「トーク:遅いシナプス後電位」の版間の差分

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== 編集 林 作業記録 ==
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--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2012年10月2日 (火) 01:19 (JST)
--[[利用者:WikiSysop|Yasunori Hayashi]] 2012年10月2日 (火) 01:19 (JST)
== コメントへの返答 ==
編集作業及び査読、誠にありがとうございました。
0.項目名(表題)は「遅いシナプス後電位」に'''変更'''させていただきたいと思います。本文中での記述は既に変更しましたので、編集部の方で項目名および索引の変更をお願いいたします。これに伴い、同義語・類義語も整理しましたので、ご確認ください。
1.「イオンチャンネルの種類」の項
 ご提案通り、平衡電位に言及した説明を'''加筆しました'''。初学者への道しるべとしては、この程度の簡潔な説明で良いかと思いますが、いかがでしょうか。
 また、Cl-透過性のあるチャンネルによる遅いシナプス後電位があるか否かという問題ですが、強いて言えば、Ca2+-activated Cl- channelは神経細胞にも発現していることが知られているので、シナプス後細胞で細胞内カルシウム濃度が変化した場合にはこのチャンネルが電位変化をもたらすことは考えられると思います。しかし、このような変化はあくまで細胞内カルシウム濃度変化の後段で起こることであり、シナプス応答に直接的に担っているとは一般的に認識されていないと思いますので、現時点で本項目で言及する必要はないと思います。また、上皮細胞に発現しているCFTR (Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)のようなCl-チャンネルはcAMPによる調節をうけますが、神経細胞での発現はないようです。なぜ神経にないのかは、私には分かりません。
2.「生理的意義」の項
 シナプス応答の統合の加算性についてのご指摘で、重要なポイントと思います。しかし、ここでは、「加算性」のような数理的な概念を持ち出すよりは、もう少し具体的なレベルで膜抵抗の変化がもたらす影響を論じる程度にとどめておいた方が説明しやすいように感じましたので、その観点から'''加筆しました'''。ご確認お願いいたします。(遅いシナプス後電位が個々の細胞にもたらす変化は、細胞種や関わるチャンネル等により様々ですので、「加算性」のような概念をしっかり説明するためには数理的モデリングが必要になってくると思います。)
 また、シナプス前終末への影響についても簡単に'''加筆しました'''。この点の詳細については、「シナプス前終末」や「シナプス前抑制」の項目にリンクを張りました。
以上、よろしくお願いいたします。
石川太郎

2012年10月29日 (月) 15:29時点における最新版

編集 林 作業記録

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  • 本文で一貫して「遅いシナプス電位」という用語が使われているので、項目名もそれに併せました。

--Yasunori Hayashi 2012年9月15日 (土) 17:38 (JST)

編集 柚崎 作業記録

過不足無く、とてもよくまとまっていると感服しました。ほとんど付け加えることはありませんが、ごくマイナーな点のみコメントさせていただきます。

0.シナプス電位でも良いかもしれません。でも個人的には「シナプス後電位」をメインの見出しにすべきように思います。(日本医学会医学用語辞典では両方可です。またLSDではシナプス電位が上位概念で、シナプス後電位がその下の概念となっており、その下に興奮性シナプス後電位、抑制性シナプス後電位、とありますので、どちらでもOKです。)

1.「イオンチャンネルの種類」の項

初学者にとって遅いシナプス電位の方向がどのようにして決まるかがわかりにくいのではと思いました。どこかに、透過性イオンとその平衡電位によって決まる旨がが記載されていると、何故TRPが開くと脱分極するのか、などがわかり易いのではないかと思いました。

ところで、原理的にはClイオンへの透過性が変わるような遅いシナプス電位があってもよさそうに思うのですが、何故、無いのでしょう?


2.「生理的意義」の項

遅いシナプス電位の意義として、シナプス応答の統合において時間的・空間的に「加算性」が上昇することへの言及があってもよいと思います。また、「シナプス後電位への影響がなくても重要な生理的意義をもつ」例として、シナプス前部に対しては、KやCaチャネルに働いてシナプス小胞放出確率を変化させることについての言及があっても良いかも知れません。

柚崎


編集 林 コメント2

柚崎先生、籾山先生、石川先生

 著者の先生方、編者の先生方の間で項目名についての結論が得られましたら、編集部に御知らせ下さい。索引等も変更致します。

 また、同義語、類義語を挙げて頂いたものを英語と日本語に分けました。同義語は記述のブレも含めて御記述下さい。リンクを張ります。類義語は英語のみで書かれていたので、私の方で訳しましたが、これで良いか御確認下さい。あまり使う頻度が低いものは消して頂いた方がよいかと思います。

--Yasunori Hayashi 2012年10月2日 (火) 01:19 (JST)

コメントへの返答

編集作業及び査読、誠にありがとうございました。

0.項目名(表題)は「遅いシナプス後電位」に変更させていただきたいと思います。本文中での記述は既に変更しましたので、編集部の方で項目名および索引の変更をお願いいたします。これに伴い、同義語・類義語も整理しましたので、ご確認ください。

1.「イオンチャンネルの種類」の項

 ご提案通り、平衡電位に言及した説明を加筆しました。初学者への道しるべとしては、この程度の簡潔な説明で良いかと思いますが、いかがでしょうか。

 また、Cl-透過性のあるチャンネルによる遅いシナプス後電位があるか否かという問題ですが、強いて言えば、Ca2+-activated Cl- channelは神経細胞にも発現していることが知られているので、シナプス後細胞で細胞内カルシウム濃度が変化した場合にはこのチャンネルが電位変化をもたらすことは考えられると思います。しかし、このような変化はあくまで細胞内カルシウム濃度変化の後段で起こることであり、シナプス応答に直接的に担っているとは一般的に認識されていないと思いますので、現時点で本項目で言及する必要はないと思います。また、上皮細胞に発現しているCFTR (Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)のようなCl-チャンネルはcAMPによる調節をうけますが、神経細胞での発現はないようです。なぜ神経にないのかは、私には分かりません。

2.「生理的意義」の項

 シナプス応答の統合の加算性についてのご指摘で、重要なポイントと思います。しかし、ここでは、「加算性」のような数理的な概念を持ち出すよりは、もう少し具体的なレベルで膜抵抗の変化がもたらす影響を論じる程度にとどめておいた方が説明しやすいように感じましたので、その観点から加筆しました。ご確認お願いいたします。(遅いシナプス後電位が個々の細胞にもたらす変化は、細胞種や関わるチャンネル等により様々ですので、「加算性」のような概念をしっかり説明するためには数理的モデリングが必要になってくると思います。)

 また、シナプス前終末への影響についても簡単に加筆しました。この点の詳細については、「シナプス前終末」や「シナプス前抑制」の項目にリンクを張りました。

以上、よろしくお願いいたします。

石川太郎