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	<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/api.php?action=feedcontributions&amp;feedformat=atom&amp;user=Riekomuramatsu</id>
	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-12T22:15:57Z</updated>
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		<title>ファイル:シュワン細胞図1.jpg</title>
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		<updated>2013-06-04T03:53:13Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: シュワン細胞の分類&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]の分類&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
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		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2013-06-04T03:52:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/rmuramatsu/?lang=japanese 村松里衣子]、[http://researchmap.jp/ToshihideYamashita/?lang=japanese 山下俊英]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;大阪大学大学院医学系研究科分子神経科学&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI [[XXXX]]/XXXX　原稿受付日：2012年2月2日　原稿完成日：2013年6月XX日&amp;lt;br&amp;gt;担当編集委員：[http://researchmap.jp/2rikenbsi/?lang=japanese 林康紀]（理化学研究所）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
英語名：Schwann cell　独：Schwann Zelle　仏：Cellule de Schwann&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box&lt;br /&gt;
|text=　シュワン細胞（[[シュヴァン細胞]]）は[[末梢神経]]系の[[グリア細胞]]の一つ。ドイツの生物学者[[wikipedia:JA:テオドール・シュワン|Theodor Schwann]]により発見された。一部の細胞は[[ミエリン]]を形成する。発生期の[[神経細胞]]の生存や[[軸索]]投射、損傷後の[[神経回路]]の再生に寄与する。ミエリン形成により[[跳躍伝導]]を司る。シュワン細胞由来の[[腫瘍]]形成や[[脱髄疾患]]では、遺伝子変異が報告されている。}} &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 種類 ==&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== ミエリン形成シュワン細胞 ===&lt;br /&gt;
　すべての[[運動神経]]や一部の[[感覚神経]]を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュワン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維の[[リン酸化]]を制御する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者[[wikipedia:Louis-Antoine_Ranvier|Louis-Antoine Ranvier]]) の名前から、[[ランヴィエ絞輪]]と呼ばれている。末梢の[[有髄神経]]のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある（無髄神経で隣接するシュワン細胞の核の間隔は90 µm以下）。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度で[[イオンチャネル]]が分布している (Na&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、[[髄鞘]]に覆われている部分と比較し[[活動電位]]が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルの集積には、ミエリン化したシュワン細胞が発現する[[Gliomedin]]の関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。[[ファイル:シュワン細胞図1.jpg|thumb|right|シュワン細胞の分類]]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 非ミエリンシュワン細胞=== &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一部の感覚神経細胞からの[[C線維]]や[[交感神経]][[節後細胞]]など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに[[神経筋接合部]]に関連する。１つのシュワン細胞は複数と接触する。軸索周囲で[[細胞体]]を薄く伸展させ[[Remak bundles]]を形成したり、運動神経の[[前シナプス終末]]を覆っている。成体では、ミエリン形成シュワン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発生 ==&lt;br /&gt;
===分化過程===&lt;br /&gt;
　大部分は[[wikipedia:ja:外胚葉|外胚葉]]の[[神経堤]]に由来し、[[胎生期]]中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ[[移動]]する。[[幹細胞]]は、シュワン前駆細胞、未成熟シュワン細胞を経て成熟シュワン細胞へ[[細胞分化|分化]]する。ラットでは胎生14-15日でシュワン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュワン細胞へ[[分化]]する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュワン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア[[細胞系譜]]以外の細胞へも分化する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===分子メカニズム===&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]] (NRG)、[[エンドセリン]]、[[Notch]]、[[骨形成タンパク質]]([[Bone morphogenetic protein|Bone Morphogenetic Protein]], [[BMP]])、[[インスリン様成長因子]] (IGF)、[[血小板由来成長因子]]（PDGF）、[[神経栄養因子]]など数多くの因子が、シュワン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　各分化段階でシュワン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュワン細胞までに共通して発現する因子として、[[SOX10]]、[[p75神経栄養因子受容体]]、[[L1]]、[[ニューレグリン#.E5.8F.97.E5.AE.B9.E4.BD.93|ErbB]]3などが挙げられる。シュワン前駆細胞と未成熟シュワン細胞では、[[protein zero]] (P0)、[[GAP43]]、[[peripheral myelin protein]] 22-kDa (PMP22)、[[desert hedgehog]] (DHH)や[[brain fatty acid-binding protein]] (BFABP)などが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]](NRG) は[[上皮成長因子]]([[EGF]])と相同性が高い分子で、[[受容体型チロシンキナーゼ]]のErbBを介して[[シグナル伝達]]を行う。NRG-1ならびにErbB2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュワン前駆細胞およびシュワン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュワン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、[[細胞増殖]]が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュワン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErbB3のシグナルを中和すると、軸索シュワン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュワン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　NGR-1、ErbB2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュワン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の[[後根神経]]節の神経細胞や運動神経細胞で神経[[細胞死]]も観察される。これは、シュワン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュワン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病態との関連 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 腫瘍 === &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経鞘腫 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[神経鞘腫]]は全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが[[前庭神経]]より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経線維腫症 ====&lt;br /&gt;
