「ステロイド」の版間の差分

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=====糖質コルチコイド=====
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 コルチゾール(コルチコステロン)は[[wikipedia:ja:副腎皮質束状帯|副腎皮質束状帯]]と[[wikipedia:ja:副腎皮質網状帯|副腎皮質網状帯]]にて合成され、その作用は[[wikipedia:ja:糖代謝|糖代謝]]の調節、抗[[wikipedia:ja:炎症|炎症]]作用、[[中枢神経系]]を介した[[情動]]や[[認知機能]]に対する作用、抗[[ストレス]]作用など多岐にわたる。糖代謝に関しては、[[wikipedia:ja:糖新生|糖新生]]を促進して[[wikipedia:ja:血糖|血糖]]値を上昇させる。抗炎症作用においては3つの作用機序が考えられている。まずは、[[リソソーム]]膜の安定化によりタンパク質分解酵素の遊出を防ぐことによる炎症部位拡大の防御、次に[[wikipedia:ja:肥満細胞|肥満細胞]]による[[wikipedia:ja:ヒスタミン|ヒスタミン]]の放出を防ぎ、[[wikipedia:ja:毛細血管|毛細血管]]の透過性上昇を抑えることによる[[wikipedia:ja:浮腫|浮腫]]の軽減、最後に[[プロスタグランジン]]の合成を抑制することによる抗[[体温調節の神経機構|発熱]]・[[鎮痛]]作用である<ref name="ref1" />。
 [[コルチゾール]]([[コルチコステロン]])は[[wikipedia:ja:副腎皮質束状帯|副腎皮質束状帯]]と[[wikipedia:ja:副腎皮質網状帯|副腎皮質網状帯]]にて合成され、その作用は[[wikipedia:ja:糖代謝|糖代謝]]の調節、抗[[wikipedia:ja:炎症|炎症]]作用、[[中枢神経系]]を介した[[情動]]や[[認知機能]]に対する作用、抗[[ストレス]]作用など多岐にわたる。糖代謝に関しては、[[wikipedia:ja:糖新生|糖新生]]を促進して[[wikipedia:ja:血糖|血糖]]値を上昇させる。抗炎症作用においては3つの作用機序が考えられている。まずは、[[リソソーム]]膜の安定化によりタンパク質分解酵素の遊出を防ぐことによる炎症部位拡大の防御、次に[[wikipedia:ja:肥満細胞|肥満細胞]]による[[wikipedia:ja:ヒスタミン|ヒスタミン]]の放出を防ぎ、[[wikipedia:ja:毛細血管|毛細血管]]の透過性上昇を抑えることによる[[wikipedia:ja:浮腫|浮腫]]の軽減、最後に[[プロスタグランジン]]の合成を抑制することによる抗[[体温調節の神経機構|発熱]]・[[鎮痛]]作用である<ref name="ref1" />。


====精巣ホルモン====
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