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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-17T02:55:55Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2019-08-31T06:27:12Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2019年8月26日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。ガイドする神経細胞との間に一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、ガイドする神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することがあり、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。このように、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；短波長の強い光を局所的に照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞に次々と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。短波長の強い光を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長せずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下にガイドポスト細胞が関与する神経回路形成について代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質投射経路===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過する際に、[[corridor cells]]と呼ばれるガイドポスト細胞が関与する（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索 ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[嗅球]]の投射神経細胞が[[終脳]]表層に軸索を伸長する際に、足場として機能するガイドポスト細胞が[[lot細胞]]（lot cells）である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することや、細胞運命を追跡した研究などから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループとする考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球軸索による軸索束の形成は、マウス胚から終脳を取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。その際、薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。同様に、転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうため、正常なglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成にはCD44陽性細胞と、放射状グリア細胞の2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 大脳皮質へ投射する視床軸索 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]]（subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働くことが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなることから&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、サブプレートの神経細胞は、視床の軸索が正常な皮質領域へと投射するよう導くガイドポスト細胞だと考えることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=40776</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2019-08-31T06:14:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: 改変し忘れた部分を&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2019年8月26日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。ガイドする神経細胞との間に一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、ガイドする神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することがあり、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。このように、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；短波長の強い光を局所的に照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞に次々と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。短波長の強い光を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長せずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下にガイドポスト細胞が関与する神経回路形成について代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質投射経路===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過する際に、[[corridor cells]]と呼ばれるガイドポスト細胞が関与する（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索 ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[嗅球]]の投射神経細胞が[[終脳]]表層に軸索を伸長する際に、足場として機能するガイドポスト細胞が[[lot細胞]]（lot cells）である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することや、細胞運命を追跡した研究などから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループとする考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成にはCD44陽性細胞と、放射状グリア細胞の2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 大脳皮質へ投射する視床軸索 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]]（subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働くことが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなることから&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、サブプレートの神経細胞は、視床の軸索が正常な皮質領域へと投射するよう導くガイドポスト細胞だと考えることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=40767</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=40767"/>
		<updated>2019-08-26T05:48:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；短波長の強い光を局所的に照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞に次々と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下にガイドポスト細胞が関与する神経回路形成について代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質投射経路===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過する際に、[[corridor cells]]と呼ばれるガイドポスト細胞が関与する（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索 ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[嗅球]]の投射神経細胞が[[終脳]]表層に軸索を伸長する際に、足場として機能するガイドポスト細胞が[[lot細胞]]（lot cells）である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することや、細胞運命を追跡した研究などから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループとする考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成にはCD44陽性細胞と、放射状グリア細胞の2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 大脳皮質へ投射する視床軸索 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]]（subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働くことが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなることから&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、サブプレートの神経細胞は、視床の軸索が正常な皮質領域へと投射するよう導くガイドポスト細胞だと考えることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39610</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39610"/>
		<updated>2018-09-01T09:07:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞に次々と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質投射経路のガイドポスト細胞（corridor cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索のガイドポスト細胞（lot cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することや、細胞運命を追跡した研究などから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループとする考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞（glial sling） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞（CD44陽性細胞、放射状グリア細胞） ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成に2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 大脳皮質へ投射する視床軸索のガイドポスト細胞（サブプレート細胞） ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]]（subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働くことが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなることから&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、サブプレートの神経細胞は、視床の軸索が正常な皮質領域へと投射するよう導くガイドポスト細胞だと考えることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39609</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39609"/>
		<updated>2018-09-01T08:23:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞に次々と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質投射経路のガイドポスト細胞（corridor cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索のガイドポスト細胞（lot cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　嗅球軸索の投射をガイドした後のlot細胞は、抗mGluR1抗体に対する抗原性を失うために、その後の細胞運命が長らく不明であったが、近年の解析によって、大脳皮質表層へと散らばってカハールレチウス細胞となることが明らかとなった&amp;lt;ref name=ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞（glial sling） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞（CD44陽性細胞、放射状グリア細胞） ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成に2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床軸索による大脳皮質投射のガイドポスト細胞（サブプレート細胞） ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働くことが報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、サブプレートの神経細胞は、視床の軸索が正常な皮質領域へと投射するよう導くガイドポスト細胞として考えることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39608</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=39608"/>
		<updated>2018-09-01T07:27:51Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: 編集を再開しました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視床皮質軸索のガイドポスト細胞（corridor cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 嗅球軸索のガイドポスト細胞（lot cells） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　嗅球軸索の投射をガイドした後のlot細胞は、抗mGluR1抗体に対する抗原性を失うために、その後の細胞運命が長らく不明であったが、近年の解析によって、大脳皮質表層へと散らばってCajal-Retius細胞となることが明らかとなった&amp;lt;ref name=ref24&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 27693257 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞（glial sling） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞（CD44陽性細胞、放射状グリア細胞） ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成に2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== サブプレート細胞 ===&lt;br /&gt;
