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	<title>脳科学辞典 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-04-20T13:28:55Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=15418</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=15418"/>
		<updated>2012-11-07T07:39:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　自己の認知活動（[[知覚]]、[[情動]]、[[記憶]]、[[思考]]など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力をメタ認知能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。またメタ記憶とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、[[wikipedia:ja:ギリシャ|ギリシャ]]の哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス|アリストテレス]] (Aristotle) の著作[[wikipedia:ja:霊魂論|De Anima]]と[[wikipedia:Parva Naturalia|Parva Naturalia]]まで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==メタ認知とは==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」—J. H. Flavell (1976, p. 232)&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===メタ認知的知識===&lt;br /&gt;
Metacognitive knowledge/awareness&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====人変数に関する知識====&lt;br /&gt;
:人変数に関する知識とは、自分自身、他人、人という概念など、「人」についての知識をさす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:人変数に関する知識は、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====課題変数に関する知識====&lt;br /&gt;
:「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
====方略変数に関する知識====&lt;br /&gt;
:目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===メタ認知的活動===&lt;br /&gt;
metacognitive regulation&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
===メタ認知的経験=== &lt;br /&gt;
metacognitive experiences&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
　メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　[[学習]]場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　問題解決においては自分の理解の状況をモニターすることが必要である。Metcalfeは、問題解決の場面で「[[なんとなくできそうな感じ]]」を「[[もう少しでわかりそうな感じ]](Feeling of Warmth:FOW)」とよび、FOWで推定されるメタ認知の機構が記憶検索の過程とは独立である可能性を示した&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Premonitions of insight predict impending error. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition. &#039;&#039;1986, 12;623-634&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、[[言語能力]]が未発達である[[wikipedia:ja:新生児|新生児]]、[[wikipedia:ja:乳児|乳児]]にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;動物におけるメタ認知能力&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知は[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]に特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、[[wikipedia:ja:マカクザル|マカクザル]]や[[wikipedia:ja:類人猿|類人猿]]&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、[[wikipedia:ja:イルカ|イルカ]]&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、[[wikipedia:ja:鳥類|鳥類]]にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究で[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]のメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[統合失調症]]患者の[[fMRI研究]]では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に[[前内側前頭前野]]（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、内側前頭前野とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。ピアジェ (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また レフ・ヴィゴツキー(Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　メタ認知は自らの思考への気づきであることから、[[心理療法]]にも利用されている。[[認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　実験心理学では[[モニタリング]]（自身の記憶に関する判断）と[[制御]]（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能|人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;やモデリングの分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  ==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology|Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology|Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[認識論]] ([[wikipedia:Epistemology|Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation|Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[内観]] ([[wikipedia:Introspection|Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory|metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension|metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion|meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge|metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy|metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory|metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles|Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream|mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test|Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics|Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（執筆者：中山遼平、四本裕子　担当編集委員：入來篤史）&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14922</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-18T02:28:34Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングともいう。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これはアイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は，記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14921</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14921"/>
		<updated>2012-10-18T02:26:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングともいう。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これはアイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14920</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14920"/>
