「生物学的精神医学」の版間の差分

40行目: 40行目:
===神経病理学===
===神経病理学===


 19世紀末から20世紀初頭にかけては、神経病理学が発展し、1906年に[[wikipedia:Alois Alzheimer|Alois Alzheimer]]により、後に彼の名前で呼ばれることになる[[認知症]]について、神経病理学的に特徴的な所見が記載された。1913年には、[[wikipedia:ja:野口英世|Hideyo Noguchi]]により、[[進行麻痺]]患者の脳に、[[''treponema pallidum'']]が存在することが発見された。続いて、1928年には、[[wikipedia:ja:ハンス・ベルガー|Hans Berger]]が、[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]の[[脳波]]の記録に成功し、神経生理学の発展をもたらした。しかし、20世紀前半における神経病理学的研究では、いわゆる[[内因性精神疾患]]に特徴的な変化を見出すことはできなかった。
 19世紀末から20世紀初頭にかけては、神経病理学が発展し、1906年に[[wikipedia:Alois Alzheimer|Alois Alzheimer]]により、後に彼の名前で呼ばれることになる[[認知症]]について、神経病理学的に特徴的な所見が記載された。1913年には、[[wikipedia:ja:野口英世|Hideyo Noguchi]]により、[[進行麻痺]]患者の脳に、[[wikipedia:treponema pallidum|''treponema pallidum'']]が存在することが発見された。続いて、1928年には、[[wikipedia:ja:ハンス・ベルガー|Hans Berger]]が、[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]の[[脳波]]の記録に成功し、神経生理学の発展をもたらした。しかし、20世紀前半における神経病理学的研究では、いわゆる[[内因性精神疾患]]に特徴的な変化を見出すことはできなかった。


===臨床薬理学===
===臨床薬理学===