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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-17T13:00:06Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-10-09T15:38:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に[[wikipedia:ja:乳幼児|乳幼児]]期あるいは[[wikipedia:ja:小児期|小児期]]にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の[[中枢神経系]]の機能障害を原因とする。[[広汎性発達障害]]（[[自閉症スペクトラム障害]]）、[[学習障害]]、[[注意欠如/多動性障害]]、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、[[wikipedia:ja:医学|医学]]、[[wikipedia:ja:教育学|教育学]]、[[wikipedia:ja:心理学|心理学]]、[[wikipedia:ja:社会福祉|社会福祉]]、[[wikipedia:ja:乳幼児|行政]]等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 概念 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、[[対人認知]]、[[言語]]、[[視空間技能]]および/または[[協調運動]]などの[[高次脳機能]]が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）、[[運動能力障害]]、[[コミュニケーション障害|コミュニケーション（会話および言語）障害]]、知的障害、[[チック]]障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や[[精神疾患]]を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念の歴史的変遷  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害(Developmental disorders)という概念は、1987年に[[wikipedia:ja:アメリカ精神医学会|アメリカ精神医学会]]の診断基準である[[Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders]] (DSM)の改定第3版([[DSM-Ⅲ-R]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt; に初めて記述され、精神遅滞（知的障害）・特異的発達障害（LD・言語と[[wikipedia:ja:会話|会話]]の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、[[人格障害]]とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや[[脳損傷]]に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（[[DSM‐Ⅳ]]&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（知的障害）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、[[wikipedia:ja:世界保健機構|世界保健機構]]による[[wikipedia:ja:国際疾病分類|国際疾病分類]] (International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, ICD)第10版([[wikipedia:ja:ICD-10|ICD-10]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、学習能力、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;amp;lt;児童&amp;amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、[[多動性障害]]として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在） &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病因  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害に含まれる主な障害  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 広汎性発達障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　広汎性発達障害 (pervasive Developmental Disorders, PDD）とは、自閉症（自閉性障害）、アスペルガー症候群のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 学習障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　学習障害 (Learning DisordersまたはLearning Disabilities, LD）は、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、[[読字障害]]、[[算数障害]]、[[書字表出障害]]などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、[[視覚障害]]、[[聴覚障害]]、知的障害、[[情緒障害]]などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 運動能力障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、[[発達性協調運動障害]]が含まれる。運動の不器用さは、ふつう[[視空間‐認知課題]]での遂行の障害とある程度関係する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== コミュニケーション（会話および言語）障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。[[会話構音障害]]、[[表出性言語障害]]、[[受容性言語障害]]などが含まれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 注意欠如/多動性障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　注意欠如/多動性障害 (Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder, AD/HD）は、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は[[衝動性]]、[[多動性]]を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[アスペルガー症候群]] &lt;br /&gt;
*[[知的障害]] &lt;br /&gt;
*[[注意欠陥・多動性障害]] &lt;br /&gt;
*[[学習障害]] &lt;br /&gt;
*[[自閉症障害]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=14777</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-10-09T15:34:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に[[wikipedia:ja:乳幼児|乳幼児]]期あるいは[[wikipedia:ja:小児期|小児期]]にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の[[中枢神経系]]の機能障害を原因とする。[[広汎性発達障害]]（[[自閉症スペクトラム障害]]）、[[学習障害]]、[[注意欠如/多動性障害]]、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、[[wikipedia:ja:医学|医学]]、[[wikipedia:ja:教育学|教育学]]、[[wikipedia:ja:心理学|心理学]]、[[wikipedia:ja:社会福祉|社会福祉]]、[[wikipedia:ja:乳幼児|行政]]等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 概念 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、[[対人認知]]、[[言語]]、[[視空間技能]]および/または[[協調運動]]などの[[高次脳機能]]が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）、[[運動能力障害]]、[[コミュニケーション障害|コミュニケーション（会話および言語）障害]]、知的障害、[[チック]]障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や[[精神疾患]]を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念の歴史的変遷  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害(Developmental disorders)という概念は、1987年に[[wikipedia:ja:アメリカ精神医学会|アメリカ精神医学会]]の診断基準である[[Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders]] (DSM)の改定第3版([[DSM-Ⅲ-R]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt; に初めて記述され、精神遅滞（知的障害）・特異的発達障害（LD・言語と[[wikipedia:ja:会話|会話]]の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、[[人格障害]]とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや[[脳損傷]]に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（[[DSM‐Ⅳ]]&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（知的障害）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、[[wikipedia:ja:世界保健機構|世界保健機構]]による[[wikipedia:ja:国際疾病分類|国際疾病分類]] (International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, ICD)第10版([[wikipedia:ja:ICD-10|ICD-10]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、学習能力、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;amp;lt;児童&amp;amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、[[多動性障害]]として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在） &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病因  