　[[神経線維腫症]]は皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍である。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。[[NF]]1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は[[聴神経鞘腫]]悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脱髄疾患 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== シャルコー・マリー・トゥース病タイプI ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[シャルコー・マリー・トゥース病]](Charcot-Marie-Tooth disease)タイプIは下肢の[[筋緊張]]や[[感覚障害]]を特徴とする遺伝性の末梢神経障害である。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== ギランバレー症候群 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ギランバレー症候群]]は急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 神経回路の再生 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの[[延髄]]と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュワン細胞は、[[wikipedia:ja:マクロファージ|マクロファージ]]の遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　損傷部周囲のシュワン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュワン細胞は、[[Büngner’s band]]と呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここには[[神経成長因子]] (NGF)、[[グリア細胞株由来神経栄養因子]]([[GDNF]])などの成長を促す因子は豊富が発現している。また、[[ラミニン]]や[[フィブロネクチン]]など軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[ミエリン]]&lt;br /&gt;
*[[有髄線維]]&lt;br /&gt;
*[[神経鞘腫]]&lt;br /&gt;
*[[神経線維腫症]]&lt;br /&gt;
*[[シャルコー・マリー・トゥース病]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%9B%B31.png&amp;diff=20952</id>
		<title>ファイル:シュワン細胞図1.png</title>
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		<updated>2013-06-04T03:51:32Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: シュワン細胞の分類&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]の分類&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
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		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2013-06-03T05:08:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：Schwann cell　独：Schwann Zelle　仏：Cellule de Schwann&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞（[[シュヴァン細胞]]）は[[末梢神経]]系の[[グリア細胞]]の一つ。ドイツの生物学者[[wikipedia:JA:テオドール・シュワン|Theodor Schwann]]により発見された。一部の細胞は[[ミエリン]]を形成する。発生期の[[神経細胞]]の生存や[[軸索]]投射、損傷後の[[神経回路]]の再生に寄与する。ミエリン形成により[[跳躍伝導]]を司る。シュワン細胞由来の[[腫瘍]]形成や[[脱髄疾患]]では、遺伝子変異が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 種類 ==&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== ミエリン形成シュワン細胞 ===&lt;br /&gt;
　すべての[[運動神経]]や一部の[[感覚神経]]を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュワン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維の[[リン酸化]]を制御する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者[[wikipedia:Louis-Antoine_Ranvier|Louis-Antoine Ranvier]]) の名前から、[[ランヴィエ絞輪]]と呼ばれている。末梢の[[有髄神経]]のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある（無髄神経で隣接するシュワン細胞の核の間隔は90 µm以下）。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度で[[イオンチャネル]]が分布している (Na&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、[[髄鞘]]に覆われている部分と比較し[[活動電位]]が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルの集積には、ミエリン化したシュワン細胞が発現する[[Gliomedin]]の関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。[[ファイル:シュワン細胞図.jpg|thumb|right|シュワン細胞の分類]]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 非ミエリンシュワン細胞=== &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一部の感覚神経細胞からの[[C線維]]や[[交感神経]][[節後細胞]]など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに[[神経筋接合部]]に関連する。１つのシュワン細胞は複数と接触する。軸索周囲で[[細胞体]]を薄く伸展させ[[Remak bundles]]を形成したり、運動神経の[[前シナプス終末]]を覆っている。成体では、ミエリン形成シュワン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発生 ==&lt;br /&gt;
===分化過程===&lt;br /&gt;
　大部分は[[wikipedia:ja:外胚葉|外胚葉]]の[[神経堤]]に由来し、[[胎生期]]中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ[[移動]]する。[[幹細胞]]は、シュワン前駆細胞、未成熟シュワン細胞を経て成熟シュワン細胞へ[[細胞分化|分化]]する。ラットでは胎生14-15日でシュワン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュワン細胞へ[[分化]]する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュワン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア[[細胞系譜]]以外の細胞へも分化する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===分子メカニズム===&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]] (NRG)、[[エンドセリン]]、[[Notch]]、[[骨形成タンパク質]]([[Bone morphogenetic protein|Bone Morphogenetic Protein]], [[BMP]])、[[インスリン様成長因子]] (IGF)、[[血小板由来成長因子]]（PDGF）、[[神経栄養因子]]など数多くの因子が、シュワン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　各分化段階でシュワン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュワン細胞までに共通して発現する因子として、[[SOX10]]、[[p75神経栄養因子受容体]]、[[L1]]、[[ニューレグリン#.E5.8F.97.E5.AE.B9.E4.BD.93|ErbB]]3などが挙げられる。シュワン前駆細胞と未成熟シュワン細胞では、[[protein zero]] (P0)、[[GAP43]]、[[peripheral myelin protein]] 22-kDa (PMP22)、[[desert hedgehog]] (DHH)や[[brain fatty acid-binding protein]] (BFABP)などが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]](NRG) は[[上皮成長因子]]([[EGF]])と相同性が高い分子で、[[受容体型チロシンキナーゼ]]のErbBを介して[[シグナル伝達]]を行う。