズムの解明が進んだ。また、主に霊長類にMPTPを投与しパーキンソン病モデルを作成することにより、パーキンソン病の病態の解明&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、定位脳手術や脳深部刺激療法（DBS）などの治療法の開発などにつながった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらには、パーキンソン病の原因として、内在性・外来性のMPTP類似物質、例えば除草剤などによる原因説も復興した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==　毒性　==&lt;br /&gt;
ヒトを含む霊長類は感受性が高く、ラットは低く、マウス、ネコは、その中間の感受性を示す。MPTPが揮発性･脂溶性であることから、皮膚、呼吸器などから吸収され易く血液脳関門も通過し易い、さらに動物に投与した場合、一部、代謝されないまま排泄されるなど、取り扱いに注意を要する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11238711&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:43:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
（執筆者：南部　篤　　担当編集委員：　　　　）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16645</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16645"/>
		<updated>2012-12-24T09:40:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 担当者、編集者氏名  ==&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16644</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:39:12Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16643</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16643"/>
		<updated>2012-12-24T09:37:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
大脳基底核&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
パーキンソン病&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
深部電気刺激&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
随意運動と不随意運動&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
運動制御&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16642</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16642"/>
		<updated>2012-12-24T09:31:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16641</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16641"/>
		<updated>2012-12-24T09:27:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16640</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16640"/>
		<updated>2012-12-24T09:25:42Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16639</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:22:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;W C Miller, M R DeLong&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A,&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Plenum, New York,&#039;&#039; 1986, pp. 415-427&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;AL Benabid, J Mitrofanis, S Chabardes et al.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR,&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Springer, Berlin,&#039;&#039; 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16638</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:17:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;Miller WC, DeLong MR: Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A, Plenum, New York, 1986, pp. 415-427&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2402638&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;Benabid AL, Mitrofanis J, Chabardes S et al: Subthalamic nucleus stimulation for Parkinson&#039;s disease. In: Textbook of Stereotactic and Functional Neurosurgery, ed by Lozano AM, Gildenberg PL, Tasker RR, Springer, Berlin, 2009, pp. 1603-1630&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19081243&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18221864&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる&amp;lt;ref name=ref12 /&amp;gt;。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16637</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:13:06Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;10899204&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12067746 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8786443&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;    21541304&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;Miller WC, DeLong MR: Altered tonic activity of neurons in the globus pallidus and subthalamic nucleus in the primate MPTP model of parkinsonism. In: The Basal Ganglia II: Structure and Function-Current Concepts, ed by Carpenter MB, Jayaraman A, Plenum, New York, 1986, pp. 415-427&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6875658&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16636</id>
