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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-14T05:16:17Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%9B%B2%E8%A6%96&amp;diff=18025</id>
		<title>盲視</title>
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		<updated>2013-02-27T13:07:17Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視とは、[[第一次視覚野]]([[primary visual cortex]]: [[V1]])が損傷した患者において、現象的な視覚意識がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す。盲視という現象は視覚情報の処理（光点の位置を当てる）と現象的な視覚意識（光点が眼前に見えたという経験をする）とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。ヒトだけではなく、マカクザルにおいても盲視と同様な行動が見られる。盲視に関わる脳部位としては[[上丘]]を経由するとする説と[[外側膝状体]]を経由するとする説とがある。盲視の能力の発現には機能回復トレーニングと可塑性が関与していることを示唆する報告が複数ある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視とは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視とは、[[第一次視覚野]]([[primary visual cortex]]: [[V1]])が損傷した患者において、現象的な視覚意識がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Weiskrantz&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Blindsight: a case study spanning 35 years and new developments&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[V1]]は[[大脳皮質]]での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側の[[V1]]全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は[[同名半盲]]と呼ばれる。盲視はそのような患者の一部でのみ見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視という現象は視覚情報の処理（光点の位置を当てる）と現象的な視覚意識（光点が眼前に見えたという経験をする）とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。[[気づき]]の項目も参照。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒトでの[[V1]]損傷後の残存視覚については1973年のPoppelらの仕事&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4774871 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によって最初に報告された。ひきつづきWeiskrantzらがBrain誌に詳細な報告を行い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4434190 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、&amp;quot;blindsight&amp;quot; (盲視)と呼ばれるようになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4132425 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
歴史的にいえば、[[V1]]損傷後の残存視覚についてはじつはヒトでの知見の前にすでにサルでの知見がWeiskrantzらの研究グループから報告されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかし、厳密な意味で盲視の存在を証明するためには、「残存視覚があること」を証明するだけでなく、「現象的な視覚意識がない」ことを証明しなければならない。これは言語報告を使えないサルなどの動物の場合には原理的な問題となる。ヒト盲視で見られる現象と同様な行動の乖離を示した実験は、Weiskrantzの同僚であるAlan Coweyらによって1995年に報告された&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7816139 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
包括的なレビューとしてはPetra StoerigとAlan CoweyによるBrain 1997&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9126063 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。また、日本語で読むことができる総説としては&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経科学&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Clinical Neuroscience&#039;&#039;: 30(8): 955-957&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経機構&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;BRAIN and NERVE&#039;&#039;: (In press)&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(1) ヒト ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒト盲視患者では動き刺激の方向弁別の成績は非常に高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7597090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、線分の方位弁別の成績は偶然のレベルに留まっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8677261 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グレーティング刺激の検出課題において、輝度コントラストに対する閾値は通常と比べて上昇している&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17000999 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、空間周波数の影響を調べた論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12956717 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によると、盲視では空間周波数の高い成分(&amp;gt; 4 cycles / deg)への感度が落ちている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
色情報の検出、弁別は可能であるとする報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8058800 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11703461 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。しかし一方で、V1損傷または半球皮質切除によるヒト盲視患者では青-黄の色拮抗チャネル(koniocellular経路)の刺激を検出することが出来ないという報告もある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19320547 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12176359 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17156217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ポズナー課題による注意課題において、盲視患者は手がかり刺激の情報を使って見えない視覚刺激に対する応答潜時が短くなるなどの注意の効果が見られることが報告されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10518327 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
顔の表情の弁別においては、二択で偶然以上の成績で正解した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10716205 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような表情の認知は&amp;quot;affective blindsight&amp;quot;と呼ばれる。一方で、おなじ患者は誰の顔であるか(identity)の弁別では偶然のレベルの成績であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(2) 動物モデル ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では、マカクザルの片側の[[V1]]を損傷させた盲視動物モデルでの知見をまとめる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性サッカード課題において、損傷部位に対応した視野に提示した視覚標的に向けてサッカードすることが可能であることが示された&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 401874 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、レバープレス課題によって提示された刺激を検出することも可能であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性のリーチング課題によって、ディプレーに提示された視覚刺激の位置を二択で正しく選択することが可能だった&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、視覚刺激があるか無いかを報告させる課題においては、視覚刺激が提示されていても、視覚刺激が提示されていないことを示す選択肢を選んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性サッカード課題において、損傷視野に提示した視覚標的の輝度コントラストに対する閾値は正常視野と比べて上昇していた&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18923028 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、サッカードの終止点は不正確であり、軌道も正常視野へのサッカードと比べてより直線的になっていた。このことはV1損傷が視覚だけでなく運動コントロールにも影響を与えていることが示唆している。また、応答潜時は分布が狭くなっており、計算論的解析から、V1損傷が意志決定の過程にも影響を与えていることが示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
記憶誘導性サッカード課題を用いて、盲視モデル動物が見えていない部分に提示された視覚刺激の位置を2秒間記憶することが出来るかどうかを検証したところ、盲視モデル動物はこの課題を90％以上の成績で行うことができた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21411664 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、注意誘因課題において、キュー刺激を事前に提示することによって視覚誘導性サッカードの応答潜時は短くなった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20521856 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことは盲視の動物モデルでは反射的な視覚情報処理だけではなく、高次認知機能も遂行可能であることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視モデル動物がムービークリップを受動的に見ている間の眼の動きを[[サリエンシー]]計算論モデルによって解析することによって、盲視で利用可能な情報処理のチャンネルを網羅的に調べた報告がある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。盲視モデル動物では「輝度」「赤-緑」「青-黄」「動き」の情報は利用できるが、「傾き」の情報は利用できなかった。同じ動物に等輝度色刺激を提示して刺激を検出できるかどうか検証したところ、赤-緑、青-黄どちらの刺激ともに偶然より高い成績で検出できることが判明した。この結果は盲視モデル動物で色情報の処理が出来るとするこれまでの報告&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と整合的だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(1) 解剖学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視で[[網膜]]から[[V1]]を経由せずに視覚情報を伝えるルートとしては、解剖学的には以下の可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [[網膜]]から[[上丘]]への入力が直接眼球運動などの行動を引き起こす&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* [[網膜]]から[[上丘]]への入力が視床枕を経由して[[extrastriate cortex]]に到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 5807867 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2329373 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* [[網膜]]から[[外側膝状体]]([[lateral geniculate nucleus]]: ([[LGN]]))への入力が直接[[extrastriate cortex]]に到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9343607 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15378066 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[LGN]]への入力には[[網膜]]からの直接的な投射だけではなく間接的なものもある。[[LGN]]への間接的な視覚入力としては、[[上丘]]のうち[[網膜]]から直接入力を受ける[[上丘浅層]]([[stratum griseum superficiale]]: [[SGS]])から[[LGN]]への投射があることが知られている。しかもこのような投射はヒト、マカクザルを含むほ乳類のさまざまな種で保存されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1707899 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。よって、[[LGN]]には、[[網膜]]から[[SGS]]を経由した情報が入力している可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルで[[MT野]]に[[rabies virus]]を注入すると逆行性および多シナプス性に[[上丘]]が標識される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20152132 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことは[[上丘]]から[[MT野]]まで[[シナプス]]一つを介して入力していることを示している。[[上丘]]から[[MT野]]への間接的投射には、[[SGS]] 2b層 -&amp;gt; [[視床枕]] -&amp;gt; [[MT野]]という経路と、[[SGS]] 2b層 -&amp;gt; [[LGN]] -&amp;gt; [[MT野]]という経路の二つの可能性がある。はたして、ウイルスによって標識されたのは[[SGS]] 2b層であった。このことは[[上丘]]から[[MT野]]への投射は[[視床枕]]を経由していることを示唆している。よって、[[上丘]]から[[LGN]]を経由して[[MT野]]へ情報が入るという可能性は解剖学の知見からは否定的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(2) 生理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[V1]]損傷後のマカクザルの[[MT野]]ニューロンの視覚応答は、発火頻度は小さくなっているものの方向選択性はほぼ正常時と同じ程度に保持されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2723765 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、[[V1]]と[[上丘]]とを両方損傷させた場合には[[MT野]]の応答は完全に消失した&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことは[[V1]]損傷後の[[MT野]]ニューロンの応答が[[上丘]]を経由するものであることを示唆しており、[[LGN]]から直接[[MT野]]へ入力する経路によっては説明できない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、[[上丘]]を薬理学的に抑制すると、視覚弁別能力が消失する&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21645091 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この実験結果は盲視が[[上丘]]を経由する回路で処理されている可能性を示唆している。一方で、[[V1]]の部分的除去のあとでも、視覚刺激への応答が[[V2]]や[[MT野]]で見られることがサルでの[[fMRI]]を用いた研究から報告されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20574422 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この状況では、[[LGN]]を薬理学的に抑制すると盲視が消失する。この実験結果は盲視が[[LGN]]を経由する回路で処理されている可能性を示唆している。この二つの説のどちらが正しいかを実証するためには、同じ動物で[[上丘]]、[[LGN]]それぞれを抑制する実験をする必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、[[V1]]の切除後の[[上丘]]からニューロン活動を記録したものがある。損傷した[[V1]]と同側の[[上丘]]には、視覚刺激に応答するもの、サッカードの実行時に活動するものが見いだされた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、[[V1]]損傷の後も[[上丘]]は機能している。さらに、記憶誘導性サッカード課題遂行中の[[上丘]]のニューロン活動を記録したところ、[[上丘]]は短期空間記憶を保持している期間のあいだ持続的に活動していた。このことは[[V1]]の損傷からの機能回復によって、[[上丘]]が普段は行っていない、空間的短期記憶の機能を担うようになったということを示唆している&amp;lt;ref  name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 機能回復トレーニングと可塑性の寄与 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視の能力の発現には機能回復トレーニングと可塑性が関与していることを示唆する報告が複数ある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Sahraieらの研究&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、視覚皮質損傷患者を被験者として視覚弁別のトレーニングを行った。視覚刺激が試行の期間1または期間2のどちらに提示されたかを被験者は答える。このようなトレーニングを被験者は自宅で継続して行うことでその成績は数ヶ月をかけて向上した。また、Huxlinらによる報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19339594 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、ランダムドットモーション刺激の方向弁別のトレーニングを行ったところ、9-18ヶ月後には正常レベルに近いところまで感度が向上していた。これらふたつの研究での被験者は成人であり、脳損傷を受けてから年月が経っている。よって、これらの研究は、成人の脳でも大規模な構造的な変化によって機能回復が起こっている可能性を示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを動物モデルとして用いた研究では、機能回復トレーニングとして視覚誘導性サッカード課題を用いて成績の時間経過を調べたところ、術後１週間では、損傷の反対側の視野へのサッカードは上下の2カ所を弁別できなくなっていた。継続的にトレーニングを行ったところ、およそ8週間程度で損傷視野の成績はほぼ正常視野と同等のレベルまで回復した。つまり、動物モデルにおいても数ヶ月の機能回復トレーニングによって、盲視の能力が回復することが明らかになった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。前述した、上丘の神経活動が損傷と同側では正常側と変わっているという報告&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;も、[[V1]]損傷後に大規模な構造的変化が起きた結果である可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[拡散テンソルイメージング]]([[DTI]])を用いることによって、盲視の患者では脳損傷後に投射経路の可塑的変化が起こっていることが示唆されている。たとえば[[LGN]]から[[MT野]]への結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18469021 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[上丘]]から[[視床枕]]を経由して[[扁桃体]]へと入力する結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748315 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、半球皮質切除を受けた患者のうち盲視の能力を持つ患者では、通常では見られないような、切除側の[[上丘]]から反対側の[[大脳皮質]]へと投射する経路が同定されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16714319 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視での意識経験 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視の被験者は視覚刺激に対してまったく意識経験がないわけではないらしい。たとえば有名な盲視被験者のGY氏は、視覚刺激の強度が高いときにはしばしば「何かある感じ」がすると報告する&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9549486 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしそれはいわゆる視覚経験とは違うらしい。たとえばGY氏はその感覚について「黒い影が黒い背景上を動いている感じ」と表現する(ただし、この表現はあくまで比喩であることを強調している)。Weiskrantzはこのような盲視をtypeII盲視と呼んで、このような意識経験を全く持たないtype I 盲視と区別している&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いっぽうでZekiはこのような感覚は視覚経験の一種であり、Riddoch症候群として捉えるべきであると主張している&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。Riddoch現象とは、[[V1]]を損傷した患者で、静止した物体はまったく見えないのに対して、動いているものに関しては感知できる現象のことを指す&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;G. Riddoch&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Dissociation of visual perceptions due to occipital injuries, with especial reference to appreciation of movement&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Brain&#039;&#039;: 1917; 40: 15–57&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ほかの感覚でも盲視に対応したものはあるか? ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚で盲視があるのと同じように、ほかの感覚でも盲視に対応したものがあるのだろうか？ 以下の論文ではそのような症例があることが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 触覚での症例 (&amp;quot;Tactile ananogue of blind sight&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6615285 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 聴覚での症例 (&amp;quot;Deaf hearing&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10728898 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 嗅覚での症例 (&amp;quot;Blind smell&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22578708 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