NRG-1ならびにErbB2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュワン前駆細胞およびシュワン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュワン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、[[細胞増殖]]が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュワン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErbB3のシグナルを中和すると、軸索シュワン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュワン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　NGR-1、ErbB2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュワン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の[[後根神経]]節の神経細胞や運動神経細胞で神経[[細胞死]]も観察される。これは、シュワン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュワン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病態との関連 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 腫瘍 === &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経鞘腫 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[神経鞘腫]]は全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが[[前庭神経]]より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経線維腫症 ====&lt;br /&gt;
　[[神経線維腫症]]は皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍である。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。[[NF]]1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は[[聴神経鞘腫]]悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脱髄疾患 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== シャルコー・マリー・トゥース病タイプI ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[シャルコー・マリー・トゥース病]](Charcot-Marie-Tooth disease)タイプIは下肢の[[筋緊張]]や[[感覚障害]]を特徴とする遺伝性の末梢神経障害である。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== ギランバレー症候群 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ギランバレー症候群]]は急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 神経回路の再生 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの[[延髄]]と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュワン細胞は、[[wikipedia:ja:マクロファージ|マクロファージ]]の遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　損傷部周囲のシュワン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュワン細胞は、[[Büngner’s band]]と呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここには[[神経成長因子]] (NGF)、[[グリア細胞株由来神経栄養因子]]([[GDNF]])などの成長を促す因子は豊富が発現している。また、[[ラミニン]]や[[フィブロネクチン]]など軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[ミエリン]]&lt;br /&gt;
*[[有髄線維]]&lt;br /&gt;
*[[神経鞘腫]]&lt;br /&gt;
*[[神経線維腫症]]&lt;br /&gt;
*[[シャルコー・マリー・トゥース病]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%9B%B3.jpg&amp;diff=20913</id>
		<title>ファイル:シュワン細胞図.jpg</title>
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		<updated>2013-06-03T05:04:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: Riekomuramatsu 「ファイル:シュワン細胞図.jpg」の新しい版をアップロードしました: シュワン細胞の分類。&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]は、[[ミエリン]]形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
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		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2013-06-03T05:03:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：Schwann cell　独：Schwann Zelle　仏：Cellule de Schwann&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞（[[シュヴァン細胞]]）は[[末梢神経]]系の[[グリア細胞]]の一つ。ドイツの生物学者[[wikipedia:JA:テオドール・シュワン|Theodor Schwann]]により発見された。一部の細胞は[[ミエリン]]を形成する。発生期の[[神経細胞]]の生存や[[軸索]]投射、損傷後の[[神経回路]]の再生に寄与する。ミエリン形成により[[跳躍伝導]]を司る。シュワン細胞由来の[[腫瘍]]形成や[[脱髄疾患]]では、遺伝子変異が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 種類 ==&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== ミエリン形成シュワン細胞 ===&lt;br /&gt;
　すべての[[運動神経]]や一部の[[感覚神経]]を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュワン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維の[[リン酸化]]を制御する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者[[wikipedia:Louis-Antoine_Ranvier|Louis-Antoine Ranvier]]) の名前から、[[ランヴィエ絞輪]]と呼ばれている。末梢の[[有髄神経]]のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある（無髄神経で隣接するシュワン細胞の核の間隔は90 µm以下）。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度で[[イオンチャネル]]が分布している (Na&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、[[髄鞘]]に覆われている部分と比較し[[活動電位]]が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa&amp;lt;sup&amp;gt;+&amp;lt;/sup&amp;gt;チャネルの集積には、ミエリン化したシュワン細胞が発現する[[Gliomedin]]の関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。[[ファイル:シュワン細胞図.jpg|thumb|right|]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 非ミエリンシュワン細胞=== &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一部の感覚神経細胞からの[[C線維]]や[[交感神経]][[節後細胞]]など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに[[神経筋接合部]]に関連する。１つのシュワン細胞は複数と接触する。軸索周囲で[[細胞体]]を薄く伸展させ[[Remak bundles]]を形成したり、運動神経の[[前シナプス終末]]を覆っている。成体では、ミエリン形成シュワン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発生 ==&lt;br /&gt;
===分化過程===&lt;br /&gt;
