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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-18T19:31:27Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16830</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2013-01-04T07:29:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初の化学伝達についての言及がなされたのは、脊椎動物の神経筋接合部を用いてである。神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるということが示された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、ニコチン性アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。ヒダ状の構造のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ胚および幼虫の体壁筋の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で初期の機能的神経筋接合部が出来上がり、卵は孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、この構造が各体節左右で繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが１細胞レベルで同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス形成時の標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異的標的選択機構に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16829</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2013-01-04T07:07:14Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初の化学伝達についての言及がなされたのは、脊椎動物の神経筋接合部を用いてである。神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるということが示された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、ニコチン性アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。ヒダ状の構造のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス形成時の標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異的標的選択機構に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16828</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16828"/>
		<updated>2013-01-04T06:55:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初の化学伝達についての言及がなされたのは、脊椎動物の神経筋接合部を用いてである。神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるということが示された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、ニコチン性アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス形成時の標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異的標的選択機構に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16827</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16827"/>
		<updated>2013-01-04T05:04:09Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初の化学伝達についての言及がなされたのは、脊椎動物の神経筋接合部を用いてである。神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるということが示された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス形成時の標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異的標的選択機構に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16826</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2013-01-04T04:47:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初の化学伝達についての言及がなされたのは、脊椎動物の神経筋接合部を用いてである。神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるということが示された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16825</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16825"/>
		<updated>2013-01-04T04:41:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。成熟した３齢幼虫のシナプス後部側である筋肉細胞の膜は、複雑な何層にも折りたたまれたSubsynaptic reticurumという特殊な構造となっている。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16818</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16818"/>
		<updated>2013-01-02T04:47:13Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。一定の筋収縮を維持するためには、一定の神経伝達を維持する必要がある。幼虫の神経筋接合部では、このような恒常的なシナプス形成機構があり、実験的に加えられた変化、たとえば伝達物質受容体欠失個体などにおいて、その変化を補償するような機構が存在し、一定の神経伝達を維持している。この補償機構には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16817</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16817"/>
		<updated>2013-01-02T04:07:22Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化させるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16816</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2013-01-02T04:03:03Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されはじめることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化されるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16781</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16781"/>
		<updated>2012-12-27T05:33:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性や、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、活動の高いシナプスでは、筋肉内でシナプスを保護する機構が活性化され、さらに、それ以外のシナプスを除去する機構も活性化されるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16780</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16780"/>
		<updated>2012-12-27T04:36:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。その他、筋肉側から、シナプスを除去するような因子が放出されていて、活動の高い神経終末は、その毒性から守られているという可能性や、筋肉内でシナプスを形成する位置が決定されており、それ以外のシナプスを除去する機構があるという仮説が、考えられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16767</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-26T08:58:15Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 7724666 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=ref9 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16766</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16766"/>
		<updated>2012-12-26T08:54:44Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=ref3&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=ref3 /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=ref9　/&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16765</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16765"/>