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害に含まれる主な障害  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 広汎性発達障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　広汎性発達障害 (pervasive Developmental Disorders, PDD）とは、自閉症（自閉性障害）、アスペルガー症候群のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 学習障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　学習障害 (Learning DisordersまたはLearning Disabilities, LD）は、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、[[読字障害]]、[[算数障害]]、[[書字表出障害]]などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、[[視覚障害]]、[[聴覚障害]]、知的障害、[[情緒障害]]などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 運動能力障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、[[発達性協調運動障害]]が含まれる。運動の不器用さは、ふつう[[視空間‐認知課題]]での遂行の障害とある程度関係する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== コミュニケーション（会話および言語）障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。[[会話構音障害]]、[[表出性言語障害]]、[[受容性言語障害]]などが含まれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 注意欠如/多動性障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　注意欠如/多動性障害 (Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder, AD/HD）は、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は[[衝動性]]、[[多動性]]を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[アスペルガー症候群]] &lt;br /&gt;
*[[知的障害]] &lt;br /&gt;
*[[注意欠陥・多動性障害]] &lt;br /&gt;
*[[学習障害]] &lt;br /&gt;
*[[自閉症障害]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
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		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-10-09T15:34:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に[[wikipedia:ja:乳幼児|乳幼児]]期あるいは[[wikipedia:ja:小児期|小児期]]にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の[[中枢神経系]]の機能障害を原因とする。[[広汎性発達障害]]（[[自閉症スペクトラム障害]]）、[[学習障害]]、[[注意欠如/多動性障害]]、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、[[wikipedia:ja:医学|医学]]、[[wikipedia:ja:教育学|教育学]]、[[wikipedia:ja:心理学|心理学]]、[[wikipedia:ja:社会福祉|社会福祉]]、[[wikipedia:ja:乳幼児|行政]]等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 概念 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、[[対人認知]]、[[言語]]、[[視空間技能]]および/または[[協調運動]]などの[[高次脳機能]]が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）、[[運動能力障害]]、[[コミュニケーション障害|コミュニケーション（会話および言語）障害]]、知的障害、[[チック]]障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や[[精神疾患]]を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念の歴史的変遷  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。 &lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　発達障害(Developmental disorders)という概念は、1987年に[[wikipedia:ja:アメリカ精神医学会|アメリカ精神医学会]]の診断基準である[[Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders]] (DSM)の改定第3版([[DSM-Ⅲ-R]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt; に初めて記述され、精神遅滞（知的障害）・特異的発達障害（LD・言語と[[wikipedia:ja:会話|会話]]の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、[[人格障害]]とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや[[脳損傷]]に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（[[DSM‐Ⅳ]]&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（知的障害）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、[[wikipedia:ja:世界保健機構|世界保健機構]]による[[wikipedia:ja:国際疾病分類|国際疾病分類]] (International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, ICD)第10版([[wikipedia:ja:ICD-10|ICD-10]]) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、学習能力、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;amp;lt;児童&amp;amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、[[多動性障害]]として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在） &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病因  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害に含まれる主な障害  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 広汎性発達障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　広汎性発達障害 (pervasive Developmental Disorders, PDD）とは、自閉症（自閉性障害）、アスペルガー症候群のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 学習障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　学習障害 (Learning DisordersまたはLearning Disabilities, LD）は、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、[[読字障害]]、[[算数障害]]、[[書字表出障害]]などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、[[視覚障害]]、[[聴覚障害]]、知的障害、[[情緒障害]]などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 運動能力障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、[[発達性協調運動障害]]が含まれる。運動の不器用さは、ふつう[[視空間‐認知課題]]での遂行の障害とある程度関係する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== コミュニケーション（会話および言語）障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。[[会話構音障害]]、[[表出性言語障害]]、[[受容性言語障害]]などが含まれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 注意欠如/多動性障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　注意欠如/多動性障害 (Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder, AD/HD）は、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は[[衝動性]]、[[多動性]]を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[アスペルガー症候群]] &lt;br /&gt;