　大部分は[[wikipedia:ja:外胚葉|外胚葉]]の[[神経堤]]に由来し、[[胎生期]]中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ[[移動]]する。[[幹細胞]]は、シュワン前駆細胞、未成熟シュワン細胞を経て成熟シュワン細胞へ[[細胞分化|分化]]する。ラットでは胎生14-15日でシュワン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュワン細胞へ[[分化]]する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュワン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア[[細胞系譜]]以外の細胞へも分化する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===分子メカニズム===&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]] (NRG)、[[エンドセリン]]、[[Notch]]、[[骨形成タンパク質]]([[Bone morphogenetic protein|Bone Morphogenetic Protein]], [[BMP]])、[[インスリン様成長因子]] (IGF)、[[血小板由来成長因子]]（PDGF）、[[神経栄養因子]]など数多くの因子が、シュワン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　各分化段階でシュワン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュワン細胞までに共通して発現する因子として、[[SOX10]]、[[p75神経栄養因子受容体]]、[[L1]]、[[ニューレグリン#.E5.8F.97.E5.AE.B9.E4.BD.93|ErbB]]3などが挙げられる。シュワン前駆細胞と未成熟シュワン細胞では、[[protein zero]] (P0)、[[GAP43]]、[[peripheral myelin protein]] 22-kDa (PMP22)、[[desert hedgehog]] (DHH)や[[brain fatty acid-binding protein]] (BFABP)などが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ニューレグリン]](NRG) は[[上皮成長因子]]([[EGF]])と相同性が高い分子で、[[受容体型チロシンキナーゼ]]のErbBを介して[[シグナル伝達]]を行う。NRG-1ならびにErbB2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュワン前駆細胞およびシュワン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュワン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュワン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、[[細胞増殖]]が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュワン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErbB3のシグナルを中和すると、軸索シュワン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュワン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　NGR-1、ErbB2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュワン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の[[後根神経]]節の神経細胞や運動神経細胞で神経[[細胞死]]も観察される。これは、シュワン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュワン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 病態との関連 ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 腫瘍 === &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経鞘腫 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[神経鞘腫]]は全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが[[前庭神経]]より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== 神経線維腫症 ====&lt;br /&gt;
　[[神経線維腫症]]は皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍である。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。[[NF]]1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は[[聴神経鞘腫]]悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脱髄疾患 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== シャルコー・マリー・トゥース病タイプI ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[シャルコー・マリー・トゥース病]](Charcot-Marie-Tooth disease)タイプIは下肢の[[筋緊張]]や[[感覚障害]]を特徴とする遺伝性の末梢神経障害である。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==== ギランバレー症候群 ====&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[ギランバレー症候群]]は急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 神経回路の再生 ===  &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの[[延髄]]と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュワン細胞は、[[wikipedia:ja:マクロファージ|マクロファージ]]の遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　損傷部周囲のシュワン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュワン細胞は、[[Büngner’s band]]と呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここには[[神経成長因子]] (NGF)、[[グリア細胞株由来神経栄養因子]]([[GDNF]])などの成長を促す因子は豊富が発現している。また、[[ラミニン]]や[[フィブロネクチン]]など軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[ミエリン]]&lt;br /&gt;
*[[有髄線維]]&lt;br /&gt;
*[[神経鞘腫]]&lt;br /&gt;
*[[神経線維腫症]]&lt;br /&gt;
*[[シャルコー・マリー・トゥース病]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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		<updated>2013-06-03T04:59:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: Riekomuramatsu 「ファイル:シュワン細胞図.jpg」の新しい版をアップロードしました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]は、[[ミエリン]]形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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		<updated>2013-06-03T04:53:18Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: Riekomuramatsu 「ファイル:シュワン細胞図.jpg」の新しい版をアップロードしました: シュワン細胞は、ミエリン形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]は、[[ミエリン]]形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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		<updated>2013-06-03T04:31:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: シュワン細胞は、ミエリン形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[シュワン細胞]]は、[[ミエリン]]形成シュワン細胞と非ミエリン形成シュワン細胞に分類される。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2012-02-02T02:29:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：Schwann cell &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュヴァン細胞（シュワン細胞）は末梢神経系のグリア細胞の一つ。ドイツの生物学者Theodor Schwannにより発見された。一部の細胞はミエリンを形成する。発生期の神経細胞の生存や軸索投射、損傷後の神経回路の再生に寄与する。ミエリン形成により跳躍伝導を司る。シュヴァン細胞由来の腫瘍形成や脱髄疾患では、遺伝子変異が報告されている。&amp;amp;nbsp; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;種類&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp; シュヴァン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ミエリン形成シュヴァン細胞&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　すべての運動神経や一部の感覚神経を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュヴァン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維のリン酸化を制御する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;非ミエリンシュヴァン細胞&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp; 一部の感覚神経細胞からのC線維や交感神経節後細胞など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに神経筋接合部に関連する。１つのシュヴァン細胞は複数と接触する。