「視交叉上核」の版間の差分

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== 神経伝達物質の分布 ==
== 神経伝達物質の分布 ==
[[image:図1視交叉上核.jpg|'''図1.視交叉上核のペプチド産生細胞の局在と網膜から視交叉上核への神経線維の模式図'''<br>アルギニンバソプレッシン (AVP) 、血管作動性腸管ポリペプチド (VIP)、ガストリン放出ペプチド (GRP)、ソマトスタチン (SST)]]
[[image:図1視交叉上核.jpg|thumb|350px|'''図1.視交叉上核のペプチド産生細胞の局在と網膜から視交叉上核への神経線維の模式図'''<br>アルギニンバソプレッシン (AVP) 、血管作動性腸管ポリペプチド (VIP)、ガストリン放出ペプチド (GRP)、ソマトスタチン (SST)]]


 上述した一般染色による細胞形態の違いはわずかであるが、視交叉上核の細胞はその産生する神経伝達物質が独特な分布を示す。これは、1970-1980年代にペプチドやアミノ酸の免疫組織化学が導入されてはじめて明らかとなった。この結果、視交叉上核は一様ではなく、各々の神経伝達物質が特徴的な神経核内局在を示す、多種類の独立した細胞群からなる構造であることが確定された。
 上述した一般染色による細胞形態の違いはわずかであるが、視交叉上核の細胞はその産生する神経伝達物質が独特な分布を示す。これは、1970-1980年代にペプチドやアミノ酸の免疫組織化学が導入されてはじめて明らかとなった。この結果、視交叉上核は一様ではなく、各々の神経伝達物質が特徴的な神経核内局在を示す、多種類の独立した細胞群からなる構造であることが確定された。