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細 (→皮質板形成の流れ) |
細 (→リーリン) |
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=== リーリン === | === リーリン === | ||
辺縁帯の[[Cajal-Retzius細胞]]から分泌される[[リーリン]] ([[Reelin]])の変異体あるreelerマウス<ref><pubmed>7127145</pubmed></ref>では、早生まれの細胞を追い抜けず、サブプレートの下に神経細胞が滞留して層構造が逆転したような異所性の皮質板を形成する。E14.5以降のサブプレートと第VI層に発現する[[Sox5]]の[[ノックアウトマウス]]<ref><pubmed>18840685</pubmed></ref><ref><pubmed>18215621</pubmed></ref>でも、サブプレートの神経細胞が辺縁帯から離れずその下に神経細胞が滞留する。しかし、この異所性に形成される皮質板の層構造はreelerマウスのそれとは異なっている。即ち、第V,VI層は上下が逆転するものの、第II-IV層の神経細胞は先に生まれた神経細胞を追い越して上層に進むので、上からII,III,IV,VI,Vという順になる。このマウスでは層形成の異常に伴って神経回路形成にも異常が認められる。即ち、第VI層及びサブプレートから出る皮質視床路の軸索は誤って視床下部に投射し、また、第V層由来の皮質橋路および皮質脊髄路は形成されない。 | |||
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