「放射状グリア」の版間の差分
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放射状に細長い形態から定義される、発生期(特にニューロン分化期以降)の神経管を構成する未分化な神経系の前駆細胞。内腔側には繊毛、アピカル膜があり、接着結合を介して隣接する放射状グリアと密接に接着して上皮様構造を構築している。外側に向かって長い放射状繊維を延ばし、基底膜側にも接着面を持つ。昔はグリア前駆細胞と考えられていたため放射状グリアと名付けられたが、後に放射状グリアはニューロン(とグリア細胞)を産生する神経系前駆細胞であることが示された。ニューロン分化期の間、放射状グリアは主に非対称分裂を行い、放射状グリアとニューロン(あるいは神経前駆細胞)を産む。放射状繊維は分化したニューロンの移動をガイドする足場となることも知られている。(ちなみに、ニューロン分化期以前の神経管を構成する前駆細胞は「神経上皮細胞」と呼ばれることが多い。)<br> |
2012年7月5日 (木) 13:22時点における版
放射状に細長い形態から定義される、発生期(特にニューロン分化期以降)の神経管を構成する未分化な神経系の前駆細胞。内腔側には繊毛、アピカル膜があり、接着結合を介して隣接する放射状グリアと密接に接着して上皮様構造を構築している。外側に向かって長い放射状繊維を延ばし、基底膜側にも接着面を持つ。昔はグリア前駆細胞と考えられていたため放射状グリアと名付けられたが、後に放射状グリアはニューロン(とグリア細胞)を産生する神経系前駆細胞であることが示された。ニューロン分化期の間、放射状グリアは主に非対称分裂を行い、放射状グリアとニューロン(あるいは神経前駆細胞)を産む。放射状繊維は分化したニューロンの移動をガイドする足場となることも知られている。(ちなみに、ニューロン分化期以前の神経管を構成する前駆細胞は「神経上皮細胞」と呼ばれることが多い。)