*[[知的障害]] &lt;br /&gt;
*[[注意欠陥・多動性障害]] &lt;br /&gt;
*[[学習障害]] &lt;br /&gt;
*[[自閉症障害]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13318</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T18:48:36Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 概念 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害概念の歴史的変遷  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt; に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;amp;lt;児童&amp;amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在） &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病因  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害に含まれる主な障害  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 運動能力障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== コミュニケーション（会話および言語）障害  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]] [[知的障害]] [[注意欠陥・多動性障害]] [[学習障害]] [[自閉症障害]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13317</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T18:48:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;概念&#039;&#039;&#039; ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害概念の歴史的変遷 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt; に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;amp;lt;児童&amp;amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在） &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病因 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発達障害に含まれる主な障害 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 運動能力障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== コミュニケーション（会話および言語）障害 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: AD/HD） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連語 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]] [[知的障害]] [[注意欠陥・多動性障害]] [[学習障害]] [[自閉症障害]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13316</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T18:46:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==&#039;&#039;&#039;概念&#039;&#039;&#039;==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動能力障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===コミュニケーション（会話および言語）障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13315</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T18:44:18Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動能力障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===コミュニケーション（会話および言語）障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13314</id>
		<title>発達障害</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13314"/>
		<updated>2012-08-23T18:43:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動能力障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===コミュニケーション（会話および言語）障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{Indent|コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13313</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T18:33:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organization. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organization. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より兆候が現われ就学後に顕在化し、成長とともに軽快するものの、成人後も機能障害が残存すること、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認めること、男児に多いこと、などから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現や発達的変化に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、遺伝要因との複雑な相互作用が症状発現に影響を与えると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動能力障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===コミュニケーション（会話および言語）障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13312</id>
		<title>発達障害</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13312"/>
		<updated>2012-08-23T13:21:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organisation. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organisation. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より顕在化し、年齢とともに軽快するものの、一部の成人にいたっても機能障害は残存する経過や、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認め、男児に多いことなどから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、発症にではなく、症状の発現に影響を与えると一般的には考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== [[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===運動能力障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===コミュニケーション（会話および言語）障害===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13311</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T13:12:56Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、[[学習障害]]、注意欠如/多動性障害、[[知的障害]]などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、[[知的障害]]、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、[[知的障害]]、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（[[知的障害]]）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（[[知的障害]]）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organisation. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organisation. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、[[学習能力]]、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より顕在化し、年齢とともに軽快するものの、一部の成人にいたっても機能障害は残存する経過や、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認め、男児に多いことなどから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、[[アスペルガー症候群]]その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、発症にではなく、症状の発現に影響を与えると一般的には考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　&amp;lt;br&amp;gt; 　PDDとは、自閉症（[[自閉性障害]]）、[[アスペルガー症候群]]のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習障害]]（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、[[知的障害]]、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; 　AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