		<updated>2012-12-26T08:48:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成する。最終的に、単一の運動神経から強いシナプス入力を受け取る筋繊維では、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るように他の神経繊維からの終末は除去される。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16763</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-26T06:54:46Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経が筋繊維に接触前の成長円錐の状態でも神経伝達物質を放出することができること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6312327&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16762</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16762"/>
		<updated>2012-12-26T06:34:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であることが、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot; /&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の転写を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot; /&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の転写は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16704</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16704"/>
		<updated>2012-12-25T06:41:17Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされ&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;/&amp;gt;、神経由来のシナプス特異的な伝達物質受容体の翻訳を誘導する因子の関与が示唆されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;/&amp;gt;。生体内において、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっていることが示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16703</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16703"/>
		<updated>2012-12-25T06:09:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;/&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16702</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-25T06:06:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref  name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;/&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16701</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16701"/>
		<updated>2012-12-25T06:05:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref  name=&amp;quot;ref1&amp;quot;&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref  name=&amp;quot;ref9&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref1&amp;quot;/ref&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16700</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16700"/>
		<updated>2012-12-25T06:01:13Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;/ref&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16699</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-25T05:59:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref9&amp;quot;/&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16698</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16698"/>
		<updated>2012-12-25T05:57:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、通常、活動電位が発生し、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 最初に精製され遺伝子配列が決定された神経伝達物質受容体は、アセチルコリン受容体である&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもち&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、運動神経終末から分泌され、シナプス間隙内の基底膜成分の一つとして組み込まれる。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。また、アセチルコリン受容体の翻訳は、シナプス直近の核で、他の核よりも高くなっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7724666&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16617</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16617"/>
		<updated>2012-12-24T04:10:44Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16616</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-24T04:09:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref3&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref4&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16615</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16615"/>
		<updated>2012-12-24T04:07:40Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10202544 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。最初に、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、神経終末からアセチルコリンが放出され、筋収縮が起こるという化学伝達について、言及された&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16994763 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上の比較的中央の決まった場所に神経終末を形成しているが、幼虫の場合、筋肉細胞全体に広がるような神経終末を形成する。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-24T03:28:36Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. また、１齢幼虫から３齢幼虫まで、体は１０倍以上伸張し、筋肉細胞も成長する。そして、神経終末もそれに合わせて成長するため、標的細胞に合わせたシナプス形成・成熟機構の良いモデルとなっている。&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の神経筋接合部は筋肉繊維上にまた、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせた神経終末の成長が見られるため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構の研究が進められた。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16458</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16458"/>
		<updated>2012-12-17T07:34:51Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）の下、卵内において産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 どの神経細胞がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8833454&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039;基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルの存在が報告されておらず&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2454072&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子と呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16453</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16453"/>
