「痛覚」の版間の差分

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== 痛覚とは  ==
== 痛覚とは  ==


 痛みと痒みは、あるレベルを超えると非常につらい感覚であり、なぜこのような感覚が必要なのか、と誰もが思う。しかし、痒みは別としても、痛みは生存するためには必須の感覚である。[[無痛症]]の場合には、多くの患者さんでは足首、膝、腰等の[[wikipedia:ja:関節|関節]]が不可逆的な障害を受け、[[wikipedia:ja:皮膚|皮膚]]の感染による痛みがわからないため、指が壊死をおこして無くなってしまう患者さんも多い。痛みとは”[[wikipedia:ja:組織|組織]]の実質的あるいは潜在的な傷害に結びつくか,このような傷害を表す言葉を使って述べられる不快な[[感覚]][[情動]]体験である”と定義されている<ref name="ref1">'''牛田享宏,下和弘,新井健一'''<br>池本竜則,柿木隆介(2010)慢性痛の定義と発症機序<br>''神経治療''、27(4): 596-602.</ref>。良くわからない定義だが、痛みを経験した事が無い人はほとんどいないと思われるので、今さら定義などは不要と言えるかもしれない。  
 痛みと痒みは、あるレベルを超えると非常につらい感覚であり、なぜこのような感覚が必要なのか、と誰もが思う。しかし、痒みは別としても、痛みは生存するためには必須の感覚である。[[無痛症]]の場合には、多くの患者さんでは足首、膝、腰等の[[wikipedia:ja:関節|関節]]が不可逆的な障害を受け、[[wikipedia:ja:皮膚|皮膚]]の感染による痛みがわからないため、指が壊死をおこして無くなってしまう患者さんも多い。痛みとは”[[wikipedia:ja:組織|組織]]の実質的あるいは潜在的な傷害に結びつくか、このような傷害を表す言葉を使って述べられる不快な[[感覚]][[情動]]体験である”と定義されている<ref name="ref1">'''牛田享宏、下和弘、新井健一'''<br>池本竜則、柿木隆介(2010)慢性痛の定義と発症機序<br>''神経治療''、27(4): 596-602.</ref>。良くわからない定義だが、痛みを経験した事が無い人はほとんどいないと思われるので、今さら定義などは不要と言えるかもしれない。  


== 末梢メカニズム  ==
== 末梢メカニズム  ==