「メタ認知」の版間の差分

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=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===
=== 他の動物におけるメタ認知能力  ===


メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿<ref><pubmed> 19242741  </pubmed></ref><ref><pubmed>  20836592 </pubmed></ref>、イルカ<ref name=ref5><pubmed>  19726218 </pubmed></ref>などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない<ref name=ref5 />。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられる<ref><pubmed>  17346969 </pubmed></ref>。<br>  
メタ認知はヒトに特有の能力で、それゆえヒトの定義のひとつであると考えられてきた。しかし近年、マカクザルや類人猿<ref><pubmed> 19242741  </pubmed></ref><ref><pubmed>  20836592 </pubmed></ref>、イルカ<ref name=ref5><pubmed>  19726218 </pubmed></ref>などが、自己の記憶知識に対する「確信度」「確かさ」の認識を持ち合わせていること、また不確実要素についてモニタリングを行っていることを示す知見が得られている。一方、鳥類にはこれまでメタ認知能力は認められていない<ref name=ref5 />。2007年の研究でラットのメタ認知能力が報告されているが、さらなる分析ではラットは単に[[wikipedia:ja:オペラント条件付け]]の法則に従ったとも考えられている<ref><pubmed>  17346969 </pubmed></ref>。<br>  


= '''神経基盤'''  =
= '''神経基盤'''  =
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