		<updated>2012-12-15T06:56:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;amp;nbsp;&amp;amp;nbsp;神経筋接合部を用いた研究において、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）において、卵内では産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039;基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質受容体の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルの存在が報告されておらず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定された。これらのタンパク質のうち、シナプス標的認識機構に関わるタンパク質が同定された。これらは、標的認識分子を呼ばれ、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、目印として働くと考られている&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16173</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-12-07T07:42:31Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）において、卵内では産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。 約35個の運動神経細胞がこの３０本の筋肉細胞を支配している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;　&#039;&#039;&#039;基本的なシナプス構造、シナプス前細胞内での、シナプス小胞の集積、シナプス後細胞における伝達物質受容体の集積などは共通である。シナプスを構成する多くのタンパク質も共通もしくは類似している。発生過程における、神経伝達物質の集積と発現が神経細胞の支配に依存しておこることも共通である。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルの存在が報告されておらず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、前述のように、脊椎動物の神経筋接合部においては、神経伝達物質受容体の集積にアグリンが関与しているが、ショウジョウバエでは、ホモログが見つかっていない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、特定の筋肉細胞に発現しているタンパク質のスクリーニングから、いくつかのタンパク質が同定され、運動神経とそれがシナプスを形成する筋肉細胞との両方に存在し、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16156</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16156"/>
		<updated>2012-12-07T02:59:53Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）において、卵内では産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている. 半体節に30本の筋肉細胞が規則正しく配列しており、各体節ごとに、この構造が繰り返されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の筋肉は単一の多核の細胞であり、脊椎動物のような、多数の筋繊維が1つの機能ユニットとして束になっている状態は見られない。神経伝達物質としてはアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルの存在が報告されておらず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16020</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=16020"/>
		<updated>2012-12-05T06:47:27Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小のものの整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）において、卵内では産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞上に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。 どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との共通点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との異なる点&#039;&#039;&#039;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルの存在が報告されておらず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15769</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-11-29T09:03:32Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２５度）において、産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始する。産卵後約１４－１５時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞に形成され初め、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約6日間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせた神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15767</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15767"/>
		<updated>2012-11-29T08:34:49Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるキイロショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 室温（２２－２５度）において、産卵後約13時間までに、筋肉細胞の融合が完成し、運動神経の成長円錐が、筋組織の表面に到達し、接触を開始し始める。産卵後約１８－１９時間には、機能的なシナプスが、筋肉細胞に形成され、産卵後約２１時間で孵化し、1齢幼虫となる。その後、２齢幼虫、３齢幼虫期を経て、蛹化する。幼虫期は、全体で、約5日間である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15766</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-11-29T07:41:58Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これらのことから、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子（神経栄養因子など）を奪い合う結果、シナプス競合・除去が起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15764</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15764"/>
		<updated>2012-11-29T07:37:56Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アセチルコリンのアンタゴニスト、α-Bungarotoxinを微小領域に投与すると、投与された領域はシナプス除去される。しかし、筋繊維全体にα-Bungarotoxinが投与されると、シナプス競合は起こらない&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;7990923&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15763</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15763"/>
		<updated>2012-11-29T07:01:16Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部において、非常に細いガラス電極を用いたアセチルコリンの微小電気泳動法による投与により、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-11-29T06:58:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;13320372&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、ヘビの神経筋接合部を用いて、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15761</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15761"/>
		<updated>2012-11-29T06:53:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部の微小終板電位を測定すると、電位の大きさは、最小の物の整数倍になっており、伝達物質放出の量子性が推測された。通常の終板電位に対しても、哺乳類神経筋接合部において、高マグネシウム下での測定により、量子性について確認された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15759</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-11-29T06:45:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5880384&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;た。カエルの神経筋接合部のひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15758</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=15758"/>
