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齧歯類の脳では、NMDA受容体グリシン調節部位以外にも<small>D</small>-セリンが結合する部位が検出される<ref name=Matoba1997><pubmed>9202334</pubmed></ref> [44] | 齧歯類の脳では、NMDA受容体グリシン調節部位以外にも<small>D</small>-セリンが結合する部位が検出される<ref name=Matoba1997><pubmed>9202334</pubmed></ref> [44]。δ型受容体GluD1およびGluD2には、グルタミン酸は結合しないがグリシンや<small>D</small>-セリンが結合する<ref name=Naur2007><pubmed>17715062</pubmed></ref> <ref name=Masternak2023><pubmed>36128700</pubmed></ref> [29,45]。小脳では、幼若期にはD-アミノ酸酸化酵素の発現が低く、運動学習に伴う神経活動によって細胞外<small>D</small>-セリン濃度が上昇する。小脳プルキンエ細胞にはδ2受容体(GluD2)が強く発現しているため、増加した<small>D</small>-セリンがGluD2に作用することによって長期抑圧が誘導され易く、発達期の小脳では容易に運動学習が起きることが見出されている<ref name=Kakegawa2011><pubmed>21460832</pubmed></ref> [46]。 | ||
== 疾患との関係 == | == 疾患との関係 == | ||