軸索周囲で細胞体を薄く伸展させRemak bundlesを形成したり、運動神経の前シナプス終末を覆っている。成体では、ミエリン形成シュヴァン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;amp;nbsp;&amp;amp;nbsp;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;発生&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大部分は外胚葉の神経堤に由来し、胎生期中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ移動する。幹細胞は、シュヴァン前駆細胞、未成熟シュヴァン細胞を経て成熟シュヴァン細胞へ分化する。ラットでは胎生14-15日でシュヴァン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュヴァン細胞へ分化する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&amp;lt;br&amp;gt;　シュヴァン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュヴァン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア細胞系譜以外の細胞へも分化する。Neuregulin (NRG)、エンドセリン、Notch、BMP、IGF、PDGF、神経栄養因子など数多くの因子が、シュヴァン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&amp;lt;br&amp;gt;　各分化段階でシュヴァン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュヴァン細胞までに共通して発現する因子として、SOX10、p75NTR、L1、Erb3などが挙げられる。シュヴァン前駆細胞と未成熟シュヴァン細胞では、protein zero (P0)、GAFP43、PMP22、DHHやBEABPなどが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;　一部のシュヴァン細胞は、ミエリンを形成する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者Louis-Antoine Ranvier) の名前から、ランヴィエ絞輪と呼ばれている。末梢の有髄神経のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある (無髄神経で隣接するシュヴァン細胞の核の間隔は90 µm以下)。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度でイオンチャネルが分布している (Na+チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、髄鞘に覆われている部分と比較し活動電位が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa+チャネルの集積には、ミエリン化したシュヴァン細胞が発現するGliomedinの関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;Neuregulin-Erbシグナル&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　NRG はEGFと相同性が高い分子で、チロシンキナーゼ受容体のErbを介してシグナル伝達を行う。NRG-1ならびにErb2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュヴァン前駆細胞およびシュヴァン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュヴァン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&amp;lt;br&amp;gt;　シュヴァン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、細胞増殖が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュヴァン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErb3のシグナルを中和すると、軸索シュヴァン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュヴァン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;　NGR-1、Erb2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュヴァン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の後根神経節の神経細胞や運動神経細胞で神経細胞死も観察される。これは、シュヴァン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&amp;lt;br&amp;gt;　ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュヴァン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;病態との関連&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;腫瘍&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;big&amp;gt;&amp;lt;/big&amp;gt;&amp;amp;nbsp;&#039;&#039;&#039;神経鞘腫&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが前庭神経より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;神経線維腫症&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。NF1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は聴神経鞘腫悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;脱髄疾患&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠ&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　下肢の筋緊張や感覚障害を特徴とする遺伝性の末梢神経障害。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ギランバレー症候群&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;神経回路の再生&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの延髄と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;　神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュヴァン細胞は、マクロファージの遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&amp;lt;br&amp;gt;　損傷部周囲のシュヴァン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュヴァン細胞は、Büngner’s bandと呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここにはNGF、GDNFなどの成長を促す因子は豊富が発現している。また、ラミニンやフィブロネクチンなど軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この用語にリダイレクトする同義語：髄鞘&amp;lt;br&amp;gt;この用語にリダイレクトする関連語：オリゴデンドロサイト、軸索再生、伝導、髄鞘化 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=2215</id>
		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2012-02-02T02:24:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：Schwann cell &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　シュヴァン細胞（シュワン細胞）は末梢神経系のグリア細胞の一つ。ドイツの生物学者Theodor Schwannにより発見された。一部の細胞はミエリンを形成する。発生期の神経細胞の生存や軸索投射、損傷後の神経回路の再生に寄与する。ミエリン形成により跳躍伝導を司る。シュヴァン細胞由来の腫瘍形成や脱髄疾患では、遺伝子変異が報告されている。&amp;amp;nbsp;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;種類&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シュヴァン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ミエリン形成シュヴァン細胞&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　すべての運動神経や一部の感覚神経を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュヴァン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維のリン酸化を制御する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;非ミエリンシュヴァン細胞&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp; 一部の感覚神経細胞からのC線維や交感神経節後細胞など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに神経筋接合部に関連する。１つのシュヴァン細胞は複数と接触する。軸索周囲で細胞体を薄く伸展させRemak bundlesを形成したり、運動神経の前シナプス終末を覆っている。