視床軸索による大脳皮質投射のガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34582</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34582"/>
		<updated>2016-02-10T12:40:51Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性神経細胞]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1/ErbB4シグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成しながら通過する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。その後、交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中部を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。glial slingの構造は生後しばらくすると消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚では、glial slingを形成するはずの神経細胞が終脳背側正中領域ではなく[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この結果は、glial slingを形成する神経細胞が脳梁を形成する交連性神経細胞のガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉の形成に2種類の細胞がガイドポスト細胞として関与する可能性が報告されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。抗体反応を利用してCD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞である可能性を強く示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射する。これら同側の脳へと投射する視神経軸索は受容体型膜分子である[[EphB1]]を発現するが、間脳の視交叉近傍の[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）は視交叉の形成時期に一過的にEphB1のリガンド分子である[[Ephrin-B2]]を発現する。それゆえEprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索が視交叉の手前で反転して同側の脳へと投射するようガイドされている可能性がある。実際にEphB1を欠失したマウス胚では同側の脳へと投射する視神経軸索の量が減少することから、視交叉近傍の放射状グリア細胞は一部の視神経軸索に対して視交叉を交差しないように働きかけるガイドポスト細胞である可能性が高い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== サブプレート細胞 ===&lt;br /&gt;
視床軸索による大脳皮質投射のガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34535</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34535"/>
		<updated>2016-02-09T16:51:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性ニューロン]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsが内包を形成する視床軸索のガイドポスト細胞であり、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸長する。この経路には、嗅球の軸索が伸長するよりも前にlot細胞が移動してきて帯状に配列する。嗅球の軸索は軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作りながらlot細胞の配列に沿って終脳表層を伸長する&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞が外側嗅索を形成する嗅球軸索のガイドポスト細胞であり、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を通過して軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を左右に貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚ではglial slingを形成するはずの神経細胞が正中領域ではなく、[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。生後しばらくするとglial slingの構造は消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列することが明らかにされた。CD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞であることを示している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには特殊な[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）が関与することも報告されている。マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射するが、視交叉周辺の放射状グリア細胞はこれら同側への視神経軸索投射をサポートしている可能性が高い。これらの放射状グリア細胞は視交叉の形成時期に一過的に[[Ephrin-B2]]を発現し、同側の脳へと投射する視神経軸索はEphrin-B2の受容体である[[EphB1]]を発現する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
EphB1を欠失した&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Eprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索は視交叉の手前で反転し、同側の脳へと投射する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== サブプレート細胞 ===&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;視床軸索による大脳皮質投射のガイドポスト細胞&#039;&#039;&#039;&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は本来の投射先以外の皮質領域へと投射してしまうなど、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34516</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34516"/>
		<updated>2016-02-09T08:46:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性ニューロン]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells（内包のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。この結果は、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（外側嗅索のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;（&#039;&#039;&#039;図3&#039;&#039;&#039;）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を通過して軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚ではglial slingを形成するはずの神経細胞が正中領域ではなく、[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。生後しばらくするとglial slingの構造は消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列することが明らかにされた。CD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞であることを示している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには特殊な[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）が関与することも報告されている。マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射するが、視交叉周辺の放射状グリア細胞はこれら同側への視神経軸索投射をサポートしている可能性が高い。これらの放射状グリア細胞は視交叉の形成時期に一過的に[[Ephrin-B2]]を発現し、同側の脳へと投射する視神経軸索はEphrin-B2の受容体である[[EphB1]]を発現する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
EphB1を欠失した&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Eprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索は視交叉の手前で反転し、同側の脳へと投射する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== サブプレート細胞 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は皮質板が成熟する前に投射を開始してしまい、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。正常な発生過程においては、皮質板が成熟するとサブプレートの神経細胞は[[細胞死]]を引き起こして消失し、視床の軸索は大脳皮質への投射を再開する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34344</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34344"/>
		<updated>2016-02-05T07:29:54Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells　独：Wegweiserzelle&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞は、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞である。明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の[[軸索投射]]経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の[[神経管]]の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、[[脊髄]]の[[交連性ニューロン]]に対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、[[wj:トノサマバッタ|トノサマバッタ]]の[[wj:付属肢|付属肢]]を用いた研究で最初に報告された（&#039;&#039;&#039;図1&#039;&#039;&#039;）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端に[[Ti1]]と呼ばれる[[感覚神経細胞]]が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれ[[Fe1]]、[[Tr1]]、[[Cx1]]と名付けられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の[[中枢神経]]系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells（内包のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。外側基底核原基とcorridor cellsなどの外側基底核原基に由来する組織をピンク色で、内側基底核原基と内側基底核原基に由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、外側基底核原基に由来するcorridor cellsが内側基底核原基の特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列が内側基底核原基に形成されず、視床の軸索は内側基底核原基を通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[corridor cells]]は、[[大脳皮質]]へ投射する背側[[視床]]（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の[[内側基底核原基]]（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（&#039;&#039;&#039;図2&#039;&#039;&#039;）。内側基底核原基の中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは[[外側基底核原基]]（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来する[[GABA]]作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　背側視床から大脳皮質へ投射する[[視床皮質路]]（thalamocortical projection）の神経軸索は、途中の内側基底核原基を通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍の外側基底核原基で生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（[[内包]]：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿って内側基底核原基を通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[転写因子]]の[[Mash1]]を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索は内側基底核原基を正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚の外側基底核原基を移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索が内側基底核原基を通り抜けるようになる。この結果は、corridor cellsの配列が視床軸索の内側基底核原基の通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン-1]]を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子である[[ErbB4]]を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（外側嗅索のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[lot細胞]]（lot cells）は胚発生期の[[終脳]]表層に帯状に配列し、[[嗅球]]の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;（図3）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞は[[代謝活性型グルタミン酸受容体1]] ([[mGluR1]])を認識する[[wj:モノクローナル抗体|モノクローナル抗体]]による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の[[終脳]]で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有な[[p73]]を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束（[[外側嗅索]]：lateral olfactory tract）を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　軸索ガイダンスシグナルとして有名な[[ネトリン-1]]/[[DCC]]シグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Lhx2]]を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Neurog1]]と[[Neurog2]]を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling（脳梁のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を通過して軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の[[脳室下帯]]（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を貫くように帯状に配列して[[glial sling]]と呼ばれる構造を形成する。交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子の[[Nfia]]を欠失したマウス胚ではglial slingを形成するはずの神経細胞が正中領域ではなく、[[中隔野]]（septum）へと異所的に移動してしまうためにglial slingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。生後しばらくするとglial slingの構造は消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== CD44陽性細胞と放射状グリア細胞（視交叉のガイドポスト細胞） ===&lt;br /&gt;