*[[気づき]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%9B%B2%E8%A6%96&amp;diff=18017</id>
		<title>盲視</title>
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		<updated>2013-02-27T09:23:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視とは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視とは、[[第一次視覚野]]が損傷した患者において、現象的な視覚意識がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Weiskrantz&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Blindsight: a case study spanning 35 years and new developments&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[第一次視覚野]]は大脳皮質での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側の[[第一次視覚野]]全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は[[同名半盲]]と呼ばれる。盲視はそのような患者の一部でのみ見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視という現象は視覚情報の処理（光点の位置を当てる）と視覚意識（光点が眼前に見えたという経験をする）とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒトでの[[第一次視覚野]]損傷後の残存視覚については1973年のPoppelらの仕事&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4774871 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によって最初に報告された。ひきつづきWeiskrantzらがBrainに詳細な報告を行い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4434190 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、&amp;quot;blindsight&amp;quot; (盲視)と呼ばれるようになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4132425 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
歴史的にいえば、[[第一次視覚野]]損傷後の残存視覚についてはじつはヒトでの知見の前にすでにサルでの知見がWeiskrantzらの研究グループから報告されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかし、厳密な意味で盲視の存在を証明するためには、「残存視覚があること」を証明するだけでなく、「現象的な視覚意識がない」ことを証明しなければならない。これは言語報告を使えないサルなどの動物の場合には原理的な問題となる。ヒト盲視で見られる現象と同様な行動の乖離を示した実験は、Weiskrantzの同僚であるAlan Coweyらによって1995年に報告された&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7816139 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
包括的なレビューとしてはPetra StoerigとAlan CoweyによるBrain 1997&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9126063 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。また、日本語で読むことができる総説としては&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経科学&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Clinical Neuroscience&#039;&#039;: 30(8): 955-957&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経機構&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;BRAIN and NERVE&#039;&#039;: (In press)&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(1) ヒト ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒト盲視患者では動き刺激の方向弁別の成績は非常に高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7597090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、線分の方位弁別の成績は偶然のレベルに留まっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8677261 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グレーティング刺激の検出課題において、輝度コントラストに対する閾値は通常と比べて上昇している&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17000999 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、空間周波数の影響を調べた論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12956717 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によると、盲視では空間周波数の高い成分(&amp;gt; 4 cycles / deg)への感度が落ちている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
色情報の検出、弁別は可能であるとする報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8058800 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11703461 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。しかし一方で、V1損傷または半球皮質切除によるヒト盲視患者では青-黄の色チャネル(koniocellular経路)の刺激を検出することが出来ないという報告もある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19320547 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12176359 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17156217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
顔の表情の弁別においては、二択で偶然以上の成績で正解した&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10716205 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような表情の認知は&amp;quot;affective blindsight&amp;quot;と呼ばれる。一方で、おなじ患者は誰の顔であるか(identity)の弁別では偶然のレベルの成績であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(2) 動物モデル ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では、マカクザルの片側の第一次視覚野を損傷させた盲視動物モデルでの知見をまとめる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性サッカード課題において、損傷部位に対応した視野に提示した視覚標的に向けてサッカードすることが可能であることが示された&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 401874 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、レバープレス課題によって提示された刺激を検出することも可能であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性のリーチング課題によって、ディプレーに提示された視覚刺激の位置を二択で正しく選択することが可能だった&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、視覚刺激があるか無いかを報告させる課題においては、視覚刺激が提示されていても、視覚刺激が提示されていないことを示す選択肢を選んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性サッカード課題において、損傷視野に提示した視覚標的の輝度コントラストに対する閾値は正常視野と比べて上昇していた&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18923028 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、サッカードの終止点は不正確であり、軌道も正常視野へのサッカードと比べてより直線的になっていた。このことはV1損傷が視覚だけでなく運動コントロールにも影響を与えていることが示唆している。また、応答潜時は分布が狭くなっており、計算論的解析から、V1損傷が意志決定の過程にも影響を与えていることが示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
記憶誘導性サッカード課題を用いて、盲視モデル動物が見えていない部分に提示された視覚刺激の位置を2秒間記憶することが出来るかどうかを検証したところ、盲視モデル動物はこの課題を90％以上の成績で行うことができた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21411664 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、注意誘因課題において、キュー刺激を事前に提示することによって視覚誘導性サッカードの応答潜時は短くなった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20521856 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことは盲視の動物モデルでは反射的な視覚情報処理だけではなく、高次認知機能も遂行可能であることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視モデル動物がムービークリップを受動的に見ている間の眼の動きを[[サリエンシー]]計算論モデルによって解析することによって、盲視で利用可能な情報処理のチャンネルを網羅的に調べた報告がある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。盲視モデル動物では「輝度)」「赤-緑」「青-黄」「動き」の情報は利用できるが、「傾き」の情報は利用できなかった。同じ動物に等輝度色刺激を提示して刺激を検出できるかどうか検証したところ、赤-緑、青-黄どちらの刺激ともに偶然より高い成績で検出できることが判明した。この結果は盲視モデル動物で色情報の処理が出来るとするこれまでの報告&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と整合的だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視での意識経験 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視の被験者は視覚刺激に対してまったく意識経験がないわけではないらしい。たとえば有名な被験者のGY氏は、視覚刺激の強度が高いときにはしばしば「何かある感じ」がすると報告する&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9549486 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしそれはいわゆる視覚経験とは違うらしい。たとえばGY氏はその感覚について「黒い影が黒い背景上を動いている感じ」と表現する(ただし、この表現はあくまで比喩であることを強調している)。Weiskrantzはこのような盲視をtypeII盲視と呼んで、このような意識経験を全く持たないtype I 盲視と区別している&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いっぽうでZekiはこのような感覚は視覚経験の一種であり、Riddoch症候群として捉えるべきであると主張している&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。Riddoch現象とは、第一次視覚野を損傷した患者で、静止した物体はまったく見えないのに対して、動いているものに関しては感知できる現象のことを指す&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;G. Riddoch&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Dissociation of visual perceptions due to occipital injuries, with especial reference to appreciation of movement&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Brain&#039;&#039;: 1917; 40: 15–57&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 機能回復トレーニングと可塑性の寄与  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Sahraieらの研究&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、12人の視覚皮質損傷患者を被験者として視覚弁別のトレーニングを行った。視覚刺激としては格子模様を用い、刺激が試行の期間1または期間2のどちらに提示されたかを被験者は答える。このようなトレーニングを被験者は自宅で継続して行うことでその成績は数ヶ月をかけて向上した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Huxlinらによる報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19339594 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、5人の患者でランダムドットモーション刺激の方向弁別のトレーニングを行ったところ、9-18ヶ月後には正常レベルに近いところまで感度が向上していた。これらの研究での被験者は成人であり、脳損傷を受けてから年月が経っている。よって、これらの研究は、成人の脳でも大規模な構造的な変化によって機能回復が起こっている可能性を示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後にも視覚弁別能力が残存する、つまりマカクザルでも盲視が起こることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。機能回復トレーニングとして視覚誘導性サッカード課題も用いて、成績の時間経過を調べたところ、術後１週間では、損傷の反対側の視野へのサッカードは上下の2カ所を弁別できなくなっていた。継続的にトレーニングを行ったところ、およそ8週間程度で損傷視野の成績はほぼ正常視野と同等のレベルまで回復した。つまり、動物モデルにおいても数ヶ月の機能回復トレーニングによって、盲視の能力が回復することが明らかになった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
拡散テンソルイメージング(DTI)を用いることによって、盲視の患者では脳損傷によって投射経路の可塑的変化が起こっていることが示唆されている。たとえばLGNからMTへの結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18469021 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、上丘から視床枕を経由して扁桃体へと入力する結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748315 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、半球皮質切除を受けた患者のうち盲視の能力を持つ患者では、通常では見られないような、切除側の上丘から反対側の大脳皮質へと投射する経路が同定されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16714319 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(1) 解剖学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視で網膜からV1を経由せずに視覚情報を伝えるルートとしては、解剖学的には以下の可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 網膜から上丘への入力が直接眼球運動などの行動を引き起こす&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 網膜から上丘への入力が視床枕を経由してextrastriate cortex に到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 5807867 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2329373 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 網膜から外側膝状体(LGN)への入力が直接extrastriate cortexに到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9343607 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15378066 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LGNへの入力には網膜からの直接的な投射だけではなく間接的なものもある。LGNへの間接的な視覚入力としては、上丘のうち網膜から直接入力を受ける上丘浅層(SGS)からLGNへの投射があることが知られている。しかもこのような投射はヒト、マカクザルを含むほ乳類のさまざまな種で保存されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1707899 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。よって、LGNには、網膜からSGSを経由した情報が入力している可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルでMT野にrabies virusを注入すると逆行性および多シナプス性に上丘が標識される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20152132 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことは上丘からMT野までシナプス一つを介して入力していることを示している。上丘からMT野への間接的投射には、上丘2b層 -&amp;gt; 視床枕 -&amp;gt; MT野という経路と、上丘2b層 -&amp;gt; LGNのK層 -&amp;gt; MT野という経路の二つの可能性がある(上丘2a層、2b層はどちらも上丘浅層に属する)。はたして、ウイルスによって標識されたのは上丘2b層であった。このことは上丘からMT野への投射は視床枕を経由していることを示唆している。よって、上丘からLGNを経由してMT野へ情報が入るという可能性は解剖学の知見からは否定的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(2) 生理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
V1損傷後のマカクザルのMTニューロンの視覚応答は、発火頻度は小さくなっているものの方向選択性はほぼ正常時と同じ程度に保持されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2723765 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、V1と上丘とを両方損傷させた場合にはMTの応答は完全に消失した&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことはV1損傷後のMTニューロンの応答が上丘を経由するものであることを示唆しており、LGNから直接MTへ入力する経路によっては説明できない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、上丘を薬理学的に抑制すると、視覚弁別能力が消失する&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21645091 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この実験結果は盲視が上丘を経由する回路で処理されている可能性を示唆している。一方で、V1の部分的除去のあとでも、視覚刺激への応答がV2やMTで見られることがサルでのfMRIを用いた研究から報告されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20574422 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この状況では、LGNを薬理学的に抑制すると盲視が消失する。この実験結果は盲視がLGNを経由する回路で処理されている可能性を示唆している。この二つの説のどちらが正しいかを実証するためには、同じ動物で上丘、LGNそれぞれを抑制する実験をする必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後の上丘からニューロン活動を記録したものがある。損傷した第一次視覚野と同側の上丘には、視覚刺激に応答するもの、サッカードの実行時に活動するものが見いだされた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、第一次視覚野損傷の後も上丘は機能している。さらに、記憶誘導性サッカード課題遂行中の上丘のニューロン活動を記録したところ、上丘は短期空間記憶を保持している期間のあいだ持続的に活動していた。このことは第一次視覚野の損傷からの機能回復によって、上丘が普段は行っていない、空間的短期記憶の機能を担うようになったということを示唆している&amp;lt;ref  name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ほかの感覚でも盲視に対応したものはあるか? ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚で盲視があるのと同じように、ほかの感覚でも盲視に対応したものがあるのだろうか？ 以下の論文ではそのような症例があることが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 触覚での症例 (&amp;quot;Tactile ananogue of blind sight&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6615285 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 聴覚での症例 (&amp;quot;Deaf hearing&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10728898 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 嗅覚での症例 (&amp;quot;Blind smell&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22578708 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%9B%B2%E8%A6%96&amp;diff=18016</id>
