「結合定数」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
51行目: 51行目:
[[Image:2-ITC.jpg|thumb|250px|'''図2.等温滴定熱量測定により得られる結合等温線の一例''']]  
[[Image:2-ITC.jpg|thumb|250px|'''図2.等温滴定熱量測定により得られる結合等温線の一例''']]  


Isothermal titration calorimetry (ITC) <ref>'''織田昌幸'''<br>等温滴定熱測定.<br>''蛋白質科学会アーカイブ #30'':2008</ref>
Isothermal titration calorimetry (ITC) <ref>'''織田昌幸'''<br>等温滴定熱測定.<br>''蛋[[白質]]科学会アーカイブ #30'':2008</ref>


 分子同士が結合する際に発生する(もしくは吸収される)微小な熱量を一定温度下で測定することにより、当該分子間相互作用の[[wikipedia:ja:熱力学|熱力学]]的プロファイル(結合定数を含む)を精度良く得る手法である。測定対象分子の化学修飾や固定化が不要であり、自然な状態に近い条件下での測定が可能である。実際の測定では、一方の分子の溶液に他方の分子の溶液を一定量ずつ滴下し、その際に生じた熱量変化を測定することで結合等温線(図2)が得られる。この曲線の回帰パラメータより結合定数が求められる。
 分子同士が結合する際に発生する(もしくは吸収される)微小な熱量を一定温度下で測定することにより、当該分子間相互作用の[[wikipedia:ja:熱力学|熱力学]]的プロファイル(結合定数を含む)を精度良く得る手法である。測定対象分子の化学修飾や固定化が不要であり、自然な状態に近い条件下での測定が可能である。実際の測定では、一方の分子の溶液に他方の分子の溶液を一定量ずつ滴下し、その際に生じた熱量変化を測定することで結合等温線(図2)が得られる。この曲線の回帰パラメータより結合定数が求められる。
24

回編集