　左右の[[網膜]]から伸び出した[[視神経]]軸索は、[[間脳]]の腹側表層の特定の領域で交差して[[視交叉]]（chiasma）を形成する。マウス胚を用いた研究から、視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子の[[CD44]]を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列することが明らかにされた。CD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、脳の反対側へと伸長することができなくなる。これらの結果は、CD44陽性細胞は視神経軸索が視交叉で交差することをサポートするガイドポスト細胞であることを示している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには特殊な[[放射状グリア]]細胞（radial glia cells）が関与することも報告されている。マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射するが、視交叉周辺の放射状グリア細胞はこれら同側への視神経軸索投射をサポートしている可能性が高い。これらの放射状グリア細胞は視交叉の形成時期に一過的に[[Ephrin-B2]]を発現し、同側の脳へと投射する視神経軸索はEphrin-B2の受容体である[[EphB1]]を発現する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
EphB1を欠失した&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Eprin-B2/EphB1シグナルを受けた視神経軸索は視交叉の手前で反転し、同側の脳へと投射する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===（サブプレート細胞）===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされて内側基底核原基を通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は皮質板が成熟する前に投射を開始してしまい、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。正常な発生過程においては、皮質板が成熟するとサブプレートの神経細胞は[[細胞死]]を引き起こして消失し、視床の軸索は大脳皮質への投射を再開する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[軸索伸長]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E_fig_4.png&amp;diff=34225</id>
		<title>ファイル:ガイドポスト細胞 fig 4.png</title>
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		<updated>2016-02-04T09:44:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: Takahikokawasaki 「ファイル:ガイドポスト細胞 fig 4.png」の新しい版をアップロードしました&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34224</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=34224"/>
		<updated>2016-02-04T09:42:24Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&amp;lt;div align=&amp;quot;right&amp;quot;&amp;gt;  &lt;br /&gt;
&amp;lt;font size=&amp;quot;+1&amp;quot;&amp;gt;[http://researchmap.jp/KAWASAKI_Takahiko 川崎 能彦]&amp;lt;/font&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&#039;&#039;国立遺伝学研究所&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
DOI：&amp;lt;selfdoi /&amp;gt;　原稿受付日：2016年2月2日　原稿完成日：2016年月日&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
担当編集委員：[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫]（大阪大学 大学院生命機能研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;/div&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{box|text=&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 定義 ==&lt;br /&gt;
　明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在性がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経回路が作られる過程では、実際にはさまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞だと考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1．バッタ胚の付属肢の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図1）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれFe1、Tr1、Cx1と名付けられている。Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
　哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2．マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（図2）。MGEの中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（内包：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。この結果は、corridor cellsの配列が視床軸索のMGEの通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]-1を発現し、視床の軸索はニューレグリン-1の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン-1やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン-1とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot細胞 ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|350px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3．マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。&amp;lt;br&amp;gt;（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。&amp;lt;br&amp;gt;（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　lot細胞（lot cells）は胚発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;（図3）。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束（外側嗅索：lateral olfactory tract）を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、軸索ガイダンスシグナルとして有名なNetrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を通過して軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の脳室下帯（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を貫くように帯状に配列してglial slingと呼ばれる構造を形成する。交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNfiaを欠失したマウス胚ではglial slingを形成するはずの神経細胞が正中領域ではなく、中隔野（septum）へと異所的に移動してしまうためにslingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。生後しばらくするとglial slingの構造は消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
　マウスにおいて、2種類の細胞が視交叉（chiasma）の形成をサポートすることが報告されている。左右の網膜から伸び出した視神経軸索は、間脳の腹側表層の特定の領域で交差して視交叉を形成する。視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子のCD44を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。CD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、反対側の脳へと伸長することができなくなることから、CD44陽性細胞は視神経軸索の視交叉での交差をサポートするガイドポスト細胞だと考えられる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには特殊なradial glia細胞が関与することも報告されている。マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射するが、視交叉周辺のradial glia 細胞はこれら同側への視神経軸索投射をサポートする。これらのradial glia 細胞は視交叉の形成時期に一過的にEphrin-B2を発現し、同側の脳へと投射する視神経軸索はEphrin-B2の受容体であるEPHB1を発現する。Eprin-B2/EPHB1シグナルを受けた視神経軸索は視交叉の手前で反転し、同側の脳へと投射する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== subplate neurons ===&lt;br /&gt;
　大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされてMGEを通過する（図2）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は皮質板が成熟する前に投射を開始してしまい、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。正常な発生過程においては、皮質板が成熟するとサブプレートの神経細胞は細胞死を引き起こして消失し、視床の軸索は大脳皮質への投射を再開する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33936</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-02-01T20:48:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、ガイドする神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などの作用を引き起こす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それら分子マーカーの局在がガイドポスト細胞発見の契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。左が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。バッタ胚は、孵化を100%として％で発生ステージが表記される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。ガイドポスト細胞のFe1、Tr1、Cx1は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚になると、Ti1の軸索はガイドポスト細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばす[[パイオニアニューロン]]で、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれFe1、Tr1、Cx1と名付けられている。Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に正中領域の中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除いておくと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに付属肢の中を迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、まるで軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類の神経系におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2　マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図。上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚になると、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場として機能するガイドポスト細胞である（図２）。MGEの中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が侵入する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（内包：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24742382 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。