		<title>盲視</title>
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		<updated>2013-02-27T09:07:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視とは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視とは、[[第一次視覚野]]が損傷した患者において、現象的な視覚意識がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Weiskrantz&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Blindsight: a case study spanning 35 years and new developments&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[第一次視覚野]]は大脳皮質での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側の[[第一次視覚野]]全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は[[同名半盲]]と呼ばれる。盲視はそのような患者の一部でのみ見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視という現象は視覚情報の処理（光点の位置を当てる）と視覚意識（光点が眼前に見えたという経験をする）とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒトでの[[第一次視覚野]]損傷後の残存視覚については1973年のPoppelらの仕事&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4774871 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によって最初に報告された。ひきつづきWeiskrantzらがBrainに詳細な報告を行い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4434190 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、&amp;quot;blindsight&amp;quot; (盲視)と呼ばれるようになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4132425 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
歴史的にいえば、[[第一次視覚野]]損傷後の残存視覚についてはじつはヒトでの知見の前にすでにサルでの知見がWeiskrantzらの研究グループから報告されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかし、厳密な意味で盲視の存在を証明するためには、「残存視覚があること」を証明するだけでなく、「現象的な視覚意識がない」ことを証明しなければならない。これは言語報告を使えないサルなどの動物の場合には原理的な問題となる。ヒト盲視で見られる現象と同様な行動の乖離を示した実験は、Weiskrantzの同僚であるAlan Coweyらによって1995年に報告された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7816139 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
包括的なレビューとしてはPetra StoerigとAlan CoweyによるBrain 1997&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9126063 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。また、日本語で読むことができる総説としては&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経科学&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Clinical Neuroscience&#039;&#039;: 30(8): 955-957&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;吉田 正俊&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;盲視の神経機構&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;BRAIN and NERVE&#039;&#039;: (In press)&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(1) ヒト ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒト盲視患者では動き刺激の方向弁別の成績は非常に高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7597090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、線分の方位弁別の成績は偶然のレベルに留まっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8677261 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グレーティング刺激の検出課題において、輝度コントラストに対する閾値は通常と比べて上昇している&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17000999 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、空間周波数の影響を調べた論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12956717 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;によると、盲視では空間周波数の高い成分(&amp;gt; 4 cycles / deg)への感度が落ちている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
色情報の検出、弁別は可能であるとする報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8058800 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11703461 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;がある。しかし一方で、V1損傷または半球皮質切除によるヒト盲視患者では青-黄の色チャネル(koniocellular経路)の刺激を検出することが出来ないという報告もある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19320547 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12176359 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17156217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
face affective blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと(2) 動物モデル ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では、マカクザルの片側の第一次視覚野を損傷させた盲視動物モデルでの知見をまとめる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サッカード レバープレス(Mohler)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
検出課題 1995 Stoerig&lt;br /&gt;
Grossも。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚誘導性サッカード課題において、損傷視野に提示した視覚標的の輝度コントラストに対する閾値は正常視野と比べて上昇していた&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18923028 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、サッカードの終止点は不正確であり、軌道も正常視野へのサッカードと比べてより直線的になっていた。このことはV1損傷が視覚だけでなく運動コントロールにも影響を与えていることが示唆している。また、応答潜時は分布が狭くなっており、計算論的解析から、V1損傷が意志決定の過程にも影響を与えていることが示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
記憶誘導性サッカード課題を用いて、盲視モデル動物が見えていない部分に提示された視覚刺激の位置を2秒間記憶することが出来るかどうかを検証したところ、盲視モデル動物はこの課題を90％以上の成績で行うことができた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21411664 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、注意誘因課題において、キュー刺激を事前に提示することによって視覚誘導性サッカードの応答潜時は短くなった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20521856 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことは盲視の動物モデルでは反射的な視覚情報処理だけではなく、高次認知機能も遂行可能であることを示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視モデル動物がムービークリップを受動的に見ている間の眼の動きを[[サリエンシー]]計算論モデルによって解析することによって、盲視で利用可能な情報処理のチャンネルを網羅的に調べた報告がある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。盲視モデル動物では「輝度)」「赤-緑」「青-黄」「動き」の情報は利用できるが、「傾き」の情報は利用できなかった。同じ動物に等輝度色刺激を提示して刺激を検出できるかどうか検証したところ、赤-緑、青-黄どちらの刺激ともに偶然より高い成績で検出できることが判明した。この結果は盲視モデル動物で色情報の処理が出来るとするこれまでの報告&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と整合的だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視での意識経験 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視の被験者は視覚刺激に対してまったく意識経験がないわけではないらしい。たとえば有名な被験者のGY氏は、視覚刺激の強度が高いときにはしばしば「何かある感じ」がすると報告する&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9549486 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしそれはいわゆる視覚経験とは違うらしい。たとえばGY氏はその感覚について「黒い影が黒い背景上を動いている感じ」と表現する(ただし、この表現はあくまで比喩であることを強調している)。Weiskrantzはこのような盲視をtypeII盲視と呼んで、このような意識経験を全く持たないtype I 盲視と区別している&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いっぽうでZekiはこのような感覚は視覚経験の一種であり、Riddoch症候群として捉えるべきであると主張している&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。Riddoch現象とは、第一次視覚野を損傷した患者で、静止した物体はまったく見えないのに対して、動いているものに関しては感知できる現象のことを指す&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;G. Riddoch&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Dissociation of visual perceptions due to occipital injuries, with especial reference to appreciation of movement&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Brain&#039;&#039;: 1917; 40: 15–57&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 機能回復トレーニングと可塑性の寄与  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Sahraieらの研究&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、12人の視覚皮質損傷患者を被験者として視覚弁別のトレーニングを行った。視覚刺激としては格子模様を用い、刺激が試行の期間1または期間2のどちらに提示されたかを被験者は答える。このようなトレーニングを被験者は自宅で継続して行うことでその成績は数ヶ月をかけて向上した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Huxlinらによる報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19339594 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、5人の患者でランダムドットモーション刺激の方向弁別のトレーニングを行ったところ、9-18ヶ月後には正常レベルに近いところまで感度が向上していた。これらの研究での被験者は成人であり、脳損傷を受けてから年月が経っている。よって、これらの研究は、成人の脳でも大規模な構造的な変化によって機能回復が起こっている可能性を示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後にも視覚弁別能力が残存する、つまりマカクザルでも盲視が起こることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 401874 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。機能回復トレーニングとして視覚誘導性サッカード課題も用いて、成績の時間経過を調べたところ、術後１週間では、損傷の反対側の視野へのサッカードは上下の2カ所を弁別できなくなっていた。継続的にトレーニングを行ったところ、およそ8週間程度で損傷視野の成績はほぼ正常視野と同等のレベルまで回復した。つまり、動物モデルにおいても数ヶ月の機能回復トレーニングによって、盲視の能力が回復することが明らかになった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
拡散テンソルイメージング(DTI)を用いることによって、盲視の患者では脳損傷によって投射経路の可塑的変化が起こっていることが示唆されている。たとえばLGNからMTへの結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18469021 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、上丘から視床枕を経由して扁桃体へと入力する結合がより強くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748315 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、半球皮質切除を受けた患者のうち盲視の能力を持つ患者では、通常では見られないような、切除側の上丘から反対側の大脳皮質へと投射する経路が同定されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16714319 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(1) 解剖学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視で網膜からV1を経由せずに視覚情報を伝えるルートとしては、解剖学的には以下の可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 網膜から上丘への入力が直接眼球運動などの行動を引き起こす&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 網膜から上丘への入力が視床枕を経由してextrastriate cortex に到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 5807867 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2329373 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 網膜から外側膝状体(LGN)への入力が直接extrastriate cortexに到達する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9343607 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15378066 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
LGNへの入力には網膜からの直接的な投射だけではなく間接的なものもある。LGNへの間接的な視覚入力としては、上丘のうち網膜から直接入力を受ける上丘浅層(SGS)からLGNへの投射があることが知られている。しかもこのような投射はヒト、マカクザルを含むほ乳類のさまざまな種で保存されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1707899 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。よって、LGNには、網膜からSGSを経由した情報が入力している可能性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルでMT野にrabies virusを注入すると逆行性および多シナプス性に上丘が標識される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20152132 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことは上丘からMT野までシナプス一つを介して入力していることを示している。上丘からMT野への間接的投射には、上丘2b層 -&amp;gt; 視床枕 -&amp;gt; MT野という経路と、上丘2b層 -&amp;gt; LGNのK層 -&amp;gt; MT野という経路の二つの可能性がある(上丘2a層、2b層はどちらも上丘浅層に属する)。はたして、ウイルスによって標識されたのは上丘2b層であった。このことは上丘からMT野への投射は視床枕を経由していることを示唆している。よって、上丘からLGNを経由してMT野へ情報が入るという可能性は解剖学の知見からは否定的である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(2) 生理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
V1損傷後のマカクザルのMTニューロンの視覚応答は、発火頻度は小さくなっているものの方向選択性はほぼ正常時と同じ程度に保持されていた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2723765 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、V1と上丘とを両方損傷させた場合にはMTの応答は完全に消失した&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことはV1損傷後のMTニューロンの応答が上丘を経由するものであることを示唆しており、LGNから直接MTへ入力する経路によっては説明できない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、上丘を薬理学的に抑制すると、視覚弁別能力が消失する&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21645091 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この実験結果は盲視が上丘を経由する回路で処理されている可能性を示唆している。一方で、V1の部分的除去のあとでも、視覚刺激への応答がV2やMTで見られることがサルでのfMRIを用いた研究から報告されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 20574422 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この状況では、LGNを薬理学的に抑制すると盲視が消失する。この実験結果は盲視がLGNを経由する回路で処理されている可能性を示唆している。この二つの説のどちらが正しいかを実証するためには、同じ動物で上丘、LGNそれぞれを抑制する実験をする必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを盲視の動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後の上丘からニューロン活動を記録したものがある。損傷した第一次視覚野と同側の上丘には、視覚刺激に応答するもの、サッカードの実行時に活動するものが見いだされた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、第一次視覚野損傷の後も上丘は機能している。さらに、記憶誘導性サッカード課題遂行中の上丘のニューロン活動を記録したところ、上丘は短期空間記憶を保持している期間のあいだ持続的に活動していた。このことは第一次視覚野の損傷からの機能回復によって、上丘が普段は行っていない、空間的短期記憶の機能を担うようになったということを示唆している&amp;lt;ref  name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ほかの感覚でも盲視に対応したものはあるか? ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚で盲視があるのと同じように、ほかの感覚でも盲視に対応したものがあるのだろうか？ 以下の論文ではそのような症例があることが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 触覚での症例 (&amp;quot;Tactile ananogue of blind sight&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6615285 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 聴覚での症例 (&amp;quot;Deaf hearing&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10728898 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 嗅覚での症例 (&amp;quot;Blind smell&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22578708 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%9B%B2%E8%A6%96&amp;diff=18011</id>
		<title>盲視</title>
