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| | | 1.Probable VaDの診断基準 | ||
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| A. 認知症 | |||
a) 記憶障害と,次の認知機能のうち2つ以上の障害がある.[[見当識]],[[注意力]],[[言語]],[[視覚]]空間機能,[[行動機能]],[[運動統御]],[[行為]]。<br> b) 臨床的診察と神経心理学的検査の両方で確認することが望ましい。 <br> c) 機能障害は,日常生活に支障をきたすほど重症である.しかし,これは脳卒中に基づく身体障害によるものを除く。 <br> 【除外基準】<br> a) 神経心理検査を妨げる[[意識障害]],[[せん妄]],[[精神病]],重症[[失語]],著明な感覚運動障害がない<br> b) [[記憶]]や認知機能を障害する全身性疾患や他の脳疾患がない<br> | |||
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| B. 脳血管障害 | |||
a) 神経学的診察で,脳卒中の際にみられる局所神経症候([[片麻痺]]・下部[[顔面神経麻痺]]・[[Babinski徴候]]・[[感覚障害]]・[[半盲]]・[[構音障害]])がみられる。<br> b) 脳画像(CT・MRI)で明らかな多発性の大梗塞,重要な領域の単発梗塞,多発性の基底核ないし白質の小梗塞あるいは広範な脳室周囲白質の病変を認める。 | |||
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| C. AとBの間隔が3カ月以内<br> | |||
1)明らかな脳血管障害後3か月以内に認知症が起こる。<br> 2)認知機能が急激に低下するか,認知機能障害が動揺性ないし段階的に進行する。<br> | |||
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| style="background-color:#dfd" | 2.血管性認知症の臨床的特徴 | |||
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| A. 早期からの歩行障害<br>B. 不安定性および頻回の転倒<br>C. [[wikipedia:ja:泌尿器|泌尿器]]疾患で説明困難な[[wikipedia:ja:尿失禁|尿失禁]]などの[[wikipedia:ja:排尿障害|排尿障害]]<br>D. [[偽性球麻痺]]<br>E. [[人格障害]]および[[情緒障害]]([[感情失禁]]) | |||
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| style="background-color:#dfd" | 3.血管性認知症らしくない症状 | |||
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| A. 局所神経徴候や画像異常を伴わない記憶障害・認知機能障害の悪化。<br>B. 認知機能障害以外に局所神経徴候を欠く。<br>C. 画像上、脳血管障害が確認できない。 | |||
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'''表1:血管性認知症のNINDS-AIREN診断基準''' | |||
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