「重症筋無力症」の版間の差分

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 重症筋無力症における本試験の感度は、全身型で70〜80%、眼筋型で約40%とされている<ref name=Oh1992><pubmed>1324429</pubmed></ref><ref name=Sanders2002><pubmed>12116281</pubmed></ref>[32][33]。反復刺激法における減衰率は、第1刺激における複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)の振幅に対する、後続するCMAPのうちの最小振幅の比率(%)で表現する。通常、刺激頻度3Hzで10回の電気刺激を行い、減衰率が10%以上になった場合を異常とする。
 重症筋無力症における本試験の感度は、全身型で70〜80%、眼筋型で約40%とされている<ref name=Oh1992><pubmed>1324429</pubmed></ref><ref name=Sanders2002><pubmed>12116281</pubmed></ref>[32][33]。反復刺激法における減衰率は、第1刺激における複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)の振幅に対する、後続するCMAPのうちの最小振幅の比率(%)で表現する。通常、刺激頻度3Hzで10回の電気刺激を行い、減衰率が10%以上になった場合を異常とする。


 被検筋としては、顔面筋(鼻筋)、僧帽筋、三角筋などの近位筋の方が重症筋無力症の診断感度に優れている。対象筋によって適切な固定法が報告されている<ref name=Ogawa2013><pubmed>23512225</pubmed></ref>[34]。被検筋に顔面筋を加えると、運動ニューロン疾患(motor neuron disease: MND)と全身型重症筋無力症の鑑別に有用であるという報告がある<ref name=Ogawa2013><pubmed>23512225</pubmed></ref>[35]。
 被検筋としては、顔面筋(鼻筋)、僧帽筋、三角筋などの近位筋の方が重症筋無力症の診断感度に優れている。対象筋によって適切な固定法が報告されている<ref name=Ogawa2013><pubmed>23512225</pubmed></ref>[34]。被検筋に顔面筋を加えると、運動ニューロン疾患(motor neuron disease: MND)と全身型重症筋無力症の鑑別に有用であるという報告がある<ref name=Iwamami2011><pubmed>21705270</pubmed></ref>[35]。


=== 単線維筋電図 ===
=== 単線維筋電図 ===