「受容野」の版間の差分

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=== 時空間受容野  ===
=== 時空間受容野  ===


 細胞は、刺激入力にたいして信号を瞬時に出力するわけでなく、過去一定時間内の入力信号を加算して出力する。細胞の現在の出力が、過去に呈示された信号にどのように依存するのかを表した時間特性を時間受容野 (temporal receptive field)とよぶ。時間受容野は、別の見方をすれば、外界刺激の呈示後、どのようなタイミングで細胞が発火しやすいのかという応答の時間特性を表していると捉えることもできる。これにたいし、空間範囲を意味する通常の意味での受容野のことを空間受容野(spatial receptive field)という。空間受容野と時間受容野を合わせて時空間受容野(spatiotemporal receptive field)と呼んでいる。  
 細胞は、刺激入力を受けると信号を瞬時に出力するわけでなく、過去一定時間内の入力信号を加算して出力する。細胞の現在の出力が、過去に呈示された信号にどのように依存するのかを表した時間特性を時間受容野 (temporal receptive field)とよぶ。時間受容野は、別の見方をすれば、外界刺激の呈示後、どのようなタイミングで細胞が発火しやすいのかという応答の時間特性を表していると捉えることもできる。これにたいし、空間範囲を意味する通常の意味での受容野のことを空間受容野(spatial receptive field)という。空間受容野と時間受容野を合わせて時空間受容野(spatiotemporal receptive field)と呼んでいる。  


 逆相関法において遅延時間を変えることによって細胞がスパイクを発する前の各時点での空間受容野が求めることができ、これが細胞の時空間受容野を表す。このように効率よく時空間受容野を求めることができることは逆相関法の大きな利点である。  
 逆相関法において遅延時間を変えることによって細胞がスパイクを発する前の各時点での空間受容野が求めることができ、これが細胞の時空間受容野を表す。このように効率よく時空間受容野を求めることができることは逆相関法の大きな利点である。