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		<updated>2013-02-27T05:58:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視とは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Weiskrantzの定義 1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Weiskrantz&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Weiskrantz&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Blindsight: a case study spanning 35 years and new developments&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 2009&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第一次視覚野は大脳皮質での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側の第一次視覚野全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は同名半盲と呼ばれる。ところが、このような患者の中に盲視という不思議な能力を持つ例が報告されている。同名半盲では損傷視野に提示された視覚刺激が見えるかどうか聞くと見えないと答える。しかし、質問を変えて、視覚刺激が上下のどちらにあるか答えてもらうかまたは指さしで視覚刺激の位置を当ててもらうと、偶然よりも高い成績がみられることがある。これを盲視という1)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視という現象は視覚情報の処理（光点の位置を当てる）と視覚意識（光点が眼前に見えたという経験をする）とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視に関わる神経回路  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Yoshida 2012 &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 機能回復トレーニングと可塑性の寄与  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Sahraieらの研究&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17000999 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、12人の視覚皮質損傷患者を被験者として視覚弁別のトレーニングを行った。視覚刺激としては格子模様を用い、刺激が試行の期間1または期間2のどちらに提示されたかを被験者は答える。このようなトレーニングを被験者は自宅で継続して行うことでその成績は数ヶ月をかけて向上した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Huxlinらによる報告&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19339594 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、5人の患者でランダムドットモーション刺激の方向弁別のトレーニングを行ったところ、9-18ヶ月後には正常レベルに近いところまで感度が向上していた。これらの研究での被験者は成人であり、脳損傷を受けてから年月が経っている。よって、これらの研究は、成人の脳でも大規模な構造的な変化によって機能回復が起こっている可能性を示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後にも視覚弁別能力が残存する、つまりマカクザルでも盲視が起こることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 4963569 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 401874 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18923028 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。機能回復トレーニングとして視覚誘導性サッカード課題も用いて、成績の時間経過を調べたところ、術後１週間では、損傷の反対側の視野へのサッカードは上下の2カ所を弁別できなくなっていた。継続的にトレーニングを行ったところ、およそ8週間程度で損傷視野の成績はほぼ正常視野と同等のレベルまで回復した。つまり、動物モデルにおいても数ヶ月の機能回復トレーニングによって、盲視の能力が回復することが明らかになった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
DTI&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(1) 解剖学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視にはどのような神経ネットワークが関わっているのだろうか? 視覚刺激に目を向ける急速眼球運動(サッカード)に関わっている経路としては、網膜から視床、第一次視覚野、そして第一次視覚野から頭頂葉にあるLIPや前頭葉にあるFEFを経由して、中脳にある上丘でサッカードの指令が生成され、脳幹を介して外転筋を働かせることによって眼球を回転させる、という経路が考えられてきた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11301526 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。一方で、第一次視覚野を介さない回路もある。この回路によって網膜から上丘へ直接サッカードのための情報を伝達することが可能だ。盲視では、この進化的に古い経路によって、視覚意識を伴わない視覚情報処理が行われているのではないかと考えられてきた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後述する盲視のモデル動物において、上丘を損傷させるまたは薬理的に抑制すると、視覚弁別能力が消失する&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21645091 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことは盲視が網膜から上丘へと向かう皮質下の経路によって担われていることの強力な証拠となっている。ただし、視床の外側膝状体から第一次視覚野をバイパスしてMT野へと投射する経路が盲視に関わっているとする報告もある4)。盲視に関わる経路に関しては今後のさらなる解明が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム(2) 生理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マカクザルを動物モデルとして用いた研究では、第一次視覚野の切除後の上丘からニューロン活動を記録したものがある。損傷した第一次視覚野と同側の上丘には、視覚刺激に応答するもの、サッカードの実行時に活動するものが見いだされた&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21411664 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。つまり、第一次視覚野損傷の後も上丘は機能している。さらに記憶誘導性サッカード課題を用いて、盲視モデル動物が見えていない部分に提示された視覚刺激の位置を2秒間記憶しておくという条件で上丘のニューロン活動を記録した。盲視モデル動物はこの課題を90％以上の成績で行うことができた。このとき上丘は記憶をしている時間のあいだ持続的に活動していた。このことは第一次視覚野の損傷からの機能回復によって、上丘が普段は行っていない、空間的短期記憶の機能を担うようになったということを示唆している&amp;lt;ref  name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ほかの感覚でも盲視に対応したものはあるか? ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
視覚で盲視があるのと同じように、ほかの感覚でも盲視に対応したものがあるのだろうか？ 以下の論文ではそのような症例があることが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 触覚での症例 (&amp;quot;Tactile ananogue of blind sight&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6615285 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 聴覚での症例 (&amp;quot;Deaf hearing&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10728898 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 嗅覚での症例 (&amp;quot;Blind smell&amp;quot;) &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22578708 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17992</id>
		<title>気づき</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17992"/>
		<updated>2013-02-26T09:33:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。心の哲学では「気づき」とは「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」のことであると議論されている。気づきの脳内メカニズムを解明するために、さまざまな現象([[閾下知覚]]や[[変化盲]]や[[両眼視野闘争]]など)が用いられており、ある対象への気づきの有無に対応した神経活動がさまざまな脳領域から見つかっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、「気づき」という語は[[意識]]のうち、現象的な側面ではなくて心理学的側面、つまり行動を説明づける基盤としての心的概念としての意識を強調するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば「気づき」とは、「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」(訳書p.281より改変)のことを指す。気づきの対象は外界だけではなく、自分の体の状態や、自分の心的状態であることもある。この定義に基づけば、気づきには言語報告は必須ではないため、人間以外の動物にも気づきはあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以上のような「何らかの対象に気づいている」(be aware of)という意味での気づきとはべつに、覚醒状態としての気づき(be aware)とがある。状態としての「気づき」は、[[意識障害]]の診断における、[[昏睡]]、[[植物状態]] 、[[最小意識状態]]、[[覚醒状態]]の区別をするための指標&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15605342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;で定義される。こちらの用法の場合には「気づき」と「意識」とは区別せずに用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの視覚心理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、気づきと知覚情報処理とが乖離する現象を取り扱うのが一つのストラテジーである。以下、視覚心理学での知見を紹介するが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば、[[閾下知覚]]([[implicit perception]])では、気づきがまったく見られないのにも関わらず、刺激情報を処理している。&lt;br /&gt;
[[閾下知覚]]の例の一つとして、[[マスクによるプライミング効果]]([[masked priming]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が知られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものかなかな気づくことが出来ないという現象として、[[変化盲]]([[Change blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15639436 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[不注意盲]]([[Inattentional blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10694957 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; (いわゆる「バスケット・コートのゴリラ」)などが知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を誘導することが可能である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16006172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11823801 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11459058 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなくなったり、また見えるようになったりと気づきが交代する現象。&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
提示する刺激強度を弱めて検出閾値ぎりぎりにすると、まったく同一の刺激が、ある試行では検出に成功する(気づきがある)のに対して、ある試行では検出に失敗する(気づきがない)という条件を作ることが出来る。前述のマスクによるプライミングの条件では、刺激の提示時間を非常に短くすることによって検出閾値近辺での知覚を見ている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の「気づきの視覚心理学」での知見は脳内メカニズムの解明にも活用された。たとえば、上述の[[意味的プライミング効果]]([[semantic priming]])を用いることで、文字刺激の気づきの有無が脳内のさまざまな領域の活動を変えることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9783584 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11426233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の多重安定性の知覚および閾値近辺での知覚の条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。たとえば、多重安定性の知覚についての機能イメージングについてはGeraint Reesらの総説でまとめられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19540794 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。閾値近辺での知覚については、たとえばHeegerらによる初期視覚野の応答についての機能イメージングの仕事がある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12627164 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動物を用いた実験で単一神経活動記録を用いてこのような気づきの神経相関を見つけ出した仕事も複数ある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [[両眼視野闘争]]の条件を用いて、動物が左右の眼どちらに提示したものが見えているかを報告させる課題を行っているときに側頭連合野からの神経活動を記録すると、神経活動は何が見えているかに対応して活動を変える&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9096407 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* [[第一次視覚野]]のニューロンの集団活動は、検出課題の成功(気づきがある)と失敗(気づきがない)とによって、視覚応答の比較的遅い成分(潜時が100 ms以上のもの)に違いが見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11224548 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* マスクによるプライミングを用いた課題によって、[[前頭眼野]]([[frontal eye field]: [[FEF]])の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10195223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 閾値近辺の触覚弁別課題において、[[内側運動前野]]の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する一方で、[[初期体性感覚野]]ではそのような差が見られない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16286929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの神経心理 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[意識障害]]は覚醒状態としての「気づき」を失った、もしくは低下したものと捉えることが出来る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、脳損傷によって対象への「気づき」を選択的に失った疾患がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば、[[半側空間無視]]では脳損傷と対側の視野や体位の刺激を無視する。これは視覚機能自体が正常に保たれている場合でも起こる。また、無視の起こる部分は必ずしも網膜依存的座標によっては決まらない。また知覚刺激だけではなく、記憶像においても無視が起こる場合もある(representational neglect)。半側空間無視は注意の障害ではあるが、世界の半分への気づきを失っているという意味では気づきの障害の一種である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10195103 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[盲視]]では、脳損傷と対側の視野の視覚刺激の意識経験が失われているにも関わらず、その視覚情報を強制選択条件などにおいて利用することが出来る。よってこの現象は「意識のない気づき」と捉えることも出来る。このことは意識がどのようにして生まれるのかという問題において解決しなければならない難問となる。なぜならば、もし意識と気づきが同じものであるならば、心理学的な気づきの解明が現象的な意識の解明となるのに対して、もし意識と気づきがべつものであるならば、心理的な気づきの解明は現象的な意識の解明とはならないからだ。しかし、前述のデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;は、盲視では強制選択条件のような特殊な条件でのみ視覚情報が利用可能であるということは、包括的なコントロールに情報を直接利用することが出来ていないとして、盲視では意識もなければ気づきもない、もしくは弱い意識と弱い気づきがある、ゆえに盲視は必ずしも意識と気づきの乖離を示しているとは言えない、と議論している(訳書 p.283)&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の」気づき ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」を行動で表すことが出来なくても、脳活動を計測することによって外からの指示に気づきがあるという証拠を見いだすことが出来る。[[植物状態]] ([[vegetative state]])の患者にテニスをしているところを想像してもらうように指示したところ、[[補足運動野]]([[supplementary motor area]]: [[SMA]])での脳活動の上昇が[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])によって検出された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この現象のことを「暗黙の」気づき(covert awareness)&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17698699 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;もしくはcovert consciousness&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 23351798 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、[[盲視]]([[blindsight]])や[[閾下知覚]]([[implicit perception]])のことの総称としてcovert awarenessという表現をすることもある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10643478 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしこのときのawarenessは[[知覚]]([[perception]])とほとんど同義である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
*[[盲視]]&lt;br /&gt;
*[[半側空間無視]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17989</id>
		<title>気づき</title>
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		<updated>2013-02-26T09:12:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。心の哲学では「気づき」とは「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」のことであると議論されている。気づきの脳内メカニズムを解明するために、さまざまな現象([[閾下知覚]]や[[変化盲]]や[[両眼視野闘争]]など)が用いられており、ある対象への気づきの有無に対応した神経活動がさまざまな領野から同定されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、「気づき」という語は[[意識]]のうち、現象的な側面ではなくて心理学的側面、つまり行動を説明づける基盤としての心的概念としての意識を強調するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば「気づき」とは、「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」(訳書p.281より改変)のことを指す。気づきの対象は外界だけではなく、自分の体の状態や、自分の心的状態であることもある。この定義に基づけば、気づきには言語報告は必須ではないため、人間以外の動物にも気づきはあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以上のような「何らかの対象に気づいている」(be aware of)という意味での気づきとはべつに、覚醒状態としての気づき(be aware)とがある。状態としての「気づき」は、[[意識障害]]の診断における、[[昏睡]]、[[植物状態]] 、[[最小意識状態]]、[[覚醒状態]]の区別をするための指標&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15605342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;で定義される。こちらの用法の場合には「気づき」と「意識」とは区別せずに用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの視覚心理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、気づきと視覚情報処理とが乖離する現象を取り扱うのが一つのストラテジーである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば、[[閾下知覚]]([[implicit perception]])では、気づきがまったく見られないのにも関わらず、刺激情報を処理している。&lt;br /&gt;
[[閾下知覚]]の例の一つとして、[[マスクによるプライミング効果]]([[masked priming]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が知られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものかなかな気づくことが出来ないという現象として、[[変化盲]]([[Change blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15639436 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[不注意盲]]([[Inattentional blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10694957 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; (いわゆる「バスケット・コートのゴリラ」)などが知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を誘導することが可能である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16006172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11823801 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11459058 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなく(気づきが無くなる)なる現象。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
