エピジェネティックス

提供:脳科学辞典
2013年4月18日 (木) 13:32時点におけるKiwamoto (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「エピジェネティックス(epigenetics) <br> 1. 概要<br>2. 歴史、経緯<br>3. メカニズム<br>    3.1 DNAメチル化<br>      3.1.1多様...」)

(差分) ← 古い版 | 承認済み版 (差分) | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

エピジェネティックス(epigenetics)


1. 概要
2. 歴史、経緯
3. メカニズム
   3.1 DNAメチル化
     3.1.1多様なDNA配列のメチル化
     3.1.2 DNAメチル化と転写の制御
     3.1.3 DNAメチル化の解析方法
   3.2 ヒストン修飾
4. 脳科学とエピジェネティクス
   4.1神経活動とエピジェネティックな変化
   4.2脳神経系細胞における様々なシトシン修飾状態とその機能
5. 参考文献


1. 概要
エピジェネティクス(epigenetics)とは、DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムおよびその学術分野のことである。すなわち、細胞分裂を通して娘細胞に受け継がれるという遺伝的な特徴を持ちながらも、DNA塩基配列の変化(突然変異)とは独立した機構である。このような制御は、化学的に安定した修飾である一方、食事、大気汚染、喫煙、酸化ストレスへの暴露などの環境要因によって動的に変化する22740325。言い換えると、エピジェネティックスは、遺伝子と環境要因の架け橋となる機構であると言える。主なメカニズムとして、DNAメチル化とヒストン修飾がある。