「Förster共鳴エネルギー移動」の版間の差分

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=== ドナーの蛍光寿命を測定する方法  ===
=== ドナーの蛍光寿命を測定する方法  ===


近年、時間相関単一光子計数法とpulsing laserの相性の良さから、時間分解能の向上により、蛍光寿命を比較的短時間で取得することが可能となった。蛍光寿命は、蛍光の減衰曲線の速度定数<math>k \ </math>と逆数の関係にある。 蛍光寿命は、GFPおよびその色彩変異体では、1-5 nsecの値を取る。FRETが起きると蛍光寿命を表す減衰曲線の傾きが変わる。これを基にFRETを観察する。
近年、時間相関単一光子計数法とpulsing laserの相性の良さから、時間分解能の向上により、蛍光寿命を比較的短時間で取得することが可能となった。蛍光寿命は、蛍光の減衰曲線の速度定数<math>k \ </math>と逆数の関係にある。 蛍光寿命は、GFPは、2.5nsec、その色彩変異体,黄色蛍光タンパク質YFPでは2.9nsec、mCherryでは1.46nsecの値を取る。FRETが起きるとDonorの蛍光寿命が減少する。これを基にたんぱく質の活性化、相互作用を観察する。


=== Anisotropyを測定する方法  ===
=== Anisotropyを測定する方法  ===
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== 神経科学分野への応用  ==
== 神経科学分野への応用  ==


<br> 1992年、緑色蛍光タンパク質(Green fluoresent protein: GFP)のクローニングにより<ref><pubmed>1347277</pubmed></ref>、細胞内のオルガネラ、たんぱく質のラベル化が生きたままの細胞において容易に可能になった。青色蛍光タンパク質CFP、黄色蛍光タンパク質YFPなどの色彩変異体の開発も進み、FRETプローブを作製する土壌ができあがった。
<br> 1992年、緑色蛍光タンパク質(Green fluoresent protein: GFP)のクローニングにより<ref><pubmed>1347277</pubmed></ref>、細胞内のオルガネラ、たんぱく質のラベル化が生きたままの細胞において容易に可能になった。青色蛍光タンパク質CFP、YFPなどの色彩変異体の開発も進み、FRETプローブを作製する土壌ができあがった。
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