		<title>視床下核</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16636"/>
		<updated>2012-12-24T09:02:24Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;M R DeLong, A P Georgopoulos&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039;Bethesda,&#039;&#039; 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16635</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T09:00:29Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;J S McKenzie&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht,&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;DeLong MR, Georgopoulos AP: Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society, Bethesda, 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T08:59:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;McKenzie JS&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Springer, Dordrecht&#039;&#039; 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;DeLong MR, Georgopoulos AP: Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society, Bethesda, 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
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		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T08:55:46Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;McKenzie JS: The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al, Springer, Dordrecht, 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;DeLong MR, Georgopoulos AP: Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society, Bethesda, 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16632</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T08:54:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig1.jpg|thumb|right|300px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる）&amp;lt;ref&amp;gt;McKenzie JS: The subthalamic region of Luys, Forel, and Dejerine. In: The Basal Ganglia IX, ed by Groenewegen HJ, Voorn P, Berendse HW et al, Springer, Dordrecht, 2009, pp. 97-107&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。 [[Image:STN Fig2.jpg|thumb|right|300px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた&amp;lt;ref&amp;gt;DeLong MR, Georgopoulos AP: Motor functions of the basal ganglia. In:  Handbook of Physiology, Sect. 1, The Nervous System, vol. I I., Motor Control, Part 2, ed by Brookhart JM, Mountcastle VB, Brooks VB et al, American Physiological Society, Bethesda, 1981, pp. 1017-1061&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2479133&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;およびDeLongら&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1695404&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; [[Image:STN Fig3.jpg|thumb|right|300px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E8%A6%96%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E6%A0%B8&amp;diff=16631</id>
		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T08:38:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
[[Image:STN_Fig1.jpg|right|thumb|300 px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）1)。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる2)。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
[[Image:STN_Fig2.jpg|right|thumb|300 px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた3)。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら4)およびDeLongら5)のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
[[Image:STN_Fig3.jpg|right|thumb|300 px|図3　視床下核の機能分化]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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		<title>視床下核</title>
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		<updated>2012-12-24T08:37:24Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Atsushinambu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：Subthalamic nucleus、英略語：STN、独：Nucleus subthalamicus、仏：Noyau sous-thalamique、西：núcleos subtalámicos &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：ルイ体、corpus Luysi &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核とは、大脳基底核を構成する核のひとつである。大脳皮質から興奮性入力を、淡蒼球外節から抑制性入力を受け、淡蒼球外節・内節、黒質網様部に興奮性投射を送る。視床下核が障害を受けるとヘミバリスムを来す。近年、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法（DBS）のターゲットとして臨床的にも注目されている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
