16,000
回編集
細編集の要約なし |
細 (→シナプス小胞放出の調節) |
||
(他の1人の利用者による、間の1版が非表示) | |||
4行目: | 4行目: | ||
<font size="+1">[http://researchmap.jp/tomohirano 平野 丈夫]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/tomohirano 平野 丈夫]</font><br> | ||
''京都大学 大学院理学研究科''<br> | ''京都大学 大学院理学研究科''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年4月4日 原稿完成日:2013年9月10日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/2rikenbsi 林 康紀](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/2rikenbsi 林 康紀](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | ||
</div> | </div> | ||
66行目: | 66行目: | ||
例えば、シナプス後細胞に入力する[[興奮性]]シナプス前終末上に[[抑制性]]シナプスが作られ、興奮性シナプスからの伝達物質放出を抑制することで、シナプス伝達を調節する[[シナプス前抑制]]が知られている。 | 例えば、シナプス後細胞に入力する[[興奮性]]シナプス前終末上に[[抑制性]]シナプスが作られ、興奮性シナプスからの伝達物質放出を抑制することで、シナプス伝達を調節する[[シナプス前抑制]]が知られている。 | ||
シナプス後細胞から放出される[[逆行性伝達物質]]によっても、シナプス前終末からの伝達物質放出は制御される<ref><pubmed>19640475</pubmed></ref>。逆行性シナプス伝達制御の1つに[[DSI]] ([[Depolarization-induced suppression of inhibition]])がある。DSIは、シナプス後細胞が脱分極することにより、そこから[[エンドカンナビノイド]]が放出され、抑制性シナプス前終末にある[[カンナビノイド受容体]]に作用することで、シナプス前終末からのシナプス小胞の放出確率が低下する現象である。 | シナプス後細胞から放出される[[逆行性伝達物質]]によっても、シナプス前終末からの伝達物質放出は制御される<ref><pubmed>19640475</pubmed></ref>。逆行性シナプス伝達制御の1つに[[Depolarization-induced suppression of inhibition|DSI]] ([[Depolarization-induced suppression of inhibition]])がある。DSIは、シナプス後細胞が脱分極することにより、そこから[[エンドカンナビノイド]]が放出され、抑制性シナプス前終末にある[[カンナビノイド受容体]]に作用することで、シナプス前終末からのシナプス小胞の放出確率が低下する現象である。 | ||
==関連項目== | ==関連項目== |