		<updated>2012-10-18T02:24:56Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングともいう。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14917</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14917"/>
		<updated>2012-10-17T06:31:41Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングともいう。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14916</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14916"/>
		<updated>2012-10-17T06:30:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14915</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T06:29:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14914</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14914"/>
		<updated>2012-10-17T06:29:05Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14913</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14913"/>
		<updated>2012-10-17T06:28:23Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14912</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14912"/>
		<updated>2012-10-17T06:27:02Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォールス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
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		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14911</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14911"/>
		<updated>2012-10-17T06:25:37Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14910</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T06:24:36Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14909</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14909"/>
		<updated>2012-10-17T06:23:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
:　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
:　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
:　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
:　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14908</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14908"/>
		<updated>2012-10-17T06:22:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
:このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14907</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14907"/>
		<updated>2012-10-17T06:21:28Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14906</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14906"/>
		<updated>2012-10-17T06:20:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14905</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T06:20:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14904</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14904"/>
		<updated>2012-10-17T06:19:45Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14903</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14903"/>
		<updated>2012-10-17T06:17:50Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14902</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14902"/>
		<updated>2012-10-17T06:07:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14901</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T06:06:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば，太陽) の連想語(例えば，月，光)をから成り立つリスト(以下DRMリスト)を呈示する。そしてテスト時には学習項目とルアー項目，その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると，ルアー項目は他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14900</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T06:05:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて，外的ソース・モニタリング，内的ソース・モニタリング，リアリティ・モニタリングの３つの種類がある。どれも上記２つの判断過程（ヒューリスティック処理とシステマティック処理）を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14899</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14899"/>
		<updated>2012-10-17T05:58:39Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14898</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14898"/>
		<updated>2012-10-17T05:58:04Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつどこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などがソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14897</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14897"/>
		<updated>2012-10-17T05:42:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14896</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14896"/>
		<updated>2012-10-17T05:36:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14895</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
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		<updated>2012-10-17T05:35:44Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14894</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14894"/>
		<updated>2012-10-17T05:35:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手であるからだと考えられている。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14893</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14893"/>
		<updated>2012-10-17T05:32:27Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
また，背外側部（dorsolateral PFC）と前頭前野外側部（lateral anterior PFC）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手である。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14892</id>
		<title>ソース・モニタリング</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&amp;diff=14892"/>