		<updated>2012-11-29T06:39:49Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。特に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出のシナプス遅延時間が測定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。25度の室温では、約０.５msと測定され、シナプス間隙をアセチルコリンが拡散する時間よりも長かった。この時間は、温度によって変化し、例えば、2度では、７msへと延長された。直接アセチルコリンを微小イオン電気泳動法により投与した場合は、遅延時間は、約150μsであり、この場合は温度によってあまり変化しなかった。これらのことから、遅延は、神経伝達物質放出機構により生じていると考えられた。また、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が、[[カルシウム]]イオンの微小イオン電気泳動法による投与により示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinである[[Wnt]]がMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=10371</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-06-10T05:07:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数秒以内にアセチルコリン放出が観測され、２０分後には放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程のうちシナプス部へのアセチルコリン受容体の集積は、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンという蛋白質が同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部は、初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9360</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9360"/>
		<updated>2012-05-28T11:20:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、アセチルコリン放出が観測され、放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化過程では、まず、シナプス部へのアセチルコリン受容体の集積が起こる。これは、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間以内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9359</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9359"/>
		<updated>2012-05-28T11:13:24Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、アセチルコリン放出が観測され、放出量の増大が見られた。このことから、筋肉細胞と神経終末が接触すると数分以内に、機能的なシナプス結合が形成されることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス構造の分化では、まず、シナプス部へのアセチルコリン受容体の集積が起こる。これは、最初に、神経終末が筋肉細胞に接触してから、数時間内に始まる。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9357</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-05-28T10:46:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデル系を用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始されることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9356"/>
		<updated>2012-05-28T10:44:01Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデルケイを用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始されることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　幼虫の成長に伴い、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス終末の成長が見られる。このため、筋肉細胞の大きさに合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9353</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-05-28T10:35:03Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　さらに、脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程におけるシナプス形成過程の分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。Xenopus胚から単離・培養された神経筋接合部のモデルケイを用いて、神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始されることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このため、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9340</id>
		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=9340"/>
		<updated>2012-05-28T09:13:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程においてシナプスが形成される過程にかかわる分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このため、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=8039</id>
		<title>神経筋接合部</title>
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		<updated>2012-05-14T00:33:57Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程においてシナプスが形成される過程にかかわる分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このため、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
	</entry>
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		<title>神経筋接合部</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%AD%8B%E6%8E%A5%E5%90%88%E9%83%A8&amp;diff=8038"/>
		<updated>2012-05-14T00:23:00Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Takakomorimoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：neuromuscular junction &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同義語：神経終板 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Image:NMJ4 copy.jpg|thumb|300px|&amp;lt;b&amp;gt;神経筋接合部の模式図&amp;lt;/b&amp;gt;]] &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　運動神経終末と筋肉組織の接着部。神経終板とも呼ばれる。[[シナプス]]が形成され、[[筋収縮]]を引き起こす[[神経伝達]]が行われる。[[wikipedia:JA:脊椎動物|脊椎動物]]の神経筋接合部では、神経終末から[[アセチルコリン]]が放出され、[[wikipedia:JA:筋肉細胞|筋肉細胞]]に存在する[[受容体]]に受け取られる。これにより、筋肉細胞に[[脱分極]]が引き起こされ、その脱分極が筋線維全体に広がり、筋収縮が引き起こされる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 構造  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　図は脊椎動物の神経筋接合部を模式的に示したものである。神経終末と筋肉細胞間には[[シナプス間隙]](シナプスクレフト)と呼ばれる間隙構造があり、筋肉細胞側にはヒダのような陥没構造が見られる。間隙内には[[基底膜]]と呼ばれる[[細胞外マトリックス]]が存在している。[[wikipedia:JA:コラーゲン|コラーゲン]]IV、[[wikipedia:JA:ラミニン|ラミニン]]、[[アセチルコリンエステラーゼ]]、[[wikipedia:JA:ヘパラン硫酸|ヘパラン硫酸]][[wikipedia:JA:プロテオグリカン|プロテオグリカン]]などが主な成分である。[[前シナプス]]側である[[神経終末]]には、[[神経伝達物質]]、[[アセチルコリン]]を含んだ[[シナプス小胞]]が多数存在し、特に、シナプス小胞が集まっている場所を[[アクティブゾーン]]と呼ぶ。アクティブゾーン近傍には、[[電位依存性カルシウムチャンネル]]が存在し、[[運動神経]]の興奮に伴って、速やかな伝達物質放出が可能になっている。小胞にはこれ以外に、電子密度の高い部分を持つ[[有芯小胞]]もある。[[後シナプス]]側には、伝達物質を受け取るための伝達物質受容体が集合しており、１平方μｍあたり、約1万個にも達する。接合部から離れた部位では１平方μｍあたり10個程度であることから、その集合度合いは驚異的である。神経筋接合部には神経と筋線維だけでなく、[[シュワン細胞]]も存在し、神経終末を覆っている。このシュワン細胞の覆いは、神経終末を保護する働きがある。それ以外にも、神経損傷の際の神経リモデリングなど、積極的に神経筋接合部の形成・維持機能に関わっていることが明らかになりつつある&amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 11.&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8428377 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 神経伝達機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経筋接合部は、神経科学研究の良い材料として使われてきた。