「グルコーストランスポーター」の版間の差分
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== サブファミリー == | == サブファミリー == | ||
グルコーストランスポーターファミリーは主に3つのサブファミリー(クラスI、II、III)に分類され、14種類のメンバー(GLUT1-14/SLC2A1-14)で構成される<ref name=Ismail2022><pubmed>35955833</pubmed></ref> | グルコーストランスポーターファミリーは主に3つのサブファミリー(クラスI、II、III)に分類され、14種類のメンバー(GLUT1-14/SLC2A1-14)で構成される<ref name=Ismail2022><pubmed>35955833</pubmed></ref>('''図3''')。中枢神経系においてはGLUT1が主に脳毛細血管に発現し、GLUT3が主に神経細胞に発現している。また、インスリン応答性であるGLUT4も特定の神経細胞での発現が報告されている。GLUT2は視床下部弓状核や孤束核などの特定領域の細胞に発現している。GLUT1、GLUT2、GLUT3、GLUT4はクラスIに属している。 | ||
== 発現 == | == 発現 == | ||
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[[ファイル:Ohtsuki glucose transporter Fig4.png|サムネイル|'''循環血から神経細胞へのエネルギー供給経路''']] | [[ファイル:Ohtsuki glucose transporter Fig4.png|サムネイル|'''循環血から神経細胞へのエネルギー供給経路''']] | ||
== 機能 == | == 機能 == | ||
脳内のエネルギー供給については、アストロサイト‐ニューロン乳酸シャトル(ANLS)仮説が提唱されている<ref name=Magistretti2018><pubmed>29515192</pubmed></ref>(図3)。血液脳関門のGLUT1により血液から脳へグルコースが供給される。その後、グルコースはアストロサイトに取り込まれ乳酸へ代謝され、その乳酸が神経細胞に供給される。また、血液脳関門のGLUT1により供給されたグルコースの一部はGLUT3により神経細胞に直接取り込まれる<ref name=Li2025><pubmed>41405816</pubmed></ref> | 脳内のエネルギー供給については、アストロサイト‐ニューロン乳酸シャトル(ANLS)仮説が提唱されている<ref name=Magistretti2018><pubmed>29515192</pubmed></ref>(図3)。血液脳関門のGLUT1により血液から脳へグルコースが供給される。その後、グルコースはアストロサイトに取り込まれ乳酸へ代謝され、その乳酸が神経細胞に供給される。また、血液脳関門のGLUT1により供給されたグルコースの一部はGLUT3により神経細胞に直接取り込まれる<ref name=Li2025><pubmed>41405816</pubmed></ref>('''図4''')。GLUT3によるグルコースの直接供給は神経細胞の基礎代謝を維持し、ANLSによるエネルギー供給は急激なエネルギー需要増大への対応や局所的な代謝の安定化を担っていると考えられている。 | ||
=== GLUT1 === | === GLUT1 === | ||