		<updated>2012-10-17T05:31:33Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英語名：source monitoring &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングとは，ある特定の記憶について，その記憶がいつ，どこでどのように得られたかという情報源についての記憶・認識である&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8346328 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。記憶の情報源は間違って判断されることも多く，そのことをソースモニタリングエラーと呼ぶ。このエラーは，情報源の符号化の限界，または情報源を特定する際の何らかの妨害によって，正常な知覚処理過程または参照過程が妨げられるために生じる。うつ状態やストレスレベルの高い状態，または関連する脳の領野の損傷などが，ソースモニタリングエラーの原因と考えられている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 概要  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングの基本的な考え方は，人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく，記憶を引き出す際の意思決定過程で，記憶についてのある種の記録が活性化され，評価されて，特定の情報源と関連づけされるというものである。そのため，ソースモニタリングの精度は，その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば，後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないため，エラーが生じる。一方，ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され，より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。 &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　ソースモニタリングは，特徴を符号化し，ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し，内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし，フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し，その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 2つの処理過程  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般的に，ソースモニタリングが行われる処理過程には，自動的に無意識に行われるヒューリスティック処理と，逐次的で意図的なシステマティック処理の２つの過程が存在すると考えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; &amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;D S Lindsay, M K Johnson&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Recognition memory and source monitoring.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Psychological Bulletin,&#039;&#039;:1991, 29(3), 203–205&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;ヒューリスティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　記憶についての量的な特徴を想起する場合のような，高速かつ無意識に行われる処理。この処理は効率的で“自動的に”処理される過程であるため，より頻繁に行われる。関連する情報がある程度の重要性を持ち，かつその記憶の生じた時間・場所が論理的におかしくなければ，情報源についての決定が行われる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;システマティック処理&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　より戦略的で遅く，意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され，その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く，かなりの労力を食うため，そう頻繁には起こらない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 分化（differentiation）  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ある情報が活性化されるほど，情報同士や特定の記憶特徴（ジョーの声とジョーの顔）がまとまり，定着するという考え方[1]。 ある情報と他の情報との結びつきが弱い場合や，強く活性化していても単独の特徴しか活性化していない場合には情報同士がまとまらず，分化しにくい。2つ以上の特徴がまとまってある出来事と他の出来事を分けるような基盤が形成されると分化が最大になる。&amp;lt;ref name=Mitchell&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19586165 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 種類  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソース・モニタリングには大きく分けて以下の３つの種類がある。 外的ソース・モニタリング 内的ソース・モニタリング リアリティ・モニタリング どれも上記２つの判断過程を利用しており，エラーに陥りやすい&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt; 。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 外的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分の周囲の世界で生じた出来事など，外部からの情報源を判別する。 例：どちらの友人が下品なことを言ったかを決める。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 内的ソース・モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
個人の記憶など，内部から導かれた情報源を判別する。 例；頭の中の考えと言葉として発した考えを区別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 現実性モニタリング 　  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内的ー外的　リアリティ・モニタリングとも。上記２つのタイプから導かれるもので，情報源が内的なものなのか外的なものなのかを判別する。 例；ビルに激突した飛行機は現実の世界の話なのか，紙上での話なのかを判別する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 神経基盤  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　前頭野とソースモニタリング・エラーの関連を示唆する観測がいくつかある。このエラーは健忘症の患者や高齢者，器質性脳疾患患者に見られる。ソースモニタリングにとって重要な前頭野では多くのプロセスが生じており，その中には特徴や構造を統合し，戦略的な想起を行う海馬と関連する回路も含まれている。情報の符号化や想起時に物理的，認知的に特徴を統合しまとめるのを推進する過程は，記憶の情報源をたどるのにとても重要である&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 最近のfMRIを用いた研究  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;側頭葉内側部&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　側頭葉内側部（Medial Temporal Lobes;以下MTL）は歯状回，海馬，鉤状回，内嗅皮質，扁桃体を含んだ領域で，一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが，これらの過程は，回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに，とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm&amp;lt;ref name=ref8&amp;gt;&#039;&#039;&#039;H L Roediger III, K B McDermott&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,&#039;&#039;:1995, 21(4), 803–814&amp;lt;/ref&amp;gt;) などにおいて，海馬は，「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより，また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている&amp;lt;ref name=Davachi&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17097284 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。これは，アイテムを符号化し記憶している最中に，海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
c.f. DRMパラダイム：学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　海馬の周辺に存在する海馬傍回は海馬とは異なり，新しいアイテムを既出だとしてしまう不正解やフォルス・アラームのときに活動が活発になるが，既出のアイテムをミスしてしまうときには活発にはならない。また，同じドメイン（言葉-言葉，顔-顔など）に類するアイテムをまとめるときには海馬傍回の活動が活発になっていることなどから，海馬傍回は同じドメインに所属する特徴の関連づけに関わっていると考えられる&amp;lt;ref name=Davachi /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17270487 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
これらのMTLと回想や親近性を結びつける研究の多くは「誤った情報源の判断は親近性を反映している」という仮定を前提にしているが，この想定自体が正しいかは議論の余地が残る。さらに，記憶の想起中にfMRIでMTLの活動を記録するには技術的に難しい点もあるため，回想や親近性といった感情的なものとMTLの関係はさらに詳しく見ていく必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;前頭前野&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前頭全野（Prefrontal Cortex: PFC）は記憶（とくにエピソード記憶）の想起・符号化の両方に関わっていると考えられている。以前より，前頭全野におけるエピソード記憶の処理は左右半球で機能が非対称だと考えられてきた（hemispheric encoding/retrival asymmetry [HERA] model&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 8134342 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;)。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
