「多発性硬化症」の版間の差分

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<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0196157 吉良 潤一]</font><br>
''九州大学 大学院医学研究院 神経内科学''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2013年4月15日 原稿完成日:2013年月日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/ryosuketakahashi 高橋 良輔](京都大学 大学院医学研究科)<br>
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英語名:multiple sclerosis 英略名:MS 独:Multiple Sklerose 仏:sclérose en plaques
英語名:multiple sclerosis 英略名:MS 独:Multiple Sklerose 仏:sclérose en plaques


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 多発性硬化症は、時間的・空間的に多発する[[中枢神経系]]特異的な非化膿性炎症性[[脱髄性疾患]]である。中枢神経系の様々な部位が傷害されるので、MSの臨床症状は多彩である。中枢神経[[髄鞘]]抗原を標的にした[[wikipedia:ja:自己免疫性疾患|自己免疫性疾患]]であると考えられている。遺伝因子と環境的因子の両者が発症のリスクになると考えられている。90%は再発[[寛解]]の経過を呈する再発寛解型で、残り10%程度は病初期から再発なしに慢性に症状が悪化していく一次性進行型を呈する。再発寛解型の半数は、10年ほどの経過で、再発なしに次第に障害が増悪する二次性進行型MSへ移行する。欧米[[wikipedia:ja:白人|白人]]に多いが[[wikipedia:ja:日本人|日本人]]にも増加しつつある。急性期には[[副腎皮質ステロイド]]薬、再発・障害進行防止には、[[インターフェロンβ]]([[interferon β]], IFNβ)、[[フィンゴリモド]]を用いる。
 多発性硬化症は、時間的・空間的に多発する[[中枢神経系]]特異的な非化膿性炎症性[[脱髄性疾患]]である。中枢神経系の様々な部位が傷害されるので、MSの臨床症状は多彩である。中枢神経[[髄鞘]]抗原を標的にした[[wikipedia:ja:自己免疫性疾患|自己免疫性疾患]]であると考えられている。遺伝因子と環境的因子の両者が発症のリスクになると考えられている。90%は再発[[寛解]]の経過を呈する再発寛解型で、残り10%程度は病初期から再発なしに慢性に症状が悪化していく一次性進行型を呈する。再発寛解型の半数は、10年ほどの経過で、再発なしに次第に障害が増悪する二次性進行型MSへ移行する。欧米[[wikipedia:ja:白人|白人]]に多いが[[wikipedia:ja:日本人|日本人]]にも増加しつつある。急性期には[[副腎皮質ステロイド]]薬、再発・障害進行防止には、[[インターフェロンβ]]([[interferon β]], IFNβ)、[[フィンゴリモド]]を用いる。
 
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==多発性硬化症とは==
==多発性硬化症とは==


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==参考文献==
==参考文献==
(参考文献を御願い致します)
(参考文献を御願い致します)
(執筆者:吉良潤一 担当編集委員:高橋良輔)