この結果は、corridor cellsの配列が視床軸索のMGEの通過に必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。左が脳の先端。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚になると、lot細胞の配列の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去しておくと、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot cells（lot細胞）は胚発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;（図３）。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を腹側接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束（外側嗅索：lateral olfactory tract）を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、軸索ガイダンスシグナルとして有名なNetrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2を両方欠失したマウス胚では、lot細胞の数が著しく減少するとともに、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 脳梁のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索は、終脳背側正中部の特定の領域を通過して軸索の束（[[脳梁]]：corpus callosum）を形成する。脳梁ができる領域には、交連性神経細胞の軸索が通過するよりも前に、近隣の大脳皮質の脳室下帯（subventricular zone）で生じた神経細胞が正中部を貫くように帯状に配列してglial slingと呼ばれる構造を形成する。交連性神経細胞の軸索はglial slingに沿って脳の正中を通過し、反対側の大脳皮質へと投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12756176 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNfiaを欠失したマウス胚ではglial slingを形成するはずの神経細胞が正中領域ではなく、中隔野（septum）へと異所的に移動してしまうためにslingが形成されず、脳梁も形成されない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12514217 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。生後しばらくするとglial slingの構造は消失する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
マウスにおいて、２種類の細胞が視交叉（chiasma）の形成をサポートすることが報告されている。左右の網膜から伸び出した視神経軸索は、間脳の腹側表層の特定の領域で交差して視交叉を形成する。視交叉が形成される領域には、視神経軸索が伸びてくる前に、膜分子のCD44を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列する。CD44陽性細胞を欠失させたマウス胚では、視神経軸索は視交叉で交差する前に停止してしまい、反対側の脳へと伸長することができなくなることから、CD44陽性細胞は視神経軸索の視交叉での交差をサポートするガイドポスト細胞だと考えられる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには特殊なradial glia細胞が関与することも報告されている。マウスの視神経軸索の一部は視交叉で交差せずに同側の脳へと投射するが、視交叉周辺のradial glia 細胞はこれら同側への視神経軸索投射をサポートする。これらのradial glia 細胞は視交叉の形成時期に一過的にEphrin-B2を発現し、同側の脳へと投射する視神経軸索はEphrin-B2の受容体であるEPHB1を発現する。Eprin-B2/EPHB1シグナルを受けた視神経軸索は視交叉の手前で反転し、同側の脳へと投射する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12971893 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== subplate neurons ===&lt;br /&gt;
大脳皮質が形成される過程で[[皮質板]]（cortical plate）の深層側に位置する[[サブプレート]] （subplate）には、発生の早い時期に誕生する神経細胞が一過的に分布する。これらサブプレートの神経細胞は視床から伸長してきた神経軸索に対して、皮質板への投射を一時的に待機（waiting period）させるように働く。&lt;br /&gt;
前述したように、大脳皮質へ投射する視床の神経軸索はcorridor cells にガイドされてMGEを通過する（図２）&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。その後、視床の軸索は大脳皮質の深層に位置するサブプレートに到達するが、軸索の最終的なターゲットである皮質板が成熟するまでは、皮質板には投射せずにサブプレート内に留まる&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。サブプレートの神経細胞を除去すると、視床の軸索は皮質板が成熟する前に投射を開始してしまい、正常な投射ができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2395469 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8325233 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。正常な発生過程においては、皮質板が成熟するとサブプレートの神経細胞は細胞死を引き起こして消失し、視床の軸索は大脳皮質への投射を再開する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33874</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33874"/>
		<updated>2016-01-29T07:05:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: 執筆中&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、それらの分子マーカーがガイドポスト細胞を発見する契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。左側が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。胚の発生ステージは、孵化を100%として％で表記される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれFe1、Tr1、Cx1と名付けられている。Ti1の軸索は点在するこれらの細胞と接触しつつ伸長し、最終的に中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の正常な軸索投射に必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
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&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図2　マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図。上が背側、左が側方。LGEとLGEに由来するcorridor cellsなどの組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚では、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図２）。MGEの中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（内包：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索がMGEを通過するために必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図３）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、大脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 視交叉のガイドポスト細胞 ===&lt;br /&gt;
左右の視神経軸索は間脳の腹側表層で交差して視交叉（chiasma）を形成する。視交叉が形成される領域には、視神経軸索よりも先に、膜分子のCD44を発現する神経細胞が逆V字を描くように配列し、視神経軸索の交差をうながす。CD44陽性細胞を欠失させると、視神経軸索は視交叉の入り口で停止してしまい、脳の反対側へ投射することができなくなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7514428 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7541558 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。CD44陽性細胞に加えて、視交叉での視神経軸索のガイダンスには、Ephrin B2を発現する特殊なradial glia細胞も関与する。&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7751940 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・subplate neurons（[[サブプレート]]）：大脳皮質へ投射する視床の軸索は、皮質の深層に位置するサブプレートに到達した後、皮質の発生が進むまでの間、軸索の伸長を停止してサブプレート内に留まる（waiting period）。この視床の軸索停止にサブプレートの細胞が関与している。皮質が成熟すると、サブプレートの細胞は細胞死を引き起こして消失し、視床の軸索は皮質内へと投射する。&lt;br /&gt;
Ghosh et al., 1990; Ghosh and Shatz, 1992, 1993&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・海馬におけるカハールレチウス細胞とGABA作動性神経細胞：&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33857</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33857"/>
		<updated>2016-01-27T07:20:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、分子マーカーがガイドポスト細胞を発見する契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名な[[フロアプレート]]は、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。左側が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。胚の発生ステージは、孵化を100%として％で表記される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれFe1、Tr1、Cx1と名付けられている。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図。上が背側、左が側方。LGEとLGEに由来するcorridor cellsなどの組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚では、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（内包：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索がMGEを通過するために必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子の[[ニューレグリン]]−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞は[[カハールレチウス細胞]]に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== その他 ==&lt;br /&gt;
上記以外に、解析が進んでいるガイドポスト細胞には以下のようなものがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== chiasma cells（キアズマ細胞） ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== subplate neurons（[[サブプレート]]）===&lt;br /&gt;
大脳皮質へ投射する視床の軸索は、皮質の深層に位置するサブプレートに到達した後、皮質の発生が進むまでの間、軸索の伸長を停止してサブプレート内に留まる（waiting period）。この視床の軸索の停止にサブプレートの細胞が関与している。皮質が成熟すると、サブプレートの細胞は細胞死を引き起こして消失し、視床の軸索は皮質内へと投射する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 海馬におけるカハールレチウス細胞とGABA作動性神経細胞 ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==関連項目==&lt;br /&gt;
*[[パイオニアニューロン]]&lt;br /&gt;
*[[ニューレグリン]]&lt;br /&gt;
*[[サブプレート]]&lt;br /&gt;
*[[フロアプレート]]&lt;br /&gt;
*[[カハールレチウス細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33855</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33855"/>
		<updated>2016-01-27T06:37:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref name=ref6&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多く、分子マーカーがガイドポスト細胞を発見する契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。左側が付属肢の先端。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。胚の発生ステージは、孵化を100%として％で表記される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の特定の場所に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 1264194 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索が伸長する前に、いくつかの抗体で選択的に識別される特殊な細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞はそれぞれFe1、Tr1、Cx1と名付けられている。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 6866090 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった&amp;lt;ref name=ref6 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図。上が背側、左が側方。LGEとLGEに由来するcorridor cellsなどの組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚では、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に視床の軸索が通過するための回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である&amp;lt;ref name=ref4&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16615895 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過する際に特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索は軸索の束（内包：internal capsule）を作りながらcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過する&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索がMGEを通過するために必要かつ十分な要素であることを示している&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。また、corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では、corridor cellsの配列に大きな異常が認められないにもかかわらず、背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドにはニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与している可能性が高い&amp;lt;ref name=ref4 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞はカハールレチウス細胞に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33848</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33848"/>