刺激を非常に弱いものにして検出閾値ぎりぎりにすると、まったく同一の刺激が、ある試行では検出に成功する(気づきがある)のに対して、ある試行では検出に失敗する(気づきがない)という条件を作ることが出来る。前述のマスクによるプライミングの条件では、刺激の提示時間を非常に短くすることによって検出閾値近辺での知覚を見ている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ここでは視覚における現象を挙げたが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の「気づきの視覚心理学」での知見は脳内メカニズムの解明にも活用された。たとえば、上述の[[意味的プライミング効果]]([[semantic priming]])を用いることで、文字刺激の気づきの有無が脳内のさまざまな領域の活動を変えることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9783584 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11426233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の多重安定性の知覚および閾値近辺での知覚の条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。たとえば、多重安定性の知覚についての機能イメージングについてはGeraint Reesらの総説でまとめられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19540794 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動物を用いた実験で単一神経活動記録を用いてこのような気づきの神経相関を見つけ出した仕事も複数ある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [[両眼視野闘争]]の条件を用いて、動物が左右の眼どちらに提示したものが見えているかを報告させる課題を行っているときに側頭連合野からの神経活動を記録すると、神経活動は何が見えているかに対応して活動を変える&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9096407 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* [[第一次視覚野]]のニューロンの集団活動は、検出課題の成功(気づきがある)と失敗(気づきがない)とによって、視覚応答の比較的遅い成分(潜時が100 ms以上のもの)に違いが見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11224548 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* マスクによるプライミングを用いた課題によって、[[前頭眼野]]([[frontal eye field]: [[FEF]])の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10195223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 閾値近辺の触覚弁別課題において、[[内側運動前野]]の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する一方で、[[初期体性感覚野]]ではそのような差が見られない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16286929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの神経心理 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[意識障害]]は覚醒状態としての「気づき」を失った、もしくは低下したものと捉えることが出来る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、脳損傷によって対象への「気づき」を選択的に失った疾患がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば、[[半側空間無視]]では脳損傷と対側の視野や体位の刺激を無視する。これは視覚機能自体が正常に保たれている場合でも起こる。また、無視の起こる部分は必ずしも網膜依存的座標によっては決まらない。また知覚刺激だけではなく、記憶像においても無視が起こる場合もある(representational neglect)。半側空間無視は注意の障害ではあるが、世界の半分への気づきを失っているという意味では気づきの障害の一種である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10195103 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[盲視]]では、脳損傷と対側の視野の視覚刺激の意識経験(consciousness)が失われているにも関わらず、その視覚情報を強制選択条件などにおいて利用することが出来る。よってこの現象は「意識のない気づき」と捉えることも出来る。このことは意識がどのようにして生まれるのかという問題において解決しなければならない難問となる。なぜならば意識と気づきが同じものであるならば、心理学的な気づきの解明が現象的な意識の解明となるのに対して、意識と気づきがべつものである場合には気づきの解明は現象的な意識の解明とはならないからだ。しかし、前述のデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;は、盲視では強制選択条件のような特殊な条件でのみ視覚情報が利用可能であるということは、包括的なコントロールに情報を直接利用することが出来ていないとして、盲視では意識もなければ気づきもない、もしくは弱い意識と弱い気づきがある、ゆえに盲視は必ずしも意識と気づきの乖離を示しているとは言えない、と議論している(訳書 p.283)&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の気づき」 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」を行動で表すことが出来なくても、脳活動を計測することによってそとからの指示に気づいている証拠を見いだすことが出来る。[[植物状態]] ([[vegetative state]])の患者にテニスをしているところを想像してもらうように指示したところ、[[補足運動野]]([[supplementary motor area]]: [[SMA]])での脳活動の上昇が[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])によって検出された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この現象のことを「暗黙の気づき」(covert awareness)&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17698699 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;もしくはCovert consciousness&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 23351798 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、[[盲視]]([[blindsight]])や[[閾下知覚]]([[implicit perception]])のことの総称としてcovert awarenessという表現をすることもある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10643478 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしこのときのawarenessは[[知覚]]([[perception]])とほとんど同義である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
*[[盲視]]&lt;br /&gt;
*[[半側空間無視]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17984</id>
		<title>気づき</title>
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		<updated>2013-02-26T08:42:33Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、「気づき」という語は[[意識]]のうち、現象的な側面ではなくて心理学的側面、つまり行動を説明づける基盤としての心的概念としての意識を強調するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば「気づき」とは、「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」(訳書p.281より改変)のことを指す。気づきの対象は外界だけではなく、自分の体の状態や、自分の心的状態であることもある。この定義に基づけば、気づきには言語報告は必須ではないため、人間以外の動物にも気づきはあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以上のような「何らかの対象に気づいている」(be aware of)という意味での気づきとはべつに、覚醒状態としての気づき(be aware)とがある。状態としての「気づき」は、[[意識障害]]の診断における、[[昏睡]]、[[植物状態]] 、[[最小意識状態]]、[[覚醒状態]]の区別をするための指標&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15605342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;で定義される。こちらの用法の場合には「気づき」と「意識」とは区別せずに用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの視覚心理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、気づきと視覚情報処理とが乖離する現象を取り扱うのが一つのストラテジーである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たとえば、[[閾下知覚]]([[implicit perception]])では、気づきがまったく見られないのにも関わらず、刺激情報を処理している。&lt;br /&gt;
[[閾下知覚]]の例の一つとして、[[マスクによるプライミング効果]]([[masked priming]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6617135 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が知られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものかなかな気づくことが出来ないという現象として、[[変化盲]]([[Change blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15639436 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[不注意盲]]([[Inattentional blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10694957 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; (いわゆる「バスケット・コートのゴリラ」)などが知られている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を誘導することが可能である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16006172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11823801 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11459058 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなく(気づきが無くなる)なる現象。&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
刺激を非常に弱いものにして検出閾値ぎりぎりにすると、まったく同一の刺激が、ある試行では検出に成功する(気づきがある)のに対して、ある試行では検出に失敗する(気づきがない)という条件を作ることが出来る。前述のマスクによるプライミングの条件では、刺激の提示時間を非常に短くすることによって検出閾値近辺での知覚を見ている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ここでは視覚における現象を挙げたが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の「気づきの視覚心理学」での知見は脳内メカニズムの解明にも活用された。たとえば、上述の[[意味的プライミング効果]]([[semantic priming]])を用いることで、文字刺激の気づきの有無が脳内のさまざまな領域の活動を変えることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9783584 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11426233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記の多重安定性の知覚および閾値近辺での知覚の条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。たとえば、多重安定性の知覚についての機能イメージングについてはGeraint Reesらの総説でまとめられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19540794 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動物を用いた実験で単一神経活動記録を用いてこのような気づきの神経相関を見つけ出した仕事も複数ある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [[両眼視野闘争]]の条件を用いて、動物が左右の眼どちらに提示したものが見えているかを報告させる課題を行っているときに側頭連合野からの神経活動を記録すると、神経活動は何が見えているかに対応して活動を変える&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9096407 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* [[第一次視覚野]]のニューロンの集団活動は、検出課題の成功(気づきがある)と失敗(気づきがない)とによって、視覚応答の比較的遅い成分(潜時が100 ms以上のもの)に違いが見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11224548 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* マスクによるプライミングを用いた課題によって、[[前頭眼野]]([[frontal eye field]: [[FEF]])の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10195223 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
* 閾値近辺の触覚弁別課題において、[[内側運動前野]]の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する一方で、[[初期体性感覚野]]ではそのような差が見られない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16286929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの神経心理 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視&lt;br /&gt;
半側空間無視&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の気づき」(Covert awareness) ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」を行動で表すことが出来なくても、脳活動を計測することによってそとからの指示に気づいている証拠を見いだすことが出来る。[[植物状態]] ([[vegetative state]])の患者にテニスをしているところを想像してもらうように指示したところ、[[補足運動野]]([[supplementary motor area]]: [[SMA]])での脳活動の上昇が[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])によって検出された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この現象のことを「暗黙の気づき」(Covert awareness)&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17698699 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;もしくはCovert consciousness&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 23351798 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、[[盲視]]([[blindsight]])や[[閾下知覚]]([[implicit perception]])のことの総称としてcovert awarenessという表現をすることもある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10643478 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしこのときのawarenessは[[知覚]]([[perception]])とほとんど同義である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
*[[盲視]]&lt;br /&gt;
*[[半側空間無視]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17983</id>
		<title>気づき</title>
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		<updated>2013-02-26T07:19:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、「気づき」という語は[[意識]]のうち、現象的な側面ではなくて心理学的側面、つまり行動を説明づける基盤としての心的概念としての意識を強調するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば「気づき」とは、「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」(訳書p.281より改変)のことを指す。気づきの対象は外界だけではなく、自分の体の状態や、自分の心的状態であることもある。この定義に基づけば、気づきには言語報告は必須ではないため、人間以外の動物にも気づきはあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以上のような「何らかの対象に気づいている」(be aware of)という意味での気づきとはべつに、覚醒状態としての気づき(be aware)とがある。状態としての「気づき」は、[[意識障害]]の診断における、[[昏睡]]、[[植物状態]] 、[[最小意識状態]]、[[覚醒状態]]の区別をするための指標&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15605342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;で定義される。こちらの用法の場合には「気づき」と「意識」とは区別せずに用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの視覚心理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を用いることで、気づきと知覚情報処理とを分けて扱うことが可能となる。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなくなる現象。&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)&lt;br /&gt;
&amp;lt;blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;/blockquote&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ここでは視覚における現象を挙げたが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
BR&lt;br /&gt;
MIB&lt;br /&gt;
Inattentional blindness&lt;br /&gt;
metacontrast maskingなどのimplicit perception&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記のMultistable perceptionの条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19540794 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
JCの論文リストを使う&lt;br /&gt;
Lammeの仕事&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの神経心理 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視&lt;br /&gt;
半側空間無視&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の気づき」(Covert awareness) ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」を行動で表すことが出来なくても、脳活動を計測することによってそとからの指示に気づいている証拠を見いだすことが出来る。[[植物状態]] ([[vegetative state]])の患者にテニスをしているところを想像してもらうように指示したところ、[[補足運動野]]([[supplementary motor area]]: [[SMA]])での脳活動の上昇が[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])によって検出された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この現象のことを「暗黙の気づき」(Covert awareness)&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17698699 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;もしくはCovert consciousness&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 23351798 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、[[盲視]]([[blindsight]])や[[閾下知覚]]([[implicit perception]])のことの総称としてcovert awarenessという表現をすることもある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10643478 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしこのときのawarenessは[[知覚]]([[perception]])とほとんど同義である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
*[[盲視]]&lt;br /&gt;
*[[半側空間無視]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17982</id>
		<title>気づき</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17982"/>
		<updated>2013-02-26T06:42:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、「気づき」という語は[[意識]]のうち、現象的な側面ではなくて心理学的側面、つまり行動を説明づける基盤としての心的概念としての意識を強調するために用いられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば「気づき」とは、「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」(訳書p.281より改変)のことを指す。気づきの対象は外界だけではなく、自分の体の状態や、自分の心的状態であることもある。この定義に基づけば、気づきには言語報告は必須ではないため、人間以外の動物にも気づきはあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