[[アスペルガー症候群]]&lt;br /&gt;
[[知的障害]]&lt;br /&gt;
[[注意欠陥・多動性障害]]&lt;br /&gt;
[[学習障害]]&lt;br /&gt;
[[自閉症障害]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13310</id>
		<title>発達障害</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13310"/>
		<updated>2012-08-23T12:58:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、学習障害、注意欠如/多動性障害、知的障害などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、知的障害、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、知的障害、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（知的障害）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（知的障害）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organisation. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organisation. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、学習能力、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より顕在化し、年齢とともに軽快するものの、一部の成人にいたっても機能障害は残存する経過や、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認め、男児に多いことなどから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、アスペルガー症候群その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、発症にではなく、症状の発現に影響を与えると一般的には考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PDDとは、自閉症（自閉性障害）、アスペルガー症候群のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
アスペルガー症候群&lt;br /&gt;
知的障害&lt;br /&gt;
注意欠陥・多動性障害&lt;br /&gt;
学習障害&lt;br /&gt;
自閉症障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&amp;diff=13309</id>
		<title>発達障害</title>
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		<updated>2012-08-23T12:54:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: ページの作成：「発達障害 英語名：developmental disorders, developmental disabilities   発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;発達障害&lt;br /&gt;
英語名：developmental disorders, developmental disabilities&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。広汎性発達障害（自閉症スペクトラム障害）、学習障害、注意欠如/多動性障害、知的障害などが含まれる。その概念は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の諸分野にまたがり、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もあり、流動的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==概念==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害とは、主に乳幼児期あるいは小児期にかけてその特性が顕在化する発達の遅れまたは偏りであり、主に先天性の中枢神経系の機能障害を原因とする。障害される機能は、多くの症例で、対人認知、言語、視空間技能および/または協調運動などの高次脳機能が含まれる。成長するにつれて、これらの症状は次第に軽快するのが通常であるが、成人にいたってもさまざまな程度の機能障害が残存することが多い。通常、遅滞や機能障害は顕在化する以前から存在するもので、完全に正常な発達期間が先行することはないと考えられる。&lt;br /&gt;
発達障害は、症状の特徴によりいくつかに分類され、広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDDあるいは自閉症スペクトラム障害 Autism Spectrum Disorders: ASD）、学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）、注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）、運動能力障害、コミュニケーション（会話および言語）障害、知的障害、チック障害などが含まれる。これらの障害は通常、男児で女児に比べて多くみられる。いくつかの発達障害を合併することもあり、身体疾患や精神疾患を伴うこともある。とくに、環境とのミスマッチによって精神症状の併発や増悪を引き起こすこともある。同じ診断名でも、発達の状況や年齢、置かれた環境などによって状態像は多様で、特性に応じた個別の支援の必要性が提唱されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害概念の歴史的変遷==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は、医学、教育学、心理学、社会福祉、行政等の隣接諸分野にまたがる障害である。発達障害の概念は、これら諸分野からの影響が複雑に絡み合い、時代の流れを受けて刻々と変化し、それぞれの分野によって、概念や語の使用法が異なる場合もある。&lt;br /&gt;
発達障害の概念には、Developmental disabilityとDevelopmental disorderの2つがある。Developmental disabilityは主に社会福祉・行政分野で用いられる概念で、Developmental disorderは、主に医学分野で用いられる概念である。&lt;br /&gt;
Developmental disabilityという概念は、1963年に初めてアメリカ公法の正式な用語として記述された。当初、Developmental disabilityの対象疾患は、知的障害、脳性まひ、てんかん、などであったが、やがて自閉症などPDD、失読症、感覚障害（盲ろう）、慢性疾患などへと拡大され、障害が発現する年齢も、18歳以前から22歳以前に引き上げられた。&lt;br /&gt;
Developmental disordersという概念は、1987年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM)の改定第3版(DSM-Ⅲ-R) &amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association.&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 3rd edition, revised.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1987 &amp;lt;/ref&amp;gt;  に初めて記述され、精神遅滞（知的障害）・特異的発達障害（LD・言語と会話の障害・運動能力障害）・PDDなどを包含するものと定義され、人格障害とともに第Ⅱ軸に記載された。これは、それまでの精神病カテゴリーや脳損傷に起因するとされてきた発達障害・症候群を、新たな医学的な疾病概念（障害概念）と位置付けたことで大きな転換点となった。1994年の第4版（DSM‐Ⅳ&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt; &#039;&#039;&#039; American Psychiatric Association. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition.&amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; American Psychiatric Association. (Washington, DC)&#039;&#039; :1994 &amp;lt;/ref&amp;gt; ）以後はDevelopmental disordersという表記が消えて、精神遅滞（知的障害）を第Ⅱ軸に残したまま、PDDやAD/HDなどは個別の疾患（障害）として第Ⅰ軸に移動し、その他の一般的な精神障害とともに記載されるようになった。これは、生涯変わらぬ障害としてではなく、治療対象として位置づけられるようになったことを示唆している。&lt;br /&gt;
一方、世界保健機構による国際疾病分類であるInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD)第10版(ICD-10) &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt; &#039;&#039;&#039; World Health Organisation. &#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; ICD 10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems. &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; World Health Organisation. (Geneva)&#039;&#039; :1992 &amp;lt;/ref&amp;gt; では、F80-F89 心理的発達の障害として、特異的発達障害（会話および言語、学習能力、運動機能）ならびにPDDが表記されている。ICD-10では、それまで通りAD/HDは、心理的発達の障害ではなく、F90-F98 小児&amp;lt;児童&amp;gt;期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害の中で、多動性障害として表記され、DSMとは異なる位置づけをしている。ただし、一般には、AD/HDは、乳幼児期より顕在化し、年齢とともに軽快するものの、一部の成人にいたっても機能障害は残存する経過や、PDDなど他の発達障害との遺伝的関連を認め、男児に多いことなどから、発達障害に含められることが多い。&lt;br /&gt;
