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英語名:non-verbal brain
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 非言語脳はコンセンサスを得られた科学用語であるとは言い難い。仮に、言語機能に主たる役割を果たすブローカ領域やウェルニッケ領域といった脳領域を言語脳とすると、それ以外の脳領域を非言語脳と呼ぶことが可能となるが、そもそも“言語脳”という用語自体が存在しない。更に、ブローカ領域やウェルニッケ領域が言語処理にのみ役割を果たしているわけではないことは様々な研究により明らかにされており、その点からも非言語脳という用語を定義することは非常に難しいと考えられる。言語機能に全く関わらず、他の認知機能に関わる脳領域を非言語脳と呼ぶことは可能であるが、この用語の使用が有益である場合はほとんどないであろう。
 非言語脳はコンセンサスを得られた科学用語であるとは言い難い。仮に、言語機能に主たる役割を果たす[[ブローカ領域]]や[[ウェルニッケ領域]]といった脳領域を言語脳とすると、それ以外の脳領域を非言語脳と呼ぶことが可能となるが、そもそも“言語脳”という用語自体が存在しない。更に、ブローカ領域やウェルニッケ領域が言語処理にのみ役割を果たしているわけではないことは様々な研究により明らかにされており、その点からも非言語脳という用語を定義することは非常に難しいと考えられる。言語機能に全く関わらず、他の[[認知機能]]に関わる脳領域を非言語脳と呼ぶことは可能であるが、この用語の使用が有益である場合はほとんどないであろう。


(執筆者:伊藤文人、藤井俊勝 担当編集委員:定藤規弘)
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