「オペラント条件づけ」の版間の差分

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 オペラント反応を1回ごとに強化する手続きを[[連続強化]](continuous reinforcement)、反応の回数や時間間隔ごとに強化する手続きを[[部分強化]](partial reinforcement)と呼ぶ。条件づけの後、強化をやめてしまうと反応は次第に生じなくなり[[消去]](extinction)するが、あらかじめ部分強化で条件づけすると、強化をやめても反応はなかなか消去せず持続することがわかっている。この持続性を[[消去抵抗]](resistance to extinction)と呼ぶ。
 オペラント反応を1回ごとに強化する手続きを[[連続強化]](continuous reinforcement)、反応の回数や時間間隔ごとに強化する手続きを[[部分強化]](partial reinforcement)と呼ぶ。条件づけの後、強化をやめてしまうと反応は次第に生じなくなり[[消去]](extinction)するが、あらかじめ部分強化で条件づけすると、強化をやめても反応はなかなか消去せず持続することがわかっている。この持続性を[[消去抵抗]](resistance to extinction)と呼ぶ。


 部分強化の方式を強化スケジュール(schedule of reinforcement)と呼び、大きく、定率(fixed ratio FR)、変率(variable ratio VR)、定間隔(fixed interval FI)、変間隔(variable interval VI)の4つの基本スケジュール分けることができる。その違いにより、オペラント反応が生起する頻度やパターンが異なる。
 部分強化の方式を[[強化スケジュール]](schedule of reinforcement)と呼び、大きく、[[定率スケジュール|定率]](fixed ratio FR)、[[変率スケジュール|変率]](variable ratio VR)、[[定間隔スケジュール|定間隔]](fixed interval FI)、[[変間隔スケジュール|変間隔]](variable interval VI)の4つの基本スケジュール分けることができる。その違いにより、オペラント反応が生起する頻度やパターンが異なる。


 FRスケジュールは、一定の反応数が生起したとき強化する方式であり、例えばレバーを3回押したら強化する(FR3)などである。この方式ではオペラント反応がコンスタントに生起し続ける。日常生活では出来高払いの給与などが例となる。
 FRスケジュールは、一定の反応数が生起したとき強化する方式であり、例えばレバーを3回押したら強化する(FR3)などである。この方式ではオペラント反応がコンスタントに生起し続ける。日常生活では出来高払いの給与などが例となる。
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 FIスケジュールは、一定時間が経過した後の反応を強化する方式であり、たとえば先の強化から10秒経った後の反応を強化する(FI10秒)などである。設定された時間が近づくにつれ徐々に反応の生起頻度が上がるというパターンを生む。実社会では、時間給、週給、月給などが相当する。
 FIスケジュールは、一定時間が経過した後の反応を強化する方式であり、たとえば先の強化から10秒経った後の反応を強化する(FI10秒)などである。設定された時間が近づくにつれ徐々に反応の生起頻度が上がるというパターンを生む。実社会では、時間給、週給、月給などが相当する。


 VIスケジュールは、いつ反応を強化するかはその都度ランダムに変動するが、平均してある時間が経過した後に生起した反応を強化する方式である。先の強化から5~15秒(平均10秒)経った後の反応を強化する(VI10秒)などである。反応の生起頻度は低いが安定して生じ続けるという特徴がある。釣りなどがその例とされている。  
 VIスケジュールは、いつ反応を強化するかはその都度ランダムに変動するが、平均してある時間が経過した後に生起した反応を強化する方式である。先の強化から5~15秒(平均10秒)経った後の反応を強化する(VI10秒)などである。反応の生起頻度は低いが安定して生じ続けるという特徴がある。釣りなどがその例とされている。


== 刺激統制 ==
== 刺激統制 ==