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<div align="right"> <font size="+1">[http://researchmap.jp/yfurutani 古谷 裕]、[http://researchmap.jp/yoshihiroyoshihara 吉原 良浩]</font><br> ''独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター''<br> DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年8月15日 原稿完成日:2012年9月26日<br> 担当編集委員:[http://researchmap.jp/michisukeyuzaki 柚崎 通介](慶應義塾大学 医学部生理学)<br> </div> 英語名: Immunoglobulin superfamily 独:Immungloblin-Superfamilie 仏:superfamille des immunoglobulines {{box|text= [[免疫グロブリン様ドメイン]](Igドメイン)を分子内に有する多種多様なタンパク質群を総称して、免疫グロブリンスーパーファミリー(Immunoglobulin superfamily: IgSF)と呼ぶ。免疫反応において抗体分子([[wikipedia:ja:抗体|免疫グロブリン]])のIgドメインが抗原の認識と結合を司るように、多くのIgSF分子群はそれらのIgドメインを介して他の分子との接着や認識を行っている。IgSF分子群は神経系のみならず、[[wikipedia:ja:免疫系|免疫系]]や他の生体システムにおいても、[[細胞接着|細胞間の接着]]や認識などの重要な役割を担っている。多くのIgSF分子群は[[膜貫通領域]]あるいは[[GPIアンカー]]構造によって[[細胞膜|細胞形質膜]]に局在している。神経系においてIgSF分子群は、[[細胞外マトリックス]]タンパク質群や他の[[細胞接着分子]]群などと結合して、[[軸索]]の伸長・標的領域への[[ガイダンス]]、[[樹状突起]]の形成、さらには[[シナプス]]構造の[[シナプス形成|形成]]・成熟・[[シナプス可塑性|可塑的変化]]など、様々な神経発達過程に関与している。IgSF分子群の細胞内領域には多様な機能ドメイン(酵素活性ドメイン、特異的分子結合ドメインなど)が存在し、細胞外でのリガンド分子との結合情報を細胞内シグナルに変換する働きや、[[アクチン]]などの[[細胞骨格]]系と相互作用して[[神経突起]]の形成を促進するはたらきを持っている。IgSF分子群は[[wikipedia:ja:プラナリア|プラナリア]]から[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]に至るほとんどすべての動物種において存在し、最も多様な分子ファミリーの1つを形成している。 }}
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