近年では，想起と符号化の左右半球での非対称性についてより詳しい分析がなされている。たとえば，右の前頭前野がヒューリスティックな評価処理を，左の前頭前野，または左右両方の前頭前野がシステマティック処理を担っているとする見解&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 21227255 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;，左半球が記憶の想起と生成に，右半球が記憶のモニタリングに関わっているとする見解（production-monitoring hypothesis&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 12676062 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;）がある。どちらもより分化していない情報は右半球でモニタされ，システマティックな想起は左半球で行われているとする点は共通しているが，異なる点もあり，左右半球の非対称性については未だ議論の余地が残っている。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
また，背外側部（dorsolateral PFC）とlateral anterior PFC（前頭前野外側部）は情報源を記憶する際に，特徴によらずさまざまなカテゴリ一般の処理に関係しているのに対し，腹外側部（ventrolateral PFC）はより特定の特徴に特化した処理を行っていると考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18787230 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;頭頂葉と後頭葉&#039;&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており，例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には，紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16605307 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し，頭頂葉は特徴(位置，色など）に関わらず，一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝（intraparietal sulcus）はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが，同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17088219 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
このような特徴一般の処理と，その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは，ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連事象  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Old-new recognition  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　認識記憶を検査するのに用いられる測定法。被験者はアイテムが新しいか古いかをyesかnoで答える。この時，エラーはソースモニタリングで生じるのと同様の認識プロセスで生じる。対象がとても似ているときや，情報源を想起するのが難しい環境（気が散る，ストレスなど），または何らかの理由で判断過程が機能していないときにエラーが頻繁に生じる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Remember-know  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　”覚えているか”対”知っているか”は記憶のawarenessを評価する手続きである。覚えている場合にはその経験は追体験することができ，詳細が容易に浮かんでくる。単に知っている場合には追体験することは出来ないが親近感がわくため，誤った情報源の候補と自信を持って結びつけてしまうことが多くなる。どちらの判断を行う場合にもソースモニタリング・エラーに陥りやすい。また，DRMパラダイムなどの特定の環境下では，誤って&amp;quot;覚えている&amp;quot;という判断されることが多くなる&amp;lt;ref name=ref8 /&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== False fame  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　false fame 実験では，まず非著名人の名前のリストが提示され，その後，先に提示した非著名人と新たな非著名人と著名人の名前が提示される。課題は著名人の名前を選ぶことだが，その際先に提示した非著名人が誤って選ばれることが多い&amp;lt;ref name=ref9&amp;gt;&#039;&#039;&#039;L L Jacoby, C Kelly, J Brown&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Becoming Famous Overnight: Limits on the Ability to Avoid Unconscious Influences of the Past&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Personality and Social Psychology,&#039;&#039;: 56(3), 326–338&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
前世の記憶のような普通でない出来事を信じる人たちが，ソースモニタリング・エラーに陥りやすいとする研究がいくつか行われている。このような人は普通でない出来事をを信じていない人よりもfalse fame課題でエラーを犯しやすい。前世の記憶においては，ある記憶の情報源が前世の記憶に貢献している。つまり，他人の話や映画，本，夢，想像上のシナリオが誤って前世から来た記憶だと認識される&amp;lt;ref name=ref10&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 16574433 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== Cryptomnesia ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　Cryptomnesiaはわざとではない剽窃のことで，ある作品や考えが，本当は以前に自分で，もしくは外的情報源によって生み出されたものなのにもかかわらず，現在自分で作り出したものだと信じていること。最初にその情報にさらされたときに何らかの妨害があったことで生じる。その情報が無意識に得られたとしても，その情報に関連する脳の領域は短時間ではあるが活性化する。そのため，外から得られた情報や既に思いついていた考えが，今新たに生まれた考えのように思えてしまう。典型的にはこの情報源判断にはヒューリスティック過程が用いられる。初めに情報に触れたときに干渉があるため，ヒューリスティック過程では 情報源を内的に生み出されたものだと判断してしまいがちになる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 関連する症状  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 統合失調症  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーは健常者よりも統合失調症の人に多く生じることがわかっている。これはおそらく遺伝子の表現型により生じる傾向で，この傾向は敵対心と関連している。研究によると，統合失調症においてソースモニタリングが困難なのは自分で作り出したものの情報源をコードすることができないため，また新しいものと以前に提示されたものの情報源を区別しにくいためであると考えられている。また，内的な刺激を現実の出来事だと知覚してしまいがちなためだとの見解もある&amp;lt;ref name=ref12&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 9356560 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。患者はどこからが自分で作り出した思考かをモニタすることが出来ず，autonetic agnosia（想起失認：自分で生み出した内的な出来事を識別できないこと）に陥りやすい&amp;lt;ref name=ref13&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 10473317 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 加齢の影響  ===&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーに対する年齢の影響を調べるために多くの研究がなされている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 18808253 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。ソースモニタリング・エラーは高齢者や幼い子供によく見られる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803602 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
　ソースモニタリング・エラーが幼児で頻繁に起こるのは，彼らは現実と想像上の考えを分離することが苦手である。高齢者は目撃証言の際，記憶の情報源を特定するのに間違いを犯しがちである。これらは現実性モニタリングに問題があるためだと考えられてきた。内的な記憶が感覚情報を多分に含んでいれば，その記憶は外部から想起されたものだとして誤って認識されることが多くなる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 2803603 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
= 今後の展望  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
