「受容野」の版間の差分

編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
32行目: 32行目:
 中心周辺拮抗型の受容野構造は2つのガウス関数の差分であるDOG(Difference of Gaussian)関数で表すことができる(図2A, B下段)。また線形性をもつために、細胞の応答は入力刺激とDOG関数の線形畳み込みで近似できる。ただし、このような近似が十分に成り立つ細胞とそうでない細胞が存在し、前者をX細胞、後者をY細胞という。
 中心周辺拮抗型の受容野構造は2つのガウス関数の差分であるDOG(Difference of Gaussian)関数で表すことができる(図2A, B下段)。また線形性をもつために、細胞の応答は入力刺激とDOG関数の線形畳み込みで近似できる。ただし、このような近似が十分に成り立つ細胞とそうでない細胞が存在し、前者をX細胞、後者をY細胞という。


 LGNの受容野構造は網膜神経節細胞とほぼ同一であり、中心—周辺の同心円構造をもつ。これは個々のLGNニューロンが1つの網膜神経節細胞からのみ投射を受けることで(1つの網膜神経節細胞は5から50個のLGN細胞に入力を送っている)、その反応特性が形成されているためである。
 LGNの受容野構造は網膜神経節細胞とほぼ同一であり、中心周辺の同心円構造をもつ。これは個々のLGNニューロンが1つの網膜神経節細胞からのみ投射を受けることで(1つの網膜神経節細胞は5から50個のLGN細胞に入力を送っている)、その反応特性が形成されているためである。


===第一次視覚野(V1野)でみられる古典的受容野構造===
===第一次視覚野(V1野)でみられる古典的受容野構造===
197

回編集