「セラミド」の版間の差分

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<font size="+1">[http://researchmap.jp/kohta-takahashi 高橋 耕太]、[http://researchmap.jp/read0208938 小林 俊秀]</font><br>
''ストラスブール大学薬学部''<br>
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2025年4月30日 原稿完成日:2025年5月18日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/wadancnp 和田 圭司](国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
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高橋耕太(Kohta Takahashi)・小林俊秀(Toshihide Kobayashi)
英:ceramide 独:Ceramide 仏:céramide
ストラスブール大学薬学部


{{box|text= セラミドはスフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合で結合した脂質の一つで、生体膜に存在する。すべてのスフィンゴ脂質の中間体であることから、その合成・代謝は生体膜の脂質組成を決める鍵分子である。また構造上の特徴から、クラスターを形成し膜ドメインを形成する。セラミドドメインの形成により膜の湾曲や膜小胞の輸送が制御され、アポトーシスなどのシグナル伝達のプラットフォームとなる。セラミド代謝の異常は様々な神経変性疾患に認められ、その病態との関連が知られている。}}
{{box|text= セラミドはスフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合で結合した脂質の一つで、生体膜に存在する。すべてのスフィンゴ脂質の中間体であることから、その合成・代謝は生体膜の脂質組成を決める鍵分子である。また構造上の特徴から、クラスターを形成し膜ドメインを形成する。セラミドドメインの形成により膜の湾曲や膜小胞の輸送が制御され、アポトーシスなどのシグナル伝達のプラットフォームとなる。セラミド代謝の異常は様々な神経変性疾患に認められ、その病態との関連が知られている。}}