これまで盛んに行われてきた神経イメージング法を用いた研究は，ソースモニタリングが脳のどのような領域でどのように行われているかについての知見を深めてきた。しかし，これらの研究はいまだ現象学的体験としての記憶がどのようなものかについてを解明するにいたっていない。記憶と関連する脳領域だけでなく，主観的経験と関連する領域がどこであり，記憶とどのように関係しているかが体系的に整理されることが期待される。&lt;br /&gt;
最近では，「親近性」と「回想」という，近いけれども異なった感覚を呼び起こす２つの概念が，現象学的経験への理解を深めるのに重要な概念として期待されている&amp;lt;ref name=Mitchell /&amp;gt;。回想については多くの研究が進められ，どのようなプロセスにより回想の感覚が強められるかなどかなりのことが明らかとなってきている一方，親近性はより複雑な処理から生じる感覚であるため，多くのことがわかっていない。これらの概念を理解することでソースモニタリングについてのより深い知見が得られると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= 参考文献  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references/&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14828</id>
		<title>メタ認知</title>
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		<updated>2012-10-10T10:24:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」—J. H. Flavell (1976, p. 232)&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
問題解決においては自分の理解の状況をモニターすることが必要である。Metcalfeは、問題解決の場面で「なんとなくできそうな感じ」を「もう少しでわかりそうな感じ(Feeling of Warmth:FOW)」とよび、FOWで推定されるメタ認知の機構が記憶検索の過程とは独立である可能性を示した&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Premonitions of insight predict impending error. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition. &#039;&#039;1986, 12;623-634&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;他の動物におけるメタ認知能力&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14827</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14827"/>
		<updated>2012-10-10T10:22:52Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
問題解決においても自分の理解の状況をモニターすることが重要である。Metcalfeは、問題解決の場面で「なんとなくできそうな感じ」を「もう少しでわかりそうな感じ(Feeling of Warmth:FOW)」とよび、FOWで推定されるメタ認知の機構が記憶検索の過程とは独立である可能性を示した&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Premonitions of insight predict impending error. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition. &#039;&#039;1986, 12;623-634&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;他の動物におけるメタ認知能力&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14826</id>
		<title>メタ認知</title>
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		<updated>2012-10-10T10:21:34Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
問題解決においても自分の理解の状況をモニターすることが重要である。Metcalfeは、問題解決の場面で「なんとなくできそうな感じ」を「もう少しでわかりそうな感じ(Feeling of Warmth:FOW)」とよび、FOWで推定されるメタ認知の機構が記憶検索の過程とは独立である可能性を示した&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Premonitions of insight predict impending error. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition. &#039;&#039;1986, 12;623-634&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14825</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14825"/>
		<updated>2012-10-10T10:20:43Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
問題解決においても自分の理解の状況をモニターすることが重要である。Metcalfeは、問題解決において「なんとなくできそうな感じ」を「もう少しでわかりそうな感じ(Feeling of Warmth:FOW)」とよび、FOWで推定されるメタ認知の機構が記憶検索の過程とは独立である可能性を示した&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Premonitions of insight predict impending error. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition. &#039;&#039;1986, 12;623-634&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14824</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14824"/>
		<updated>2012-10-10T10:12:56Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14823</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14823"/>
		<updated>2012-10-10T10:12:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４「思考」,市川伸一(編)　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14822</id>
		<title>メタ認知</title>
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		<updated>2012-10-10T10:11:46Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見孝・高橋秀明&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14821</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14821"/>
		<updated>2012-10-10T10:09:46Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見・高橋&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14820</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14820"/>
		<updated>2012-10-10T10:08:48Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。—J. H. Flavell (1976, p. 232)」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見・高橋&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14819</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14819"/>
		<updated>2012-10-10T10:07:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見・高橋&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画やモニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価、課題遂行に関する動機づけなどが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意思決定に関するメタ認知的知識と意思決定の間には、強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、思考活動に注意を向け意識化することは、認知能力に大きく影響する。したがって、メタ認知は、さまざまな状況において優れた意思決定を下すために必要な能力であると言える。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14818</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14818"/>
		<updated>2012-10-10T10:02:20Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見・高橋&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
メタ認知は、思考のさまざまなプロセスにおいて重要な役割を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面においては、学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などが、メタ認知的な特徴を持つスキルである。また、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