以上のような「何らかの対象に気づいている」(be aware of)という意味での気づきとはべつに、覚醒状態としての気づき(be aware)とがある。状態としての「気づき」は、[[意識障害]]の診断における、[[昏睡]]、[[植物状態]] 、[[最小意識状態]]、[[覚醒状態]]の区別をするための指標&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15605342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;で定義される。こちらの用法の場合には「気づき」と「意識」とは区別せずに用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの視覚心理学 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、主に二つのストラテジーがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* Multistable perception&lt;br /&gt;
&amp;gt; [[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])&lt;br /&gt;
* Near-threshold perception&lt;br /&gt;
&amp;gt; 閾値近辺での知覚&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
BR&lt;br /&gt;
MIB&lt;br /&gt;
Inattentional blindness&lt;br /&gt;
metacontrast maskingなどのimplicit perception&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上記のMultistable perceptionの条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19540794 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
JCの論文リストを使う&lt;br /&gt;
Lammeの仕事&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの神経心理 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盲視&lt;br /&gt;
半側空間無視&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の気づき」(Covert awareness) ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」を行動で表すことが出来なくても、脳活動を計測することによってそとからの指示に気づいている証拠を見いだすことが出来る。[[植物状態]] ([[vegetative state]])の患者にテニスをしているところを想像してもらうように指示したところ、[[補足運動野]]([[supplementary motor area]]: [[SMA]])での脳活動の上昇が[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])によって検出された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この現象のことを「暗黙の気づき」(Covert awareness)&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17698699 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;もしくはCovert consciousness&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 23351798 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;と呼ぶことがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、[[盲視]]([[blindsight]])や[[閾下知覚]]([[implicit perception]])のことの総称としてcovert awarenessという表現をすることもある&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10643478 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかしこのときのawarenessは[[知覚]]([[perception]])とほとんど同義である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
*[[盲視]]&lt;br /&gt;
*[[半側空間無視]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=17977</id>
		<title>気づき</title>
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		<updated>2013-02-26T04:25:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識、consciousness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化を気づいている状態、意識している状態のことを指す。心の哲学の研究者であるデイヴィッド・J・チャーマーズ&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D.J. Chalmers&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;The Conscious Mind: In Search of a Fundamental Theory&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Oxford University Press.&#039;&#039;: 1996 (2001, 林 一訳 『意識する心』 白揚社)&amp;lt;/ref&amp;gt;によれば、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきと意識 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気づき」awarenessという語は「意識」consciousnessという語としばしば同義に用いられることがあるが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
状態としてのawarenessと&lt;br /&gt;
なにかをawareするという意味でのawareとを区別するべき。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
JCの論文リストを使う&lt;br /&gt;
Lammeの仕事&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきのneurology  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 「暗黙の気づき」(Covert awareness) ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[植物状態]] ([[vegetative state]])での「気づき」を見いだしたもの &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16959998 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=17976</id>
		<title>サリエンシー</title>
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		<updated>2013-02-26T04:10:03Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性、サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[感覚]]刺激が刺激の時間的または空間的配置によって[[ボトムアップ性注意]]を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存しない単一の二次元マップとして表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、[[一次視覚野]]（primary visual cortex: [[V1]]）、[[上丘]]、[[視床枕]]、[[Lateral intraparietal area]] ([[LIP]])、[[frontal eye field]] ([[FEF]]) などがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　しかし、一般名詞としてsalience / saliencyという言葉を(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあり、かならずしも上記の用法で統一されているとは言えない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視覚探索&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシーは、心理学的研究においては、[[視覚探索]]における[[pop-out]]という概念と関連している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「[[特徴統合理論]]」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに並行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、計算論的立場からどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明するモデルとして「サリエンシー・マップ」が提唱された&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3836989 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップとは、特徴に依存しない視覚刺激のサリエンシーをスカラー量として計算して、二次元マップとして表現したもののことを指す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップの機能的な特徴としては以下の二つがあげられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 並行処理：特徴統合理論からの影響を受けているため、サリエンシーはまず各特徴ごとに計算されて、特徴マップを作る。&lt;br /&gt;
* Winner-take-allルール：これら複数の特徴マップが足しあわされて計算されたサリエンシー・マップの中からいちばんサリエンシーの高い部分が選択される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Koch and Ulman 1985&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;においてはあくまで計算の原理のモデルであったのだが、それを実際の画像から計算できるようなモデルとして実現したのがItti, Koch and Neiburによるサリエンシー計算論モデルだった&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Itti, C. Koch, &amp;amp; E. Niebur&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;A Model of Saliency-Based Visual Attention for Rapid Scene Analysis.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence&#039;&#039;: 1998,  20(11):1254-1259.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このモデルのアルゴリズムレベルでの特色としては、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 各特徴ごとのサリエンシーを計算するため、center-surround抑制を用いる。&lt;br /&gt;
* さまざまな解像度(pyramids)でこの作業を並行して行う(画像処理の分野でのmulti-scale representationに対応) 。&lt;br /&gt;
* 以上の操作を繰り返して正規化する(iterative normalization)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
がある 。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_2.png|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．サリエンシー・マップ&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　この計算論モデルはC++ソフトウェアとして、[http://ilab.usc.edu/toolkit/ 南カリフォルニア大学Ittiラボ]より、ソースが[[wikipedia:ja:GNU General Public License|GNU General Public License]]に基づいて入手できるようになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このソフトウェアを使って図1の画像のサリエンシーを計算したのが図2となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ほかにもMatlabでのサリエンシー・マップを計算するプログラムとして以下のものがwebから入手可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [http://www.saliencytoolbox.net/ SaliencyToolbox]&lt;br /&gt;
* [http://www.klab.caltech.edu/~harel/share/gbvs.php Graph-Based Visual SaliencyおよびItti, Koch, Nieburのサリエンシー・マップ]&lt;br /&gt;
* [http://www.cse.oulu.fi/CMV/Downloads/saliency Matlab codes for measuring image saliency]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Itti, Koch and Neibur&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;以降、サリエンシー・マップはさまざまな実装が報告されており、たとえば三次元への拡張、トップダウン注意への拡張などcomputational visionにおいて重要な分野の一つとなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップはあくまで計算論的概念であるので、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。オリジナルの定義からすればサリエンシー・マップは単一のものであるはずだが、複数の処理レベルのサリエンシー・マップが脳内で分散して表現されていると主張しているものもある (たとえば&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581921 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシーが表象されている部分としてこれまでに、[[一次視覚野]] (primary visual cortex: [[V1]])&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11849610 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、上丘&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19757885 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、視床枕&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1374970 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[Lateral intraparietal area]] ([[LIP]])&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9461214 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[frontal eye field]] ([[FEF]])&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581711 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[第4次視覚野]] ([[V4]])&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12628175 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがその候補として挙げられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの応用  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　画像や映像を見ているときの[[視覚探索]]をサリエンシー・マップによって予測するという一連の研究がある。そのなかではたとえば視覚探索時の[[眼球運動]]のデータから[[注意欠陥・多動性障害]] ([[Attention Deficit Hyperactivity Disorder]], [[ADHD]])患者や[[パーキンソン病]]患者を分類することに成功したもの&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22926163 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:マカクザル|マカクザル]]の視覚探索時の眼球運動のデータから第一次視覚野損傷の影響を解明したもの&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[ボトムアップ注意]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田正俊　担当編集委員：伊佐正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=17975</id>
		<title>サリエンシー</title>
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		<updated>2013-02-26T04:04:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性、サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[感覚]]刺激が刺激の時間的または空間的配置によって[[ボトムアップ性注意]]を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存しない単一の二次元マップとして表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、[[一次視覚野]]（primary visual cortex: [[V1]]）、[[上丘]]、[[視床枕]]、Lateral intraparietal area([[LIP]])、frontal eye field ([[FEF]]) などがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　しかし、一般名詞としてsalience / saliencyという言葉を(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあり、かならずしも上記の用法で統一されているとは言えない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図1．視覚探索&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシーは、心理学的研究においては、[[視覚探索]]における[[pop-out]]という概念と関連している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「[[特徴統合理論]]」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに並行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、計算論的立場からどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明するモデルとして「サリエンシー・マップ」が提唱された&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3836989 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップとは、特徴に依存しない視覚刺激のサリエンシーをスカラー量として計算して、二次元マップとして表現したもののことを指す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップの機能的な特徴としては以下の二つがあげられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 平行処理（並行でしょうか？）：特徴統合理論からの影響を受けているため、サリエンシーはまず各特徴ごとに計算されて、特徴マップを作る。&lt;br /&gt;
* Winner-take-allルール：これら複数の特徴マップが足しあわされて計算されたサリエンシー・マップの中からいちばんサリエンシーの高い部分が選択される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Koch and Ulman 1985&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;においてはあくまで計算の原理のモデルであったのだが、それを実際の画像から計算できるようなモデルとして実現したのがItti, Koch and Neiburによるサリエンシー計算論モデルだった&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Itti, C. Koch, &amp;amp; E. Niebur&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;A Model of Saliency-Based Visual Attention for Rapid Scene Analysis.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence&#039;&#039;: 1998,  20(11):1254-1259.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このモデルのアルゴリズムレベルでの特色としては、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 各特徴ごとのサリエンシーを計算するため、center-surround抑制を用いる。&lt;br /&gt;
* さまざまな解像度(pyramids)でこの作業を平行（並行でしょうか？）して行う(画像処理の分野でのmulti-scale representationに対応) 。&lt;br /&gt;
* 以上の操作を繰り返して正規化する(iterative normalization)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
がある 。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_2.png|thumb|300px|&#039;&#039;&#039;図2．サリエンシー・マップ&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　この計算論モデルはC++ソフトウェアとして、[http://ilab.usc.edu/toolkit/ 南カリフォルニア大学Ittiラボ]より、ソースが[[wikipedia:ja:GNU General Public License|GNU General Public License]]に基づいて入手できるようになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　このソフトウェアを使って図1の画像のサリエンシーを計算したのが図2となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ほかにもMatlabでのサリエンシー・マップを計算するプログラムとして以下のものがwebから入手可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [http://www.saliencytoolbox.net/ SaliencyToolbox]&lt;br /&gt;