成体では、ミエリン形成シュヴァン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &amp;amp;nbsp; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;発生&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大部分は外胚葉の神経堤に由来し、胎生期中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ移動する。幹細胞は、シュヴァン前駆細胞、未成熟シュヴァン細胞を経て成熟シュヴァン細胞へ分化する。ラットでは胎生14-15日でシュヴァン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュヴァン細胞へ分化する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&amp;lt;br&amp;gt;　シュヴァン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュヴァン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア細胞系譜以外の細胞へも分化する。Neuregulin (NRG)、エンドセリン、Notch、BMP、IGF、PDGF、神経栄養因子など数多くの因子が、シュヴァン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&amp;lt;br&amp;gt;　各分化段階でシュヴァン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュヴァン細胞までに共通して発現する因子として、SOX10、p75NTR、L1、Erb3などが挙げられる。シュヴァン前駆細胞と未成熟シュヴァン細胞では、protein zero (P0)、GAFP43、PMP22、DHHやBEABPなどが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;　一部のシュヴァン細胞は、ミエリンを形成する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者Louis-Antoine Ranvier) の名前から、ランヴィエ絞輪と呼ばれている。末梢の有髄神経のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある (無髄神経で隣接するシュヴァン細胞の核の間隔は90 µm以下)。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度でイオンチャネルが分布している (Na+チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、髄鞘に覆われている部分と比較し活動電位が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa+チャネルの集積には、ミエリン化したシュヴァン細胞が発現するGliomedinの関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;Neuregulin-Erbシグナル&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　NRG はEGFと相同性が高い分子で、チロシンキナーゼ受容体のErbを介してシグナル伝達を行う。NRG-1ならびにErb2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュヴァン前駆細胞およびシュヴァン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュヴァン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&amp;lt;br&amp;gt;　シュヴァン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、細胞増殖が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュヴァン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErb3のシグナルを中和すると、軸索シュヴァン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュヴァン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;　NGR-1、Erb2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュヴァン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の後根神経節の神経細胞や運動神経細胞で神経細胞死も観察される。これは、シュヴァン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&amp;lt;br&amp;gt;　ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュヴァン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;病態との関連&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;腫瘍&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;big&amp;gt;&amp;lt;/big&amp;gt;&amp;amp;nbsp;&#039;&#039;&#039;神経鞘腫&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが前庭神経より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;神経線維腫症&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。NF1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は聴神経鞘腫悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;脱髄疾患&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠ&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　下肢の筋緊張や感覚障害を特徴とする遺伝性の末梢神経障害。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ギランバレー症候群&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;　急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;&amp;lt;big&amp;gt;神経回路の再生&amp;lt;/big&amp;gt;&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの延髄と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;　神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュヴァン細胞は、マクロファージの遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&amp;lt;br&amp;gt;　損傷部周囲のシュヴァン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュヴァン細胞は、Büngner’s bandと呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここにはNGF、GDNFなどの成長を促す因子は豊富が発現している。また、ラミニンやフィブロネクチンなど軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この用語にリダイレクトする同義語：髄鞘&amp;lt;br&amp;gt;この用語にリダイレクトする関連語：オリゴデンドロサイト、軸索再生、伝導、髄鞘化 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=2213</id>
		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2012-02-02T01:46:21Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;シュヴァン細胞（シュワン細胞）は末梢神経系のグリア細胞の一つ。ドイツの生物学者Theodor Schwannにより発見された。一部の細胞はミエリンを形成する。発生期の神経細胞の生存や軸索投射、損傷後の神経回路の再生に寄与する。ミエリン形成により跳躍伝導を司る。シュヴァン細胞由来の腫瘍形成や脱髄疾患では、遺伝子変異が報告されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 種類  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シュヴァン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。&amp;lt;br&amp;gt;;1. ミエリン形成シュヴァン細胞&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:すべての運動神経や一部の感覚神経を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:１つのシュヴァン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:軸索の直径や神経線維のリン酸化を制御する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;2. 非ミエリン形成シュヴァン細胞 &amp;lt;br&amp;gt;一部の感覚神経細胞からのC線維や交感神経節後細胞など、小さい直径 (0.5-1.5µm)の軸索ならびに神経筋接合部に関連する。１つのシュヴァン細胞は複数と接触する。軸索周囲で細胞体を薄く伸展させRemak bundlesを形成したり、運動神経の前シナプス終末を覆っている。成体では、ミエリン形成シュヴァン細胞数の４倍存在する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803315&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 発生  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
