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担当編集委員:[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br> | ||
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{{box|test= 一段落程度の抄録をお願い致します。}} | |||
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==Notchとは== | |||
[[image:Notch_fig1.png|350px|thumb|'''図1.Notchシグナル伝達'''<br>Notchシグナルは隣接細胞間における膜タンパク質NotchとDeltaによる相互作用によって伝達されるシグナル伝達経路である。隣接細胞(神経発生過程においてはニューロン)が細胞膜上に発現するDeltaが、神経幹細胞の膜上に発現するNotchと相互作用することによってシグナルが伝達される。Deltaにより活性化されたNotchは膜から切り出され、細胞内ドメイン(NICD)が核内へと輸送され、標的遺伝子(ここではHes遺伝子)の発現を誘導する。]] | [[image:Notch_fig1.png|350px|thumb|'''図1.Notchシグナル伝達'''<br>Notchシグナルは隣接細胞間における膜タンパク質NotchとDeltaによる相互作用によって伝達されるシグナル伝達経路である。隣接細胞(神経発生過程においてはニューロン)が細胞膜上に発現するDeltaが、神経幹細胞の膜上に発現するNotchと相互作用することによってシグナルが伝達される。Deltaにより活性化されたNotchは膜から切り出され、細胞内ドメイン(NICD)が核内へと輸送され、標的遺伝子(ここではHes遺伝子)の発現を誘導する。]] | ||
Notchシグナルは、[[ショウジョウバエ]]から[[哺乳動物]] | Notchシグナルは、[[ショウジョウバエ]]から[[哺乳動物]]にまで広く保存された[[シグナル伝達]]経路の一つである。このシグナル伝達の特徴は、細胞間の物理的な接触を必要とする近距離間でのシグナル伝達経路である。 | ||
細胞表面上で起こる[[Notchリガンド]]([[Delta]]や[[Jagged]])とNotchとの相互作用によって、Notchタンパク質が[[細胞膜]]から切り出される。Notchの細胞内ドメイン(Notch intra-cellular domain; NICD)は、核内へと輸送され、RBPj/CSLなどの[[DNA]]結合タンパク質と複合体を作り下流の標的遺伝子の発現を誘導する。この一連のシグナル伝達経路を「カノニカル(canonical)」信号伝達と呼ぶ(図1)<ref name=ref3><pubmed>16921404</pubmed></ref> <ref name=ref11><pubmed>19379690</pubmed></ref> <ref name=ref13><pubmed>16429119</pubmed></ref>。 | |||
==構造== | ==構造== |