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[http://researchmap.jp/read0001026 宮内 哲]</font><br> | [http://researchmap.jp/read0001026 宮内 哲]</font><br> | ||
''国立研究開発法人情報通信研究機構''<br> | ''国立研究開発法人情報通信研究機構''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> | DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2016年2月29日 原稿完成日:2016年3月8日<br> | ||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/read0048432 定藤 規弘](自然科学研究機構生理学研究所 大脳皮質機能研究系)<br> | ||
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== 発生機構 == | == 発生機構 == | ||
[[ファイル:Hobson2000NRN_fig5.png|500px|thumb|'''図1. AIMモデル'''<br> | [[ファイル:Hobson2000NRN_fig5.png|500px|thumb|'''図1. AIMモデル'''<br> | ||
'''a''': すべての意識状態は、皮質の活動レベル(activation: A)、情報の入力源(input source: I)、[[神経伝達物質]]による調整(modulation: M)の三次元空間の中に位置づけられる。覚醒(Wake)では、皮質の活動レベル(A)が高く、情報(I)は外界に依存し、調整(M)は[[ノルアドレナリン]]・[[セロトニン]] | '''a''': すべての意識状態は、皮質の活動レベル(activation: A)、情報の入力源(input source: I)、[[神経伝達物質]]による調整(modulation: M)の三次元空間の中に位置づけられる。覚醒(Wake)では、皮質の活動レベル(A)が高く、情報(I)は外界に依存し、調整(M)は[[ノルアドレナリン]]・[[セロトニン]]系が優位で注意の集中状態を維持する。ノンレム睡眠(NREM)では活動レベル(A)やノルアドレナリン・セロトニン調整系 (M)は弱まり、情報入力源(I)は外因性・内因性の両方となる。さらにレム睡眠(REM)に至ると、活動レベル(A)は再度上昇し、情報入力源(I)は内因性となり、調整(M)は[[アセチルコリン|コリン]]系に移行する。<br>'''b, c, d''': 各次元別(活動レベル(b)、情報入力源(c)、調整(d))に見たレム睡眠時の生理学的現象とメカニズム。レム睡眠では、[[橋被蓋部]]の賦活によって活動レベルは高いにもかかわらず(ただし[[意志]]、[[判断]]、[[ワーキングメモリー]]などの高次脳機能を司る[[前頭前野]]のレベルは覚醒時よりも低い)、外部からの入力は遮断され、運動出力もブロックされる。そのため脳は内部で生じる感覚を現実のものと解釈する。さらにPGO-waveによって扁桃体や辺縁系が活動するため情動的な要素が付加される。<br> | ||
<ref name="Hobson2002"><pubmed>12209117</pubmed></ref>より出版所の許可を得て転載。 | <ref name="Hobson2002"><pubmed>12209117</pubmed></ref>より出版所の許可を得て転載。 | ||
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