		<updated>2016-01-27T03:45:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多い。これらの分子マーカーが、ガイドポスト細胞が発見される契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の大脳皮質、基底核原基、視床を含んだ脳断面の模式図。上が背側、左が側方。LGEとLGEに由来するcorridor cellsなどの組織をピンク色で、MGEとMGEに由来する組織を水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞とその軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚では、視床の神経軸索がcorridor cellsの配列に沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過するさいに特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索はcorridor cellsの配列に沿って伸長することでMGEを通過する。MGEの特定の領域を通過する軸索が作る軸索束は、内包（internal capsule）と呼ばれる。&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。corridol cellsを尾側基底核原基（CGE: caudal ganglionic eminence）に異所的に移植した組織片培養では、視床の軸索がCGEに異所的に侵入することも報告されている。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索が大脳基底核原基を通過するために必要かつ十分な要素であることを示している。corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドには、ニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与していると思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞はカハールレチウス細胞に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33818</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33818"/>
		<updated>2016-01-26T18:19:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多い。これらの分子マーカーが、ガイドポスト細胞が発見される契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の、大脳皮質、基底核原基、視床を含む脳断面を模式図で示した。上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEを水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞と神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚；LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚；視床の神経軸索がcorridor cellsに沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過するさいに特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索はcorridor cellsの配列に沿って伸長することでMGEを通過する。MGEの特定の領域を通過する軸索が作る軸索束は、内包（internal capsule）と呼ばれる。&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。corridol cellsを尾側基底核原基（CGE: caudal ganglionic eminence）に異所的に移植した組織片培養では、視床の軸索がCGEに異所的に侵入することも報告されている。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索が大脳基底核原基を通過するために必要かつ十分な要素であることを示している。corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドには、ニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与していると思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞はカハールレチウス細胞に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33817</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-26T18:17:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17752851 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
また、ガイドポスト細胞は何らかの特異的な分子マーカーを発現することが多い。これらの分子マーカーが、ガイドポスト細胞が発見される契機となったケースもある。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の、大脳皮質、基底核原基、視床を含む脳断面を模式図で示した。上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEを水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞と神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚；LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚；視床の神経軸索がcorridor cellsに沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過するさいに特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索はcorridor cellsの配列に沿って伸長することでMGEを通過する。MGEの特定の領域を通過する軸索が作る軸索束は、内包（internal capsule）と呼ばれる。&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。corridol cellsを尾側基底核原基（CGE: caudal ganglionic eminence）に異所的に移植した組織片培養では、視床の軸索がCGEに異所的に侵入することも報告されている。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索が大脳基底核原基を通過するために必要かつ十分な要素であることを示している。corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドには、ニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与していると思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞はmGluR1を認識するモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。lot細胞は終脳の背側領域で早い時期に誕生し終脳表層を接線方向へ移動する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このような発生様式に加えて、lot細胞はカハールレチウス細胞に特有なp73を発現することなどから、近年ではlot細胞をカハールレチウス細胞のサブグループに分類する考えもある&amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 24403153 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層の特定の領域に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、マウス胚から終脳だけを取り出して培養しても再現することが出来る&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8821172 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布パターンと嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が配列した終脳の正しい場所を伸長する&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。転写因子のNeurog1とNeurog2の両者を欠失したマウス胚では、lot細胞の数がいちじるしく現象し、嗅球から終脳への軸索投射も失われる&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33787</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-22T09:06:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_1.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図1　バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_3.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図3　マウス胚の、大脳皮質、基底核原基、視床を含む脳断面を模式図で示した。上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEを水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞と神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚；LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚；視床の神経軸索がcorridor cellsに沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である。&lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過するさいに特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索はcorridor cellsの配列に沿って伸長することでMGEを通過する。MGEの特定の領域を通過する軸索が作る軸索束は、内包（internal capsule）と呼ばれる。&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。corridol cellsを尾側基底核原基（CGE: caudal ganglionic eminence）に異所的に移植した組織片培養では、視床の軸索がCGEに異所的に侵入することも報告されている。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索が大脳基底核原基を通過するために必要かつ十分な要素であることを示している。corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドには、ニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与していると思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:ガイドポスト細胞_fig_4.png|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）。lot細胞はモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった。大脳皮質の全域で早い時期に分化する神経細胞で、カハールレチウス細胞のサブグループに分類されることがある。&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、終脳を器官培養しても再現することが出来る。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布と嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索は正しい場所を伸長する。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
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		<title>ファイル:ガイドポスト細胞 fig 4.png</title>
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		<updated>2016-01-22T09:00:19Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
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		<title>ファイル:ガイドポスト細胞 fig 3.png</title>
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		<updated>2016-01-22T08:59:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
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		<title>ファイル:ガイドポスト細胞 fig 1.png</title>
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		<updated>2016-01-22T08:59:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33783</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-22T08:49:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をガイドする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の正常な移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をガイドするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されている場合もあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞が持つガイダンス機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ガイドする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長して中枢神経系へと投射する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図１の解説&lt;br /&gt;
バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索が正中部を通過するのをサポートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳梁をつくる交連性神経細胞の軸索が脳の中央を通過する直前に、未成熟なグリア細胞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cellsは、大脳皮質へ投射する背側視床（dorsal thalamus）の神経軸索が、途中の内側基底核原基（MGE: medial ganglionic eminence）を通過するための足場を提供するガイドポスト細胞である（図３）。MGEの中に回廊（corridor）のように配列することから名付けられた。corridor cellsは外側基底核原基（LGE: lateral ganglionic eminence）に由来するGABA作動性の神経細胞である。&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
背側視床から大脳皮質へ投射する神経軸索は、途中のMGEを通過するさいに特定の経路を伸長する。この経路には、視床の軸索が伸長する前に、近傍のLGEで生まれたcorridor cellsが移動してきて帯状に配列する。視床の軸索はcorridor cellsの配列に沿って伸長することでMGEを通過する。MGEの特定の領域を通過する軸索が作る軸索束は、内包（internal capsule）と呼ばれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
転写因子のMash1を欠失したマウス胚では、corridor cellsが消失し、視床の軸索はMGEを正常に通り抜けることができない。Mash1を欠失したマウス胚の脳組織片に正常なマウス胚のLGEを移植して培養すると、corridor cellsの配列が回復するとともに、視床の軸索がMGEを通り抜けるようになる。corridol cellsを尾側基底核原基（CGE: caudal ganglionic eminence）に異所的に移植した組織片培養では、視床の軸索がCGEに異所的に侵入することも報告されている。これらの結果は、corridor cellsの配列は視床軸索が大脳基底核原基を通過するために必要かつ十分な要素であることを示している。corridor cellsは膜分子のニューレグリン−１を発現し、視床の軸索はニューレグリン−１の受容体膜分子であるErbB4を発現する。ニューレグリン−１やErbB4を欠失したマウス胚では背側視床から皮質への軸索投射に大きな異常が生じることから、corridor cellsによる視床軸索のガイドには、ニューレグリン−１とErbB4によるシグナルが関与していると思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図３の解説&lt;br /&gt;
マウス胚の、大脳皮質、基底核原基、視床を含む脳断面を模式図で示した。上が背側、左が側方。LGEとcorridor cellsなどのLGEに由来する組織をピンク色で、MGEを水色で、大脳皮質へ投射する視床の神経細胞と神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚；LGEに由来するcorridor cellsがMGEの特定の領域へ侵入して帯状に配列する。胎生15日目胚；視床の神経軸索がcorridor cellsに沿ってMGEを通過し、大脳皮質へと伸長する。（B）Mash-1を欠失したマウス胚；corridor cellsの配列がMGEに形成されず、視床の軸索はMGEを通過することが出来ない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:Takahikokawasaki_fig_4.jpg|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をガイドするガイドポスト細胞である（図４）。lot細胞はモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった。大脳皮質の全域で早い時期に分化する神経細胞で、カハールレチウス細胞のサブグループに分類されることがある。&lt;br /&gt;
嗅球の投射神経細胞は終脳表層に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。lot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、終脳を器官培養しても再現することが出来る。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。また、Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない。さらに、転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布と嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。正常なマウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と正常なマウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索は正しい場所を伸長する。これらの結果は、lot細胞の配列が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33675</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33675"/>
		<updated>2016-01-19T08:44:12Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をナビゲートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をナビゲートするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されているケースもあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞の何らかの機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図１の解説&lt;br /&gt;
バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索伸長をナビゲートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cellsは視床から新皮質への軸索投射をナビゲートするガイドポスト細胞である（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:Takahikokawasaki_fig_4.jpg|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4　マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をナビゲートするガイドポスト細胞である（図４）。lot細胞はモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった。嗅球の投射神経細胞は終脳表層に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。このlot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、終脳を器官培養しても再現することが出来る。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない。転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布と嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。野生型マウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と野生型マウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索は正しい場所を伸長する。これらの結果は、lot細胞が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-19T08:35:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をナビゲートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をナビゲートするかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞は作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって細胞死したり、異なるタイプの細胞に分化したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞や神経軸索と接触（または隣接）することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。一過性のシナプス形成や物理的接触が確認されているケースもあるが、両者の隣接が観察された程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞の何らかの機能が阻害されたりすると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄の交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞としての特性を持った細胞は、トノサマバッタの付属肢を用いた研究で最初に報告された（図１）。発生中のバッタ胚の付属肢では、先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に神経軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、大きな屈曲を含む特定の経路を経由して中枢へと軸索を投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索経路には、Ti1の軸索投射よりも先に、Fe1、Tr1、Cx1と名付けられた特殊な細胞が飛び石状に分布する。Ti1の軸索はこれらの細胞と接触しつつ、細胞から細胞へと渡るように伸長する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索は正常な経路を伸長できずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1の軸索が正常に投射するために必要であることが示された。これらの細胞は、軸索が伸長するための道しるべ（ガイドポスト）のように働くことから、ガイドポスト細胞という表現が用いられるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図１の解説&lt;br /&gt;
バッタ胚の付属肢の模式図。付属肢の先端が左側。ガイドポスト細胞をピンク色で、Ti1神経細胞とその軸索を緑色で示した。孵化を100%として、それまでの発生ステージが％で表される。（A）正常な発生；31%ステージ胚では、Ti1が軸索を伸ばしはじめる。Fe1、Tr1、Cx1細胞は付属肢の中に飛び石状に分布する。35%ステージ胚では、Ti1の軸索がFe1、Tr1、Cx1細胞を経由して中枢神経系へ投射する。（B）Cx1細胞を除去した場合；放射線の照射でCx1細胞を除去しておくと、Ti1の神経軸索は正常な経路を伸長することが出来ず、枝分かれしたり迷走したりしてしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路が形成される過程でさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは発生期の終脳背側の正中部に分布し、終脳皮質の左右をつなぐ交連性神経細胞の軸索伸長をナビゲートするガイドポスト細胞である（図２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cellsは視床から新皮質への軸索投射をナビゲートするガイドポスト細胞である（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:Takahikokawasaki_fig_4.jpg|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
lot細胞は発生期の終脳表層に帯状に配列し、嗅球の投射神経細胞の軸索伸長をナビゲートするガイドポスト細胞である（図４）。lot細胞はモノクローナル抗体による染色パターンを手掛かりとして、マウス初期胚の終脳で見つかった。嗅球の投射神経細胞は終脳表層に弧を描くように軸索を伸ばして軸索の束を作る。この軸索束が形成される領域には、軸索よりも先にlot細胞群が帯状に配列する。このlot細胞の配列と嗅球の軸索伸長は、終脳を器官培養しても再現することが出来る。薬剤を用いてlot細胞を部分的に除去した終脳を培養すると、嗅球の軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。Netrin-1/DCCシグナルを欠失したマウス胚ではlot細胞の配列が部分的に失われるが、このlot細胞を欠く領域には嗅球の軸索が侵入しない。転写因子のLhx2を欠失したマウス胚では、lot細胞の分布と嗅球から終脳への軸索投射が大きく乱れる。野生型マウス胚の嗅球とLhx2を欠失したマウス胚の終脳を組み合わせて培養しても嗅球から終脳への軸索伸長は異常なままだが、Lhx2を欠失したマウス胚の嗅球と野生型マウス胚の終脳を組み合わせて培養すると、嗅球の軸索は正しい場所を伸長する。これらの結果は、lot細胞が嗅球から終脳への正常な軸索投射に必要であることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
図４の解説&lt;br /&gt;
マウス胚の終脳を側面から見た模式図。脳の先端が左側。lot細胞をピンク色で、嗅球の投射神経細胞とその神経軸索を緑色で示した。（A）正常な発生；胎生12日目胚では、lot細胞が終脳の表層に弧を描くように帯状に分布する。胎生14日目胚では、帯状のlot細胞群の上を嗅球の神経軸索が伸長する。（B）lot細胞を除去した場合；破線で囲った領域のlot細胞を薬剤で除去すると、嗅球の神経軸索はlot細胞が失われた領域に侵入しなくなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-11T05:30:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をナビゲートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をナビゲートするのかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞においては、作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって消失したり、異なるタイプの細胞に分化してしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞や神経軸索と接触することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。物理的な接触が確認されているケースもあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接することが観察されている程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞の何らかの機能が阻害されると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、その軸索は、ほぼ直角の方向転換を含む特定の経路を経由して中枢へと投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索投射経路上には、いくつかの特殊な細胞が前もって飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の神経軸索が接触すると、軸索の伸長方向がCx1に向けて大きく変化する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長に必要な細胞であることが明らかとなった。その後、Ti1の軸索はCx1を通り過ぎて中枢へと投射する。Cx1細胞はまるでTi1の軸索の「道しるべ」のように働くようすから、ガイドポスト細胞と表現されるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路形成時にさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