学習場面に限らず、意思決定に関する[[メタ認知的知識]]と意思決定の間に強い関連があることが示唆されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;1744255&amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14817</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14817"/>
		<updated>2012-10-10T09:48:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;楠見・高橋&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶.安西祐一郎ほか(編) 認知科学ハンドブック&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;共立出版 第５編第４章 &#039;&#039;1992&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;三宮真智子&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４思考,市川伸一編　第７刷第７章 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;2009&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14816</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14816"/>
		<updated>2012-10-10T09:39:11Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;なまえ&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;タイトル. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;出版社 &#039;&#039;とし&amp;lt;/ref&amp;gt;、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため、以下のように分類できる&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039;市川伸一編&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;認知心理学４ 思考 &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京大学出版会 &#039;&#039;1996&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は自らの思考への気づきであることから、心理療法にも利用されている。[[wikipedia:ja:認知療法]]は、情緒障害を思考の障害として認識し、それを修正することにより改善をはかるものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14815</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14815"/>
		<updated>2012-10-10T09:28:59Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。また [[wikipedia:ja:レフ・ヴィゴツキー]] (Vygotsky) は、発達を言葉の発達という観点からメタ認知をみた。ヴィゴツキーの理論では、子供はまず他者に対して言葉を使う（外言）が、成長に従って自らの思考や行動を内言によって調整できることを示し、この外言から内言への移行こそが自らの思考への気づきの表れであるとした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14814</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14814"/>
		<updated>2012-10-10T09:21:54Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14813</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14813"/>
		<updated>2012-10-10T09:18:00Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の神経活動、あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、統合失調症の患者では健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられないことが報告されており、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知研究の根源は、幼児が記憶方略を教示された直後にはそれを有効に実行するのにその後自発的には利用しないという現象が、メタ記憶の欠如として説明されたことに始まる。 現在のような形でメタ認知が研究され始めたのは1970年代以降である&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14812</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14812"/>
		<updated>2012-10-10T08:42:51Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき・感覚・予想・点検・評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定・計画・修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の、神経活動あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられず、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知研究の根源は、幼児が記憶方略を教示された直後にはそれを有効に実行するのにその後自発的には利用しないという現象が、メタ記憶の欠如として説明されたことに始まる。 現在のような形でメタ認知が研究され始めたのは1970年代以降である&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14811</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14811"/>
		<updated>2012-10-10T08:38:54Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき、感覚、予想、点検、評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定、計画、修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の、神経活動あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられず、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知研究の根源は、幼児が記憶方略を教示された直後にはそれを有効に実行するのにその後自発的には利用しないという現象が、メタ記憶の欠如として説明されたことに始まる。 現在のような形でメタ認知が研究され始めたのは1970年代以降である&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14810</id>
		<title>メタ認知</title>
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		<updated>2012-10-10T08:36:30Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
::&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
*&#039;&#039;&#039;メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
:メタ認知的活動は、気づき、感覚、予想、点検、評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定、計画、修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の、神経活動あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられず、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知研究の根源は、幼児が記憶方略を教示された直後にはそれを有効に実行するのにその後自発的には利用しないという現象が、メタ記憶の欠如として説明されたことに始まる。 現在のような形でメタ認知が研究され始めたのは1970年代以降である&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
	<entry>
		<id>https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14809</id>
		<title>メタ認知</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5&amp;diff=14809"/>
		<updated>2012-10-10T08:33:53Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;Yukoyotsumoto: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;英：metacognition、独：Meta-Anerkennung &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動（知覚、情動、記憶、思考など）を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する&amp;lt;ref name=ref1&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Metcalfe, A P Shimamura &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: knowing about knowing.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, MA: MIT Press. &#039;&#039;1994&amp;lt;/ref&amp;gt;。またそれを行う心理的な能力を[[wikipedia:ja:メタ認知]]能力という。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。また[[wikipedia:ja:メタ記憶]]とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである&amp;lt;ref name=ref2&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, R A Bjork&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of Metamemory and Memory.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Cambridge, Psychology Press: New York. &#039;&#039;2008&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文化研究により、メタ認知の事例は異文化間で共通してみられることがわかっている。これは、メタ認知が人間社会における生活あるいは生存にとって普遍的に有用な能力であることを示唆している&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; C D Güss, B Wiley &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition of Problem-Solving Strategies in Brazil, India, and the United States.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Journal of cognition and culture. &#039;&#039;2007, 7(1);1-25&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