* [http://www.klab.caltech.edu/~harel/share/gbvs.php Graph-Based Visual SaliencyおよびItti, Koch, Nieburのサリエンシー・マップ]&lt;br /&gt;
* [http://www.cse.oulu.fi/CMV/Downloads/saliency Matlab codes for measuring image saliency]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Itti, Koch and Neibur&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;以降、サリエンシー・マップはさまざまな実装が報告されており、たとえば三次元への拡張、トップダウン注意への拡張などcomputational visionにおいて重要な分野の一つとなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシー・マップはあくまで計算論的概念であるので、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。オリジナルの定義からすればサリエンシー・マップは単一のものであるはずだが、複数の処理レベルのサリエンシー・マップが脳内で分散して表現されていると主張しているものもある (たとえば&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581921 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　サリエンシーが表象されている部分としてこれまでに、V1&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11849610 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、上丘&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19757885 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、視床枕&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1374970 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、LIP&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9461214 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、FEF&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581711 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、V4&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12628175 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがその候補として挙げられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの応用  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　画像や映像を見ているときの[[視覚探索]]をサリエンシー・マップによって予測するという一連の研究がある。そのなかではたとえば視覚探索時の[[眼球運動]]のデータから[[注意欠陥・多動性障害]] ([[Attention Deficit Hyperactivity Disorder]], [[ADHD]])患者や[[パーキンソン病]]患者を分類することに成功したもの&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22926163 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:マカクザル|マカクザル]]の視覚探索時の眼球運動のデータから第一次視覚野損傷の影響を解明したもの&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[ボトムアップ注意]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田正俊　担当編集委員：伊佐正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%89&amp;diff=16758</id>
		<title>マイクロサッケード</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%89&amp;diff=16758"/>
		<updated>2012-12-26T04:25:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：microsaccade&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：マイクロサッカード、フリック(flick)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語：固視微動、fixational eye movement&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードとは、固視中の眼球運動(固視微動)のうち、高速度の跳躍的運動であるものを指す。振幅は1度以下、運動にかかる時間(duration)は25 ms程度、平均速度は10 deg / sec程度、頻度は1-3Hz程度である。マイクロサッカードは意志によって止めることは出来ない非随意的運動ではあるが、注意などによってその方向や頻度が影響を受ける。マイクロサッカードの指令は[[上丘]]吻側の固視ニューロン領域で生成されていると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
われわれが視野の物体を見るために視点を固定する(固視)とき、われわれの眼球は完全に動きを止めているわけではない。固視微動またはfixational eye movementと呼ばれる三種類の眼球運動がある。一番目は高頻度(90Hz程度)で小振幅(&amp;lt;1 min of arc)のトレモア(tremor)、二番目は低速度(~6 min of arc / sec)のドリフト(drift)、三番目が高速度(~10 deg / sec)の跳躍的運動であるマイクロサッケード(microsaccade)(フリック(flick)とも呼ばれる)である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 14976522 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。本項目では三番目のマイクロサッケードについて記述する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの性質 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは振幅は1度以下、運動にかかる時間(duration)は25 ms程度、平均速度は10 deg / sec程度、頻度は1-3Hz程度であるが、個体差、種差などによって報告はばらついている&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは運動としてはその名の通り[[サッケード]](急速眼球運動)の振幅を小さくしたものであると言える。たとえば、サッケードでは運動にかかる時間(duration)と最高速度(peak velocity)との間に正の相関が見られ、主系列曲線(main sequence curve)として記述することが出来るが、マイクロサッカードもこの主系列曲線の上に乗る&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 5855207 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードと視覚 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは単なる脳内ノイズの結果ではなくて、機能を持つと考えられている。マイクロサッカードは他の固視微動とともに網膜像を絶えず変化させることによって視覚入力を絶えず生成していると考えられている。つまり、静止網膜像の実験では、固視微動に同期させて視覚像を動かすことによって網膜像の変化をなくすと視知覚の消去(fading)が起こる(たとえば古典的な実験としてはYarbus&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Yarbus, A. L.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Eye Movements and Vision (Plenum, New York, 1967)&amp;lt;/ref&amp;gt;など)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、マイクロサッカードは意志によって止めることは出来ない非随意的運動ではあるが、ランダムな運動というわけではない。注意などによってその方向や頻度が影響を受ける&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676246 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば周辺視野に視覚刺激を提示すると、その方向へのマイクロサッカードの頻度は提示直後(0.2秒程度)には上昇し、さらにそのあと(0.5秒程度)では頻度は平均よりも低下する&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12445847 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードの指令は[[上丘]]吻側の固視ニューロン領域で生成されていることを示唆する報告としてHafed et. al. がある&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19213919 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この論文で著者らはマカクザルが固視課題をしている間の[[上丘]]の活動を記録してその反応野をマップすることによって、上丘の眼球運動マップの吻側部にある低振幅部分のニューロンが活動することを明らかにした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、Martinez-Conde et.al&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10700257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;では、マカクザルが固視課題をしている間の[[V1]]の活動を記録して、視覚応答への影響を見たところ、マイクロサッケードの直後(50-100 ms)のV1の応答は増強される。これはマイクロサッケードが視知覚を増強している可能性を示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの計算論的モデル  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードの生成過程は上丘及びその下流の脳幹の神経ネットワークのモデルによって説明することが出来る。これまでに報告されている計算論的モデルとしては、Hafed&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21645104 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Engbert&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22674278 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、Inagaki et.al.&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21741208 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが挙げられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
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		<title>マイクロサッケード</title>
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		<updated>2012-12-26T03:46:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：microsaccade&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：マイクロサッカード、フリック(flick)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語：固視微動、fixational eye movement&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
われわれが視野の物体を見るために視点を固定する(「固視」と呼ぶ)とき、眼球は完全に動きを止めているわけではない。固視微動またはfixational eye movementと呼ばれる三種類の眼球運動がある。一番目は高頻度(90Hz程度)で小振幅(&amp;lt;1 min of arc)のトレモア(tremor)、二番目は低速度(~6 min of arc / sec)のドリフト(drift)、三番目が高速度(~10 deg / sec)の跳躍的運動であるマイクロサッケード(microsaccade)(フリック(flick)とも呼ばれる)である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 14976522 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。本項目では三番目のマイクロサッケードについて記述する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの性質 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは振幅は1度以下、運動にかかる時間(duration)は25 ms程度、平均速度は10 deg / sec程度、頻度は1-3Hz程度であるが、個体差、種差などによって報告はばらついている&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは運動としてはその名の通り[[サッケード]](急速眼球運動)の振幅を小さくしたものであると言える。たとえば、サッケードでは運動にかかる時間(duration)と最高速度(peak velocity)との間に正の相関が見られ、主系列曲線(main sequence curve)として記述することが出来るが、マイクロサッカードもこの主系列曲線の上に乗る&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 5855207 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードと視覚 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マイクロサッケードは単なる脳内ノイズの結果ではなくて、機能を持つと考えられている。マイクロサッカードは他の固視微動とともに網膜像を絶えず変化させることによって視覚入力を絶えず生成していると考えられている。つまり、静止網膜像の実験では、固視微動に同期させて視覚像を動かすことによって網膜像の変化をなくすと視知覚の消去(fading)が起こる(たとえば古典的な実験としてはYarbus&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&#039;&#039;&#039;Yarbus, A. L.&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Eye Movements and Vision (Plenum, New York, 1967)&amp;lt;/ref&amp;gt;など)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、マイクロサッカードは意志によって止めることは出来ない非随意的運動ではあるが、ランダムな運動というわけではない。注意などによってその方向や頻度が影響を受ける。たとえば周辺視野に視覚刺激を提示すると、その方向へのマイクロサッカードの頻度は提示直後(0.2秒程度)には上昇し、さらにそのあと(0.5秒程度)では頻度は平均よりも低下する。&lt;br /&gt;
Microsaccades uncover the orientation of covert attention&lt;br /&gt;
Microsaccades as an overt measure of covert attention shifts&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの計算論的モデル  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&amp;diff=16541</id>
		<title>気づき</title>
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		<updated>2012-12-20T11:02:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: ページの作成：「英：awareness  類語・同義語：意識  (要旨)  == 気づきとは ==  text  == 気づきと意識 ==  text  == 気づきの脳内メカニズム  ==  == 関連項...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：awareness&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：意識&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきと意識 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 気づきの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[意識]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%89&amp;diff=16540</id>
		<title>マイクロサッケード</title>
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		<updated>2012-12-20T10:58:54Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: ページの作成：「英：microsaccade  類語・同義語：  (要旨)  == マイクロサッケードとは ==  text  == マイクロサッケードと視覚 ==  text  == マイクロサッ...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：microsaccade&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードと視覚 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== マイクロサッケードの脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%9B%B2%E8%A6%96&amp;diff=16539</id>
		<title>盲視</title>
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		<updated>2012-12-20T10:57:15Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: ページの作成：「英：blindsight  類語・同義語：  (要旨)  == 盲視とは ==  text  == 盲視で出来ること、出来ないこと ==  text  == 盲視の脳内メカニズム  ...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：blindsight&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(要旨)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視とは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視で出来ること、出来ないこと ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
text&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 盲視の脳内メカニズム  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[上丘]]&lt;br /&gt;
*[[V1]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16538</id>
		<title>サリエンシー</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16538"/>
		<updated>2012-12-20T10:10:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性。サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、一般名詞としてsalience / saliencyという言葉を(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあり、かならずしも上記の用法で統一されているとは言えない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーは、心理学的研究においては、視覚探索におけるpop-outという概念と関連している。 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|図1 視覚探索]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「特徴統合理論」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに平行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、計算論的立場からどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明するモデルとして「サリエンシー・マップ」が提唱された&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3836989 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップとは、特徴に依存しない視覚刺激のサリエンシーをスカラー量として計算して、二次元マップとして表現したもののことを指す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップの機能的な特徴としては以下の二つがあげられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 平行処理：特徴統合理論からの影響を受けているため、サリエンシーはまず各特徴ごとに計算されて、特徴マップを作る。&lt;br /&gt;
* Winner-take-allルール：これら複数の特徴マップが足しあわされて計算されたサリエンシー・マップの中からいちばんサリエンシーの高い部分が選択される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Koch and Ulman 1985&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;においてはあくまで計算の原理のモデルであったのだが、それを実際の画像から計算できるようなモデルとして実現したのがItti, Koch and Neiburによるサリエンシー計算論モデルだった&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Itti, C. Koch, &amp;amp; E. Niebur&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;A Model of Saliency-Based Visual Attention for Rapid Scene Analysis.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence&#039;&#039;: 1998,  20(11):1254-1259.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このモデルのアルゴリズムレベルでの特色としては、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* 各特徴ごとのサリエンシーを計算するため、center-surround抑制を用いる。&lt;br /&gt;
* さまざまな解像度(pyramids)でこの作業を平行して行う(画像処理の分野でのmulti-scale representationに対応) 。&lt;br /&gt;
* 以上の操作を繰り返して正規化する(iterative normalization)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
