「トーク:ミカエリス・メンテンの式」の版間の差分
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*例えばチロシン水酸化酵素の様に、リン酸化等の調節によりKmが変わる例がある事、また活性化されたものとされていないものが混在した時、プロットがどのように変化するかを御記述頂くわけにはいかないでしょうか。 | *例えばチロシン水酸化酵素の様に、リン酸化等の調節によりKmが変わる例がある事、また活性化されたものとされていないものが混在した時、プロットがどのように変化するかを御記述頂くわけにはいかないでしょうか。 | ||
*競合的阻害剤、非競合的阻害剤の存在下でどのように変化するかも理論的にご解説頂ければ幸いです。 | *競合的阻害剤、非競合的阻害剤の存在下でどのように変化するかも理論的にご解説頂ければ幸いです。 | ||
* | *「基質阻害が無い場合は」と書いてありますが、実験的には重要な事かと思います。ですので「予め基質濃度を低濃度から高濃度まで振ってみて高濃度でも基質阻害が無い事を確認の上、濃度を決定する。」などといった文を加えてはいかがでしょうか。 | ||
また、項目名ですが取りあえず「ミカエリス・メンテンプロット」より「ミカエリス・メンテンの式」の方がよいような気もしてきましたが、いかがでしょうか。この点、御意見頂ければと存じます。 | |||
よろしく御願い致します。 | |||
林 康紀 | |||
== 石田先生より御返事 == | |||
林先生 | |||
御校閲ありがとうございます。ご指摘の部分を付け加えたものを入力致しました。 | |||
先生にご指摘いただいた点については大体お答えした積もりですが、再度ご確認いただけますでしょうか。 | |||
また活性化されたものとされていないものが混在した時、プロットがどのように変化するかを御記述頂くわけにはいかないでしょうか。 | |||
という点ですが、これは例えば文献8のFig1などのような二重逆数プロットが二相性になるようなことを指しておられるのかと思いますが、ちょっとこの話の流れの中では専門的過ぎて入れにくく、また少なくともリン酸化に関しては、かつてのようにキナーゼでリン酸化するよりもグルタミン酸やアスパラギン酸のようなリン酸化ミミックミュータントを多用するようになった現在では、意義が低下しているのではないでしょうか。 | |||
それからタイトルなのですが、阻害剤の扱いまで話を拡げるとなると「ミカエリス・メンテンプロット」では、そぐわなくなるので、「ミカエリス・メンテンの式」の方がよろしいかと存じます。ウィキペディアにも同名の記載がありますが、書き方やスタンスもかなり違いますし問題ないですよね? | |||
石田 敦彦 拝 | |||
== 編集 林 コメント2 == | |||
石田先生 | |||
お忙しい所、早速の、かつ非常に詳しい御対応頂き有り難うございます。低親和性、高親和性が混合された状態の件に関しては了解致しました。 | |||
細かい点ですが、チロシン水酸化酵素の内在性の補酵素はtetrahydrobiopterinで6-methyl体は人工の補酵素だったかと思います。確かに、先生が挙げられた文献は6-methyl体を用いているようですが、tetrahydrobiopterinに対してもリン酸化によるKmの上昇は認められるのでしょうか?もしそのような文献を御存知でしたら、そちらも引用して頂いた方がよい様に思われます。もし無ければ、人工の補酵素であることを一言説明して頂ければと思います。 | |||
その他、細かい点直したところもございますので御覧下さい。右上の履歴表示を使って頂くと、変更箇所を赤字で表示することが出来ます。 | |||
また、項目名に関しては先生のアドバイスに従い、ミカエリス・メンテンの式(英語もplotではなくKinetic)と致しました。 | |||
よろしく御願い致します。 | |||
林 康紀 |
2012年9月7日 (金) 20:49時点における最新版
編集 林 コメント
石田敦彦先生
この度は、ミカエリスメンテンプロットに関して、御玉稿を有り難うございます。非常に詳しく書かれており、大変勉強になりました。先生の御指摘のMediawiki上の問題はこちらで修正しておきました。打ち直したところも有りますので、御確認頂ければと思います。
さて、もし可能でしたら、以下の点を御願いきればと思います。
- 抄録とイントロを御願い致します。イントロには、歴史的経緯や脳科学の研究にどのように役立って来たか等も御書き加え頂けると幸いです。
- 最近は、直接近似曲線を求める事が中心で、ラインウイーバーバークプロットは行なわれないという事ですが、それでもなお初学者には、必要な情報ですので、具体的なプロット例も挙げて頂き、もう少し御記述頂ければと思います。
- 例えばチロシン水酸化酵素の様に、リン酸化等の調節によりKmが変わる例がある事、また活性化されたものとされていないものが混在した時、プロットがどのように変化するかを御記述頂くわけにはいかないでしょうか。
- 競合的阻害剤、非競合的阻害剤の存在下でどのように変化するかも理論的にご解説頂ければ幸いです。
- 「基質阻害が無い場合は」と書いてありますが、実験的には重要な事かと思います。ですので「予め基質濃度を低濃度から高濃度まで振ってみて高濃度でも基質阻害が無い事を確認の上、濃度を決定する。」などといった文を加えてはいかがでしょうか。
また、項目名ですが取りあえず「ミカエリス・メンテンプロット」より「ミカエリス・メンテンの式」の方がよいような気もしてきましたが、いかがでしょうか。この点、御意見頂ければと存じます。
よろしく御願い致します。
林 康紀
石田先生より御返事
林先生
御校閲ありがとうございます。ご指摘の部分を付け加えたものを入力致しました。 先生にご指摘いただいた点については大体お答えした積もりですが、再度ご確認いただけますでしょうか。
また活性化されたものとされていないものが混在した時、プロットがどのように変化するかを御記述頂くわけにはいかないでしょうか。 という点ですが、これは例えば文献8のFig1などのような二重逆数プロットが二相性になるようなことを指しておられるのかと思いますが、ちょっとこの話の流れの中では専門的過ぎて入れにくく、また少なくともリン酸化に関しては、かつてのようにキナーゼでリン酸化するよりもグルタミン酸やアスパラギン酸のようなリン酸化ミミックミュータントを多用するようになった現在では、意義が低下しているのではないでしょうか。
それからタイトルなのですが、阻害剤の扱いまで話を拡げるとなると「ミカエリス・メンテンプロット」では、そぐわなくなるので、「ミカエリス・メンテンの式」の方がよろしいかと存じます。ウィキペディアにも同名の記載がありますが、書き方やスタンスもかなり違いますし問題ないですよね?
石田 敦彦 拝
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石田先生
お忙しい所、早速の、かつ非常に詳しい御対応頂き有り難うございます。低親和性、高親和性が混合された状態の件に関しては了解致しました。
細かい点ですが、チロシン水酸化酵素の内在性の補酵素はtetrahydrobiopterinで6-methyl体は人工の補酵素だったかと思います。確かに、先生が挙げられた文献は6-methyl体を用いているようですが、tetrahydrobiopterinに対してもリン酸化によるKmの上昇は認められるのでしょうか?もしそのような文献を御存知でしたら、そちらも引用して頂いた方がよい様に思われます。もし無ければ、人工の補酵素であることを一言説明して頂ければと思います。
その他、細かい点直したところもございますので御覧下さい。右上の履歴表示を使って頂くと、変更箇所を赤字で表示することが出来ます。
また、項目名に関しては先生のアドバイスに従い、ミカエリス・メンテンの式(英語もplotではなくKinetic)と致しました。
よろしく御願い致します。
林 康紀