「脳脊髄液」の版間の差分

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== 組成と性状  ==
== 組成と性状  ==


 正常髄液の外観は水様透明、比重は1.005~1.009、タンパク量10~40mg/dl、糖50~75mg/dlである。脳室穿刺で得た髄液より[[wikipedia:ja:腰椎穿刺|腰椎穿刺]]で得た髄液のほうが比重は大であり、タンパク量も腰椎穿刺で得た髄液のほうが多い。蛋白質は4.5%が[[wikipedia:ja:プレアルブミンプレアルブミン]]、52%が[[wikipedia:ja:アルブミン|アルブミン]]、それ以外が[[wikipedia:ja:グロブリン|グロブリン]]で[[wikipedia:ja:γグロブリン|γグロブリン]]分画は11%である。髄液中の[[wikipedia:ja:糖|糖]]は常に[[wikipedia:ja:血糖|血糖]]値よりも低く、血糖の60%程度である。細胞数は1μlあたり5個以下である。  
 正常髄液の外観は水様透明、比重は1.005~1.009、タンパク量10~40mg/dl、糖50~75mg/dlである。脳室穿刺で得た髄液より[[wikipedia:ja:腰椎穿刺|腰椎穿刺]]で得た髄液のほうが比重は大であり、タンパク量も腰椎穿刺で得た髄液のほうが多い。蛋白質は4.5%が[[wikipedia:ja:プレアルブミン|プレアルブミン]]、52%が[[wikipedia:ja:アルブミン|アルブミン]]、それ以外が[[wikipedia:ja:グロブリン|グロブリン]]で[[wikipedia:ja:γグロブリン|γグロブリン]]分画は11%である。髄液中の[[wikipedia:ja:糖|糖]]は常に[[wikipedia:ja:血糖|血糖]]値よりも低く、血糖の60%程度である。細胞数は1μlあたり5個以下である。  


 髄液圧は腰椎穿刺で50~180 mmH<sub>2</sub>Oが正常範囲であり、小児では髄液圧は成人より低い。[[wikipedia:ja:呼吸|呼吸]]、[[wikipedia:ja:心拍|心拍]]による圧の変動は10~15 mmH<sub>2</sub>Oである。  
 髄液圧は腰椎穿刺で50~180 mmH<sub>2</sub>Oが正常範囲であり、小児では髄液圧は成人より低い。[[wikipedia:ja:呼吸|呼吸]]、[[wikipedia:ja:心拍|心拍]]による圧の変動は10~15 mmH<sub>2</sub>Oである。