「精神疾患」の版間の差分

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 その後の国際的な多国間調査でも、この結果は支持され、1970年以降の精神科診断学にとって、診断の信頼性を向上させることは重要な課題であった。現在、[[ICD‐10]] [[精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン]]([[wikipedia:ja:世界保健機関|世界保健機関]])<ref><b>世界保健機関</b><br>ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン<br><i>医学書院(東京)</i>:2005</ref>、あるいは[[DSM‐IV‐TR]] [[精神疾患の診断・統計マニュアル]]([[米国精神医学会]])<ref><b>米国精神医学会</b><br>DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル<br><i>医学書院(東京)</i>:2003</ref>には、100を優に越える診断カテゴリーが用意されている。後者において、精神疾患は16のカテゴリー、すなわち「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」、「[[せん妄]]、[[認知症]]、[[健忘障害]]、および他の[[認知障害]]」、「一般身体疾患による精神疾患」、「[[物質関連障害]]」、「統合失調症および他の精神病性障害」、「[[気分障害]]」、「[[不安障害]]」、「[[身体表現性障害]]」、「[[虚偽性障害]]」、「解離性障害」、「性障害および性同一性障害」、「[[摂食障害]]」、「[[睡眠障害]]」、「[[他のどこにも分類されない衝動制御の障害]]」、「[[適応障害]]」、「[[パーソナリティ障害]]」に大別されている。  
 その後の国際的な多国間調査でも、この結果は支持され、1970年以降の精神科診断学にとって、診断の信頼性を向上させることは重要な課題であった。現在、[[ICD‐10]] [[精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン]]([[wikipedia:ja:世界保健機関|世界保健機関]])<ref><b>世界保健機関</b><br>ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン<br><i>医学書院(東京)</i>:2005</ref>、あるいは[[DSM‐IV‐TR]] [[精神疾患の診断・統計マニュアル]]([[米国精神医学会]])<ref><b>米国精神医学会</b><br>DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル<br><i>医学書院(東京)</i>:2003</ref>には、100を優に越える診断カテゴリーが用意されている。後者において、精神疾患は16のカテゴリー、すなわち「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」、「[[せん妄]]、[[認知症]]、[[健忘障害]]、および他の[[認知障害]]」、「一般身体疾患による精神疾患」、「[[物質関連障害]]」、「統合失調症および他の精神病性障害」、「[[気分障害]]」、「[[不安障害]]」、「[[身体表現性障害]]」、「[[虚偽性障害]]」、「解離性障害」、「性障害および性同一性障害」、「[[摂食障害]]」、「[[睡眠障害]]」、「[[他のどこにも分類されない衝動制御の障害]]」、「[[適応障害]]」、「[[パーソナリティ障害]]」に大別されている。  


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===ICD-10===


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|+ 表1. ICD-10による精神疾患の分類
|+ 表1. ICD-10による精神疾患の分類 再分類は主なもののみ示した。全体は[http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/icd10/F00-F99.html 標準病名マスター作業班によるICD階層病名ブラウザ]などを参照。


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