16,039
回編集
細編集の要約なし |
細編集の要約なし |
||
2行目: | 2行目: | ||
<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0168034 蔵田 潔]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/read0168034 蔵田 潔]</font><br> | ||
''弘前大学 大学院医学研究科 統合機能生理学講座''<br> | ''弘前大学 大学院医学研究科 統合機能生理学講座''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2012年12月6日 原稿完成日:2015年6月28日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中 啓治](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中 啓治](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | ||
</div> | </div> | ||
8行目: | 8行目: | ||
[[ファイル:Brodmann Cytoarchitectonics.PNG|thumb|right|250px| '''図 ブロードマンの脳地図'''<br>文献<ref name=ref1/>より]] | [[ファイル:Brodmann Cytoarchitectonics.PNG|thumb|right|250px| '''図 ブロードマンの脳地図'''<br>文献<ref name=ref1/>より]] | ||
英語名:Functional localization 独:funktionelle Lokalisierung 仏:localisation fonctionnelle | 英語名:Functional localization 独:funktionelle Lokalisierung 仏:localisation fonctionnelle | ||
{{box|text= 中枢神経系の各部位が様々な領域に細分類され、それぞれ異なる働きを担っていることをいう。例えば大脳皮質は、細胞構築の差により52領域に細分類され、それぞれが異なった機能を担っている。}} | |||
脳は共通素子である神経細胞で構成される神経回路によって機能を発揮しているが、特に[[大脳皮質]]では細胞構築の違いにより区別される多くの領域から構成され、それぞれの領域には固有の機能が局在していることが知られている。機能局在は大脳皮質に限らず、脳の基本構成原理であると考えられる。例えば、[[脊髄]]においても、分節ごとに[[頚髄]]では手の、また[[腰髄]]では足の[[体性感覚]]および運動機能を有するという機能の[[体部位局在]]を有している。このような機能局在は中枢神経の全領域にわたって存在しているが、機能[[分化]]が著しいのは大脳皮質である。 | 脳は共通素子である神経細胞で構成される神経回路によって機能を発揮しているが、特に[[大脳皮質]]では細胞構築の違いにより区別される多くの領域から構成され、それぞれの領域には固有の機能が局在していることが知られている。機能局在は大脳皮質に限らず、脳の基本構成原理であると考えられる。例えば、[[脊髄]]においても、分節ごとに[[頚髄]]では手の、また[[腰髄]]では足の[[体性感覚]]および運動機能を有するという機能の[[体部位局在]]を有している。このような機能局在は中枢神経の全領域にわたって存在しているが、機能[[分化]]が著しいのは大脳皮質である。 |