[[image:Takahikokawasaki_fig_4.jpg|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33417</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-11T05:28:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をナビゲートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をナビゲートするのかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞においては、作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって消失したり、異なるタイプの細胞に分化してしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞や神経軸索と接触することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。物理的な接触が確認されているケースもあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接することが観察されている程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞の何らかの機能が阻害されると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、その軸索は、ほぼ直角の方向転換を含む特定の経路を経由して中枢へと投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索投射経路上には、いくつかの特殊な細胞が前もって飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の神経軸索が接触すると、軸索の伸長方向がCx1に向けて大きく変化する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長に必要な細胞であることが明らかとなった。その後、Ti1の軸索はCx1を通り過ぎて中枢へと投射する。Cx1細胞はまるでTi1の軸索の「道しるべ」のように働くようすから、ガイドポスト細胞と表現されるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路形成時にさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
[[image:Takahikokawasaki_fig_4.jpg|400px|thumb|right|&#039;&#039;&#039;図4&#039;&#039;&#039;]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
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		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
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		<updated>2016-01-11T05:18:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: ページの白紙化&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Takahikokawasaki_fig_4.jpg&amp;diff=33415</id>
		<title>ファイル:Takahikokawasaki fig 4.jpg</title>
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		<updated>2016-01-11T04:50:54Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-09T10:07:21Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons、landmark cells&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をナビゲートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってくる神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する。各ガイドポスト細胞がどのような分子メカニズムを用いて神経細胞をナビゲートするのかについては不明な場合が多いが、少なくとも一部のガイドポスト細胞においては、作用を及ぼす神経細胞との間に一過性の物理的接触をともなうことが報告されている。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって消失したり、異なるタイプの細胞に分化してしまう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞や神経軸索と接触することで、細胞や軸索に対して移動の促進や停止、方向転換などのガイダンス作用を及ぼす。物理的な接触が確認されているケースもあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接することが観察されている程度にとどまる場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、その細胞の何らかの機能が阻害されると、対象となる神経細胞の軸索投射や細胞移動に異常が生じる。&lt;br /&gt;
# ナビゲートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は組織の中に最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで、その軸索は、ほぼ直角の方向転換を含む特定の経路を経由して中枢へと投射する(Bate 1976)。この特徴的な軸索投射経路上には、いくつかの特殊な細胞が前もって飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の神経軸索が接触すると、軸索の伸長方向がCx1に向けて大きく変化する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くと、Ti1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長に必要な細胞であることが明らかとなった。その後、Ti1の軸索はCx1を通り過ぎて中枢へと投射する。Cx1細胞はまるでTi1の軸索の「道しるべ」のように働くようすから、ガイドポスト細胞と表現されるようになった（Bentley and Caudy 1983　総説も）。&lt;br /&gt;
バッタ付属肢パイオニアニューロンBate 1976&lt;br /&gt;
ガイドポストを欠失させるBentley and Caudy 1983&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類においても、神経回路形成時にさまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られている。以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-07T03:24:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。さまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として働くが、なかでも未成熟な神経細胞やグリア細胞が多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をサポートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってきた神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する。ガイドポスト細胞の機能がどのような分子メカニズムによるものかについては不明の場合が多いが、作用を及ぼす神経細胞との間に一過的な物理的接触をともなうことが示された例もある。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって消失したり、異なるタイプの細胞へと分化してしまうなど、その役割は神経回路形成時に限られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# サポートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# その細胞がサポートする神経細胞と接触することで、神経細胞の移動や軸索投射に何らかの作用が及ぼされる。実際に物理的な接触が確認されている場合もあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接するといった程度しか確認されていない場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、細胞の何らかの機能が阻害されると、サポートしていた神経細胞の正常な軸索投射や細胞移動が損なわれる。&lt;br /&gt;
#その細胞は、サポートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が生じる。このTi1神経細胞は付属肢の中で最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで（Bate 1976）、その軸索は直角な方向転換を含む特定の伸長経路を経由して中枢へと投射する。この特徴的な軸索投射経路には、前もっていくつかの細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の軸索が接触すると、Ti1の軸索の伸長方向がCx1に向けて変化する。放射線を照射してCx1細胞を取り除くとTi1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長に必要な細胞であることが明らかとなった（XXXXXXXXXXX　総説も）。電子顕微鏡や色素を用いた解析から、両者が一過的に接触することも確認されている。その後、Ti1の軸索はCx1を通り過ぎて中枢へと投射する。Cx1細胞はTi1の軸索の「道しるべ」のように働くようすから、ガイドポスト細胞と表現されるようになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類の神経発生においても、さまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られており、以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類の脳においては、特に以下の３種類のガイドポスト細胞について研究が進んでいる。&lt;br /&gt;
# 脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする”glial sling”&lt;br /&gt;
# 視床から新皮質への軸索投射をサポートする”corridor cells”&lt;br /&gt;
# 嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする”lot cells”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E&amp;diff=33310</id>
		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2016-01-07T03:23:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。さまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として働くが、なかでも未成熟な神経細胞やグリア細胞が多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や細胞移動をサポートする働きを持った細胞の総称である。典型的なガイドポスト細胞の場合、対象となる神経細胞の軸索伸長経路や移動経路上に前もって分布して、後からやってきた神経細胞や神経軸索の移動をうながす。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する。ガイドポスト細胞の機能がどのような分子メカニズムによるものかについては不明の場合が多いが、作用を及ぼす神経細胞との間に一過的な物理的接触をともなうことが示された例もある。ガイドポスト細胞の多くは、神経回路の成熟にともなって消失したり、異なるタイプの細胞へと分化してしまうなど、その役割は神経回路形成時に限られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の定義 ==&lt;br /&gt;
明確な定義はないが、以下のような特性を示す細胞をガイドポスト細胞と表現することが多い。&lt;br /&gt;
# サポートする神経細胞の軸索投射経路や移動経路上に前もって分布する。&lt;br /&gt;
# その細胞がサポートする神経細胞と接触することで、神経細胞の移動や軸索投射に何らかの作用が及ぼされる。実際に物理的な接触が確認されている場合もあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接するといった程度しか確認されていない場合もある。&lt;br /&gt;
# その細胞が欠失したり、細胞の何らかの機能が阻害されると、サポートしていた神経細胞の正常な軸索投射や細胞移動が損なわれる。&lt;br /&gt;
#その細胞は、サポートする神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることも可能である。しかし、フロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== ガイドポスト細胞の発見 ==&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が分化する。このTi1神経細胞は付属肢の中で最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで（Bate 1976）、その軸索は直角な方向転換を含む特定の経路を経由して中枢へと投射する。この特徴的な軸索投射経路には、前もっていくつかの細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の軸索が接触すると軸索の伸長方向が変化することや、放射線照射でCx1細胞を取り除くとTi1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長をサポートするガイドポスト細胞であることが明らかとなった（XXXXXXXXXXX　総説も）。色素や電子顕微鏡を用いた解析から、両者が物理的に接触することも示されている。Cx細胞はその後&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 哺乳類におけるガイドポスト細胞 ==&lt;br /&gt;
哺乳類の神経発生においても、さまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られており、以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
=== glial sling ===&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== corridor cells ===&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== lot cells（lot細胞） ===&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
佐藤君のlot細胞論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9742149 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
lot細胞日本語の総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12486929 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類の脳においては、特に以下の３種類のガイドポスト細胞について研究が進んでいる。&lt;br /&gt;