我が国の発達障害者支援法では、発達障害は、「自閉症、アスペルガー症候群その他のPDD、LD、AD/HDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されている。政令で定めるものには、言語の障害、協調運動の障害、その他厚生労働省令で定める障害が含まれ、脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10におけるF80－F89及びF90-F98に含まれる全ての障害が、方でカバーされることになる。（平成24年8月22日現在）&lt;br /&gt;
なお、「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではないこと等の理由から、使用されなくなってきている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
==病因==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達障害は中枢神経系の機能障害とされているが、同様の障害あるいは類似した症状が家族内に認められることも多く、遺伝様式は不明だが、多くの症例で遺伝的要因が病因と考えられている&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Rutter M, Bishop D, Pine D, Scott S, Stevenson J, Taylor E, Thapar A (eds)&#039;&#039;&#039; &amp;lt;br&amp;gt; Rutter’s Child and Adolescent Psychiarty, 5th Edition &amp;lt;br&amp;gt; &#039;&#039; Wiley-Blackwell (NJ)&#039;&#039; :2008 &amp;lt;/ref&amp;gt; 。また、ほとんどの発達障害で有病率に性差があることも知られており、性が症状発現に影響する可能性も考えられている。環境要因は有病率の増加から関心が高いところではあるが、発症にではなく、症状の発現に影響を与えると一般的には考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==発達障害に含まれる主な障害==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
広汎性発達障害（Pervasive Developmental Disorders: PDD）&lt;br /&gt;
　PDDとは、自閉症（自閉性障害）、アスペルガー症候群のほか、特定不能のPDDなどをふくむ総称で、最近では、自閉症スペクトラム障害と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習障害（Learning DisordersまたはLearning Disabilities: LD）&lt;br /&gt;
LDは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものであり、読字障害、算数障害、書字表出障害などが含まれる。LDは、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運動能力障害&lt;br /&gt;
運動能力障害は、全般的知能の遅れや、（協調の異常に含まれるようなもの以外の）先天的あるいは後天的神経障害によっては説明できない、協調運動の発達の重篤な機能障害であり、発達性協調運動障害が含まれる。運動の不器用さは、ふつう視空間‐認知課題での遂行の障害とある程度関係する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害&lt;br /&gt;
コミュニケーション（会話および言語）障害は、発達の初期の段階から言語習得の正常パターンが損なわれる障害で、神経学的あるいは言語機構の異常、感覚障害、知的障害あるいは環境要因から直接的に生じるものではない。会話構音障害、表出性言語障害、受容性言語障害などが含まれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
注意欠如/多動性障害（Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:  AD/HD）&lt;br /&gt;
AD/HDは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期であるが、思春期以降は症状は軽減するものの、一部のケースでは機能障害は残存する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連語==&lt;br /&gt;
アスペルガー症候群&lt;br /&gt;
知的障害&lt;br /&gt;
注意欠陥・多動性障害&lt;br /&gt;
学習障害&lt;br /&gt;
自閉症障害&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、神尾陽子　担当編集委員：定藤規弘）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&amp;diff=6362</id>
		<title>プレパルス・インヒビション</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&amp;diff=6362"/>
		<updated>2012-04-24T20:09:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: 全体のサマリーを編集いたしました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：prepulse inhibition　英語略名：PPI　独：Präpulsinhibition　仏：prepulse inhibition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。人と動物の両方で測定することができ、関連する脳部位や遺伝子多型など基礎的・臨床的研究が世界的に行われている。統合失調症患者および統合失調症の動物モデルの両方で低下が見られることから、統合失調症のエンドフェノタイプとして用いられることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル: 脳科学事典PPI.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図．聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br /&amp;gt;驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==プレパルス・インヒビションとは==&lt;br /&gt;
　突然に強い[[感覚]]刺激を動物に与えることで生じる[[瞬目反射]]などの[[驚愕反応]]が、その強い刺激の直前(30-300msec程度、通常60-120msec)に比較的弱い刺激を先行させることで、抑制される現象をいう&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Takahashi H, Hashimoto R, Iwase M, Ishii R, Kamio Y, Takeda M &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; Prepulse Inhibition of Startle Response: Recent Advances in Human Studies of Psychiatric Disease. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039; Clinical Psychopharmacology and Neuroscience &#039;&#039;: 2011, 9(3); 102-110&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18568339 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。PPIは、先行する小さな刺激の情報を直後の強大な刺激から保護するための自動的、[[不随意]]的な抑制システムであるsensorimotor gatingの指標と考えられている。PPIは、単純な非言語性の刺激を用いるため年齢・人種に関係なく施行でき、[[エンドフェノタイプ]]と[[wikipedia:JA:遺伝子|遺伝子]]との関連解析に必要な多数のサンプルを集めやすいという利点がある。さらに、[[wikipedia:JA:ヒト|ヒト]]以外の動物にも認められ、類似のパラダイムを用いて評価が可能であり、1960年代にPPIが発見されて以後[[wikipedia:JA:マウス|マウス]]&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19397931 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのモデル動物やヒト&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17197371&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;を対象に世界的に遺伝子や薬理学的研究など、神経生物学的研究が活発に行われている。PPIは[[視覚]]刺激、[[聴覚]]刺激、[[触覚]]刺激などあらゆる感覚刺激で認められるが、通常、実験などでは聴覚刺激が用いられることが多く、ヒトにおいては聴覚性の瞬目反射における[[wikipedia:JA:眼輪筋|眼輪筋]]の[[wikipedia:JA:筋電図|筋電図]]を用いて評価されることが多い&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15720576 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==影響する因子==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ヒトのPPIは測定毎のばらつきが少ない安定した指標と考えられているが、性別(とくに女性の場合、月経周期) &amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21374020 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や喫煙&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;などの影響を受けることも知られている。