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Kinichinakashima (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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== 活性化機構 == | == 活性化機構 == | ||
[[wikipedia:ja:免疫|免疫]]系に作用する[[wikipedia:ja:サイトカイン|サイトカイン]]として同定された[[インターロイキン-6]]([[Interleukin-6]], [[IL-6]])は、信号伝達に必須な[[受容体]]コンポーネントとして[[wikipedia:ja:膜タンパク質|膜タンパク質glycoprotein]] 130([[Gp130]])を共通に利用するIL-6ファミリーサイトカインの一つである。IL-6ファミリーサイトカインには他にも、[[インターロイキン-11]](IL-11)、[[オンコスタチンM]] ([[Oncostatin M]], [[OSM]])、[[白血病抑制因子]]([[Leukemia Inhibitory Factor]], [[LIF]])、[[カルジオトロピン-1]]([[Cardiotrophin-1]], [[CT-1]])、[[ | [[wikipedia:ja:免疫|免疫]]系に作用する[[wikipedia:ja:サイトカイン|サイトカイン]]として同定された[[インターロイキン-6]]([[Interleukin-6]], [[IL-6]])は、信号伝達に必須な[[受容体]]コンポーネントとして[[wikipedia:ja:膜タンパク質|膜タンパク質glycoprotein]] 130([[Gp130]])を共通に利用するIL-6ファミリーサイトカインの一つである。IL-6ファミリーサイトカインには他にも、[[インターロイキン-11]](IL-11)、[[オンコスタチンM]] ([[Oncostatin M]], [[OSM]])、[[白血病抑制因子]]([[Leukemia Inhibitory Factor]], [[LIF]])、[[カルジオトロピン-1]]([[Cardiotrophin-1]], [[CT-1]])、[[毛様体神経栄養因子]]([[Ciliary Neurotrophic Factor]], [[CNTF]])などが含まれる<ref name="ref4"><pubmed> 11820727 </pubmed></ref>。IL-6ファミリーサイトカインは、[[細胞膜]]上のサイトカイン特異的受容体と結合することで、IL-6ファミリーサイトカインに共通かつ必須の信号伝達因子であるgp130を含む信号伝達鎖の二量体化を引き起こす(図2)。 | ||
その後、信号伝達鎖の細胞内領域に会合するJAKチロシンキナーゼが活性化され、信号伝達鎖の細胞内領域中のチロシン残基をリン酸化する。リン酸化されたチロシン残基に、転写因子STAT3が自身の[[Src homology 2]]([[SH2]])ドメインを介して会合、近接したJAKにより705番目の[[wikipedia:ja:チロシン|チロシン]]残基が[[リン酸化]]を受けることで活性化する<ref><pubmed> 9685167 </pubmed></ref>。 | その後、信号伝達鎖の細胞内領域に会合するJAKチロシンキナーゼが活性化され、信号伝達鎖の細胞内領域中のチロシン残基をリン酸化する。リン酸化されたチロシン残基に、転写因子STAT3が自身の[[Src homology 2]]([[SH2]])ドメインを介して会合、近接したJAKにより705番目の[[wikipedia:ja:チロシン|チロシン]]残基が[[リン酸化]]を受けることで活性化する<ref><pubmed> 9685167 </pubmed></ref>。 | ||
チロシンリン酸化されたSTAT3分子はホモ二量体あるいは異なるSTATファミリー分子間でヘテロ二量体を形成し核へ移行した後、標的遺伝子の転写を誘導する。JAK/STAT3経路はIL-6ファミリーや[[インスリン様成長因子-1]]([[Insulin-like growth factor-1]], [[IGF-1]])など複数のサイトカインや増殖因子の刺激により活性化することが知られている<ref name="ref1"><pubmed> 10486560 </pubmed></ref><ref name="ref2"><pubmed> 22772901 </pubmed></ref><ref name="ref3"><pubmed> 15998644 </pubmed></ref>。 | チロシンリン酸化されたSTAT3分子はホモ二量体あるいは異なるSTATファミリー分子間でヘテロ二量体を形成し核へ移行した後、標的遺伝子の転写を誘導する。JAK/STAT3経路はIL-6ファミリーや[[インスリン様成長因子-1]]([[Insulin-like growth factor-1]], [[IGF-1]])など複数のサイトカインや増殖因子の刺激により活性化することが知られている<ref name="ref1"><pubmed> 10486560 </pubmed></ref><ref name="ref2"><pubmed> 22772901 </pubmed></ref><ref name="ref3"><pubmed> 15998644 </pubmed></ref>。 | ||
== 神経系での機能 == | == 神経系での機能 == |