共焦点レーザー走査型顕微鏡

提供:脳科学辞典
2013年4月10日 (水) 19:51時点におけるTetsuyatajima (トーク | 投稿記録)による版

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 英:Confocal Laser Scanning Microscope 英略語:CLSM, LSM


共焦点レーザー顕微鏡の特徴1(光学的切片効果)

落射式蛍光顕微鏡は対物レンズの焦点面以外のいわゆるボケ像も検出器に入ってきてしまうのに対し、共焦点光学系は対物レンズの焦点面と共役の位置にピンホールを配置し、焦点面以外からの光を除去し、ピントの合った像のみを観察することができる。(光学的切片)
したがってサンプルまたは対物レンズを厚み方向に一定距離ずつ移動させて複数枚の画像を撮ると、そのサンプルの3次元的な蛍光物質の分布を観察することができる。


共焦点レーザー顕微鏡の特徴2(励起光の走査)

共焦点レーザー顕微鏡は、点状のレーザー励起光(レーザースポット)がサンプル上を万遍なく覆うように移動(これを走査[scan]という)しながらサンプルの蛍光を検出し、像をつくる(*)。光源にレーザーが採用されている理由は、レーザー光が点光源に近いのでサンプルに点状に投影できるという理由による。またレーザーは音響光学素子によって波長ごとに高速にレーザーのOn/Offができる。

*線状の光を走査する方式の共焦点顕微鏡もある。