「限局性恐怖症」の版間の差分

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 DSM-5<ref name=American2013></ref>9による診断基準は'''表1'''の通りである。
 DSM-5<ref name=American2013></ref>9による診断基準は'''表1'''の通りである。
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|+. DSM-5による恐怖症の診断基準
|+表1. DSM-5による恐怖症の診断基準<ref name=American2013></ref>
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| A. 特定の対象や状況(例えば飛行、高所、動物、注射、血を見ること)に対する激しい恐怖や不安(子どもでは、泣き叫ぶ、癇癪、すくみ、まといつきで表現されることもある)がある。<br>
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A. 特定の対象や状況(例えば飛行、高所、動物、注射、血を見ること)に対する激しい恐怖や不安(子どもでは、泣き叫ぶ、癇癪、すくみ、まといつきで表現されることもある)がある。<br>
B. 恐怖の対象や状況はほとんどいつも即座に恐怖や不安を引き起こす。<br>
B. 恐怖の対象や状況はほとんどいつも即座に恐怖や不安を引き起こす。<br>
C. 恐怖の対象や状況を積極的に避けるか、激しい恐怖や不安を感じながら耐え忍んでいる。<br>
C. 恐怖の対象や状況を積極的に避けるか、激しい恐怖や不安を感じながら耐え忍んでいる。<br>
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 限局性恐怖症は恐怖刺激に基づいて次の5つに分類される。
 限局性恐怖症は恐怖刺激に基づいて次の5つに分類される。
# 動物(例:犬、蛇、クモ、昆虫)
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# 自然環境(例:高所、雷、水)
|+表2. 恐怖刺激に基づいた恐怖症の分類
# 血液・注射・負傷(例:出血、歯科医、手術)
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# 状況(例:閉所、航空機、入浴)
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# その他(例:窒息、嘔吐、大きな音)
1. 動物(例:犬、蛇、クモ、昆虫)<br>
2. 自然環境(例:高所、雷、水)<br>
3. 血液・注射・負傷(例:出血、歯科医、手術)<br>
4. 状況(例:閉所、航空機、入浴)<br>
5. その他(例:窒息、嘔吐、大きな音)
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== 鑑別診断 ==
== 鑑別診断 ==