# 脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする”glial sling”&lt;br /&gt;
# 視床から新皮質への軸索投射をサポートする”corridor cells”&lt;br /&gt;
# 嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする”lot cells”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Takahikokawasaki&amp;diff=33290</id>
		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
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		<updated>2016-01-06T10:17:55Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、他の神経細胞の軸索伸長や細胞移動をサポートする特殊な構造を提供する細胞についての総称である。未成熟な神経細胞やグリア細胞を含むさまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として機能する場合がある。ガイドポスト細胞はサポートする神経細胞の最終的な投射ターゲットではなく、サポートする神経細胞に一過的に接触することで何らかのガイダンス作用を及ぼす。ガイドポスト細胞の多くが神経回路の成熟にともなって消失したり、異なる細胞タイプへと分化したりしてしまうなど、その役割は神経回路形成時に限られる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の定義&lt;br /&gt;
ある細胞Aが神経細胞Bのガイドポスト細胞であると見なす基準として、以下のような点が挙げられる。&lt;br /&gt;
（1）A細胞はB神経細胞の軸索投射経路や移動経路に前もって分布する。&lt;br /&gt;
（2）A細胞にB神経細胞が一過的に接触することで、B神経細胞の移動や軸索投射に何らかの作用が及ぼされる。この点に関しては、実際に両者の物理的な接触が詳細に解析されている場合もあるが（Bently and Keshishian, 1982）、両者が隣接するという程度の確認しかされていない場合も多い。&lt;br /&gt;
（3）A細胞が欠失したり、A細胞の何らかの機能が阻害されると、B神経細胞の正常な軸索投射や細胞移動が損なわれる。&lt;br /&gt;
（4）A細胞はB神経細胞の最終的な軸索投射ターゲットではない。&lt;br /&gt;
神経回路が作られる過程では、さまざまな細胞が「ガイドポスト細胞的」な役割を担っている。例えば、発生期の神経管の腹側正中部に形成されるシグナルセンターとして有名なフロアプレートは、脊髄交連性ニューロンに対するガイドポスト細胞と考えることが可能である。しかし、慣習的にフロアプレートの細胞はintermediate targetsと表現されることはあっても、ガイドポスト細胞と表現されることはほとんどない。それゆえ、ガイドポスト細胞という表現を用いる時には、その細胞の特性だけでなく、慣習的な使用例にも注意が必要である。&lt;br /&gt;
Chaoの一過性の相互作用総説&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19300445 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の発見&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である（図１）。バッタの付属肢が発生する際に、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞が分化する。このTi1神経細胞は付属肢の中で最初に軸索を伸ばすパイオニアニューロンで（Bate 1976）、その軸索は直角な方向転換を含む特定の経路を経由して中枢へと投射する。この特徴的な軸索投射経路には、前もっていくつかの細胞が飛び石状に分布する。これらの細胞のうちCx1と呼ばれる細胞にTi1の軸索が接触すると軸索の伸長方向が変化することや、放射線照射でCx1細胞を取り除くとTi1の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の正常な軸索伸長をサポートするガイドポスト細胞であることが明らかとなった（XXXXXXXXXXX　総説も）。色素や電子顕微鏡を用いた解析から、両者が物理的に接触することも示されている。Cx細胞はその後&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類におけるガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
哺乳類の神経発生においても、さまざまなガイドポスト細胞が働くことが知られており、以下に代表的な例を紹介する。&lt;br /&gt;
glial sling&lt;br /&gt;
glial slingは脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする（図２）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
corridor cells&lt;br /&gt;
corridor cells視床から新皮質への軸索投射をサポートする（図３）回廊を意味するcorridorの名前が付けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
lot cells（lot細胞）&lt;br /&gt;
マウスの脳で見つかった。lot cellsは嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする（図４）&lt;br /&gt;
lot-1抗体(mGluR1)陽性の細胞。&lt;br /&gt;
嗅球軸索束を囲むように分布する&lt;br /&gt;
lot細胞が、神経回路が成熟するにともなってどのような運命を辿るのかは明らかとなっていない。少なくともlot-1抗体に陽性な細胞群は成体マウス脳のLOT周辺から消失する。&lt;br /&gt;
抗原の同定mGluR1&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22539416 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
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netrin1の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16439477 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
伊藤君のSema3F論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18434520 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
富岡さんの論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10908621 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
SahaのLhx2の論文&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17329426 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類の脳においては、特に以下の３種類のガイドポスト細胞について研究が進んでいる。&lt;br /&gt;
①脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする”glial sling”&lt;br /&gt;
②視床から新皮質への軸索投射をサポートする”corridor cells”&lt;br /&gt;
③嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする”lot cells”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Takahikokawasaki&amp;diff=33223</id>
		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
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		<updated>2016-01-05T03:04:44Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[ガイドポスト細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経系におけるガイドポスト細胞とは、他の神経細胞に対して[[軸索]]伸長や移動をサポートするための特異な構造を提供する細胞の総称である。未成熟な神経細胞や[[グリア細胞]]を含むさまざまな細胞がガイドポスト細胞として働く場合がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である。バッタの付属肢が発生する際、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞 （pioneer sensory neuron）が生じる。このTi1神経細胞の軸索は、直角な方向転換を含む特定の伸長経路をとりながら中枢へと投射する。この投射経路の途中にはCx1と呼ばれる細胞が存在する。Ti1神経細胞の軸索がCx1細胞と接触すると特定の投射経路を伸長するように進行方向を変化させることや、Cx1細胞を放射線照射で殺すとTi1神経細胞の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の軸索伸長をサポートするように働くことが明らかとなった(図１; XXXXXXXXXXX)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類の脳においては、特に以下の３種類のガイドポスト細胞について研究が進んでいる。&lt;br /&gt;
①脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする”glial sling”&lt;br /&gt;
②視床から新皮質への軸索投射をサポートする”corridor cells”&lt;br /&gt;
③嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする”lot cells”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Takahikokawasaki&amp;diff=33217</id>
		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Takahikokawasaki&amp;diff=33217"/>
		<updated>2016-01-05T02:39:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[ガイドポスト細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経系におけるガイドポスト細胞とは、他の神経細胞に対して[[軸索]]の伸長や移動をサポートするための特異な構造を提供する細胞の総称である。未成熟な神経細胞や[[グリア細胞]]を含むさまざまな細胞がガイドポスト細胞として働く場合がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞の特性が最初に報告されたのは、トノサマバッタの付属肢における軸索投射の研究である。バッタの付属肢が発生する際、付属肢の先端にTi1と呼ばれる感覚神経細胞 （pioneer sensory neuron）が生じる。このTi1神経細胞の軸索は、直角な方向転換を含む特定の伸長経路をとりながら中枢へと投射する。この投射経路の途中にはCx1と呼ばれる細胞が存在する。Ti1神経細胞の軸索がCx1細胞と接触すると特定の投射経路を伸長するように進行方向を変化させることや、Cx1細胞を放射線照射で殺すとTi1神経細胞の軸索が正常な経路を伸長することができずに迷走してしまうことから、Cx1細胞はTi1神経細胞の軸索伸長をサポートするように働くことが明らかとなった(図１; XXXXXXXXXXX)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
哺乳類の脳においては、特に以下の３種類のガイドポスト細胞について研究が進んでいる。&lt;br /&gt;
①脳梁を構成する皮質交連性線維の軸索伸長をサポートする”glial sling”&lt;br /&gt;
②視床から新皮質への軸索投射をサポートする”corridor cells”&lt;br /&gt;
③嗅球から嗅皮質への軸索投射をサポートする”lot cells”&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
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		<updated>2016-01-05T02:38:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[ガイドポスト細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経系におけるガイドポスト細胞とは、他の神経細胞に対して[[軸索]]の伸長や移動をサポートするための特異な構造を提供する細胞の総称である。未成熟な神経細胞や[[グリア細胞]]を含むさまざまな細胞がガイドポスト細胞として働く場合がある。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<title>利用者:Takahikokawasaki</title>
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		<updated>2016-01-05T02:37:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: 仮のアップデート&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;[[ガイドポスト細胞]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経系におけるガイドポスト細胞とは、他の神経細胞に対して[[軸索]]伸長や細胞移動をサポートするための特異な構造を提供する細胞の総称である。未成熟な神経細胞や[[グリア細胞]]を含むさまざまな細胞がガイドポスト細胞として働く場合がある。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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		<title>ガイドポスト細胞</title>
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		<updated>2013-05-17T11:54:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takahikokawasaki: ページの作成：「ガイドポスト細胞  英：guidepost cells 同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons  ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索...」&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;ガイドポスト細胞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英：guidepost cells&lt;br /&gt;
同義語：道しるべ細胞、道標細胞、guidepost neurons&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ガイドポスト細胞とは、神経細胞の軸索伸長や移動の手助けとなる構造を提供する細胞のこと。さまざまなタイプの細胞がガイドポスト細胞として働くが、なかでも未成熟な神経細胞やグリア細胞が多い。&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takahikokawasaki</name></author>
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