まず、第１に、神経伝達物質放出機構に関する研究が行われ、数々の重要な知見が得られた。たとえば、[[wikipedia:JA:カエル|カエル]]の神経筋接合部を用いて、神経伝達物質放出には、神経終末膜の脱分極時に細胞外の[[カルシウム]]イオンが必要であること&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;6040160&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が示された。さらに、アセチルコリン放出は、一定の単位ずつ行われるという[[量子仮説]]が提唱された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、ひとつの量子は、アセチルコリン約7000分子からなることが示された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;171380&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス形成に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脊椎動物の神経筋接合部を用いて、発生過程においてシナプスが形成される過程にかかわる分子機構の研究が進められた。基底膜のように神経筋接合部特有の構造もあるが、基本的なシナプス前後の構造、例えば、アクティブゾーンや受容体集積部位などは、神経―神経間のシナプスと同様の構造であり、共通のシナプス形成機構が存在すると考えられ、良いモデル系となっている。神経終末が筋肉細胞に接触すると、数時間のうちに、アセチルコリン受容体の集積が開始される&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;2723739&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。このアセチルコリン受容体の集積は、コリン作動性神経終末特異的であり、神経細胞から集積を促す分子が分泌されていると考えられ、アグリンが同定された&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1329871&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。アグリンは、ヘパラン硫酸プロテオグリカンであり、ラミニンやヘパリン、ヘパリン結合タンパク質、インテグリンなどと相互作用する部位をもつ&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9430625&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、アグリンの受容体の一部として、muscle-specific receptor tyrosine kinase (MuSK)が同定され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8653786&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、以降、シナプス後部の構造構築に働く細胞内シグナル機構の研究が盛んに行われている。近年では、分泌型glycoproteinであるWntがMuSKのリガンドとして働く可能性が示され&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12165471&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、研究の新展開が見られる。アセチルコリン受容体の集合だけでなく、合成も神経細胞の接触により引き起こされることも示されている&amp;lt;ref name=&amp;quot;ref2&amp;quot; /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== シナプス除去に関わる分子機構  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　初期シナプス形成の良いモデルとなっているだけでなく、出来上がったシナプスが再編される過程であるシナプス競合のモデルとしても研究が盛んである。脊椎動物の神経筋接合部では、発生初期において、一本の筋繊維上に、複数の神経繊維の終末がシナプスを形成するが、やがて、一本の神経繊維からの終末だけが残るようになる。これは、複数の神経終末間で競合が起こり、シナプス除去の機構が働いた結果起こると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;5499804&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;978579&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8426240&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。シナプス除去は、神経細胞の活動を抑制すると、抑制されることから、神経活動依存的であることが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;14946732&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。さらに、神経活動依存的に筋肉細胞側からの因子を奪い合う結果起こる可能性が考えられている &amp;lt;ref&amp;gt;Nichols JG, Martin AR, Wallace BG, Fuchs PA. In From Neuron to Brain, Fourth Edition, Chapter 23.&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 無脊椎動物の神経筋接合部  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　他の神経科学研究同様、神経筋接合部を用いた研究においても、無脊椎動物の神経筋接合部は優れた研究対象となっている。特に、遺伝学的手法・分子生物学的手法が容易に用いることができ、機能分子の同定が容易に行えるショウジョウバエ幼虫の神経筋接合部を用いての研究が盛んになった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;脊椎動物の神経筋接合部との相違点&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ショジョウバエ幼虫神経筋接合部では、神経伝達物質としてアセチルコリンではなく、[[グルタミン酸]]が用いられている。どの神経繊維がどの筋肉細胞に接合部を形成するかが同定されており、シナプス形成機構研究の良いモデル系となっている.脊椎動物の骨格筋とは異なり、幼虫の筋肉細胞には電位依存性ナトリウムチャンネルが存在せず、脱分極が広がらないため、筋肉細胞の大きさに合わせて、神経終末の拡大がみられる。また、脊椎動物の神経筋接合部とは異なり、発生過程において、最初から、決まった神経繊維が特定の筋肉細胞にシナプスを形成し、シナプス除去の機構はあまり必要ないと考えられていたが、近年では、神経活動を抑制すると、多シナプス状態が見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;8613752&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;ことから、不要なシナプスを作らないようにする機構も存在している可能性も考えられるている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;軸索誘導・シナプス形成機構に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この系を用いて、運動神経細胞による特異的標的選択機構が研究され、運動神経細胞とその標的の筋肉細胞には、細胞表面に存在し、目印として働くと考えられる同じ標的認識分子が発現していることが明らかになった&amp;lt;ref&amp;gt;能瀬聡直、ショウジョウバエ運動神経細胞による標的選択機構.　実験医学，2002，20（５）, 151−4.&amp;lt;/ref&amp;gt; 。さらに、脊椎動物において、神経軸索の誘導や反発因子として働いている[[ネトリン]]、[[セマフォリン]]のショウジョウバエホモログも、特定の筋肉細胞において発現し、[[標的選択機構]]に関与することが示されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;9604933&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また最近、Wntシグナルが神経筋接合部の特異性に関わることが明らかになっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;17764943&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;&#039;シナプス成熟機構・可塑性に関わる分子機構の同定&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このため、筋肉細胞の成長に合わせたシナプス成熟・大きさの調節に関わる分子機構解明のための良いモデルともなっている。この過程には、筋肉細胞からの逆行性因子が関わっていると考えられ、成長因子、[[骨形成因子]] (bone morphogenetic protein, BMP)シグナル系&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873382&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[CaMKII]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12873383&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;, &amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;12617966&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;が関与している可能性が示唆されている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[シナプス]] &lt;br /&gt;
*[[基底膜]] &lt;br /&gt;
*[[標的認識分子]] &lt;br /&gt;
*[[量子仮説]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;（執筆者：森本高子　担当編集委員：河西春郎）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Takakomorimoto</name></author>
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