大部分は外胚葉の神経堤に由来し、胎生期中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ移動する。幹細胞は、シュヴァン前駆細胞、未成熟シュヴァン細胞を経て成熟シュヴァン細胞へ分化する。ラットでは胎生14-15日でシュヴァン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュヴァン細胞へ分化する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&amp;lt;br&amp;gt;シュヴァン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュヴァン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア細胞系譜以外の細胞へも分化する。Neuregulin (NRG)、エンドセリン、Notch、BMP、IGF、PDGF、神経栄養因子など数多くの因子が、シュヴァン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている。&amp;lt;br&amp;gt;各分化段階でシュヴァン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュヴァン細胞までに共通して発現する因子として、SOX10、p75NTR、L1、Erb3などが挙げられる。シュヴァン前駆細胞と未成熟シュヴァン細胞では、protein zero (P0)、GAFP43、PMP22、DHHやBEABPなどが発現している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16136171&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;一部のシュヴァン細胞は、ミエリンを形成する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者Louis-Antoine Ranvier) の名前から、ランヴィエ絞輪と呼ばれている。末梢の有髄神経のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 µm程度ある (無髄神経で隣接するシュヴァン細胞の核の間隔は90 µm以下)。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度でイオンチャネルが分布している (Na+チャネルは1000 µm&amp;lt;sup&amp;gt;-2&amp;lt;/sup&amp;gt;) 。そのため、髄鞘に覆われている部分と比較し活動電位が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7679565&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa+チャネルの集積には、ミエリン化したシュヴァン細胞が発現するGliomedinの関与が示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;16039564&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;20188654&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Neuregulin-Erbシグナル  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
NRG はEGFと相同性が高い分子で、チロシンキナーゼ受容体のErbを介してシグナル伝達を行う。NRG-1ならびにErb2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュヴァン前駆細胞およびシュヴァン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュヴァン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&amp;lt;br&amp;gt;シュヴァン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、細胞増殖が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュヴァン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErb3のシグナルを中和すると、軸索シュヴァン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュヴァン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;NGR-1、Erb2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュヴァン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の後根神経節の神経細胞や運動神経細胞で神経細胞死も観察される。これは、シュヴァン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&amp;lt;br&amp;gt;ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュヴァン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;18803318&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 病態との関連  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
1. 腫瘍&amp;lt;br&amp;gt;1-1. 神経鞘腫&amp;lt;br&amp;gt;全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが前庭神経より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
1-2. 神経線維腫症&amp;lt;br&amp;gt;皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。NF1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。2型は聴神経鞘腫悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2. 脱髄疾患&amp;lt;br&amp;gt;2-1. シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠ&amp;lt;br&amp;gt;下肢の筋緊張や感覚障害を特徴とする遺伝性の末梢神経障害。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2-2. ギランバレー症候群&amp;lt;br&amp;gt;急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.神経回路の再生&amp;lt;br&amp;gt;中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの延髄と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7360259&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュヴァン細胞は、マクロファージの遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&amp;lt;br&amp;gt;損傷部周囲のシュヴァン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュヴァン細胞は、Büngner’s bandと呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここにはNGF、GDNFなどの成長を促す因子は豊富が発現している。また、ラミニンやフィブロネクチンなど軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;19501085&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この用語にリダイレクトする同義語：髄鞘&amp;lt;br&amp;gt;この用語にリダイレクトする関連語：オリゴデンドロサイト、軸索再生、伝導、髄鞘化 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=2212</id>
		<title>シュワン細胞</title>
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		<updated>2012-02-01T23:44:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Riekomuramatsu: ページの作成：「シュヴァン細胞（シュワン細胞）は末梢神経系のグリア細胞の一つ。ドイツの生物学者Theodor Schwannにより発見された。一部の細...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;シュヴァン細胞（シュワン細胞）は末梢神経系のグリア細胞の一つ。ドイツの生物学者Theodor Schwannにより発見された。一部の細胞はミエリンを形成する。発生期の神経細胞の生存や軸索投射、損傷後の神経回路の再生に寄与する。ミエリン形成により跳躍伝導を司る。シュヴァン細胞由来の腫瘍形成や脱髄疾患では、遺伝子変異が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
目次&amp;lt;br&amp;gt;１．種類&amp;lt;br&amp;gt;２．発生&amp;lt;br&amp;gt;３．Neuregulin-Erbシグナル&amp;lt;br&amp;gt;４．病態との関連&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