こうしたメタ認知能力に関する最初の記述は、ギリシャの哲学者[[wikipedia:ja:アリストテレス]] (Aristotle) の著作De AnimaとParva Naturaliaまで遡る。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;概要&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は1970年代に広まった概念で、メタ認知という用語はFlavell (1976)&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognitive aspects of problem solving.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Nature of intelligence. &#039;&#039;1976, 12;231-236&amp;lt;/ref&amp;gt; において初めて用いられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;「メタ認知とは認知過程及びその関連事物（情報やデータなど）に関する自分自身の知識をさす。例えば、私がAよりもBの方が学習が困難であると気づいたとしたり、あるいはCが事実であると認める前にそれについて再確認しようと思いついたとしたら、それはメタ認知を行っているということだ。」&#039;&#039; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自己の認知活動のモニタリングはメタ認知の根幹を成す。それは基本的な感覚応答から、行動目標を達成する上で複雑に組み合わされる脳内処理過程（高次認知機能）にまで及ぶ。モニタリングされた情報を意識的または無意識的に吟味することで、様々な認知活動の制御が可能となる。例えば、自分の能力と作業の難易度を照合し今後の行動に関して適切な判断を下すこと、行動目標に対して適切な課題を設定すること、状況に応じて適切な方略または道具を選ぶこと、モニタリングそのものを効率的に行うことなどである。これらの適応的な認知活動は、複雑な問題の解決にあたり、いつどのような知識に基づき行動するべきかを把握し実行する能力によって支えられている&amp;lt;ref name=ref1 /&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; T O Nelson, L Narens &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metamemory: A theoretical framework and new findings.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;1990&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J Dunlosky, M J Serra, J M C Baker &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Handbook of applied cognition, Chapter6. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Academic Press. &#039;&#039;2007&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;分類&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の概念の呼び方や定義について、研究者間で必ずしも一致しているわけではないが(ref)、「認知についての知識」といった知識的側面と、「認知のプロセスや状態のモニタリングおよびコントロール」といった活動的側面とにおおきくわかれるという点では、研究者間の見解はほぼ一致しているため(ref)、以下のように分類できる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;1. メタ認知的知識(metacognitive knowledge/awareness)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
知識に関する知識。メタ認知的知識はさらに、人変数に関する知識、課題変数に関する知識、方略変数に関する知識に分類される。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;人変数に関する知識&#039;&#039;&#039;はさらに、「私は考えることは得意だがそれを表現することが苦手だ」というような、個人内での比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人内変数に関する知識）、「AさんはBさんよりも想像力に富んでいる」といった、個人間の比較にもとづく認知的な傾向や特性についての知識（個人間変数に関する知識）、そして「注意を向けていなかったことは、あまり記憶に残らない。」などの、人間の認知についての一般的な知識（一般的な人変数に関する知識）に分類できる。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;課題変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、「科学論文を読んで理解するほうが、小説を読んで理解するよりも時間がかかる。」といった、課題の性質が私たちの認知活動に及ぼす影響についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
:&#039;&#039;&#039;方略変数に関する知識&#039;&#039;&#039;は、目的に応じた効果的な方略の使用についての知識をさす。&amp;lt;br&amp;gt; &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&#039;&#039;&#039;2. メタ認知的活動(metacognitive regulation)、メタ認知的経験 (metacognitive experiences)&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
メタ認知的活動は、気づき、感覚、予想、点検、評価といったメタ認知的モニタリングや、目標設定、計画、修正といったメタ認知的コントロールからなる。メタ認知的経験は、現在進行形のメタ認知的な経験（活動）のことである。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== &#039;&#039;&#039;機能&#039;&#039;&#039;  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知は、学習場面において思考過程を制御している思考レベルに等しい。学習課題にアプローチする方法の計画や、モニタリングした認知活動に関する理解、課題遂行状況の評価などは、メタ認知的な特徴を持つスキルといえる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同様に、課題遂行に関する動機づけもメタ認知的スキルのひとつである。内的または外的な妨害刺激を知る能力や努力を継続する能力はメタ認知的な実行機能といえる。メタ認知は学習の成功を左右するため、教育の場では学生と教師の両者がメタ認知的スキルを身につけることが重要である。広範なメタ認知的スキルを発揮することで、試験や仕事における成績や効率が格段にあがる。そうした自律的な学習者は、適切な「道具」を用いて学習の方略とスキルを修正し、学習の効率を高めることができる。さらにメタ認知に優れれば、学習の障壁を事前に察知し対処したり、学習の方略とスキルを変更したりすることで目標を達成することができる。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知者は、自己の長所や短所、取り組んでいる課題の特性、役に立つ（と思われる）「道具」またはスキルを把握することができる。「道具」のレパートリーが広範なほど成功しやすく、もしその「道具」が状況に依存しない一般的特性を備えるならば、様々な学習状況において通用する。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知の特徴のひとつは、実行管理と方略知識である。実行管理は、計画、モニタリング、評価、思考の修正を含む。方略知識は、「何か」（事実/宣言的知識）、「いつ」や「なぜ」（条件的/文脈的知識）、「どのように」（手続き的/方法論的知識）といったことを含む。両方とも自律的な思考と学習には必須である。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;メタ認知能力の発達&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知能力と言語能力との結びつきは強く、言語能力が未発達である新生児、乳児にはメタ認知能力は備わっていないと考えられてきた。メタ認知能力の発達は行動主体としての自己に気付くことから始まり、5、6歳頃から周囲の状況と自己の能力を考慮して起こりうる事態を予測するなど、いくつかのメタ認知的機能について成人と同様の能力が有されていることがわかっている&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; J H Fravell &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition and cognitive monitoring: A new area of cognitive-developmental inquiry. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The American psychologist. &#039;&#039;1979, 34(10);906-911&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; K Lockl, W Schneider &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Precursors of metamemory in young children: the role of theory of mind and metacognitive vocabulary. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Metacognition and learning. &#039;&#039;2006, 1(1);15-31&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 17328698  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; 上原 泉 &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;メタ記憶の発達に関する考察ー概観と展望ー . &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;東京外国語大学論集. &#039;&#039;2011, 82;331-350&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 19242741  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  20836592 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;、イルカ&amp;lt;ref name=ref5&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  19726218 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない&amp;lt;ref name=ref5 /&amp;gt;。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられる&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt;  17346969 &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;神経基盤&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
脳損傷患者の症例研究では、[[前頭前野]] (prefrontal cortex) がメタ記憶あるいはメタレベルの認知過程と深く関わっていることが示唆されている&amp;lt;ref name=ref2 /&amp;gt;。課題遂行時とそれに関する二次的（メタ認知的）行動時の、神経活動あるいは人間以外の動物では個々の細胞の電気的活動を独立に記録する手法も取り入れられている。しかし、それらの手法ではメタ認知的過程に関する神経表現と行動そのものに関する神経表現の切り分けが課題となっている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492751  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
神経精神病の症例研究において、自身の病状のある面に関する洞察と他の面に関する洞察が全く結び付かないケースがある。また[[wikipedia:ja:統合失調症]]患者の[[wikipedia:ja:fMRI]]研究では、健常者と異なり、自省時に前内側前頭前野（anterior medial prefrontal cortex）の活動がみられず、[[内側前頭前野]]とメタ認知の関連が指摘されている&amp;lt;ref&amp;gt;&amp;lt;pubmed&amp;gt; 22492746  &amp;lt;/pubmed&amp;gt;&amp;lt;/ref&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;各分野におけるメタ認知研究&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
メタ認知研究の根源は、幼児が記憶方略を教示された直後にはそれを有効に実行するのにその後自発的には利用しないという現象が、メタ記憶の欠如として説明されたことに始まる。 現在のような形でメタ認知が研究され始めたのは1970年代以降である&amp;lt;ref name=ref7&amp;gt;&#039;&#039;&#039; H Otani, Robert L Wilner JR. &#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition: New Issues and Approaches Guest Editor&#039;s Introduction. &amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;The Journal of General Psychology. &#039;&#039;2005, 132(4);329-334&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
発達心理学、教育心理学の分野では、主に子供の課題遂行能力や学習能力の向上という視点から研究が行われてきた。[[wikipedia:ja:ピアジェ]] (Piaget) を中心とする自己制御 (self-regulation) 研究では、人間は「能動的に」調整あるいは学習すると考えられてきた&amp;lt;ref name=ref7 /&amp;gt;。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実験心理学ではモニタリング（自身の記憶に関する判断）と制御（判断を行動に結びつける）の間のメタ認知の質的な違いに注目した研究が多い。認知神経科学においてメタ認知的なモニタリングと制御は、他の皮質領野からの入力やフィードバックを受けた前頭前野における機能と考えられている。[[wikipedia:ja:人工知能]]&amp;lt;ref&amp;gt;&#039;&#039;&#039; M T Cox&#039;&#039;&#039;&amp;lt;br&amp;gt;Metacognition in computation: A selected research review.&amp;lt;br&amp;gt;&#039;&#039;Artificial Intelligence. &#039;&#039;2005, 169(2);104-141&amp;lt;/ref&amp;gt;や[[wikipedia:ja:モデリング]]の分野においても、メタ認知研究が行われている。&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;関連項目&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育心理学]] ([[wikipedia:Educational psychology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:教育工学]] ([[wikipedia:Educational technology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:認識論]] ([[wikipedia:Epistemology]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[目標定位]] ([[wikipedia:Goal orientation]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:内観]] ([[wikipedia:Introspection]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ記憶]] ([[wikipedia:metamemory]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理解]] ([[wikipedia:metacomprehension]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ感情]] ([[wikipedia:meta-emotion]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ知識]] ([[wikipedia:metaknowledge]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[wikipedia:ja:メタ哲学]] ([[wikipedia:metaphilosophy]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[メタ理論]] ([[wikipedia:metatheory]]) &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習法]] ([[wikipedia:Learning styles]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[学習容易性判断]] (ease-of-learning judgments; EOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既学習判断]] (judgments of learning; JOL)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[既知感]] (feeling-of-knowing; FOK)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[もう少しで分かりそうな感じ]] (feeling of warmth; FOW)&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[心相續]] ([[wikipedia:mindstream]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ミラーテスト]] ([[wikipedia:Mirror test]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[2次サイバネティクス]] ([[wikipedia:Second-order cybernetics]])&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
= &#039;&#039;&#039;参考文献&#039;&#039;&#039;  =&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>Yukoyotsumoto</name></author>
	</entry>
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