がある 。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_2.png|thumb|300px|図2 サリエンシー・マップ]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この計算論モデルはC++ソフトウェアとして、[http://ilab.usc.edu/toolkit/ 南カリフォルニア大学Ittiラボ]より、ソースがGNU General Public Licenseに基づいて入手できるようになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このソフトウェアを使って図1の画像のサリエンシーを計算したのが図2となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ほかにもMatlabでのサリエンシー・マップを計算するプログラムとして以下のものがwebから入手可能である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* [http://www.saliencytoolbox.net/ SaliencyToolbox]&lt;br /&gt;
* [http://www.klab.caltech.edu/~harel/share/gbvs.php Graph-Based Visual SaliencyおよびItti, Koch, Nieburのサリエンシー・マップ]&lt;br /&gt;
* [http://www.cse.oulu.fi/CMV/Downloads/saliency Matlab codes for measuring image saliency]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Itti, Koch and Neibur&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;以降、サリエンシー・マップはさまざまな実装が報告されており、たとえば三次元への拡張、トップダウン注意への拡張などcomputational visionにおいて重要な分野の一つとなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップはあくまで計算論的概念であるので、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。オリジナルの定義からすればサリエンシー・マップは単一のものであるはずだが、複数の処理レベルのサリエンシー・マップが脳内で分散して表現されていると主張しているものもある (たとえば&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581921 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーが表象されている部分としてこれまでに、V1&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 11849610 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、上丘&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19757885 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、視床枕&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1374970 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、LIP&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9461214 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、FEF&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581711 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、V4&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12628175 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがその候補として挙げられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの応用  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
画像や映像を見ているときの視覚探索をサリエンシー・マップによって予測するという一連の研究がある。そのなかではたとえば視覚探索時の眼球運動のデータからADHD患者やパーキンソン病患者を分類することに成功したもの&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22926163 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;やマカクザルの視覚探索時の眼球運動のデータから第一次視覚野損傷の影響を解明したもの&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22748317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[ボトムアップ注意]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16537</id>
		<title>サリエンシー</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16537"/>
		<updated>2012-12-20T09:17:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性。サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、&#039;salience/saliency&#039;という言葉が一般名詞として(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあるので注意。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーは、心理学的研究においては、視覚探索におけるpop-outという概念と関連している。 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|図1 視覚探索]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「特徴統合理論」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに平行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、実際の脳でどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明することを目的とした計算論的モデルとして、「サリエンシー・マップ」が提唱された&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 3836989 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップとは、視覚刺激のサリエンシーをスカラー量として計算して、特徴に依存しない単一の二次元マップとして表現したもののことを指す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップの機能的な特徴としては以下の二つがあげられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
+平行処理：特徴統合理論からの影響を受けているため、サリエンシーはまず各特徴ごとに計算されて、特徴マップを作る。&lt;br /&gt;
+Winner-take-allルール：これら複数の特徴マップが足しあわされて計算されたサリエンシー・マップの中からいちばんサリエンシーの高い部分が選択される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Koch and Ulman 1985&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;においてはあくまで計算の原理のモデルであったのだが、それを実際の画像から計算できるようなモデルとして実現したのがItti, Koch and Neiburによるサリエンシー計算論モデルだった&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L. Itti, C. Koch, &amp;amp; E. Niebur&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;A Model of Saliency-Based Visual Attention for Rapid Scene Analysis.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence&#039;&#039;: 1998,  20(11):1254-1259.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このモデルのアルゴリズムレベルでの特色としては、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
+ 各特徴ごとのサリエンシーを計算するため、center-surround抑制を用いる &lt;br /&gt;
+ さまざまな解像度(pyramids)でこの作業を平行して行う(画像処理の分野でのmulti-scale representationに対応) &lt;br /&gt;
+ 以上の操作を繰り返して正規化する(iterative normalization) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
がある 。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_2.png|thumb|300px|図2 サリエンシー・マップ]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この計算論モデルはC++ソフトウェアとして、[http://ilab.usc.edu/toolkit/ 南カリフォルニア大学Ittiラボ]より、ソースがGNU General Public Licenseに基づいて入手できるようになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このソフトウェアを使って図1の画像のサリエンシーを計算したのが図2となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Itti, Koch and Neibur&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;以降、サリエンシー・マップはさまざまな実装が報告されており、たとえば三次元への拡張、トップダウン注意への拡張などcomputational visionにおいて重要な分野の一つとなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップはあくまで計算論的概念であるので、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補として挙げられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
オリジナルの定義からすればサリエンシー・マップは単一のものであるはずだが、サリエンシーは脳内で分散して表現されていると主張しているものもある (たとえば&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 15581921 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
*[[ボトムアップ注意]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16531</id>
		<title>サリエンシー</title>
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		<updated>2012-12-20T02:41:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性。サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、&#039;salience/saliency&#039;という言葉が一般名詞として(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあるので注意。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーは、心理学的研究においては、視覚探索におけるpop-outという概念と関連している。 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|図1 視覚探索]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「特徴統合理論」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに平行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、実際の脳でどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明することを目的とした計算論的モデルとして、「サリエンシー・マップ」が提唱された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_2.png|thumb|300px|図2 サリエンシー・マップ]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Computational visionにて。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Masatoshiyoshida_fig_2.png&amp;diff=16530</id>
		<title>ファイル:Masatoshiyoshida fig 2.png</title>
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		<updated>2012-12-20T02:40:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
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		<title>サリエンシー</title>
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		<updated>2012-12-20T00:15:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性。サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、&#039;salience/saliency&#039;という言葉が一般名詞として(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあるので注意。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーは、心理学的研究においては、視覚探索におけるpop-outという概念と関連している。 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|図1 視覚探索]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「特徴統合理論」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに平行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、実際の脳でどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明することを目的とした計算論的モデルとして、「サリエンシー・マップ」が提唱された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Computational visionにて。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16508</id>
		<title>サリエンシー</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC&amp;diff=16508"/>
		<updated>2012-12-19T08:40:16Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Masatoshiyoshida: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：顕著性。サリエンス(salience)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
感覚刺激が刺激の時間的または空間的配置によってボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。「サリエンシー・マップ」とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。しかしながら、サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシーとは ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいスクリーンに暗い部分があればそこはsalientになる。つまり刺激強度が高いこと(たとえば輝度が高いこと)とサリエンシーが高いことは等価ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、&#039;salience/saliency&#039;という言葉が一般名詞として(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることもあるので注意。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 視覚探索 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーは、心理学的研究においては、視覚探索におけるpop-outという概念と関連している。 [[Image:Masatoshiyoshida_fig_1.png|thumb|300px|図1 Pop-out刺激]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図1の三つの刺激でそれぞれ仲間はずれの要素を見つけなさい、と問われたとしたら、左と真ん中の二つの図ではひとめで見つかるのに対して、右の図ではなかなか難しい。これは左の図では色特徴でpop-outするから、真ん中の図では傾きの特徴でpop-outするから、と表現される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このような知見を元にしてAnn Triesmanは注意の「特徴統合理論」(feature integration theory)を作り上げた&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7351125 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。特徴統合理論では、視野像は各特徴(輝度、色、傾きなど)ごとに平行して処理され、それらの特徴が最終的に統合される。よって、図1左の色のpop-out刺激では、色特徴の処理の段階で仲間はずれを検出することが出来るので処理が速いのだが、図1右のconjunction searchでは統合された情報を探索しなければならないために処理が遅くなる、と説明される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様な現象は他のモダリティー、たとえば音刺激でも見られる。たとえば聴覚でのoddball taskでは、ピ、ピ、ピと連続する純音刺激に違う周波数の純音が混ざったり、または音が鳴らなかった場合にはその時に注意が誘引される。この場合は空間ではなくて、時間的配列がボトムアップ性注意を誘引する例と言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップ(saliency map)  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
特徴統合理論はあくまで心理学的な理論であったが、実際の脳でどのようにボトムアップ性注意が計算されているかを説明することを目的とした計算論的モデルとして、「サリエンシー・マップ」が提唱された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とは、視覚刺激のサリエンシーを計算して特徴に依存したい単一の二次元スカラー量として表現したもののことを指す。これは計算論的概念であって、脳にサリエンシー・マップが表現されている保証はない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Computational visionにて。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== サリエンシー・マップの脳内表象  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシー・マップが表象されている部分としてこれまでに、V1,、上丘、視床枕、LIP、FEFなどがその候補としてあげられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Masatoshiyoshida</name></author>
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		<title>ファイル:Masatoshiyoshida fig 1.png</title>
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&lt;hr /&gt;
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		<title>サリエンシー</title>
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&lt;div&gt;英：saliency&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーマップ(saliency map)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
類語・同義語：サリエンス(salience) ただし、&#039;salience&#039;という用法の場合には(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==サリエンシーとは==&lt;br /&gt;
要約 (５００字程度)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==見出し1==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16242400 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小見出し1===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
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&lt;div&gt;英：saliency&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーマップ(saliency map)&lt;br /&gt;
類語・同義語：サリエンス(salience) ただし、&#039;salience&#039;という用法の場合には(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==サリエンシーとは==&lt;br /&gt;
要約 (５００字程度)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==見出し1==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16242400 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===小見出し1===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
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(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
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&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：saliency&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サリエンシーマップ(saliency map)&lt;br /&gt;
類語・同義語：サリエンス(salience) ただし、&#039;salience&#039;という用法の場合には(物理的な強度と対比させて)心理的な強度自体を表していることが多い。&lt;br /&gt;
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(執筆者：吉田 正俊、担当編集委員：伊佐 正)&lt;/div&gt;</summary>
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