「めまい」の版間の差分

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良性発作性頭位性眩暈ではめまい発作の原因となっている耳石断片等の浮遊物を問題部位から除去するための理学療法(Epley法など)が推奨されている。メニエール病では内リンパ水腫を改善させるためにイソソルビドなどの利尿剤やステロイド剤も用いられる。重症例には外科治療も試みられる。前庭神経炎の多くは対症療法でめまい症状の改善を図る内に軽快して行くが重症例ではやはりステロイド剤が用いられる。椎骨脳底動脈不全症では通常、脳血流改善薬を使用する。循環動態の異常に起因する場合は循環系の治療を優先する。例えば不整脈の治療、昇圧剤による低血圧の治療などを行う。  
良性発作性頭位性眩暈ではめまい発作の原因となっている耳石断片等の浮遊物を問題部位から除去するための理学療法(Epley法など)が推奨されている。メニエール病では内リンパ水腫を改善させるためにイソソルビドなどの利尿剤やステロイド剤も用いられる。重症例には外科治療も試みられる。前庭神経炎の多くは対症療法でめまい症状の改善を図る内に軽快して行くが重症例ではやはりステロイド剤が用いられる。椎骨脳底動脈不全症では通常、脳血流改善薬を使用する。循環動態の異常に起因する場合は循環系の治療を優先する。例えば不整脈の治療、昇圧剤による低血圧の治療などを行う。  


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1. 宇川義一編、特集:めまい-vertigo, dizziness or else? Clinical Neuroscience 30(1), 2012.


2. 河村 満編、標準的神経治療:めまい 日本神経治療学会 2011.(https://www.jsnt.gr.jp/guideline/memai.html)


3. Ziemann AE., et al. The amygdala is a chemosensor that detects carbon dioxide and acidosis to elicit fear behavior, Cell 139: 1012–1021, 2009.
 
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(執筆者:武田 篤、担当編集委員: )
(執筆者:武田 篤、担当編集委員: )