180
回編集
Fuminofujiyama (トーク | 投稿記録) 細 (ページの作成:「英:Striosome and Matrix Compartments 線条体は細胞化学的にストリオソーム・マトリックスコンパートメントに分けられ, マトリック...」) |
Fuminofujiyama (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
9行目: | 9行目: | ||
== ストリオソーム・マトリックス構造と分子マーカー == | == ストリオソーム・マトリックス構造と分子マーカー == | ||
線条体にはストリオソーム(齧歯類ではパッチと呼ばれることが多い)とマトリックスという発現する分子を異にするコンパートメント構造が存在する. ストリオソームは発生学的に古く,ドーパミン入力を受けながら出現してくるのでドーパミンアイランドとも呼ばれるが, | 線条体にはストリオソーム(齧歯類ではパッチと呼ばれることが多い)とマトリックスという発現する分子を異にするコンパートメント構造が存在する. ストリオソームは発生学的に古く,ドーパミン入力を受けながら出現してくるのでドーパミンアイランドとも呼ばれるが, マトリックスはその後に発生し結果的に線条体全体の85%程度を占めるようになる<ref name="ref1"><pubmed> 1965303 </pubmed></ref> | ||
<ref name="ref2"><pubmed> 19287319 </pubmed></ref>(図1). | |||
マトリックス領域はアセチルコリンエステラーゼにより濃染され, カルビンディンやソマトスタチンの発現が相対的に高い. ストリオソーム領域には ?—オピオイド受容体が濃密に存在する? | |||
また著者らは間接路に多く発現しているエンケファリンの前駆体である preproenkephalin (PPE) の発現量がストリオソーム領域に少ないことも報告しており3, 4), 同じ線条体の構造でありながら別個に論じられてきた直接路・間接路とストリオソーム・マトリックスというコンセプトが分子マーカーを媒体として統一されたスキームで語られる日も近いのではないかと考えている. | また著者らは間接路に多く発現しているエンケファリンの前駆体である preproenkephalin (PPE) の発現量がストリオソーム領域に少ないことも報告しており3, 4), 同じ線条体の構造でありながら別個に論じられてきた直接路・間接路とストリオソーム・マトリックスというコンセプトが分子マーカーを媒体として統一されたスキームで語られる日も近いのではないかと考えている. |
回編集