女性は男性に比べ、PPIが減弱しており、性周期による変動が見られ、[[wikipedia:JA:卵胞期|卵胞期]]は男性と変わらないが[[wikipedia:JA:黄体期|黄体期]]に男性より低くなる。喫煙によりPPIが増強するが、喫煙10分後には有意な増強効果を認めなくなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PPIに関しては、薬物、特に[[抗精神病薬]]の影響も多く研究されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。動物に[[ドーパミン]]作動薬を投与するとPPIが低下し、抗精神病薬で回復することから、PPIは抗精神病薬のスクリーニングテストとして前臨床試験の重要な指標と考えられ、動物を用いた研究が多くなされており、[[ドーパミン神経系]]・[[セロトニン神経系]]・[[グルタミン酸]]系・[[コリン]]系など複数の神経系がPPIに関連していることが報告されている。[[統合失調症]]患者を対象とした研究では、抗精神病薬、特に[[非定型抗精神病薬]]の投与により統合失調症患者のPPIの障害が改善するという報告が多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他にも、[[カフェイン]]や[[大麻]]、[[アンフェタミン]]などの影響も報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳部位==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　動物を使った多数の基礎的研究から、PPIを構成する神経回路網が同定されている&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11549223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。[[聴覚性驚愕反射]]は、[[聴覚神経]]から[[尾側橋網様体核]]を介して[[脊髄運動神経核]]に伝えられことで引き起こされ、先行音による信号は、[[辺縁系皮質]]―[[線条体]]―[[淡蒼球]]―[[橋]]より尾側橋網様体核に至る神経回路を介して後続する驚愕音刺激に対する驚愕反射を抑制する。最近、[[positron emission tomography]] (PET) や anatomical/[[functional magnetic resonance imaging]] (MRI)などを用いてヒトのPPIに関する脳画像研究も行われており、[[前頭葉]]―[[線条体]]―[[視床]]回路がヒトのPPIと関連していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==遺伝子多型 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　近年PPIと[[遺伝子多型]]との関連について多くの報告があり、これらには[[カテコールO-メチル基転移酵素]](COMT) Val158Met、ドーパミンD3受容体(DRD3) Ser9Gly、[[ニューレグリン]]1(NRG1) Arg38Gln、[[セロトニン#5-HT2.E5.8F.97.E5.AE.B9.E4.BD.93|セロトニン&amp;lt;sub&amp;gt;2A&amp;lt;/sub&amp;gt;受容体]](5-HT&amp;lt;sub&amp;gt;2A&amp;lt;/sub&amp;gt;) A1438G/T102C、[[ニコチン性アセチルコリン受容体]](nAChR)のα3サブユニット(CHRNA3)、v-rel avian reticuloendotheliosis viral oncogene homolog A (RELA) geneなど、多くの遺伝子多型が含まれる。これらの報告は、PPIが複数の神経系に関連したpolygenetic traitであること、およびgenetic studyにおけるエンドフェノタイプの使用が有用であることを支持していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==統合失調症とPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[統合失調症]]のPPIに関する研究は1978年に初めて報告されて以後さかんに行われており、PPIは、統合失調症のエンドフェノタイプとして、最もよく用いられる精神生理学的指標の一つである&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。統合失調症患者におけるPPIの低下は、一貫して報告されている。服薬歴のない初発の患者群や患者の第一度親族で症状のない家族、統合失調症型人格障害患者でもPPIの減弱を認めている。PPIのheritability（遺伝力）は32-50%と報告されている。ヨーロッパ系[[wikipedia:JA:人種|人種]]とアジア系人種、アフリカ系人種との間に、PPIを含む聴覚性驚愕反射の制御機構のプロフィールが異なるという報告があるが、最近、アジア系人種を対象にした研究が行われており、いずれも統合失調症患者のPPIは健常群より減弱していた。また、欧米の研究同様、日本人においても健常者のPPIはschizotypal personalityと負の相関を認めた。統合失調症のPPIの障害は、人種を超えて存在すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　最近は、精神病状態の前駆期あるいはultra-high risk (UHR) を対象にした研究も増えており、PPIは、精神病状態の前駆期あるいはUHRに関連し、早期発見などに有用な指標の一つとなる可能性が示唆される&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==その他の精神疾患におけるPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PPIの障害は、[[強迫性障害]]や[[心的外傷後ストレス障害]] (posttraumatic stress disorder, PTSD)においても報告されている&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。[[自閉症スペクトラム障害]]の聴覚性驚愕反射のPPIは、児童期においては定型発達と有意な差を認めなかったが、成人期では定型発達に比べて減弱していると報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。聴覚性驚愕反射のPPIは8歳頃に成人と同程度まで成熟すると報告されており、児童期からみられる精神障害の場合、PPIの発達的変化についても検討する必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊　　担当編集委員：加藤忠史）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&amp;diff=6361</id>
		<title>プレパルス・インヒビション</title>
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		<updated>2012-04-24T19:58:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: 全体の内容のサマリーを変更しました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：prepulse inhibition　英語略名：PPI　独：Präpulsinhibition　仏：prepulse inhibition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。人と動物の両方で測定することができ、関連する脳部位や遺伝子多形など基礎的・臨床的研究が世界的に行われている。統合失調症患者および統合失調症の動物モデルの両方で低下が見られることから、統合失調症のエンドフェノタイプとして用いられることがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル: 脳科学事典PPI.jpg|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図．聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br /&amp;gt;驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==プレパルス・インヒビションとは==&lt;br /&gt;
　突然に強い[[感覚]]刺激を動物に与えることで生じる[[瞬目反射]]などの[[驚愕反応]]が、その強い刺激の直前(30-300msec程度、通常60-120msec)に比較的弱い刺激を先行させることで、抑制される現象をいう&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Takahashi H, Hashimoto R, Iwase M, Ishii R, Kamio Y, Takeda M &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; Prepulse Inhibition of Startle Response: Recent Advances in Human Studies of Psychiatric Disease. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039; Clinical Psychopharmacology and Neuroscience &#039;&#039;: 2011, 9(3); 102-110&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18568339 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。PPIは、先行する小さな刺激の情報を直後の強大な刺激から保護するための自動的、[[不随意]]的な抑制システムであるsensorimotor gatingの指標と考えられている。PPIは、単純な非言語性の刺激を用いるため年齢・人種に関係なく施行でき、[[エンドフェノタイプ]]と[[wikipedia:JA:遺伝子|遺伝子]]との関連解析に必要な多数のサンプルを集めやすいという利点がある。さらに、[[wikipedia:JA:ヒト|ヒト]]以外の動物にも認められ、類似のパラダイムを用いて評価が可能であり、1960年代にPPIが発見されて以後[[wikipedia:JA:マウス|マウス]]&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19397931 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのモデル動物やヒト&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17197371&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;を対象に世界的に遺伝子や薬理学的研究など、神経生物学的研究が活発に行われている。