[[Image:STN_Fig1.jpg|right|thumb|300 px|図１　視床下核を濃い暖色で前額断で示す]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核とは  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核はその名のとおり、視床の下に存在する紡錘形の小さな核（ヒトでは大粒の大豆大）であり、大脳基底核を構成する核のひとつである（図１）1)。Jules Bernard Luysが１８６５年に初めて記載したことからルイ体とも呼ばれる2)。&amp;lt;br&amp;gt; 視床下核の障害により反対側にヘミバリスム（hemiballism）が起こることが１９２０年代に明らかになり、注目されても良い筈であったが、長年、大脳基底核を巡る神経回路の中で、位置づけがはっきりせず、研究もあまり進んでいなかった。しかし、１９９０年に直接路・間接路モデルが提唱され、さらにパーキンソン病に対する定位脳手術（stereotactic surgery）のターゲットになってからは研究も進み、注目される脳部位のひとつである。&lt;br /&gt;
[[Image:STN_Fig2.jpg|right|thumb|300 px|図2　大脳基底核を巡る神経回路]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の位置づけ  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以前は、視床下核は淡蒼球外節（external segment of the globus pallidus）と局所的な神経回路を構成しているだけであり、大脳基底核全体の情報処理とは無関係と考えられていた3)。また、現在では、視床下核ニューロンは、グルタミン酸作動性の興奮性であることが確立しているが、抑制性であると考えられていた時期もあった。&amp;lt;br&amp;gt; ところが１９８９年から１９９０年にかけてAlbinら4)およびDeLongら5)のグループによって、直接路・間接路モデルが提案され、状況が大きく変わった（図２）。彼らは、大脳基底核のうち入力部として線条体（striatum）を、出力部として淡蒼球内節（internal segment of the globus pallidus）と黒質網様部（substantia nigra pars reticulata）を定義し、入力部と出力部を以下の２つの経路が結ぶことを提案した。&amp;lt;br&amp;gt; １）直接路（direct pathway）：線条体から直接、淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; ２）間接路（indirect pathway）：線条体から、淡蒼球外節、視床下核を順に経由して淡蒼球内節・黒質網様部に到る経路　&amp;lt;br&amp;gt; 直接路・間接路モデルは、それまで入り組んでいた大脳基底核の神経回路を、整理し明快にまとめたばかりでなく、後から述べるように大脳基底核疾患の病態や定位脳手術の治療メカニズムも説明できる画期的なものであった。これによって、視床下核は間接路の重要な中継核と位置づけられた。&amp;lt;br&amp;gt; さらに、視床下核も大脳皮質から直接、入力を受けていることが以前よりわかっていたが、最近では大脳皮質からの入力が特に重要という認識が広がり、線条体と並んで大脳基底核の入力部と考えられるようになった。それに伴い、直接路・間接路に加えて、&amp;lt;br&amp;gt; ３）ハイパー直接路（hyperdirect pathway）：大脳皮質から入力を受けた視床下核ニューロンが淡蒼球内節・黒質網様部に投射する経路&amp;lt;br&amp;gt; が提案され、広く認められるようになってきた（図２）6, 7)。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核の入力部としての視床下核  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核には大脳皮質の各領野から投射があり、その背側部は、大脳皮質運動野から体部位局在を保った入力を受けていることから、運動領域と考えられる（図３）8, 9)。大脳皮質一次運動野からは視床下核背側部のうち外側部に、補足運動野からは内側部に投射している。一次運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からは視床下核外側部において、外側から内側にかけて終止しているのに対し、補足運動野の口腔顔面、上肢、下肢領域からの投射は、内側部において内側から外側に終止している。すなわち、外側部、内側部それぞれに、互いに鏡像関係にあるような体部位再現がある（図３）。この運動領域の腹側には前頭前野から、その一部に眼球運動野から、最内側部には辺縁皮質から入力を受ける領域が存在する。したがって、視床下核は上下肢や体幹の運動だけではなく、眼球運動、前頭前野の機能である高次機能、辺縁系の機能である情動などにも関わっていると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視床下核の機能  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視床下核から神経活動を記録してみると、２０−３０Hzの中程度の頻度で常に発火しており、運動領域のニューロンは、反対側の対応する体部位の随意運動に先行して、活動を変化させることがわかる10)。一方、視床下核はグルタミン酸作動性の興奮性ニューロンより構成されているので、投射先である淡蒼球外節・内節ニューロンに対して興奮性入力を与え、いわば大脳基底核のdriving forceとなっている。実際、視床下核を破壊したりブロックしたりすると、淡蒼球外節・内節のニューロン活動は減少する6)。それに伴って、反対側に粗大な不随意運動であるヘミバリスムが出現する。これは、通常、ハイパー直接路や間接路が不必要な運動を抑制しているが、視床下核をブロックすると、不必要な運動を抑えられなくなり、不随意運動を来たしたと解釈できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 大脳基底核疾患との関連  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直接路・間接路モデルが広く受け入れられた理由として、大脳基底核疾患の病態が、直接路と間接路のバランスの崩れで説明できることにあった5)。パーキンソン病の際には、線条体におけるドーパミンの枯渇により、直接路ニューロンの活動性低下、間接路ニューロンの活動性亢進が想定され、それに伴って、淡蒼球内節の活動性亢進、淡蒼球外節の活動性低下、視床下核の活動性亢進が観察された11)。さらに直接路・間接路モデルによると、活動性が亢進した視床下核を破壊すれば、パーキンソン病の症状が改善するはずであり、実際、動物実験で行ったところ、症状が軽減された12)。これらが根拠となり、今日のような視床下核をターゲットとした定位脳手術の隆盛を見ることとなった。&amp;lt;br&amp;gt; 実際は、手技上の問題から視床下核を凝固するのではなく、視床下核に電極を挿入し高頻度電気刺激を加える脳深部刺激療法（deep brain stimulation, DBS）を行っている訳であるが13)、これが局所の神経活動を抑制しているのか、興奮させているのか、未だに議論があるところである14)。さらに、当初、直接路と間接路の活動性のアンバランスを支持するデータが多かったが、その後の報告によれば、それほど明確ではなく、最近ではむしろ視床下核で観察される発振現象（β帯域のニューロン発火や局所フィールド電位）が、大脳基底核の情報伝達を阻害することにより、諸症状を引き起こしているのではないかとも考えられている15)。&amp;lt;br&amp;gt; 一方、DBSの副作用として、情動異常が挙げられる13)。DBSは、視床下核の運動領域である背側部をターゲットとしているが、何らかの原因で電気刺激がより腹側部の前頭前野領域や辺縁領域にも及び（図３）、通常は視床下核の活動によって抑制されている情動機能が、DBSによって解放されたためではないかと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Atsushinambu</name></author>
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