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==生合成機構== | ==生合成機構== | ||
リソソームの生合成機構については、4つのモデルが提唱されている[3] | リソソームの生合成機構については、4つのモデルが提唱されている[3]。①成熟モデル:初期エンドソームが、後期エンドソーム、リソソームへと成熟する。②小胞輸送モデル:初期エンドソーム、後期エンドソーム、リソソームはそれぞれ独立しており、それらの間の輸送は小胞を介する。③Kiss-and-runモデル:後期エンドソームとリソソームが一時的な融合(kiss)と解離(run)を繰り返す過程で、内容物や膜成分を分配し、リソソームへと成熟する(成熟モデルの変形型)。④直接融合モデル:後期エンドソームとリソソームが直接融合しハイブリッドオルガネラを形成した後、両者が再形成される。 | ||
これらのモデルのうちいずれが正しいかについてはまだ決着がついていないが、共焦点顕微鏡を用いた生細胞タイムラプス観察の結果では、Kiss-and-runおよび直接融合が主な生合成機構であるとの報告がある[5]。また長時間の飢餓条件下では、マクロオートファジーによって形成されたオートリソソームからもリサイクルによってリソソームが再合成される[6]。この場合の再合成はmTORC1複合体の再活性化に依存しており、オートリソソームから伸長したチューブ様構造体から小胞(リソソーム前駆体)が出芽し、それらがリソソームに成熟する。 | これらのモデルのうちいずれが正しいかについてはまだ決着がついていないが、共焦点顕微鏡を用いた生細胞タイムラプス観察の結果では、Kiss-and-runおよび直接融合が主な生合成機構であるとの報告がある[5]。また長時間の飢餓条件下では、マクロオートファジーによって形成されたオートリソソームからもリサイクルによってリソソームが再合成される[6]。この場合の再合成はmTORC1複合体の再活性化に依存しており、オートリソソームから伸長したチューブ様構造体から小胞(リソソーム前駆体)が出芽し、それらがリソソームに成熟する。 | ||
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システインプロテアーゼ阻害剤としてはE64d(不可逆的阻害)、Pepstatin A(可逆的阻害)などがある。システインおよびセリン・スレオニンプロテアーゼ阻害剤としてはLeupeptin(可逆的阻害)などがある。 | システインプロテアーゼ阻害剤としてはE64d(不可逆的阻害)、Pepstatin A(可逆的阻害)などがある。システインおよびセリン・スレオニンプロテアーゼ阻害剤としてはLeupeptin(可逆的阻害)などがある。 | ||
== 参考文献 == | |||
<references /> | |||
(執筆者:森下英晃、水島昇 担当編集者:) |
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