PPIは[[視覚]]刺激、[[聴覚]]刺激、[[触覚]]刺激などあらゆる感覚刺激で認められるが、通常、実験などでは聴覚刺激が用いられることが多く、ヒトにおいては聴覚性の瞬目反射における[[wikipedia:JA:眼輪筋|眼輪筋]]の[[wikipedia:JA:筋電図|筋電図]]を用いて評価されることが多い&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15720576 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==影響する因子==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ヒトのPPIは測定毎のばらつきが少ない安定した指標と考えられているが、性別(とくに女性の場合、月経周期) &amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21374020 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や喫煙&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;などの影響を受けることも知られている。女性は男性に比べ、PPIが減弱しており、性周期による変動が見られ、[[wikipedia:JA:卵胞期|卵胞期]]は男性と変わらないが[[wikipedia:JA:黄体期|黄体期]]に男性より低くなる。喫煙によりPPIが増強するが、喫煙10分後には有意な増強効果を認めなくなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PPIに関しては、薬物、特に[[抗精神病薬]]の影響も多く研究されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。動物に[[ドーパミン]]作動薬を投与するとPPIが低下し、抗精神病薬で回復することから、PPIは抗精神病薬のスクリーニングテストとして前臨床試験の重要な指標と考えられ、動物を用いた研究が多くなされており、[[ドーパミン神経系]]・[[セロトニン神経系]]・[[グルタミン酸]]系・[[コリン]]系など複数の神経系がPPIに関連していることが報告されている。[[統合失調症]]患者を対象とした研究では、抗精神病薬、特に[[非定型抗精神病薬]]の投与により統合失調症患者のPPIの障害が改善するという報告が多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他にも、[[カフェイン]]や[[大麻]]、[[アンフェタミン]]などの影響も報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脳部位==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　動物を使った多数の基礎的研究から、PPIを構成する神経回路網が同定されている&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11549223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。[[聴覚性驚愕反射]]は、[[聴覚神経]]から[[尾側橋網様体核]]を介して[[脊髄運動神経核]]に伝えられことで引き起こされ、先行音による信号は、[[辺縁系皮質]]―[[線条体]]―[[淡蒼球]]―[[橋]]より尾側橋網様体核に至る神経回路を介して後続する驚愕音刺激に対する驚愕反射を抑制する。最近、[[positron emission tomography]] (PET) や anatomical/[[functional magnetic resonance imaging]] (MRI)などを用いてヒトのPPIに関する脳画像研究も行われており、[[前頭葉]]―[[線条体]]―[[視床]]回路がヒトのPPIと関連していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==遺伝子多型 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　近年PPIと[[遺伝子多型]]との関連について多くの報告があり、これらには[[カテコールO-メチル基転移酵素]](COMT) Val158Met、ドーパミンD3受容体(DRD3) Ser9Gly、[[ニューレグリン]]1(NRG1) Arg38Gln、[[セロトニン#5-HT2.E5.8F.97.E5.AE.B9.E4.BD.93|セロトニン&amp;lt;sub&amp;gt;2A&amp;lt;/sub&amp;gt;受容体]](5-HT&amp;lt;sub&amp;gt;2A&amp;lt;/sub&amp;gt;) A1438G/T102C、[[ニコチン性アセチルコリン受容体]](nAChR)のα3サブユニット(CHRNA3)、v-rel avian reticuloendotheliosis viral oncogene homolog A (RELA) geneなど、多くの遺伝子多型が含まれる。これらの報告は、PPIが複数の神経系に関連したpolygenetic traitであること、およびgenetic studyにおけるエンドフェノタイプの使用が有用であることを支持していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==統合失調症とPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[統合失調症]]のPPIに関する研究は1978年に初めて報告されて以後さかんに行われており、PPIは、統合失調症のエンドフェノタイプとして、最もよく用いられる精神生理学的指標の一つである&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。統合失調症患者におけるPPIの低下は、一貫して報告されている。服薬歴のない初発の患者群や患者の第一度親族で症状のない家族、統合失調症型人格障害患者でもPPIの減弱を認めている。PPIのheritability（遺伝力）は32-50%と報告されている。ヨーロッパ系[[wikipedia:JA:人種|人種]]とアジア系人種、アフリカ系人種との間に、PPIを含む聴覚性驚愕反射の制御機構のプロフィールが異なるという報告があるが、最近、アジア系人種を対象にした研究が行われており、いずれも統合失調症患者のPPIは健常群より減弱していた。また、欧米の研究同様、日本人においても健常者のPPIはschizotypal personalityと負の相関を認めた。統合失調症のPPIの障害は、人種を超えて存在すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　最近は、精神病状態の前駆期あるいはultra-high risk (UHR) を対象にした研究も増えており、PPIは、精神病状態の前駆期あるいはUHRに関連し、早期発見などに有用な指標の一つとなる可能性が示唆される&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==その他の精神疾患におけるPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　PPIの障害は、[[強迫性障害]]や[[心的外傷後ストレス障害]] (posttraumatic stress disorder, PTSD)においても報告されている&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。[[自閉症スペクトラム障害]]の聴覚性驚愕反射のPPIは、児童期においては定型発達と有意な差を認めなかったが、成人期では定型発達に比べて減弱していると報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。聴覚性驚愕反射のPPIは8歳頃に成人と同程度まで成熟すると報告されており、児童期からみられる精神障害の場合、PPIの発達的変化についても検討する必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊　　担当編集委員：加藤忠史）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&amp;diff=4324</id>
		<title>プレパルス・インヒビション</title>
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		<updated>2012-03-31T12:31:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: ページの作成：「英語名：prepulse inhibition　英語略名：PPI  [[ファイル: 脳科学事典PPI.jpg|thumb|聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒ...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：prepulse inhibition　英語略名：PPI&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル: 脳科学事典PPI.jpg|thumb|聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション&amp;lt;br /&amp;gt;驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
