「クラステリン」の版間の差分

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# ゴルジ体での切断:Trans-Golgiネットワークにおいて、フーリン(furin)様[[プロテアーゼ]]によりArg227とSer228の間で開裂を受け、N末端側のβ鎖(23–227残基)とC末端側のα鎖(228–449残基)(各約35–40 kDa)からなるヘテロ二量体が形成される。
# ゴルジ体での切断:Trans-Golgiネットワークにおいて、フーリン(furin)様[[プロテアーゼ]]によりArg227とSer228の間で開裂を受け、N末端側のβ鎖(23–227残基)とC末端側のα鎖(228–449残基)(各約35–40 kDa)からなるヘテロ二量体が形成される。
# 糖鎖修飾:6箇所のN型糖鎖付加部位を有し、複合型糖鎖の修飾を受ける。
# 糖鎖修飾:6箇所のN型糖鎖付加部位を有し、複合型糖鎖の修飾を受ける。
[[ファイル:Itakura clusterin Fig1.png|サムネイル|'''図2. クラステリンの立体構造'''<br>AlphaFoldによる予測図]]
[[ファイル:Itakura clusterin Fig2.png|サムネイル|'''図2. クラステリンの立体構造'''<br>AlphaFoldによる予測図]]
=== 立体構造とシャペロン活性部位 ===
=== 立体構造とシャペロン活性部位 ===
 近年、結晶構造解析およびAlphaFold2予測により、クラステリンは[[コイルドコイル]]ドメイン、ジスルフィド結合を集約したジスルフィドドメイン、およびα/βロール様ドメインの3つの不連続なドメインからなる立体構造を持つことが解明された<ref name="ref9" />('''図2''')。
 近年、結晶構造解析およびAlphaFold2予測により、クラステリンは[[コイルドコイル]]ドメイン、ジスルフィド結合を集約したジスルフィドドメイン、およびα/βロール様ドメインの3つの不連続なドメインからなる立体構造を持つことが解明された<ref name="ref9" />('''図2''')。
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 クラステリンはパーキンソン病の原因一つである[[αシヌクレイン|α-シヌクレイン]]の表面に露出した疎水性部位に直接結合することで、凝集を防ぐとともに脂質膜障害や[[活性酸素]](ROS)の発生といった細胞毒性を直接軽減する保護的作用を持つことが示唆されている<ref name="ref33" /><ref name="ref36"><pubmed>29924993</pubmed></ref>。
 クラステリンはパーキンソン病の原因一つである[[αシヌクレイン|α-シヌクレイン]]の表面に露出した疎水性部位に直接結合することで、凝集を防ぐとともに脂質膜障害や[[活性酸素]](ROS)の発生といった細胞毒性を直接軽減する保護的作用を持つことが示唆されている<ref name="ref33" /><ref name="ref36"><pubmed>29924993</pubmed></ref>。
===筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症===
===筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症===
 培養細胞および[[ショウジョウバエ]]を用いた筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症モデルで、[[TDP-43]]の凝集・局在異常や神経毒性を軽減する作用が報告されている<ref name="ref37"><pubmed>29115989</pubmed></ref>
 培養細胞および[[ショウジョウバエ]]を用いた[[筋萎縮性側索硬化症]]/[[前頭側頭型認知症]]モデルで、[[TDP-43]]の凝集・局在異常や神経毒性を軽減する作用が報告されている<ref name="ref37"><pubmed>29115989</pubmed></ref>


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
<references />
<references />
== 図説明 ==
 図1 クラステリンの模式図
 図2 クラステリンの立体構造(AlphaFoldによる予測図)