「高速液体クロマトグラフィー」の版間の差分

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[[ファイル:HPLC 図3_横.jpg|thumb|600px|'''図 3.  (A) HPLCのフローチャート.  (B) 2 pmol/μlのスタンダード.  (C) 脳組織ホモジネートのサンプル.'''<br />[分析条件] 装置:ポンプHITACHI L-2130,検出器:EICOM L7480とGL Sciences GL-7453A,カラムオーブン:EICOM CTC-100,デガッサー:EICOM DG-100,オートサンプラー:EICOM,ソフトウェア:PowerChrom EPC-500,トラップカラム:COSMOSIL Guard 5C18-MS-II(4.6ID×10 mm), 分離用カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II(4.6ID×150 mm), 流速:1.1 ml/min, カラム温度:36 ℃, 励起波長:340 nm, 蛍光波長:440 nm.]]
[[ファイル:HPLC 図3_横.jpg|thumb|600px|'''図 3.  (A) HPLCのフローチャート.  (B) 2 pmol/μlのスタンダード.  (C) 脳組織ホモジネートのサンプル.'''<br />[分析条件] 装置:ポンプHITACHI L-2130,検出器:EICOM L7480とGL Sciences GL-7453A,カラムオーブン:EICOM CTC-100,デガッサー:EICOM DG-100,オートサンプラー:EICOM,ソフトウェア:PowerChrom EPC-500,トラップカラム:COSMOSIL Guard 5C18-MS-II(4.6ID×10 mm), 分離用カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II(4.6ID×150 mm), 流速:1.1 ml/min, カラム温度:36 ℃, 励起波長:340 nm, 蛍光波長:440 nm.]]


====アセチルコリンおよびコリン(電気化学検出法)====
===アセチルコリンおよびコリン(電気化学検出法)===
 [[アセチルコリン]]のHPLC-ECDを用いた分析は、1983年にPotterらによって最初に報告された。アセチルコリンは電気化学的に不活性である為、分離用の本カラムの下流に[[アセチルコリンエステラーゼ]] (AChE)および [[コリンオキシダーゼ]] (ChO) を固定化した酵素カラムを配置し、オンラインで加水分解・酸化することで生成した[[wikipedia:JA:過酸化水素|過酸化水素]]を白金電極にて検出する (印加電圧 +450 mV vs Ag/AgCl) 。陽イオン交換カラムとともに、移動相にリン酸バッファーを用いることで、アセチルコリンとコリンの分離、そして短時間分析の両立が可能である。
 [[アセチルコリン]]のHPLC-ECDを用いた分析は、1983年にPotterらによって最初に報告された。アセチルコリンは電気化学的に不活性である為、分離用の本カラムの下流に[[アセチルコリンエステラーゼ]] (AChE)および [[コリンオキシダーゼ]] (ChO) を固定化した酵素カラムを配置し、オンラインで加水分解・酸化することで生成した[[wikipedia:JA:過酸化水素|過酸化水素]]を白金電極にて検出する (印加電圧 +450 mV vs Ag/AgCl) 。陽イオン交換カラムとともに、移動相にリン酸バッファーを用いることで、アセチルコリンとコリンの分離、そして短時間分析の両立が可能である。