プレパルス・インヒビション(prepulse inhibition: PPI)とは、突然に強い感覚刺激を動物に与えることで生じる瞬目反射などの驚愕反応が、その強い刺激の直前(30-300msec程度、通常60-120msec)に比較的弱い刺激を先行させることで、抑制される現象をいう&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt; &#039;&#039;&#039; Takahashi H, Hashimoto R, Iwase M, Ishii R, Kamio Y, Takeda M &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; Prepulse Inhibition of Startle Response: Recent Advances in Human Studies of Psychiatric Disease. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039; Clinical Psychopharmacology and Neuroscience &#039;&#039;: 2011, 9(3); 102-110&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18568339 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。PPIは、先行する小さな刺激の情報を直後の強大な刺激から保護するための自動的、不随意的な抑制システムであるsensorimotor gatingの指標と考えられている。PPIは、単純な非言語性の刺激を用いるため年齢・人種に関係なく施行でき、[[エンドフェノタイプ]]と遺伝子との関連解析に必要な多数のサンプルを集めやすいという利点がある。さらに、ヒト以外の動物にも認められ、類似のパラダイムを用いて評価が可能であり、1960年代にPPIが発見されて以後マウス&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19397931 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのモデル動物やヒト&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17197371&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;を対象に世界的に遺伝子や薬理学的研究など、神経生物学的研究が活発に行われている。PPIは視覚刺激、聴覚刺激、触覚刺激などあらゆる感覚刺激で認められるが、通常、実験などでは聴覚刺激が用いられることが多く、ヒトにおいては聴覚性の瞬目反射における眼輪筋の筋電図を用いて評価されることが多い&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15720576 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==PPIに影響する因子==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒトのPPIは測定毎のばらつきが少ない安定した指標と考えられているが、性別(とくに女性の場合、月経周期) &amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21374020 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や喫煙&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;などの影響を受けることも知られている。女性は男性に比べ、PPIが減弱しており、性周期による変動が見られ、卵胞期は男性と変わらないが黄体期に男性より低くなる。喫煙によりPPIが増強するが、喫煙10分後には有意な増強効果を認めなくなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PPIに関しては、薬物、特に抗精神病薬の影響も多く研究されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。動物に[[ドーパミン]]作動薬を投与するとPPIが低下し、抗精神病薬で回復することから、PPIは抗精神病薬のスクリーニングテストとして前臨床試験の重要な指標と考えられ、動物を用いた研究が多くなされており、[[ドーパミン神経系]]・[[セロトニン神経系]]・グルタミン酸系・コリン系など複数の神経系がPPIに関連していることが報告されている。[[統合失調症]]患者を対象とした研究では、抗精神病薬、特に非定型抗精神病薬の投与により[[統合失調症]]患者のPPIの障害が改善するという報告が多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
他にも、カフェインや大麻、アンフェタミンなどの影響も報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==PPIに関連する脳部位==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動物を使った多数の基礎的研究から、PPIを構成する神経回路網が同定されている&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11549223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。聴覚性驚愕反射は、聴覚神経から尾側橋網様体核を介して脊髄運動神経核に伝えられことで引き起こされ、先行音による信号は、辺縁系皮質-[[線条体]]-[[淡蒼球]]-橋より尾側橋網様体核に至る神経回路を介して後続する驚愕音刺激に対する驚愕反射を抑制する。最近、positron emission tomography (PET) や anatomical/functional magnetic resonance imaging (MRI)などを用いてヒトのPPIに関する脳画像研究も行われており、[[前頭葉]]-[[線条体]]-[[視床]]回路がヒトのPPIと関連していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==PPIと[[遺伝子多型]] ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
近年PPIと遺伝子多型との関連について多くの報告があり、これらにはCatechol O-methyltransferase (COMT) Val158Met、Dopamine D3 receptor (DRD3) Ser9Gly、Neuregulin 1 (NRG1) Arg38Gln、serotonin-2A receptor (5-HT2AR) A1438G/T102C、nicotinic acetylcholine receptor (nAChR)のα3 subunit (CHRNA3)、v-rel avian reticuloendotheliosis viral oncogene homolog A (RELA) geneなど、多くの[[遺伝子多型]]が含まれる。これらの報告は、PPIが複数の神経系に関連したpolygenetic traitであり、genetic studyにおける[[エンドフェノタイプ]]の使用を支持していると考えられる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==[[統合失調症]]のPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[統合失調症]]のPPIに関する研究は1978年に初めて報告されて以後さかんに行われており、PPIは、[[統合失調症]]の[[エンドフェノタイプ]]として、最もよく用いられる精神生理学的指標の一つである&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。[[統合失調症]]患者におけるPPIの低下は、一貫して報告されている。服薬歴のない初発の患者群や患者の第一親等で症状のない家族、[[統合失調症]]型人格障害患者でもPPIの減弱を認めている。PPIのheritabilityは32-50%と報告されている。ヨーロッパ系人種とアジア系人種、アフリカ系人種との間に、PPIを含む聴覚性驚愕反射の制御機構のプロフィールが異なるという報告があるが、最近、アジア系人種を対象にした研究が行われており、いずれも[[統合失調症]]患者のPPIは健常群より減弱していた。また、欧米の研究同様、日本人においても健常者のPPIはschizotypal personalityと負の相関を認めた。[[統合失調症]]のPPIの障害は、人種を超えて存在すると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
最近は、精神病状態の前駆期あるいはultra-high risk (UHR) を対象にした研究も増えており、PPIは、精神病状態の前駆期あるいはUHRに関連し、早期発見などに有用な指標の一つとなる可能性が示唆される&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==その他の精神疾患におけるPPI==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
PPIの障害は、強迫性障害やposttraumatic stress disorder (PTSD)においても報告されている&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。自閉症スペクトラム障害の聴覚性驚愕反射のPPIは、児童期においては定型発達と有意な差を認めなかったが、成人期では定型発達に比べて減弱していると報告されている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。聴覚性驚愕反射のPPIは8歳頃に成人と同程度まで成熟すると報告されており、児童期からみられる精神障害の場合、PPIの発達的変化についても検討する必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：高橋秀俊、担当編集委員：加藤忠史）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
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		<title>ファイル:脳科学事典PPI.jpg</title>
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		<updated>2012-03-31T10:52:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: 「ファイル:脳科学事典PPI.jpg」の新しい版をアップロードしました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;図1. 聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション&lt;br /&gt;
 驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
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		<title>ファイル:脳科学事典PPI.jpg</title>
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		<updated>2012-03-31T10:41:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Htakahashi: 図1. 聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション
 驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパ�&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;図1. 聴覚性驚愕刺激による瞬目反射のプレパルス・インヒビション&lt;br /&gt;
 驚愕刺激（パルス）の直前に微弱な刺激（プレパルス）が先行することにより驚愕反応が大幅に抑制される現象をプレパルス・インヒビションという。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Htakahashi</name></author>
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