「色覚」の版間の差分

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 3原色の加法混色による条件等色の成立は、錐体が3種類しかないことおよび錐体応答が単一変数の原理(またはユニバリアンスの原理、Principle of univariance; Rushton, 1971)<ref><pubmed> 5310226 </pubmed></ref>に従うことに起因する。各錐体の応答は以下の式によって表現される。
 3原色の加法混色による条件等色の成立は、錐体が3種類しかないことおよび錐体応答が単一変数の原理(またはユニバリアンスの原理、Principle of univariance; Rushton, 1971)<ref><pubmed> 5310226 </pubmed></ref>に従うことに起因する。各錐体の応答は以下の式によって表現される。


<math> E<sub>{L,M,S}</sub>=I(&lambda;)S<sub>{L,M,S}(&lambda;)d&&lambda;;</sub></math> (式1)
<math> E_{L,M,S}=\int\limits_{&lambda1}</math>^{&lambda;3}</math>
 
=I(&lambda;)S_{{L,M,S}}(&lambda;)d&lambda;; (式1)


 ここで、E<sub>{L,M,S}</sub>は長波長・中波長・短波長に感度ピークを持つ3錐体(L-, M-, S-錐体)の活動量、I(λ)は錐体に入射する光、S<sub>{L,M,S}</sub>(λ)は3錐体の各々の分光感度を示している。この視物質が光を吸収し錐体応答が生じる過程において波長の情報は失われる。そのため、スペクトルが異なる光でも錐体応答が同じであれば、ヒトには同じ色に知覚される(条件等色、メタメリズム, metamerism)。
 ここで、E<sub>{L,M,S}</sub>は長波長・中波長・短波長に感度ピークを持つ3錐体(L-, M-, S-錐体)の活動量、I(λ)は錐体に入射する光、S<sub>{L,M,S}</sub>(λ)は3錐体の各々の分光感度を示している。この視物質が光を吸収し錐体応答が生じる過程において波長の情報は失われる。そのため、スペクトルが異なる光でも錐体応答が同じであれば、ヒトには同じ色に知覚される(条件等色、メタメリズム, metamerism)。