「縫線核」の版間の差分

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=== 尾側核群 ===
=== 尾側核群 ===


 尾側核群からは脳幹や脊髄に強い投射があり、これらの投射源の大半(>85%)はセロトニン細胞である<ref name=ref17><pubmed>1247878 </pubmed></ref>。NRP, NRO の電気刺激、セロトニンによる刺激は[[腰神経]]や[横隔神経]]細胞に興奮性に働く。単一の細胞が複数の運動に反応すること、反応形式が持続的(tonic)であることから、運動全般のgain setterであるという考えがある<ref name=ref18><pubmed>7623157</pubmed></ref>。
 尾側核群からは脳幹や脊髄に強い投射があり、これらの投射源の大半(>85%)はセロトニン細胞である<ref name=ref17><pubmed>1247878 </pubmed></ref>。NRP, NRO の電気刺激、セロトニンによる刺激は[[腰神経]]や[[横隔神経]]細胞に興奮性に働く。単一の細胞が複数の運動に反応すること、反応形式が持続的(tonic)であることから、運動全般のgain setterであるという考えがある<ref name=ref18><pubmed>7623157</pubmed></ref>。


====歩行====
====歩行====
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====呼吸中枢への興奮性入力====
====呼吸中枢への興奮性入力====
 延髄に分布する淡蒼縫線核, 不確縫線核には[[wikipedia:ja:高二酸化炭素|高二酸化炭素]]状態で発火率が上昇する細胞がある。このような細胞のすべてが歩行によっても発火率が上昇した。これらの核からのセロトニンの投射は、呼吸中枢である[[疑核]]や[[舌下神経]]へ興奮性に働く。
 延髄に分布する淡蒼縫線核, 不確縫線核には高[[wikipedia:ja:二酸化炭素|二酸化炭素]]状態で発火率が上昇する細胞がある。このような細胞のすべてが歩行によっても発火率が上昇した。これらの核からのセロトニンの投射は、呼吸中枢である[[疑核]]や[[舌下神経]]へ興奮性に働く。


====摂食====
====摂食====
 淡蒼縫線核, 不確縫線核細胞は[[摂食行動]]そのものに反応し、中でも[[wikipedia:ja:咀嚼|咀嚼]]や[[wikipedia:ja:嚥下|嚥下]]に関与するもの、持続的に発火するので[[wikipedia:ja:消化管|消化管]]の運動に関与している可能性があるものがある。
 淡蒼縫線核, 不確縫線核細胞は[[摂食|摂食行動]]そのものに反応し、中でも[[wikipedia:ja:咀嚼|咀嚼]]や[[wikipedia:ja:嚥下|嚥下]]に関与するもの、持続的に発火するので[[wikipedia:ja:消化管|消化管]]の運動に関与している可能性があるものがある。


===吻側部===
===吻側部===