「脳梗塞」の版間の差分

2,292 バイト追加 、 2016年2月25日 (木)
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==症状==
==症状==
[[image:脳梗塞表1.png|thumb|350px|'''表1.NIH Stroke Scale (NIHSS) 1994年版''']]
 脳梗塞の神経学的症状は、突発完成するものから、緩徐に進行するものまで多彩である。したがって、どのような神経学的症状がいつから出現し、現在までの症状の増強・減弱に関して聴取する必要がある。さらに脳梗塞発症前には一過性脳虚血発作(TIA:transient ischemic attack)が先行していることがあり、TIAの把握も必要である。
 脳梗塞の神経学的症状は、突発完成するものから、緩徐に進行するものまで多彩である。したがって、どのような神経学的症状がいつから出現し、現在までの症状の増強・減弱に関して聴取する必要がある。さらに脳梗塞発症前には一過性脳虚血発作(TIA:transient ischemic attack)が先行していることがあり、TIAの把握も必要である。


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{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
|+ 表1.NIH Stroke Scale (NIHSS) 1994年版
|+ 表1.NIH Stroke Scale (NIHSS) 1994年版
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| colspan="2" | NIHSS            患者名:      評価日時:      評価者:    
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|1a.意識水準
|1a.意識水準
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|⬜︎0:両方正解  ⬜︎1:片方正解  ⬜︎2:両方不可能
|⬜︎0:両方正解  ⬜︎1:片方正解  ⬜︎2:両方不可能
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|最良の注視
|2.最良の注視
|⬜︎0:正常  ⬜︎1:部分的注視視野  ⬜︎2:完全注視麻痺
|⬜︎0:正常  ⬜︎1:部分的注視視野  ⬜︎2:完全注視麻痺
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|視野
|3.視野
|⬜︎0:視野欠損なし  ⬜︎1:部分的半盲<br>⬜︎2:完全半盲    ⬜︎3:両側性半盲
|⬜︎0:視野欠損なし  ⬜︎1:部分的半盲<br>⬜︎2:完全半盲    ⬜︎3:両側性半盲
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|顔面麻痺
|4.顔面麻痺
|⬜︎0:正常      ⬜︎1:軽度の麻痺<br>⬜︎2:部分的麻痺   ⬜︎3:完全麻痺
|⬜︎0:正常      ⬜︎1:軽度の麻痺<br>⬜︎2:部分的麻痺   ⬜︎3:完全麻痺
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|5.上肢の運動(右)<br> *仰臥位のときは45度右上肢<br> ⬜︎9:切断、関節癒合
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|⬜︎0:90度*を10秒保持可能(下垂なし)<br>⬜︎1:90度*を保持できるが、10秒以内に下垂<br>⬜︎2:90度*の拳上または保持ができない<br>⬜︎3:重力に抗して動かない<br>⬜︎4:全く動きがみられない
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|上肢の運動(左)<br> *仰臥位のときは45度左上肢<br> ⬜︎9:切断、関節癒合
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|⬜︎0:90度*を10秒保持可能(下垂なし)<br>⬜︎1:90度*を保持できるが、10秒以内に下垂<br>⬜︎2:90度*の拳上または保持ができない<br>⬜︎3:重力に抗して動かない<br>⬜︎4:全く動きがみられない
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|6.下肢の運動(右)<br> ⬜︎9:切断、関節癒合
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|⬜︎0:30度を5秒間保持できる(下垂なし)<br>⬜︎1:30度を保持できるが、5秒以内に下垂<br>⬜︎2:重力に抗して動きがみられる<br>⬜︎3:重力に抗して動かない<br>⬜︎4:全く動きがみられない
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|下肢の運動(左)<br> ⬜︎9:切断、関節癒合
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|⬜︎0:30度を5秒間保持できる(下垂なし)<br>⬜︎1:30度を保持できるが、5秒以内に下垂<br>⬜︎2:重力に抗して動きがみられる<br>⬜︎3:重力に抗して動かない<br>⬜︎4:全く動きがみられない
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|7.運動失調<br> ⬜︎9:切断、関節癒合
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|⬜︎0:なし  ⬜︎1:1肢  ⬜︎2:2肢
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|8.感覚
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|⬜︎0:障害なし  ⬜︎1:軽度から中等度  ⬜︎2:重度から完全
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|9.最良の言語
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|⬜︎0:失語なし  ⬜︎1:軽度から中等度<br>⬜︎2:重度の失語 ⬜︎3:無言、全失語
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|10.構音障害<br> ⬜︎9:挿管または身体的障壁
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|⬜︎0:正常  ⬜︎1:軽度から中等度  ⬜︎2:重度
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|11.消去現象と注意障害
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|⬜︎0:異常なし<br>⬜︎1:視覚、触覚、聴覚、視空間、または自己身体に対する不注意、<br>  あるいは1つの感覚様式で2点同時刺激に対する消去現象<br>⬜︎2:重度の半側不注意あるいは2つ以上の感覚様式に対する半側不注意
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