１．種類&amp;lt;br&amp;gt;シュヴァン細胞は、ミエリン形成の有無で２つに大別される。&amp;lt;br&amp;gt;1. ミエリン形成シュヴァン細胞&amp;lt;br&amp;gt;すべての運動神経や一部の感覚神経を含む、大きい直径の軸索の周囲を覆う。１つのシュヴァン細胞は一つの軸索に付随し、ミエリンを形成する。軸索の直径や神経線維のリン酸化を制御する。&amp;lt;br&amp;gt;2. 非ミエリン形成シュヴァン細胞 &amp;lt;br&amp;gt;一部の感覚神経細胞からのC線維や交感神経節後細胞など、小さい直径 (0.5-1.5 m) の軸索ならびに神経筋接合部に関連する。１つのシュヴァン細胞は複数と接触する。軸索周囲で細胞体を薄く伸展させRemak bundlesを形成したり、運動神経の前シナプス終末を覆っている。成体では、ミエリン形成シュヴァン細胞数の４倍存在する&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;18803315&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
２．発生&amp;lt;br&amp;gt;大部分は外胚葉の神経堤に由来し、胎生期中に細胞を成熟させながら標的となる末梢神経へ移動する。幹細胞は、シュヴァン前駆細胞、未成熟シュヴァン細胞を経て成熟シュヴァン細胞へ分化する。ラットでは胎生14-15日でシュヴァン前駆細胞、胎生15-17日で未成熟シュヴァン細胞へ分化する （マウスではそれぞれ胎生12-13日、13-15日）。その後、出生にかけて成熟細胞になり、生後数週間かけてミエリン形成を完成させる。&amp;lt;br&amp;gt;シュヴァン細胞の分化は、おおむね可逆的である（前駆細胞から未成熟シュワン細胞への分化は不可逆的）。最終的に分化する細胞の形態は、関連する軸索からのシグナルから決定される。一部のシュヴァン細胞前駆細胞は、神経細胞や線維芽細胞などグリア細胞系譜以外の細胞へも分化する。Neuregulin (NRG)、エンドセリン、Notch、BMP、IGF、PDGF、神経栄養因子など数多くの因子が、シュヴァン細胞の分化や脱分化、そして生存機構に関与すると報告されている(2)。 &amp;lt;br&amp;gt;各分化段階でシュヴァン細胞に発現するたんぱく質は変化する。幹細胞から未成熟シュヴァン細胞までに共通して発現する因子として、SOX10、p75NTR、L1、Erb3などが挙げられる。シュヴァン前駆細胞と未成熟シュヴァン細胞では、protein zero (P0)、GAFP43、PMP22、DHHやBEABPなどが発現している&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;16136171&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;一部のシュヴァン細胞は、ミエリンを形成する。ミエリンには切れ目があり、発見者 (フランスの病理学者Louis-Antoine Ranvier) の名前から、ランヴィエ絞輪と呼ばれている。末梢の有髄神経のランヴィエ絞輪の間隔は200-1500 m程度ある (無髄神経で隣接するシュヴァン細胞の核の間隔は90 m以下)。ランヴィエ絞輪部分は細胞外液にさらされており、また、高い密度でイオンチャネルが分布している (Na+チャネルは1000 m-2) 。そのため、髄鞘に覆われている部分と比較し活動電位が発生しやすい状態であり、跳躍伝導が生じる場となっている&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;7679565&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。これらの構造のため、有髄神経は同じ直径の無髄神経と比較し、活動電位の伝導がおよそ10倍早まる。ランヴィエ絞輪部分へのNa+チャネルの集積には、ミエリン化したシュヴァン細胞が発現するGliomedinの関与が示唆されている&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;16039564&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt; &amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;20188654&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;　&amp;lt;br&amp;gt;３．Neuregulin-Erbシグナル&amp;lt;br&amp;gt;NRG はEGFと相同性が高い分子で、チロシンキナーゼ受容体のErbを介してシグナル伝達を行う。NRG-1ならびにErb2/3を欠損させたマウスでは、末梢神経でシュヴァン前駆細胞およびシュヴァン細胞の欠損が観察される。このことから、NRGシグナルはシュヴァン細胞の発達に主要な役割を果たすと考えられており、二次的に神経細胞の発生にも影響を与える。&amp;lt;br&amp;gt;シュヴァン細胞は軸索と接することによりDNA合成が促され、細胞増殖が活発になるが、そのメカニズムには軸索由来のNRGの関与が示唆されている。発生途中に軸索を除去するとシュヴァン細胞は脱落するが、NRG-1処置により生存が維持される。NRGあるいはその受容体のErb3のシグナルを中和すると、軸索シュヴァン細胞の増殖は低下する。このことから、軸索由来のNRGがシュヴァン細胞の増殖・生存の維持に寄与していると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;NGR-1、Erb2,3、ならびにSox10欠損マウスではシュヴァン細胞の欠損が生じるが、さらに投射途中の後根神経節の神経細胞や運動神経細胞で神経細胞死も観察される。これは、シュヴァン細胞による神経細胞への栄養因子供給が欠如するためと示唆されている。&amp;lt;br&amp;gt;ラット胎生14日ごろの末梢神経では、シュヴァン前駆細胞が神経の外縁部や内部に分布し、多くの軸索を包み込もうとしている。それらは互いにシート状の突起で連絡しはじめ、胎生18日に組織間隙との交通がないコンパクトな状態となり、軸索を束状化させる。NGRシグナル欠損マウスでは、異所性に併走する軸索がしばしば観察され、これはミエリンによる囲い込みが不完全な結果と示唆されている。すなわちNRGは間接的に軸索の束状化にも寄与する &amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;18803318&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
４．病態との関連&amp;lt;br&amp;gt;1. 腫瘍&amp;lt;br&amp;gt;1-1. 神経鞘腫&amp;lt;br&amp;gt;全脳腫瘍の8.9%を占める。良性の腫瘍であり、成人に多く、女性は男性の1.4倍多い。頭蓋内の神経鞘腫は95%が第Ⅷ神経より発生する。第Ⅷ神経より発生する場合、ほとんどが前庭神経より発生する。Neurofibromatosis type (NF) 2遺伝子の関与が指摘されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
1-2. 神経線維腫症&amp;lt;br&amp;gt;皮下や筋肉などの軟部組織に発生する良性の腫瘍。局所の圧痛が生じる。成人に見られ、男女差はない。NF1あるいはNF2が責任遺伝子と示唆されており、それぞれ神経線維腫症１型２型に分類され、どちらも難病指定されている。２型は聴神経鞘腫悪性化がしばしば観察され、神経鞘腫と合併することがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2. 脱髄疾患&amp;lt;br&amp;gt;2-1. シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠ&amp;lt;br&amp;gt;下肢の筋緊張や感覚障害を特徴とする遺伝性の末梢神経障害。多くが若年(10-20歳)で発症し、ミエリンおよび軸索の傷害が進むにつれ広範に神経症状があらわれる。シャルコー・マリー・トゥース病タイプⅠでは、ミエリンの脱落および神経伝達速度の遅延が認められる。常染色体優性遺伝であり、中でもPMP22の変異の割合が最も高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2-2. ギランバレー症候群&amp;lt;br&amp;gt;急性多発性神経炎の一つで、四肢の神経障害に始まる。先行感染に伴うことから免疫系の異常な活性化が原因と考えられているが、原因は未だ不明な指定難病。脱髄に加え軸索傷害を伴う場合もある。急性・単相性の経過で、症状は4週間以内にピークを迎えた後に徐々に回復に向かうと言われているが、部分的に機能障害が残る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.神経回路の再生&amp;lt;br&amp;gt;中枢神経系と異なり、切断あるいは挫傷の後、細胞死を免れた末梢神経は再生する。再生能力が乏しい中枢神経であっても、移植した末梢神経組織の中では再生していく様子が、中枢神経損傷ラットの延髄と脊髄の間に坐骨神経を移植する実験から示されている&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;7360259&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。このことから、末梢神経組織は中枢神経組織と比較し再生に適した環境と考えられている。&amp;lt;br&amp;gt;神経回路の再生は、損傷により断片化された組織が除去された後に、軸索が再伸長して完成する。損傷を受け活性化したシュヴァン細胞は、マクロファージの遊走性を高める。その結果、損傷部分で断片化した神経組織の貧食が進み、軸索の再生に適した場を提供する。&amp;lt;br&amp;gt;損傷部周囲のシュヴァン細胞は、脱分化し細胞増殖する。増殖したシュヴァン細胞は、Büngner’s bandと呼ばれる構造物を形成し、その内部を再生軸索が走行していく。ここにはNGF、GDNFなどの成長を促す因子は豊富が発現している。また、ラミニンやフィブロネクチンなど軸索伸長の足場となる因子も発現している。これらは単独で軸索伸長を促進、あるいはNGFなど作用を増大させると考えられている&amp;amp;lt;ref&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;pubmed&amp;amp;gt;19501085&amp;amp;lt;/pubmed&amp;amp;gt;&amp;amp;lt;/ref &amp;amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この用語にリダイレクトする同義語：髄鞘&amp;lt;br&amp;gt;この用語にリダイレクトする関連語：オリゴデンドロサイト、軸索再生、伝導、髄鞘化&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：村松里衣子、山下俊英、担当編集委員：尾藤晴彦）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Riekomuramatsu</name></author>
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