7
回編集
Saoiritanaka (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Saoiritanaka (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
英語名:neuroeconomics<br /> | |||
== はじめに == | == はじめに == | ||
我々は日常生活の中で、お金や食べ物などの「報酬」に関わる様々な選択問題を解いている。それはどのような脳の働きによるものだろうか?この疑問に答えようとするのが、「神経経済学(ニューロエコノミクス)」である。<br /> | 我々は日常生活の中で、お金や食べ物などの「報酬」に関わる様々な選択問題を解いている。それはどのような脳の働きによるものだろうか?この疑問に答えようとするのが、「神経経済学(ニューロエコノミクス)」である。<br /> | ||
14行目: | 16行目: | ||
実験心理学や生理学の分野でのこれまでの研究において、「報酬の大きさ」「報酬の不確実性」「報酬までの時間遅れ」などが意思決定にかかわる報酬の属性として報告されている。<br /> | 実験心理学や生理学の分野でのこれまでの研究において、「報酬の大きさ」「報酬の不確実性」「報酬までの時間遅れ」などが意思決定にかかわる報酬の属性として報告されている。<br /> | ||
V = u(outcome) | V = u(outcome)×h(probability)×g(delay)<br /> | ||
この式は、経済学で用いられる効用モデルと類似している。つまり、報酬に基づく意思決定の脳機構を調べることは、効用理論の脳内表現を調べることに他ならないといえる。これまでの研究で、このような機能に関わる、いわゆる「報酬系」と呼ばれる脳部位が特定されつつある。<br /> | この式は、経済学で用いられる効用モデルと類似している。つまり、報酬に基づく意思決定の脳機構を調べることは、効用理論の脳内表現を調べることに他ならないといえる。これまでの研究で、このような機能に関わる、いわゆる「報酬系」と呼ばれる脳部位が特定されつつある。<br /> |
回編集