「ヒスタミン」の版間の差分

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== 分布 ==
== 分布 ==
 哺乳動物組織では、ヒスタミンの大部分は、肥満細胞(mast cell)に存在する。血液中の好塩基球、胃粘膜のエンテロクロマフィン様細胞(enterochromaffin-like cell, ECL cell)にも存在する。脳内では、ヒスタミン神経に伝達物質として存在するが、肥満細胞、[[グリア細胞]]、血管内皮細胞にも存在する。ヒスタミンは[[血液脳関門]]を通過しない。
 哺乳動物組織では、ヒスタミンの大部分は、[[肥満細胞]](mast cell)に存在する。血液中の[[好塩基球]]、胃粘膜の[[エンテロクロマフィン様細胞]](enterochromaffin-like cell: ECL cell)にも存在する。脳内では、ヒスタミン神経に伝達物質として存在するが、肥満細胞、[[グリア細胞]]、[[血管内皮細胞]]にも存在する。ヒスタミンは[[血液脳関門]]を通過しない。


 軟体動物(Aplysia)[5]、[[昆虫]](Drosophila)[6]、魚類(Zebrafish)[7]などの神経系にもヒスタミンが伝達物質として存在するが、[[線虫]]([[C. elegans]])[8]の神経系には存在しない。
 [[軟体動物]](アメフラシ: aplysia)<ref><pubmed>2230920</pubmed></ref>[5]、[[昆虫]](ショウジョウバエ: drosophila)<ref><pubmed>6765065</pubmed></ref>[6]、魚類(ゼブラフィッシュ: zebrafish)<ref><pubmed>22522821</pubmed></ref>[7]などの神経系にもヒスタミンが伝達物質として存在するが、[[線虫]]([[C. elegans]])<ref><pubmed>24550306</pubmed></ref>[8]の神経系には存在しない。


== 代謝 ==
== 代謝 ==